ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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ミステリーと思いきやメッチャ素敵なラブストーリーだった洋画。 本年度ベスト!
予告編で面白そうなミステリー映画と思って鑑賞。 ちょっと都合が良い感じだったけど素敵なラブストーリーだった。 湿地帯に住むカイヤ。 事情により子供の頃から一人で暮らし、殺人事件の被告人として裁判にかけられる展開。 裁判とカイヤの幼少期からのストーリーが同時進行。 出だしの風景に引き込まれる。 とにかく湿地帯の風景が美しい。 学校にも行けず絵を書くことが趣味のカイヤ。 知り合った男性から文字の書き方などを教わりながら良い感じに。 殺人犯と疑われる法廷のシーンとラブストーリーが同時進行する展開が新鮮で引き込まれる。 雑貨屋の夫婦が優しい反面、殺された男がクソ過ぎる。 カイヤの生涯を表現したストーリーで壮絶な人生だった感じ。 ザリガニがどの様に鳴くのか? 気にしながら鑑賞してました( ´∀`)
原作もお薦めだが映画もよかった(^o^)
2021年度本屋大賞の翻訳小説部門1位を獲得したディーリア・オーエンズの同名小説の映画化。原作は2020年6月に読了済みで、その年のベスト20に入れていた。 原作と比較しようにも細部をまるで覚えていないので無理だが、映画として非常に良作だと思った。なにより映像が美しい。原作を読んだときは舞台となる湿地はもっと汚いイメージだったが、とんでもないことだった。 いきなり主人公が逮捕され裁判が始まってしまうので驚くが、そこから丁寧に過去を辿っていく構成もよかった。おすすめです。
面白い、4.3ぐらい。
ホラー?ミステリー?サスペンス?とか思ったら違った。一つ間違えれば寝そうなのに、全然眠くならないというか、あっという間でした。 大自然の美しさとCGの上手さ。CGですって使い方ではなく、効果的な補助的な使い方が大自然の美しさを引き立てる。 ラストは衝撃的とまではいかなかったけど、そうなのか!って感じでしたが…後から考えると色々な捉え方があるなぁと感じ、犯人は誰とは言えないと思いました。 ちょっと疑問だったのは彼女の家族。いくらなんでも、そりゃなくないか?聖書の件までは血がつながってないのか?とさえ思ったわ。
可愛い人は..
1.湿地帯に住む美女、美女じゃなかったら、こうは行かない。 2.金持ちは、珍しもの好き。 3.学校行ってなかったから、上手く行った。罪悪感も無かった? 4.弁護士も旦那も、自分の彼女への空想?で接して結果オーライ 5.最初から、彼女がやったと思った。 6.やはり映画は自然も、人も美しくないとダメ 7.早く原作を、読みたくなった。 8.なんだかんだ、若くて美しい娘はどこでも徳だ。
小型船舶2級
イイ!! 何がイイって、主人公のカイア=湿地帯の娘が目離せないくらい魅力的!! 小型船舶(エンジン付きボート)を生活基準でスイスイ扱ってるのってカッコ可愛くない? ボートのカーブって難しいんですよ、思ったトコに船は止まらないんです。 ても彼女はただの道具として片手運転。 もう俺らで言う自転車コンビニレベルですよ。 プレゼントが点火プラグで喜んじゃうとかもうね、素朴キャワ! ファッションも可愛いくて嬉しい!くてくてのワンピースとか、時にオーバーオール、おめかしん時に柔らかピンクのドレスとかキュンキュンしちゃったわ、がんばれー! 絵もイイですよ。アートとかじゃ無い写実主義なんも素朴感有って堪らん! しかも時間の経過と共に技術向上してんのね、ベタ塗りから、筆のタッチなんか覚えちゃったりして。 もう、絵好きなんじゃん! 感情だけじゃ無くて、キッチリ理性と論理で思考出来るのもステキだし、学問を愛せる知性が自体がステキ!! もうね、好き!応援したい!味方になりたい!!! って、映画なんですよ。 彼女の事をいかに知り、いかに理解するのか。 ってリトマス紙なんですよ。 いいんですよ、あの美しくも触れられそうにない湿地帯と共に生きる彼女の味方になりたいと思わせた時点で大成功なんですよこの映画。 俺は最高です。
ただ惜しむらくは
