劇場公開日 2023年3月31日

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「TRPG原作らしい乱暴さが良い」ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り kazasikiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0TRPG原作らしい乱暴さが良い

2023年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」という1974年に制作されたTRPGが原作で、いわゆる中世ヨーロッパ風な剣と魔法のファンタジー、日本で言えば「ドラゴンクエスト」の世界観といえばわかりやすいと思います。

なので、エルフやドワーフなどお馴染みの種族がいろいろ登場するんですが、その特性はそこまで詳しく紹介されません。魔法使いなどのジョブについても同様で、お約束はわかってるでしょ?という感じです。その割り切りが全体のテンポを良くしているように思います。

斬新な世界観などはありませんが、こういったお約束な世界観や物語を今の技術でしっかり再構成していることがこの映画の価値だと思います。

物語が世界の命運を分けるほど壮大ではなく、主人公の周辺の人間関係や街くらいの規模で収まってるのがTRPGらしいと思います。

特に魔法がとても強力かつ杓子定規的な感じで面白い。例えば、「この魔法を使うと死者に5回質問できる」「なぜ5回なの?」「そう決まってる」というやり取りなんかはとてもゲームっぽくてクスッとしました。わかる~って気持ちになりました。

kazasiki