雑魚どもよ、大志を抱け!のレビュー・感想・評価
全51件中、41~51件目を表示
心に響く
主人公の瞬だけでなく、周りの少年たち7人皆それぞれが成長したり問題に立ち向かったり協力したりしている姿がすごく心に響いた。
小学生らしいところや、自分が小学生だったら絶対に抱えきれなかったようなことについて悩んでいるところなどをすごくリアルに描いていた。
私は舞台挨拶2回と公開されてからの普通に観に行ったので3回観ましたが、3回観て内容も深く知っているはずなのにこの映画を観ると本当に涙が止まらなくなります。
主演がジャニーズ、とかこの映画は全く関係ないです。
ジャニーズを持ち上げてる感じは無いし、メインキャスト7人の子役たちが同じように真剣に演技に取り組んで何かを伝えようとしてきてるのをすごく感じました。
色んな出来事がてんこ盛りでラストで色んな事を思いだし泣いてしまった邦画。 本年度ベスト級。
昨年観た草彅剛さんが子供の頃の夏休みの出来事を小説にする作品の様に、ほのぼのとした内容と期待して観賞。
本作は真逆な展開でドギツイ出来事が多く期待した内容では無かったけど最後は見事に泣かされた(笑)
小学生の瞬が主人公。
瞬の仲良し4人組がメイン。
皆、家庭に色々な事情がありながらも毎日楽しく過ごし行く展開。
イタズラはかなり多目。
そこに加わる映画好きの子供。
中学生の舎弟。
中学生の不良グループなどが入り交じって行く展開。
全般は子供達がやりたい放題で密度は濃い目。
中盤から更に色んな出来事があって観ていて忙しい。
本作は廃線となった通行禁止のトンネルが肝と言った感じ。
子供達が自分の殻を破れない象徴になっていた印象。
瞬がその殻を破るシーンに泣ける。
ラストは鉄板のエンディングだけど泣けた。
登場人物達の年齢から小学生と中学生の設定には無理があった感は否めません。
たまにある長回しのカメラワークが自分好みで好感度は上がりました。
小学生がティアドロップのサングラスはしないだろ( ´∀`)
地獄トンネルを走り抜けた先には
個々個々惜しい点はあるが、それでも対抗以上の作品。迷ったらおすすめ。
今年96本目(合計748本目/今月(2023年3月度)31本目)。
本作品、映画の描写からわかるとおり、いわゆる「田舎」が舞台であることはわかりますが、飛騨(エンディングロールで、岐阜県であることもわかる)が舞台なのですね。
これまでの作品でいえば、「SABAKAN」や、アニメ作品になりますが、「グッバイ・ドングリーズ」などと似たテイストで、年齢の細かい差はあってもこの程度の男子がいろいろなその歳の悩みに迷いながら、他の子との交流を描く、という趣旨です。あるいは、どうも岐阜県(愛知県も?)では先行上映していたので、「地元応援枠」という考え方も可能かなと思います(「飛騨」や「岐阜」という語は明示的に映画で出ましたっけ?)。
最後に文化庁の補助金枠であることも表示されますが、それも納得の一作です。
上記であげたような「参考作品」を見てよかったなと思う方にはぜひぜひおすすめの一作です。120分ほどで、展開がわかりにくい(特に方言関係)ということもないし、言わんとすること自体もいくつか幅がありますが(SABAKANのような「当時を思い出す」という趣旨とも思えるし、地元応援枠という見方もできる)、少なくとも文化庁応援枠であることも考えると、極端にわからないということはないし、今週(24日~の週)は本命対抗と作品が多めの週ですが(競馬新聞ではない…)、迷ったら「対抗以上」というところでしょう。
採点に関しては下記を考慮しています。
法律系資格持ちはどうしても気にする点がどうしても多いし、他の作品でも書いていますので…。
--------------------------------------
(減点0.3/特定の行為に関する注意喚起が足りない)
・ 路線の上を歩くことは行政法規に触れます(災害時などやむを得ない場合に許されるに過ぎない)。同様にトンネル等に入ったりするのも同じで、特に後者は「行方不明者」を出してしまうので、単に「個人の自由だから」では済まない部分があります。
この点はあまり注意喚起されることがないですが、実際にJR、私鉄ともにトラブルになった場合の対応が複雑なので(そして、小学生高学年の子がそういう行為を起こしても、運行事業者からの(運行ができなかった、邪魔された等の)損害賠償だの何だのということは実際問題は無理)、この点はちゃんと描写が欲しかったです。
--------------------------------------
(減点なし/参考/駄菓子屋の「詐欺」がどうこうという話)
・ ここでいう「詐欺」は民法上のものを指しているものと思われます(刑事上の詐欺罪は、個人が訴えることはできない。あくまでも警察頼み)。
しかし、民法上の詐欺(民法96条)は、次のように「二段の故意」が必要です。
・ 相手方を欺く行為を行ったこと(詐欺の故意があること)
・ それにより相手側が錯誤に陥り、誤った意思表示をしたこと
・ 上記2点に因果関係があること
今回の場合、前者の条件を満たしていないので(駄菓子屋のおばあちゃんもある意味で(駄菓子屋メーカーによる)詐欺の被害者であるという事案)、詐欺取消しの条件を満たすかというと微妙です(ただ、錯誤(95条)のうちの共通錯誤を理由に取消し(現行。当時は錯誤は「無効」)を行うことは妨げられないわけです)。
※ ちなみにこの駄菓子屋のおばあちゃん、エンディングロールを見ると「駄菓子屋のババア」と書いてあったりしますが…。まぁそりゃそうですが…
男の友情
新たな少年映画の金字塔
冒頭の長まわしで、一気に観る側の目線も
あの頃へ引き戻された。
隆造の独白に、瞬の疾走に泣いた。
過去を描いているが、現代にも通じる物語。
隆造の強さと寂しさにやられました
前半はとにかく悪ガキで、なんだこいつら…と思いながら観ましたが、みんなそれぞれに問題を抱えながら生きている姿にだんだん引き込まれていきました。とにかく隆造がかっこいい。誰に対しても優しくて分け隔てない態度で、強い。そう思うと同時に、主人公がとにかく情けない。情けなくて、なんでこんな子と隆造は親友なのか、不思議に思いましたが…クライマックスで全て分かります。自分の境遇や環境が最悪だと思っている子供たちに是非観てほしい。どんな状況でも明るく、強く、自分の大切なものを守るための勇気を持って生きていける映画だと思いました。子役のみんなの演技も素晴らしかった!小学生が恐れ慄いている不良のまあちゃんが、実はめっちゃへなちょこなのも、小学生あるあるでした笑 おもしろかったです。
めざましい成長
映画弱虫日記
3/4の飛騨市先行上映会で
お先に拝見しました。
飛騨市の方に向けた開催ではあったけど、
一時的に飛騨に住んでいた自分もお邪魔しました(?)
