ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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いい映画だった
いきなりですが、いい映画を見たな・・・
この手の映画を久しぶりに見たような気がするな・・・
有名な小説の映画化らしいですが、私はあまり小説を読まないので、先入観なく見れました。
小説の映画化って小説に想い入れがある人は、自身のイメージがあるだろうから、賛否両論になるとは思いますが、私自身、小説を読んでいないので、初めから最後まで楽しんで見る事が出来ました。
主演のデイジー・エドガー・ジョーンズも細かい演技が上手だと思います。
親に育てられず、自分自身の力だけで生きてきた少女の少女らしくない表情、怒った時の態度など、何か普通じゃないと言う細かい表情や態度をしっかり出し切っていました。
本作品も撮り上げたオリビア・ニューマン監督って新人でしょ?これだけのモノが撮れるのなら、本当に今後期待出来そうな監督ですね。
この映画のお話って小説であり、実話ではないですが、本作品の内容、色々と考えさせられます。
親がいなくても子供は育つ、しかし、結局、人は独りでは生きていけない、全ては繋がりで生きている事など、本作品を通して人の生き方や差別など色々と考えさせられたかな・・・
また、本作品、お話のテーマになる裁判の行方ですが、ラストにちょっとだけ、見ているこちらに投げかけるシーンがあります。
原作者が、本作品の真相は見ているこちらで想像すればいいと言う感じでこうしたのかなと思っています。
しかし、邦題はこれでいいのかな・・・
くどいようですが、久しぶりに見応えのあるいい映画を見ました。
色々な人に見て貰いたい1本です。
ミステリーではなくて恋愛映画
タイトルを聞いて「え!?ザリガニって鳴くの?」って疑問を持つ人もいるでしょうがそもそも話にザリガニは深く関わってきません…なぜこのようなタイトルにしたのか?ストーリーのはじめに殺人事件なのか、事故なのか分からない事件が起こりそれの容疑者に主人公が…という流れなので基本的にはミステリーなんですけど、その大半が家族に見捨てられ自然と共に過ごす女性の半生と、彼女のラブストーリー中心で話が進んでいくちょっと変わった感じの映画。なので、ミステリーを期待して観ると肩透かしを食らうかも?というかミステリーの部分がかなり作りが甘い(法廷劇として迫力やリアリティがなさすぎる)ので正直ミステリーの部分いらないのでは…?純粋に主人公の女性の回想メインでストーリーを進めて行った方が彼女の魅力ももっと分かってよかったと思うんだけどなぁ。そもそもなぜチェイスは死んだのかという肝心な部分は全然描かれていないし、ラストの描写も「だとしたらアリバイは何だったの…?」となるし、ミステリー部分は期待しない方がいいです。というかミステリーではなく恋愛映画です!自然の美しい描写もよかったので美しい自然と美しい女性を映画館で観たい方にはオススメ(つまりストーリーはイマイチ!)
ザリガニは出てきません
「Oh Calorina knows カロライナは知っている」
エンドタイトルで流れるテイラースウィフトの歌が心に染みる。
この映画はミステリーとされているがちょっと毛色が違うね。
1960年代という時代背景。
美しいカロライナの湿地の風景。
湿地の娘と揶揄される少女の裁判の中で語られる成長譚。
酷いやつら(DVオヤジと死んだ元恋人、街の奴ら)と裁判。
ところで、最後まで冒頭の殺人事件の犯人の描写は無い。
貝殻のペンダントで薄く提示されるのみで、果たして何があったのかは分からないままだ。でも、語らないことで余白が生まれ、「カロライナは知っている」に繋がる。実に巧みで美しい結末だった。映画を見て3日経つがしみじみと思いにふけっている。
全然タイプが違うが、イーストウッドの名作「マディソン郡の橋」を思い出したよ。かつてフリンをした妻の想いに死んでから気づく夫と家族。
それこそ、「マディソン郡の橋は知っている~」うーん下手すぎる。
見てそんのない映画だが、同時期に「すずめの戸締り」をやっているので観客は少ないのが残念だ。映画の正統は廃れゆくのみなのかなあ?若い人にこそ見てほしいと思うけどねえ。
デイジーエドガージョーンズは、この役を自身のことのように演じている。実に印象的な演技だった。推し⸜❤︎⸝
視聴者が有罪か無罪を問う映画
とにかくきれいな作品
言うことなし。とても丁寧できれいな作品でした。
主人公の語りの内容。
沼地の自然の写し方。
ストーリーの進行。
原作を知らないのですが、きっと原作の雰囲気をそのまま表現しているのではないでしょうか?
