劇場公開日 2023年2月23日

「確かにアメリカは湯無いてっどだね。」湯道 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0確かにアメリカは湯無いてっどだね。

2023年2月23日
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アマゾンプライムで湯道への道を鑑賞後映画館へ。役者は同じだけど湯道の教え以外は別の設定でしたね。
父親が亡くなって銭湯を継いでいる、弟悟朗の元に東京で建築家をやっているが仕事がうまくいかなくて戻ってきた兄の史朗。銭湯なんて時代遅れの遺物なんて辞めちまえっ!て感じで兄弟喧嘩。なんか分かる〜。銭湯自体が嫌いなんじゃなくて弟の将来を心配してるから、そうなるんだよな。実際、客の殆どがジジババだもん、将来不安だわ。
40年程前、東京で一人暮らしを始めたアパートに風呂がなかったので近所の銭湯に毎日のように通ってた記憶がよみがえり、気持ちがふわふわ。ただ最近は450円なの?高いっ!当時130円くらいじゃなかったかな。
ま、それは置いといて、史朗のプラン、自分的には結構いいと思った。悟朗も共感してたもんな。さすが建築家だ。
それにしても俺、日本人なのに湯道って文化知らなかった。茶道や花道や書道などメジャーな日本文化は知ってるのにな。風呂の入り方に、上手下手があるなんて考えた事も無かったわ。
そして銭湯以外に懐かしかったのが五右衛門風呂。幼い頃、家族で住んでいた貸家の風呂がそうだった。深い鍋みたいな風呂桶で足踏みが必要。子供にはキツかったな。
前半はチョコチョコ笑えたんだけど中盤から涙止まらず。こういう兄弟話しが大好きなんだよな。スッキリハッピーエンド。エンドロールの上を向いて歩こう、とっても楽しかった。銭湯って温泉とは違う身近な幸せ施設なのかもね。

涼介