ノースカロライナ、ディズマル湿地にある田舎町郊外の沼地で地元名士の長男 (ろくでなし) が遺体で見つかる そしてその湿原には、街の皆が気持ち悪がって忌み嫌う、幼少の頃親に捨てられて以来ひとり生きる女の子が棲んでいる どうやらこの二人にはなんらか関係があったようで 動物学者ディーリア・オーエンズがいきなり大ヒットさせた同名の処女小説が原作、思惑が錯綜するスリリングさ、北米大陸南東部大自然の雄大さ、あとなんといっても主演のデイジー・エドガー=ジョーンズの美しさ すばらしさ、ただ惜しむらくは、その太すぎる伏線
ある少女の女への成長物語…
全世界で1500万部の大ベストセラーとなり、日本の本屋大賞の海外部門小説で大賞に輝いた、同名小説の映画化。海外小説は苦手な自分が面白くて、のめり込んだ作品だっただけに、映画化を待ち焦がれていた。500ページの長編小説を、オリビア・ニューマン監督が、2時間の枠に上手にまとめて仕上げている。 1950~60年代のアメリカ・ノースカロライナの湿地帯を舞台にした、ヒューマン・サスペンス。決して、派手な演出があるわけでもなく、登場人物も限られた中でのストーリー。しかし、広大な湿地帯の木々や草花、動物、虫等の色彩や匂い、音、温度等が息づくように伝わってくる。 そんな湿地帯の中で暮らす少女を主人公に、切なさや痛み、感動、そして驚愕の真実のどんでん返しを兼ね備えた、映画ファンが好みそうな作品となっている。 当時、貧困問題、人種差別などはアメリカの黒歴史でもあり、そんな時代背景の中で、両親、兄弟から見放され、何もない湿地の粗末な家に、一人取り残された6歳の少女・カイアが主人公。学校に通えず、文字の読み書きもできない、家族もいない。唯々、母の帰りを待って生きてきた悲運のカイアが、いったい何をしたというのだろう…。 そんな幼かった彼女が、凄まじい苦境を乗り越え、『生』にしがみついて生きようとする様や、思春期の芽生えからの淡いラブ・ストーリーを中心に、少女が美しい女として成長していく様を描いていく。 一方で、湿地帯で変死体で発見されたカイヤの2人目の恋人の真相を巡って、彼女への偏見から事件の容疑者とされ、裁判で無罪を勝ち取るための法廷ドラマとして、サスペンスの要素も高まっていく。 主演のカイヤを務めたのは、デイジー・エドガー=ジョーンズ。テレビドラマでは出演していたようだが、スクリーンではお初の女優さん。世間からは隔絶され、6歳から一人で生きてきた、汚れのない無垢な少女から、恋を知り、女性としての輝きを放ちだし、魅力的な女性へと変貌を遂げていく演技に魅了された。その美しさも演技も素晴らしく、これから、アン・ハサウェイの様な魅力ある女優への期待を、十分に備えていると感じた。 原作も既読で、内容も結末も分かってはいたが、それでも、デイジーの魅力的な演技もあり、個人的には、今年のベスト3に入る作品となった。映画の余韻に浸りながら、原作をもう一度読んでみたくなった。
ミステリーというより一人の女性の自伝
ポスターがすごく不穏なミステリー!て感じだけど実際は一人の強く賢い女性の半生を、美しい自然と共に描いた映画って印象だった。 もちろん彼女の過去を語る中で謎が解き明かされていくけど、事件の真相がメインというよりも彼女自身の話がメイン。 けれどダラダラとつまらないものではなくて、厳しい環境でも決して腐らず知性と品位、信念を保ち続けて唯一の存在として生き続けた女性が描かれていた。 いやあの環境で生きてて肌とか髪とか美しすぎるんだけどね笑 でも悪意の中にも善意があって、孤独と愛があって、やっぱり目頭が熱くなったよ〜〜いい映画でした! 最後のテイラースウィフトの歌が味わい深くて良かったですね!
アメリカならありそう。
いろいろ保護されている日本ではなかなかない設定だと思うけど、生きて行く大変さをジワジワと見せつけられた。過酷な人生でも一条の光があるだけ救いか…。サスペンスとしても秀逸。ラストまで気が抜けなかった。
女の一生
謎解き系ミステリーかと思っていたら、 法廷ムービーで人物伝だった。 どうしてそうなったかを過去へさかのぼってたどっていくストーリー。 結果は最初に示されているのでオチは分かるが、引き込まれる展開。 構成がいいんでしょうな。 最後に一応謎は解けるが、真相は藪の中。 ◯◯◯が犯人だと思ったのになぁ…(笑)
巨大ザリガニを捕らえる為、禁断の湿地帯を目指す!