ストーリーもラブストーリーであり、サスペンスであり、自伝であり、とてつもなく密度が高かったです。
自分の元から人は去っていき、社会からは侮蔑され、それでも誰かとは繋がっていたい。
孤独になることの恐怖と社会の恐怖。その二つについて考えさせられました。
また、広告のポスターを見た人は、主人公の女性を怖いと感じたと思いますが、そこもまた本作のポイントである偏見を表してるようで良いですよね。
原作が買いたくなる作品でした。
ラストはちょっと鳥肌
予告編にまんまと騙された、良い意味で。本編とは若干違っていて、ミスリードが上手。
もう終わりかぁ、面白かったけど予想していたラストとは違ったなぁ、と思っていたら続きが。
ごめんなさい、面白かったです。
はじまりは1950年代、差別なんて日常茶飯事な時代だろうから、そういう背景を考えると、いろいろ理不尽とも思える事がちょいちょい出てくる。
雑貨屋の黒人夫婦も、金持ち白人相手だと、あまり強く咎めることも難しそうだし。
周りから差別され、白い目で見られながらも、カイアは強く生き抜いた。
そして、しれっと天寿を全うした。
それはある意味、父親と町の人たちのおかげだろう。
それにしても検事は、もう少し物的証拠を集められなかったものか?憶測だけで裁判に臨んでいたから、カイアの弁護人にことごとく覆されてたじゃないか。
チェイス嫌いだわぁ、あの感じ。『キングスマン』では良い息子だったのに。
ミステリーと思いきやメッチャ素敵なラブストーリーだった洋画。 本年度ベスト!
予告編で面白そうなミステリー映画と思って鑑賞。
ちょっと都合が良い感じだったけど素敵なラブストーリーだった。
湿地帯に住むカイヤ。
事情により子供の頃から一人で暮らし、殺人事件の被告人として裁判にかけられる展開。
裁判とカイヤの幼少期からのストーリーが同時進行。
出だしの風景に引き込まれる。
とにかく湿地帯の風景が美しい。
学校にも行けず絵を書くことが趣味のカイヤ。
知り合った男性から文字の書き方などを教わりながら良い感じに。
殺人犯と疑われる法廷のシーンとラブストーリーが同時進行する展開が新鮮で引き込まれる。
雑貨屋の夫婦が優しい反面、殺された男がクソ過ぎる。
カイヤの生涯を表現したストーリーで壮絶な人生だった感じ。
ザリガニがどの様に鳴くのか?
気にしながら鑑賞してました( ´∀`)
原作もお薦めだが映画もよかった(^o^)
面白い、4.3ぐらい。
ホラー?ミステリー?サスペンス?とか思ったら違った。一つ間違えれば寝そうなのに、全然眠くならないというか、あっという間でした。
大自然の美しさとCGの上手さ。CGですって使い方ではなく、効果的な補助的な使い方が大自然の美しさを引き立てる。
ラストは衝撃的とまではいかなかったけど、そうなのか!って感じでしたが…後から考えると色々な捉え方があるなぁと感じ、犯人は誰とは言えないと思いました。
ちょっと疑問だったのは彼女の家族。いくらなんでも、そりゃなくないか?聖書の件までは血がつながってないのか?とさえ思ったわ。
可愛い人は..
小型船舶2級
イイ!!
何がイイって、主人公のカイア=湿地帯の娘が目離せないくらい魅力的!!
小型船舶(エンジン付きボート)を生活基準でスイスイ扱ってるのってカッコ可愛くない?
ボートのカーブって難しいんですよ、思ったトコに船は止まらないんです。
ても彼女はただの道具として片手運転。
もう俺らで言う自転車コンビニレベルですよ。
プレゼントが点火プラグで喜んじゃうとかもうね、素朴キャワ!
