ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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限られた時間で原作を忠実に再現
湿地に暮らす人々、最後にカイア1人が残った経緯、カイアとチェイスに起きたこと、この辺が映画では手短にされていたのが少し残念ではあったが、限られた時間で精一杯描写できていた。結末を知っていたので余計に細部が気になったのかもしれない。小説でも自然描写には胸が踊ったが実際の映像が見れたのは本当に感動だった。みんなが裁くのは私ではなくみんな自身一カイアの言葉が重かったし胸に刺さった
凡庸でないのはタイトルだけ!!!
退屈か退屈でないか、で言えば 退屈ではない。 けれども、ありきたりなストーリーのあるあるのラストで、 50年前くらい前から何度も焼き直しされたストーリーってな感じは否めず。 凡作。 ただ、普通でないのがこのタイトル!!! ザリガニって鳴くの?鳴かないの? どういう時に鳴くの? どこで鳴くの? これらの疑問から「何を示唆してるの??」と 深読みしそうになるが、 あんまり意味ないような気がする・・・・・・・・・。
事故か殺人か分からなかったです。
殺人なら誰が犯人? 個人的には事故かと。 とても綺麗な絵でした。 テイトとチェイス、2人との出会いは素敵でした。 でもチェイスとの最後の絡みは最悪ですね! 雑貨店の夫婦よかったです。 弁護士は、すてきでした。最後の陳述で勝ったなと思いました。
ザリガニって鳴くの?
アメリカ文化が大好きで、特にアメリカ南部に惹かれるので、 風景的にも、非常に興味深く、楽しめました。 少しだけ出てくる、南部の黒人音楽、アメ車、ファッション、などカッコ良かった♪ サスペンスだけど、ラブストーリーやヒューマン寄りですね。 脚本も良かったです。 面白かった♪
ネタ振り弱いねん!!
多分原作はすごく面白いんだと思う。 なんだけど、この映画はその面白さを伝えきれてないんじゃないかと思う。 なんだろう、このスッキリしない感は? 脚本が悪いの?それとも、演出が悪いの? とにかく、カタルシスがないんですよ。 主人公をはじめ、誰にも感情移入できないんですよ。 主人公の過酷な境遇も、こちらの感情に響いてこないんですよ。 裁判のシーンも中途半端だし、ラストも衝撃的なはずなのに、ネタ振りが弱いから衝撃波が見ているこちら側まで届かないんですよ。 なんか、残念な映画でした。
原作が細かく描くところを読んでみたくなる
【文庫化が待ちきれずに単行本で読みました】 約500ページ、文庫化される時は上下巻になるかも、という 長編でしたが、それに見合う奥深さがありました。 自然の摂理には善悪は無い(カマキリやホタルの雌が交尾のタイミングで雄を喰らう例や、負け組の雄が雌を騙してちゃっかり交尾してしまう例などが描かれる)。 子を捨てるのも生物が生き延びるためのひとつの選択肢。 テイトの人間性の懐の深さ。 ボランティア弁護士の清々しいまでに毅然かつ堂々とした正論。 カイヤの学びの過程(生物学だけでなく、文学的素養の豊かさも描かれており、更に魅力的)。 どれもこれも映画のそれぞれのシーンを思い浮かべながらじっくりと味わえる。 そして、ラストには、映画のアレに加えて、〝そんな隠し事〟まであったのですか!とますますカイヤの無垢さや健気さが愛おしくなりました。 地域的には湿地帯という限定的な範囲での出来事なのに、億年単位の生命の脈動とそれに比べればちっぽけな〝人間社会〟、それでもそこで生きていかなければならない今を生きる人間(カイヤだって自然から見れば、感情に左右されるただの人間なのだが、隣の小さなコミュニティーの人間から見ればカイヤは自然の側にいるケダモノの一種)、そういう大きなスケールでの視点も意識させられる。 映画を見る前でも後でも是非読んでいただきたい傑作でした。 (以上、2022.12.1 追記) 鑑賞後、メチャクチャ原作が読みたくなりました。 あの湿地帯や自然を文章でどう表現しているのか。 あの精緻に描かれた図鑑のような絵の数々、沼地を進むボートのエンジン音、鳥の羽根の繊細さ、彼女が読み書きを覚え、生物学的な知識への興味と学びを深めていくさま、等々。 そして、映画では少し雑に見えた、家族が散り散りになっていく過程や彼女と弁護士との出会いと絆と独白。法廷での弁護士による渾身の訴えと駆け引き。 欧米の法廷ものやサスペンスは、緊迫感や臨場感が生々しいくらい細かく描写される作品が多いので、きっとこの原作も細部の描き方が相当に凝ったもののように想像を働かせています。 映画でこれほど◯◯◯◯たのだから、原作ではもっと深く細部にまで行き届いて◯◯◯◯させられるのだと期待してます。 でも、まだ本屋さんのハヤカワ文庫の一角にはおかれていないようなので、映画の内容を忘れた頃にでも文庫化されて発売されるのを待つことにします。
サスペンスとしても、ラブストーリーとしても面白みに欠ける
湿地で生きる少女に殺人の容疑がかけられた後に描かれるのは、主として、過去の、少女と2人のボーイフレンドとの恋模様なのだが、これが、どこにでもあるようなありきたりな話で、面白くないし、テンポも悪い。 少女の生き様が描かれる過程で、差別や暴力についての問題提起も、あるにはあるのだが、残念ながら、それほど心に響かない。 ラストで、ようやく、ことの真相が明らかになるが、もともと死んで当然のクズ野郎の案件だったので、納得はしこそすれ、驚きや衝撃は感じなかった。 真相の鍵となる証拠の物件が、なぜ後生大事にしまわれていたのか、その理由も、良く分からない。 それまで、湿地の自然の美しさが散々映し出されていただけに、捕食される側が捕食する側を殺すところもちゃんと描かれていたならば、オチの伏線になって、説得力も増したのではないかと惜しまれる。 美しい映画ではあるが、サスペンスとしても、ラブストーリーとしても、社会派としても、裁判ものとしても、今一つ引き込まれるものがなかった。
家族全員から打ち捨てられた少女
湿地のさまざまな動植物が、目の前に生き生きとして存在する。原作を読んでいる時は、頭の中で想像していたが、その想像を上回る映像がスクリーンに映し出される。生物多様性の宝庫となっている湿地の美しい風景を余すことなく堪能できる。 法廷シーンでは、デヴィッド・ストラザーンが演じるトム弁護士が、検察側の証人が持つ偏見と印象だけの曖昧な記憶を、巧みに反証して法廷の流れを変えていく。そして、最終弁論では、陪審員に向かって滔々と語る。 「湿地の少女という偏見は捨てて、法廷で示された事実だけを基に公平に判断をお願いしたい」 原作を読んでいて、真相がわかった時、呆然としてしまって、その箇所を何度も読み返したり、伏線の張られた箇所を遡って探したりした。映像化されても、衝撃は変わらない。観客の意識はある方向に巧みに誘導されるし、あのタイミングで聞かされるとは夢にも思わない。 湿地に家族全員から打ち捨てられた少女を全力で応援したくなる。そんな物語でございます。 補足 オスを食べるホタルは、北米に生息するフォトゥリス属のメスで、他の種の蛍の明滅を擬態しておびき寄せるらしい。
もしかすると人間は自然界で一番歪な生き物かもしれない。だから“ザリガニの鳴くところ”では生きられないのかも。映画版のキーワードは『ホタル』『自然に善悪はない』。