そんな映画では全くなかった。それどころかザリガニは一瞬も映りません。 爆発ヒットしたミステリー小説が原作で、2021年の本屋大賞も受賞して、この短期間で映画化にまで至った経緯から話の面白さはお墨付きということでしょう。 作者自身が保護活動をしているというノースカロライナの湿地帯の自然、動物、虫達の映像が美しい! 音楽は「ライフ・オブ・パイ トラと漂流〜」のマイケル・ダナ!君に決めた! そして主人公が暮らす湿地帯の家の実在感が半端ない。舞台美術がすごい!宮崎駿もビックリ。ジブリパークにこれが本物だと見せつけたい!この時点で映像化して良かったと思った。 そして撮影監督は「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」のポリー・モーガン! 恐怖に対峙する子供の成長を捉えるキャメラ!B級ホラー映画で鍛えられた無駄な金を掛けない工夫を凝らしたワンショットのカメラワークで決めてきます。かっこいい! 配役も完璧。本作の為に書き起こされたテイラー・スイフトの主題歌「キャロライナ」も、ラストの余韻に浸りながら歌詞が全てを補完する素晴らしい主題歌だった。ちゃんと歌詞を翻訳して流した配給会社!素晴らしい! 原作のクライマックスにあった巨大ザリガニとのバトルシーンがカットされていた(嘘)ので、★マイナス0.5
塩茹でのザリガニを期待した浅はかさ(笑)。
主演の女優さんや湿地帯の風景など、なかなか綺麗で目の保養になったこと、そして最後のゾッとするオチも含めて大変印象的な作品でした。 ただ、全体的に「湿地帯に住む生活感」というのが表現出来ておらず、寓話的、悪く言うと絵空事みたいな雰囲気がただよっていた点は唯一のマイナスだったと思います。 生活感の演出という点で、欠けて居たのが日々の食材調達、調理、食事シーンですね。 貧しそうな小さな子供が居たとして、一番気になるのが「毎日どんな食事をとっているか」です。採集活動で生活資金を得ることが出来たとして、購入したとうもろこしの粉(でしたか?)を当時、どうやって調理してたか気になって仕方ありませんでした。 彼女が成長するにつれて湿地帯で採取できる食材だけで日々の暮らしは全く困らない、なんならフルコースでも作れる、って設定にしたらより、鑑賞者との距離が近くなり共感度が上がったと感じました。 題名にあるザリガニも、幼少期に母親からザリガニの群生するポイントを教えてもらっていて、お腹空いたらそこで食材調達しなさいって仕込まれていた可能性をまじめに予想してました。ザリガニは当時から日本でも普通に食べられており、意外に美味しいそうな。 古びてはいるが、カラッとして湿気をまるで感じないアトリエみたいな彼女のお家は、撮影用のセットなんでしょうけど、不便な田舎暮らしの経験のある私には観光宣伝用にしか見えませんでした。 では。
綺麗と美しいは違う
原作未読、あくまで映画内の情報のみの感想です。 原作がベストセラーということで、映像化に重きを置いて所々描写を端折った感がありますがそれはさて置き、映るもの全てがとにかく小綺麗過ぎて終始気になってしまいました。 主人公は文字通り沼地でその日暮らし、毎日貝を拾い集めて主食はとうもろこし粉。そんな劣悪な環境でも髪のキューティクルは保持され日焼け肌荒れとも無縁……というのは彼女の生得的な体質だと言えなくもなく、何より美男美女の恋愛ドラマがあるのでギリギリOKですが、それでもシーンが変わる度にばっちりスタイリングされた衣装を纏う必要は?というか、資本は? 翻って学校に行くシーンだけわざわざボロ衣装で顔も当てつけのように泥だらけにしたりと、なんともインダストリアルな美醜のコントロールに見えてしまう。 ※いくらなんでも裸足というのはやり過ぎじゃないですかね。人生難易度インフェルノモードの『少女ムシェット』ですら木靴は履けていたのに。 恋仲になる男も貧乏設定ですが、同じく小綺麗過ぎる。整髪料を撫でつけ、パリッとしたインナー白Tシャツに無骨なワークジャケットを着こなす絵に描いたようなハンサム。私が夏場愛用している、今年3年目に突入したヘインズ赤パックTシャツの首元なんて見るも無惨にヨレヨレですよ。現実、貧しさというのはまず視覚から表れるものなんです(だからみんな金持ちになりたがる)。 また、この映画は最近たまに見かけるようになった無煙映画でもあります。50〜60年代のアメリカの片田舎で、登場人物はおろか道ゆく人すら誰も煙草を吸っていないなんてあり得ないですが、喫煙は絵面が汚いので綺麗な映画には不要なんでしょう(煙草を買うシーンだけは辛うじてありますが、パッケージも写さない徹底振り)。 おそらく、主人公を通して描きたかったのは宣伝文句の「美しい自然」ではなく「野生」でしょう。 