雑魚どもよ、大志を抱け!

劇場公開日:2023年3月24日

解説・あらすじ

「百円の恋」の脚本や「喜劇 愛妻物語」の監督で知られる足立紳が、少年たちの葛藤と前進をつづった小説「弱虫日記」を自らのメガホンで映画化した青春映画。

地方の町に暮らす小学生の瞬は、乳がんを患う母の病状よりも、中学受験のため無理やり学習塾に入れられそうなことを心配していた。そんな彼の周囲には、犯罪歴のある父を持つ親友・隆造や、いじめを受けながらも映画監督を目指す西野ら、それぞれ問題を抱えながらも懸命に明日を夢見る仲間たちがいた。ある日、瞬はいじめを見て見ぬ振りしたことがきっかけで、友人たちとの関係がぎくしゃくするようになってしまう。

関西ジャニーズJr.の人気グループ「Boys be」の池川侑希弥が映画初主演を務め、両親を臼田あさ美と浜野謙太、親友・隆造の父を永瀬正敏が演じる。

2023年製作/145分/PG12/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2023年3月24日

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(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会

映画レビュー

4.0 瞬の親父、親近感を感じたけれどそれはそれであかんかも

2026年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

ドキドキ

とにかくやんちゃな4人だが瞬だけがどこか真面目な部分が残っている印象。
この4人を中心に物語が色んなエピソードを交えて進んでいく。
普通だった瞬も悩み苦しみながら前に進んでいく姿にイライラしたり感動したりの小学生青春真っ只中のお話である。
スタンド・バイ・ミーにも似てたり最近放送された反町隆史主演のラムネモンキーを思い出した。
ただラムネモンキーよりこの映画のほうが前なのでソコはちょっと違うかな。
隆造の親父は迫力あったなあ。誰かと思ったら永瀬正敏だった。
後から知ってびっくり。
等身大で出ていた新津ちせチャンは泣いてばっかりやったなあ。
知ってる俳優が少なかったけれどそれも新鮮で良かったです。
ところであのトンネル、どれくらいの長さやったんかなあ?

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♪エルトン シン

5.0 心の方位磁針

2026年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

雑魚どもよ、大志を抱け

あの頃、何が正しいのかなんて、誰も知らなかった。

1988年。昭和の終わり。小学校6年生という、どこにも属しきらない時間。世界はまだ狭いはずなのに、急に選ばなければならないものだけが増えていく。勉強、進学、家庭、他人の目。けれど、そのどれもが本当に大切なのかどうかは、まだわからない。

この物語の中心にいる高崎シュンは、「普通」の家庭に生きている。だが、その“普通”が何を意味するのか、彼自身には掴めない。むしろ彼は、普通であるがゆえに、どこにも立てずにいる。

周囲には、輪郭のはっきりした現実がある。
暴力的な父を持つリュウゾウは、「普通になりたい」という明確な願いを持っている。
不登校のトカゲは、同調から外れているからこそ、本音を語ることができる。
ショウタロウは、それらを理解しようとする位置にいる。

彼らは皆、それぞれに“向いている方向”を持っている。

シュンだけが、それを持たない。

だから彼は選べない。
正しさではなく、消去によってしか前に進めない。

塾には行きたくない。
母の病気も怖い。
友人の問題に関わるのも怖いし、関わらない自分もまた嫌になる。

すべてが中途半端で、すべてが決めきれない。

それでも、消していく中で、最後まで残るものがある。

理由は説明できない。ただ、そこに違和感がある。
見過ごしてはいけない気がする。
その感覚だけが、彼の中で確かに存在している。

それが、心の方位磁針だったのだと思う。

西野の「誰にも言わないで」という言葉。
それを守ったはずなのに残る違和感。
トカゲの言葉によって明らかになる現実。
何もできなかった自分。

出来事そのものではなく、「何もできなかった」という事実が、シュンの中に積もっていく。

やがて、すべてが重なっていく。
母の手術。リュウゾウの危機。カツアゲ。暴力。無力感。

そのとき彼は、「見送りに行くか」「地獄トンネルに向かうか」を天秤にかける。

どちらが正しいかではない。
どちらも正しくないし、どちらも正しい。

問題はひとつだけだった。

自分は、前に進めるのか。

シュンが求めていたのは、誰かに認められることではない。
友情を証明することですらない。

自分が、自分の中の違和感から逃げずに、
一歩を踏み出せる存在なのかどうか。

それだけだった。

だから彼は、見送りには行かない。
代わりに、ひとりで地獄トンネルに向かう。

誰にも見せず、誰にも伝えず、結果すら求めない。
ただ、自分の中で完結する行為として、それを選ぶ。

その先に何があるかは、関係なかった。

進めるかどうか、それだけが問題だった。

そして彼は、トンネルをくぐる。

その先に、電車が見える。
そこにはリュウゾウがいる。

それをシュンは意図していない。
知るはずもないし、期待もしていない。

それでも、そこにある。

この瞬間は、奇跡のように見える。
けれど同時に、どこまでも必然でもある。

シュンが自分の方位磁針に従ったという事実と、
リュウゾウがシュンを信じていたという事実。

その二つが、ただ重なっただけだからだ。

リュウゾウは知らない。
シュンがどこを通ってきたのかを。

だが、来たという事実だけが残る。

来ないはずがないという信頼と、
実際に来たという現実。

そこには最初から、何も欠けていなかった。

この物語が描いているのは、成長ではない。
正しさの獲得でもない。

自分の中にある方向を、信じるかどうかという問題だ。

あの頃、確かにそれはあった。
理由もなく、説明もできないが、確かに指し示していた何か。

その方位磁針を、今でも信じているだろうか。

選択肢が増え、正解らしきものが溢れた今、
私たちはそれを手放してしまったのではないか。

それでも、あのときと同じように、
最後に残るものはひとつしかない。

消去して、消去して、
それでも消えずに残る違和感。

それこそが、進むべき方向なのだと思う。

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R41

1.0 88年の意味 セリフ回し カメラワーク 全てが中途半端 自分の体調...

2026年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

88年の意味
セリフ回し
カメラワーク
全てが中途半端
自分の体調が悪いのか?

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TKR

5.0 和製スタンドバイミー!と呼んでいい秀作!!

2024年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

男子の母なので、少年モノは結構気になるんだけど、このタイトルをひと目見て、面白くないわけないよなって見たら、かーなーりー面白くって大満足でした。

今の40、50代の少年時代の話だから、この世代は特にいいと思う。公立の小学校時代って、本当にいろんな子がいるよね。成長するに連れて、友達が変わったり、お互いの家庭環境に気づいたり、いじめを見てみぬふりしたり、大人に近づくための忖度をしなきゃいけなくなるんだけど、
少年たちがそういう場面に出あうたびにギュッと心が痛みました。

そして龍三がかっこよすぎ。生まれながらのリーダーで、喧嘩強い癖に弱い者いじめとかくだらないことはしない。

最終的には、親の離婚で監督も龍三も街を去ってしまうんだけど、中学生グループと喧嘩をした記憶や、家庭環境とか親の職業とか気にせず付き合ってた「人として本質的な気持ちのつながり」が熱くてあったかくて、泣いてしまうそんな映画でした。

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ころすけ10