「伊藤沙莉さんが好きなので観てみた」探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
伊藤沙莉さんが好きなので観てみた
6つの小さなストーリーを2人の監督が分業したそうだが、まさに「船頭多くして船山に登る」を絵に描いたような終始とっ散らかった印象を受けた。
1話ごとでは北村有起哉のヒットマンの話(マジックミラー号の件は面白くも悲しい良いシーン)や漫画にありそうな殺し屋姉妹の話(今時毒手ってw)など面白いのだが、本筋を考えると無駄な話が多く1本串が通っていない感じもしたし、もう少しコンパクトにしても良かったのではないかと思った。
竹野内豊の起用は全く不要で、さらに忍者という設定も中途半端すぎてかえって気の毒に感じたほど。
同じく歌舞伎町である意味もあまり感じなかった。
米国外の捜査はFBIではなくCIAでは?
伊藤沙莉演じる主人公マリコは凄惨な過去のトラウマに悩まされながら、事件解決後は明るく前向きに生きようとするのだが、常連客の友人2人も亡くした事に対して気持ちを表現するシーンが一切ないなど、1つの映画としてまとまりの無さが気になって仕方なかった。
達者な役者さんだけに良さをもっと引き出してあげて欲しいと思った。
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