(原作既読)①映画版には期待していたが、あの豊穣でかつ不思議な小説のダイジェスト版にとどまってしまい、やや期待外れ。 ②原作は一言では形容出来ない小説である。一応ミステリーの体裁は取っているが、エコロジー小説のようでもあり、自然の中の人間を描いているようでもあり、自然と人間とを対比しているようでもあり、人間の世界の歪さをそれとなく描き出しているようでもある。このような小説がアメリカだけでなく世界的ベストセラーとなったことにある意味驚く。 ③ただ、残念ながら舞台であるノースカロライナ州の湿地帯がどんな処なのか、行ってみない限りは文章ではなかなかイメージしにくい。それで映画版ではそれを目で見せてくれると期待していたが、確かに美しい映像ではあったけれども、それ程感銘を受けなかった。ラストクレジットを見ていると撮影場所は主にルイジアナ州ニューオリンズ辺りのよう。ノースカロライナとルイジアナとでは植生やそこに生きる動物相も違うだろうから残念。でもノースカロライナの海岸部の湿地帯は開発が進んで昔の面影は無いのかな。 ④原作では感じ取れるカイヤの圧倒的な孤独感と疎外感とが映画ではそれ程伝わって来なかった。それが想像できれば物語の後半もより理解できるのだが。 人間の世界から孤立させられたカイヤは自然の中で生き、自然界の実相を知る中で彼女なりの生き方、考え方を持つようになる。それが人間の社会の通念と少々異なっていても… ⑤セックスシーンがやたらと多い。チェイスとのモーテルでのシーンは必要だったけれども、それ以外は他に描くことがあったように思う。 ⑥カイヤは具象化するのが難しいキャラクターである。そういう意味ではデイジー・エドガー=ジョーンズは頑張っていたと思う。 ⑦ハリス・ディキンソンのチェイスは少しイギリス的で上品だったと思う。原作のチェイスはもっと典型的な魅力的かつマッチョのオールアメリカンボーイでかつ甘やかされて傲慢なイメージだったから。 ⑧ジャンピンとメイベルはほぼ原作通りのイメージの配役。原作と同じく映画でもカイヤを囲む苛烈な環境の中でほぼ唯一の“温もり”となっている。 ⑨パパ役が『Any Day Now』のギャレット・ディラハントだったのはちょっと嬉しい驚き。原作ではハンサムだったとあるのでまぁ順当なキャスティングだろう。また、原作ではママはよく描かれていたが、パパの人物像の輪郭がいまいち掴めなかったけれど、映画版では生身の人間が具体的に演じることで“ああ、こんな感じだったのか”と良く理解できた。
映像が綺麗
とても自然が綺麗で息を飲みました。 カイアは父親のせいで可哀想な人生を歩き始めるけど、自然と寄り添いながら生きていく。 ある男性と出会い、恋を知り健気にそして強くなっていく美容者が良かった。彼から文字を覚えたり、良くしてくれる夫婦に出会えたり、弁護士さんも良い人だ。 裁判の最中の弁護士とのやり取りで、私が彼らを嫌っているんじゃない、彼らが私を嫌っているというセリフにはドキリとして胸が詰まる。 自分が周りにどう思われているか知ってる上で生きていくのは辛い。それでも彼女は湿地での生活を選ぶ。 そして、最後の最後の衝撃。。
最後には心豊かな気持になれる
予告を観る限りでは、ホラーサスペンスだと思っていた。 ところが、犯人捜しの謎解きへの期待は、見事に裏切られる。 ノースカロライナの美しい湿地帯で、ひとりの青年の死体が発見された。 湿地帯でひとり暮らす、「湿地の娘」と呼ばれる女性が容疑者に。 そのセンセーショナルなプロローグで、見事に騙されてしまう。 描かれているのは殺人事件ではない。60年代前半のアメリカの格差社会だ。白人の差別の対象は黒人だけではなかったのだ。白人による白人への迫害。容疑者の女性が受けた人権蹂躙、女性蔑視。女性蔑視を裏付ける男のDV。町の金持ちたちの暴挙と空虚。マイノリティはいつの時代でもマイノリティ。 数々の理不尽と魂の救済が、作品の底にしっかりと流れる。 理不尽に立ちはだかる弁護士役は、『ノマドランド』のデビット・ストラザーン。彼の存在なしでは本作は到底語れない。そして湿地帯の大自然と、そこに育まれた容疑者のコラボが結実。その映像美に予想外に酔いしれる。 最初の期待は裏切られたが、最後には心豊かな気持ちになれる。それは絶対保証できる。
戦慄
