渇きと偽り

劇場公開日:

渇きと偽り

解説

「ミュンヘン」「NY心霊捜査官」のエリック・バナの主演で、ジェイン・ハーパーのベストセラー小説を映画化したクライムサスペンス。干ばつにあえぐ閉鎖的な田舎町で起こった、現在と過去の2つの殺人事件を通し、オーストラリアの社会が直面する問題をリアルに描いた。

メルボルンの連邦警察官アーロン・フォークは旧友ルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに故郷の小さな町に帰ってきた。ルークは、自身の妻子を殺した後に自らも命を絶ったのだ。町は長らく雨が降らずに干ばつに襲われており、ルークが事件を起こした背景にもそうした土地の事情があり、いわばルークも犠牲者だと思われていた。しかし、町にとどまって捜査を行うフォークは、未解決事件となっている過去の事件とも向き合うことになり、数十年も隔てた2つの事件がつながっているのではないかと疑い始める。

原作にほれ込んだバナが自らプロデューサーも務め、本作で約13年ぶりに母国オーストラリアの映画に主演した。

2020年製作/117分/G/オーストラリア
原題または英題:The Dry
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2022年9月23日

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(C)2020 The Dry Film Holdings Pty Ltd and Screen Australia

映画レビュー

3.0渇いた名作

2023年12月20日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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みる

4.0良く捻られたミステリー

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

大きな波はないがジワリと迫るミステリー。
ラストまで一気に行ける。

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miharyi

4.0静けさと悲しさのサスペンス、原作者の他の作品も読みたくなった

2023年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

宣伝にあるような「オーストラリアのリアル」という社会的な点については特に何も感じ取れなかったが、サスペンスとしては、いろんな人が怪しく見えて主人公と同様に「こいつなのか」と疑ってはまた他にも怪しい人が出てきて、最後までいい意味で予測ができなくて結末で「そういうことだったのか」という納得感を覚えることができて良い構成だと思った。

全体のトーンとしては、主人公が過去の悲しみを引きずっているのと、乾燥地帯の殺伐とした景色によって、全体的に静けさと悲しみの漂う演出となっている。そのため、ある種淡々とした作品が好きな人は気にいるかと思う。

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にち

3.5ぐさりと来る、甘く苦々しい思い出

2023年4月18日
iPhoneアプリから投稿

誰にでもある青年期の淡く甘く苦い思い出を思い起こさせつつ、20年を経た2つの事件。干ばつに渇き切ったオーストラリアの田舎町。

結末を知りたくて引き込まれる。最後には(良い意味で)王道ミステリー小説風な仕掛けが待ち構えている。2つの事件はそれぞれ予想出来なかったかたちで真相が明かされる。

ブラックホークダウン、ミュンヘンのエリック・バナが、捜査官として町を訪れる。実は20年前に事件の容疑をかけられ父親と町を出た、悲しく苦々しい思い出を抱えた、複雑な心情が漂い、これがこの映画のベースになっている。若い頃に背負った悲しい出来事を引きずる苦しみは、20代にはなかなか分からないかもしれない。これを実感出来る人にはぐさりと来る、大人向けの映画である。

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Yuk