裸足は野生の象徴で、10代半ばを境に激しく入れ替わる衣装はオスを引き寄せるための擬態にも見えるし、動植物への異常な興味は生存本能からくる知恵とも言えなくもない。 そのテーマがあるのならば、人工的で作為的な画面はどうしてもノイズになってしまう。 キャラクターも良い人は知的な人格者、悪い奴はふしだらで暴力的、老弁護士は清貧で大衆は排他的。とてもモダンな道徳観で、自然や野生とは縁遠いものです(だからこそ、あの終わり方だとも言えますが)。 成功が約束された期待値の高い作品なので、美しいとされるものしか見せたくない気持ちは分かります。が、貧しく愚かで汚いものにも美しさは宿るし、その部分を表現しないと本作のウリである「衝撃のラスト」に正しく繋がらないのではないかと思いました。
自然の美しさと恐ろしさを圧倒的な映像美で描く
2022年に見た映画の中でTOP5に入る。 「ザリガニの鳴くところ」は、ノースカロライナ州の湿地を舞台にした物語である。主人公の少女カイアは、幼い頃に家族に見捨てられ、一人で湿地で生きていくことを余儀なくされる。彼女は自然と共生する方法を学び、その過程で自然の本質を深く理解していく。この作品は、カイアの人生を通じて、我々が忘れかけている自然本来の姿や、人間と自然の関係、そして孤独や生存、偏見といったテーマについて考える機会を提供してくれる。 この物語を支えているのが、湿地帯の美しさを余すところなく描き出す卓越した映像美だ。デイジー・エドガー=ジョーンズ演じるカイアの繊細な演技と相まって、観客は冒頭から現代社会から切り離された自然の世界に引き込まれていく。 しかし、この美しい自然は同時に危険も内包している。湿地帯は美しくも危険な場所であり、カイアは常に自然の脅威と向き合いながら生きている。これは、我々が忘れてしまった自然の両義性、つまり慈愛と無慈悲さを併せ持つ存在としての自然を思い起こさせる。 この環境の中で、カイアは生存のための知恵と技術を磨いていく。彼女の習得した技能は、自然の一部となることで得られた、本能的かつ洗練された知恵の結晶といえる。 「ザリガニの鳴くところ」は、現代社会で失われつつある自然との共生の在り方も問いかけている。カイアの生き方は、自然に耽溺することで得られる自由と、同時にそれがもたらす孤独や危険にも言及している。 カイアが享受する自由は、湿地帯の豊かな自然の中で、彼女は学校教育という社会の枠組みから解放され、自然を教師として生きる術を学んでいく姿として描かれる。鳥の羽根を集め、貝殻を拾い、自然の中で自由に探究心を育んでいく様子は、現代社会では失われつつある子供時代の原風景を思い起こさせる。 しかし、この自由は同時に深い孤独をもたらす。カイアは、社会から隔絶された環境で、人との触れ合いや愛情を得られない孤独な日々を送る。この孤独は、彼女の内面に深い傷を残し、人間関係を築く上での障壁となっていく。 さらに、自然の中での生活は常に危険と隣り合わせである。例えば、突然の嵐や野生動物との遭遇など、文明社会では経験しない危険が日常的に存在する。また、社会から孤立していることで、人間社会の危険にも無防備になる可能性がある。 オリビア・ニューマン監督の繊細な演出は、これらのテーマを巧みに織り交ぜ、観る者に考察を促す。特に最後のワンシーンの見せ方は、鑑賞者にとって「自然」そのものを考える役割として、この上なく機能しているといえるだろう。 この映画は、我々に自然の本来の姿を再認識させ、人間と自然の関係性を見つめ直す機会を与えてくれる。また、自然の中で生きることの美しさと厳しさ、そして人間社会との関わりの重要性を、観る者に深く考えさせる作品となっている。 まとめると、この作品は単なる自然讃歌ではないということだ。それは、自然的であることの美しさと困難さ、自然の持つ慈愛と残酷さ、そして現代の人間が社会から切り離されることの困難さを描き出す、複雑で壮大な物語なのである。「ザリガニの鳴くところ」は、我々に忘れかけていた自然の本質を思い出させ、自然との新たな関係性を模索するよう促している。
エンドロールに掛かる曲の歌詞が沁みる
湿地帯の家にひとり残された少女が生き抜く人生の物語であり、恋愛サスペンスでもある。 久しぶりにちゃんとした良い映画観たなぁ~って感じ。 エンドロールに掛かる曲の歌詞が沁みる。
サスペンスかと思ったけど…
湿地で育った女性の一生についての映画。もっと想定外の展開を見られると思ったけど予想通りの展開だったな…。予告の事件について見られると思ったのに9割女性の人生についてだった。良い話は好きではないので…。
思ってたのと違う
「ザリガニの鳴くところ」なんていうタイトルと不穏なポスター、予告編では死体と法廷。てっきりホラーかサスペンスかと思ったら全然違った。 親ガチャ外れの女性の愛と自立の物語。普通に良い作品でした。
全284件中、181~200件目を表示