ファッションも可愛いくて嬉しい!くてくてのワンピースとか、時にオーバーオール、おめかしん時に柔らかピンクのドレスとかキュンキュンしちゃったわ、がんばれー!
絵もイイですよ。アートとかじゃ無い写実主義なんも素朴感有って堪らん!
しかも時間の経過と共に技術向上してんのね、ベタ塗りから、筆のタッチなんか覚えちゃったりして。
もう、絵好きなんじゃん!
感情だけじゃ無くて、キッチリ理性と論理で思考出来るのもステキだし、学問を愛せる知性が自体がステキ!!
もうね、好き!応援したい!味方になりたい!!!
って、映画なんですよ。
彼女の事をいかに知り、いかに理解するのか。
ってリトマス紙なんですよ。
いいんですよ、あの美しくも触れられそうにない湿地帯と共に生きる彼女の味方になりたいと思わせた時点で大成功なんですよこの映画。
俺は最高です。
ただ惜しむらくは
ある少女の女への成長物語…
全世界で1500万部の大ベストセラーとなり、日本の本屋大賞の海外部門小説で大賞に輝いた、同名小説の映画化。海外小説は苦手な自分が面白くて、のめり込んだ作品だっただけに、映画化を待ち焦がれていた。500ページの長編小説を、オリビア・ニューマン監督が、2時間の枠に上手にまとめて仕上げている。
1950~60年代のアメリカ・ノースカロライナの湿地帯を舞台にした、ヒューマン・サスペンス。決して、派手な演出があるわけでもなく、登場人物も限られた中でのストーリー。しかし、広大な湿地帯の木々や草花、動物、虫等の色彩や匂い、音、温度等が息づくように伝わってくる。
そんな湿地帯の中で暮らす少女を主人公に、切なさや痛み、感動、そして驚愕の真実のどんでん返しを兼ね備えた、映画ファンが好みそうな作品となっている。
当時、貧困問題、人種差別などはアメリカの黒歴史でもあり、そんな時代背景の中で、両親、兄弟から見放され、何もない湿地の粗末な家に、一人取り残された6歳の少女・カイアが主人公。学校に通えず、文字の読み書きもできない、家族もいない。唯々、母の帰りを待って生きてきた悲運のカイアが、いったい何をしたというのだろう…。
そんな幼かった彼女が、凄まじい苦境を乗り越え、『生』にしがみついて生きようとする様や、思春期の芽生えからの淡いラブ・ストーリーを中心に、少女が美しい女として成長していく様を描いていく。
一方で、湿地帯で変死体で発見されたカイヤの2人目の恋人の真相を巡って、彼女への偏見から事件の容疑者とされ、裁判で無罪を勝ち取るための法廷ドラマとして、サスペンスの要素も高まっていく。
主演のカイヤを務めたのは、デイジー・エドガー=ジョーンズ。テレビドラマでは出演していたようだが、スクリーンではお初の女優さん。世間からは隔絶され、6歳から一人で生きてきた、汚れのない無垢な少女から、恋を知り、女性としての輝きを放ちだし、魅力的な女性へと変貌を遂げていく演技に魅了された。その美しさも演技も素晴らしく、これから、アン・ハサウェイの様な魅力ある女優への期待を、十分に備えていると感じた。
原作も既読で、内容も結末も分かってはいたが、それでも、デイジーの魅力的な演技もあり、個人的には、今年のベスト3に入る作品となった。映画の余韻に浸りながら、原作をもう一度読んでみたくなった。
ミステリーというより一人の女性の自伝
ポスターがすごく不穏なミステリー!て感じだけど実際は一人の強く賢い女性の半生を、美しい自然と共に描いた映画って印象だった。
もちろん彼女の過去を語る中で謎が解き明かされていくけど、事件の真相がメインというよりも彼女自身の話がメイン。
けれどダラダラとつまらないものではなくて、厳しい環境でも決して腐らず知性と品位、信念を保ち続けて唯一の存在として生き続けた女性が描かれていた。
いやあの環境で生きてて肌とか髪とか美しすぎるんだけどね笑
でも悪意の中にも善意があって、孤独と愛があって、やっぱり目頭が熱くなったよ〜〜いい映画でした!
最後のテイラースウィフトの歌が味わい深くて良かったですね!
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