原作未読 2時間飽きることなくあっという間の観賞 ミステリーはミステリーなんだけど、一人の少女の成長物語として描写する場面がほとんどなので見易かった。 カイアの逞しい生きざまやジャンピンと奥さんの気遣いに心揺さぶられ (カイアがしばらく留守にする前に店に立ち寄ったジャンピンの店でのやり取りは、カイアの悲痛な胸の内やジャンピンが心から心配してる苦しさが痛いほど伝わって涙無しには見れなかった…) かと思いきやチェイスの死の真相をめぐっての緊迫感は続くし目が離せない面白さ。 カイア役の子はアンハサウェイを彷彿とさせる美しさでこれから活躍するんだろうなぁと期待。チェイス役のハリスは今までイケメン好青年の印象が強かったけど、今回は危なっかしいヤバそうな感が滲み出てて最初キングスマンに出てた人とは思わなくてうまいなと思った。 虐待や差別、過酷な環境の中で育った彼女だけど、自然の美しさと愛に支えられて生涯を終えられたと終盤安堵感に包まれてましたが、最後の最後戦慄が走りました。 最後カイアの語りの「補食」という言葉と(自然の中で育ち動物的な本質を知り尽くしてる描写がここで活かされる)テイラー・スウィフトがこの映画のために書き下ろしたという曲がいつまでたっても余韻を残します。 テイトはあれを見つけた時にどんなことを思ったんだろう。 いろんな感情が後をひく面白い映画なのは間違いない!
読んでから観た。 多分、観てたら読まなかったかも・・・。 読んでい...
読んでから観た。 多分、観てたら読まなかったかも・・・。 読んでいて良かったと思います。 モラハラ、家庭内暴力、社会の暴力(差別や、イジメ)の中で、育った、1人の女の子の物語。もちろん、陰日向で支える善人もいるのですが・・・・。 アレでよかったと思います。アレな人はアレで良いのです。 アレは、読むか、観るかで♪ で、良い映画でした。 良い原作でした。 原作を映画にするのは難しいのでは、と思っていましたが、とても上手く、違和感なく、素敵な映画に仕上げていました。 エンドロールには、テイラースイフトがこの映画のために創った曲が流れます。最後までまで聴かないと♪
オー😌良かった❗
これはサスペンス好きにはおすすめだ‼️最近はTVの二時間ものサスペンスも失くなり、サスペンス本も読まなくなった僕には、かなりはまった。墓場まで秘密は持っていこう😓 そんな秘密無いけど…
鑑賞後、この映画のことばかり考えてしまいます。
内容はまったくわからない状態で鑑賞しました。 家族が次々にいなくなってく中、湿地に住み続けることを決意した主人公。 10代の大事な時期に、社会と関わらずに過ごしここまで芯がしっかりしてるのは本当にスゴイと思います。 小説を読んでないのでよくわからないのがチェイスはなぜ変わり者と言われてるカイアに近づいたんだろう。 途中の裁判の場面で裁判官の方の言葉に胸を打たれて自然と涙が出ました。 映像も綺麗で映画館で観れて満足です。
ラスト驚愕!
父のせいで、奥地の沼で1人生きた少女のミステリー。 恋人だった男性の殺人容疑から、少女の半生を語られるドラマで、描かれる場所も沼が殆どだが、話が面白く夢中で終わった。 幼き出会った少年と生涯過ごせて良かった。 不幸な環境の元に育った彼女を唯一救ったのは彼だったから。 そして、ラストはまさかの。。。 彼女は人生に勝ったんだと思った。 中々のミステリー作品。
湿地と周縁に生きる人の伝説
手付かずの湿地の風景と、主人公カイアと、カイアの描く絵が美しかった。 法廷を軸に過去と現在を行き来する脚本、2時間飽きることなく一気に鑑賞。 小説の中でイメージしていた彼女はもっとワイルドだったけど、ファッションも含めて綺麗すぎじゃない?と思わないでもなかったが、リアリズムよりも映像美を優先したということで納得することにした。 時代は半世紀以上前の設定だけど、普通の人々による悪意のない差別意識、デートDV問題など、現代の私たちをも責めてくるものがある。 対照的な性格の青年が二人登場したけど、あの時代のいわゆる白人のイケメン。最初区別つきにくかったですわ。
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