ネタバレは無いはずですが、
これを読んでくれた人が観てくれるように願います笑
2回連続で今回観させて頂きました。
めちゃくちゃ良かったです。
(足立監督にもこのイントネーションで伝えた)
拝見するのを楽しみにしてたんですよ。
日本版『スタンドバイミー』とか最近流行りですかね。『サバカンSABAKAN』でも言われてたので笑
でもこの作品は日本版とか、ちょっと違いますね。
『雑魚どもよ、大志を抱け!』と唯一無二の映画だと思います。
物語は多感な時期に差し掛かる男の子たちの友情と葛藤と別れの物語。それを取り巻く大人たちの物語です。
まず、子供たちがメインの映画でここまでそれぞれの役が引き立っている、確立されてる映画ってありましたかね。
どのキャラも埋もれてなくて、存在感があって。
何よりそれぞれのキャラがしっかり観た人の心の中に残ると思うんですよね。とても新鮮でした。
メインの7人の子供たちもうち2人はほとんど初めてのお芝居だったみたいでそれも感じなくて。
主演の池川くんの表情豊かなお芝居と、西野役の岩田くんの佇まいも良かったです。
でも、田代くんかなあ。
『タイプじゃねえよ』、そんな一言にも味があってドキッとして痺れました。隆造素敵でした。
劇中のシーンとしては長回しが多くて好きでした。
長回しいいですよね。雰囲気が途切れなくて。
オープニングクレジットではワクワク感を覚えました。仲間を集めてさあ本編の流れが。
ラストの重要な掛け合いのシーンでも1カメの長回しで痺れました。瞬と隆造は芝居超えてました。
それをやらせる監督も、その期待に応える俳優陣もしっかり信頼関係があってのこそだなと思いました。
ストーリーとしては、原作も読みました。
映画では序盤の瞬の感情の起伏が弱いのと、西野のエピソードが少し少ないけど、
『地獄トンネル』や瞬と隆造の関係にフォーカスを当ててるので同じ物語でも映画と原作ではまた違う方向から物語を楽しめて、どちらもチェックするべしと思います。
でもこの作品を見て思ったんです。
なにかを背負ってる子供って絶対にいるので、
自分も少なからずそっち側で。
大人になるとそっち側なのか、こっち側なのか。
もうどっち側なのか分からなくなったりするけど笑
それを引きずって大人になってる人もいるので、色々考えさせられました。
でも、普通というのは普通であるがゆえの大変さもあると思うので、今もグルグル頭で考えてます笑
その彼らの奮闘を観た後でエンディングにかかる、
インナージャーニーの『少年』は
本当に鳥肌ものなのでこれはマジで良かったです。
『14の夜』キュウソネコカミも最高ね。
これよこれって感じが流れます。
早く配信でも何でもしてほしいエンドレスリピします。
あと、劇中はオール飛騨ロケ。綺麗です。
めちゃくちゃ綺麗です。
飛騨古川歩いてると全部がセットか?と思うほどに劇中に出てきます。絶対に観光したくなります。
監督もトークショーで
『飛騨市のみなさんの協力が無ければ完成しなかった』
と仰っていて、地域全体で取り組む映画製作の素晴らしさも今回で感じました。
長々と書いてしまったけれど、
当たり前にあるようだけど、当たり前じゃないものを描いてるのかなと思います。
そこにあるものはきっと当たり前じゃない。
大事にしないと簡単に手から溢れていくような。
毎日キラキラしてるんだぞ!
そんなメッセージを感じました。
大人はもちろん小学校高学年、中学生にもしっかり刺さる物語じゃないかな。
連続で観たのに、1度目と2度目でだいぶ観る視点も感想も変わったのは自分でも意外でした。
観れば観るほど気づきもあるし、自分の気持ちの変化でまた捉え方が大きく変わる映画だと思います。
自分にはかなり刺さってしまって笑、
また観に行きます。
大手シネコンとかで上映される映画では無いです。
でも、男の子たちも将来有望ですし、
最近の流行りの口コミなどでロングランとかになったらいいな。
公開はまだだけど、映画ファンは早めに観て‼︎
そして、たくさんの方に愛される映画になりますように。
全51件中、41~51件目を表示