劇場公開日 2023年3月31日

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「これはガーディアンズ・オブ・ギャラクシー以降最高にアツい負け犬軍団"ルーザーズクラブ"誕生だ!」ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これはガーディアンズ・オブ・ギャラクシー以降最高にアツい負け犬軍団"ルーザーズクラブ"誕生だ!

2023年4月1日
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This is your dungeon. Just let it go...
ドラマとコメディが調和した完璧な脚本、CGフル活用による長回しなRPGっぽい"動"を最大限感じさせる演出はじめ充実のアクションシーン、そして適材適所で魅力的なキャスト

お手本のように完璧すぎてたまにキズなくらい胸熱展開と笑いどころを心得ていて、見ている内にもうこの冒険の仲間になってしまっている。オブジェクトに頼っている感も否めないのだけど、多分それらは原作ゲームファンからすると馴染みのあるものだろうし、決断自体はキャラクターの決めたものだからあまり気にならなかった。キャラ設定や立ち位置も王道にアツくてこんなの嫌いになれる?
かつての過ちから義賊へ。弱みを見せるからこそ近づく、腹を割って話せるようになるし互いに命を預けられる。はじめは誘惑に負けたり、人間らしい弱さや狡さによって後ろめたい思いを抱いている。いや、それに気付いてすらいないかもしれない。そこから壁にぶち当たり浮き沈みをし、逃げてきたそれに向き合わないといけなくなる。そのとき…肝心なところは自身の決断で切り拓いていく。憧れ性と共通性、そして再現性。それぞれの再起/再生の物語。けどそれも仲間がいるからこそで、最後はもう既に続編も楽しみすぎる疑似家族!
やっぱりこの監督コンビは裏切らないな。クリス・パインの人間らしい魅力ダダ漏れで放っておけない兄貴感に、ロドリゲス姐さんはワイスピから新しいファミリーを見つけた。ジャスティス・スミスは『ジュラシック・ワールド』シリーズ、『名探偵ピカチュウ』と大作での経験を活かしながら、彼もまたそうした自身のイメージのまんまな役どころで観客の共感を呼びそう。ソフィア・リリスはチョッパーでハルク。ヒュー・グラントは若き日のあの超絶イケメンなのに頼りない感じから、小悪党似合い過ぎなベテランへと自分の地位を改めて確立し直してノリノリな好演。こんなのプランCでもDでも構わない。
素晴らしく好きだった『ゲームナイト』はじめコメディ映画を手掛けてきた監督コンビが、これまたポップコーンの進みそうなノリと勢いで、『ビッグバン・セオリー』『ストレンジャー・シングス』はじめナード系作品で度々言及されてきたことで興味を持っていた本コンテンツを実写映画化!ボードゲームから飛び出してどんな冒険が展開されるのか?これは見たい!! おまけに主演は、大作から小規模なものまで彼が出る作品、出る作品ついつい好きになってしまうクリス・パイン。歳を重ねて更に格好良くなった。誰と組むか?予告でも暴れているミシェル・ロドリゲス姐さんに、『名探偵ピカチュウ』『ジュラシック・ワールド』シリーズのジャスティス・スミス、そしてすっかりベテランで今回も絶対に悪役な名優ヒュー・グラント。ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」予告から期待を裏切られなくて、これまた期待していた本作はやっぱり裏切らなかった!

勝手に関連作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『デッドプール2』『IT/それが見えたら終わり』『パディントン2』『里見八犬伝』『モータル・コンバット』

P.S. いつもIMAXで見たときポスターやクリアファイルなど入場者プレゼントを手で持って帰っていたので、今回は学習してカバンを持っていったら入場者プレゼントがそもそもなかった。最後、エンドロール入るなり日本版(客寄せパンダ?バーター?)ゴミ曲が流れてビックリした!ミスマッチすぎて日本の配給会社の正気を疑った。大体こういうところでこうやって起用されるのってやたらとアッパーな人多い気がするが。

とぽとぽ