ロッキーVSドラゴ ROCKY IVのレビュー・感想・評価
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オイラの映画人生でのベストシリーズ
何度も見たロッキーシリーズ。でも正直カットされたところは無論、追加された42分もよく分からない。笑。本筋のストーリーは当然変わってないはずなので細かいところがちょいちょい追加されてるんですかね? 今回見てて、あーそうそうこういうカットやシーンあったわー。と思い出すことはしきりでした。 マイベストムービーのシリーズなので、期待しすぎたわな。 でも相変わらずのファイトシーンは見事ですわ。
どっちもどっち?
大幅な変更が加えられている。 良い部分と悪い部分があるのかも知れないけど…。 ただ、あのロッキーのテーマというか、ファンファーレがないのは寂しいかも? そして、どうせなら、きちんとロッキー(一作目)から振り返りをしても良かったのではないかな…と思う。途中、そういうシーンもあったけどね…。 今後、どっちを観たら良いのかな? でも、やっぱり旧作かなぁ…というのが感想です。ただ、いずれにしても、ほぼほぼ40年も経とうかという作品が改めて観れたことは良かったかも?
求む再スピンオフ『ドラゴ』
元々好きな作品なんで、本筋とは関係ないシーンや米ソ対立を削除して、米ソ三人のファイターに絞って編集したのがいい感じです。前半は『ロッキー3 』のフッテージを使って、ロッキーとアポロの絆を強調し、後半のドラゴ戦につなげるのが上手いところだけど、目新しいシーンはあまりなかったような。後日談の『クリード2』でもドラゴが出てくるくらいだから、いっそのこと再スピンオフで『ドラゴ』を作ってほしいけど無理かな?
ありがたいです。
劇場の大画面で鑑賞できて幸運でした! ロッキーフリークではないけれど このチャンスは見過ごせないと! この編集版(っていうのかな)もファイトシーンには惹き込まれました。 オリジナルで感じた無理やりな対ソ連感を上手く消しいますね。 よかったです。
スタローンの心境の変化とアポロとドラコへの掘り下げと初期幻エンディングを実現したもう一つのロッキー
80年代を代表する大ヒット作で、当時のトレンドや冷戦を知らない人にはどう見えるのか、分かりませんが、当時のスタローンは、本作とランボー2・3で反ソ連な作品を作り、良識派の批評筋からバッシングを受けていたと記憶。 ロッキーシリーズは、やはり最初の『ロッキー』(1976年の一作目)が至高ですが、32465の順番で思い入れあり(5も良作)、今回1985年の『ロッキー4』の未使用素材42分を使って再編集したと聞いて、いわゆる未公開場面を追加した完全版と思っていたら、上映時間が殆ど同じバージョンになっており、近年のスタローンの映画人として教示にも興味もあり拝見したが、85年版の見せ場は、殆ど残っているが、絶妙な足し引きにより、アポロとロッキーの関係性やアポロへの想いを吐露する場面などの追加や悪役然としたところが、殆どだったドラコへの見方や絡みが足されており、のちのスピンオフの傑作『クリード』シリーズとの親和性が高まった良改変になっている。 ネタバレあり 改変前のバージョンでは、冒頭からあった対ソ連な部分が、無くなることでイデオロギーも緩和されて、ソ連での試合後に起こるいくつかの点も変わっており、個人的に一番唸ったのは、ロッキーがドラコにエールを贈り交差する場面とリングを降りるラストシーンが未公開シーンを使って追加や変化しており『ロッキー』(1976年の一作目)で、最初に予定していて没になった幻のラストシーンを彷彿とさせる締めになっていて、実は1985年当時から様々な見方を想定して撮影までしていた事が解る。(35年前の作品で40分も未使用フィルムが残っている点やスタローンの映像作家としての対応と構想力も凄い) ちなみに一作目での幻のラストシーンは、ご存知な方も多いと思うけど、アポロとの激闘を終えて敗れたロッキーがエイドリアンと肩を並べて静かにリングに背を向けてを去るシチュエーションだったそうで、実際に撮影もされていたが、試写で観たプロデューサーが違和感があり再撮影決断して、されたモノが、今のエモーション性の高いラストシーン。 映画は大成功したのでこちらが、公開版が正解だったと思うけど、スタローンの中では、実はこだわりがあり再現したかったのでは?と思う。 個人的にロッキー3が大好きなので、95年版冒頭にあった3のラストシークエンスがカットされて、3であった別の場面が追加されて、互いに尊敬しながらも敵対する人物だったアポロとロッキーとの間に強い友情が芽生えるところなどは、初見でも分かりやすくなっているが、お互いの衰えや老いも自覚する場面が公開版でも効果的だったので残して置いても良かったかも。(最もただでさえ劇中で同じ場面や過去映像が、途中の回想や映画最後のクレジット画面に繰り返されるので、総集編や手抜きに見えるからかな?) それ以外に感じたのは、多くのファンから評価の低いロッキー5冒頭との繋がりもこちらの方が良い様な気がする。 気になるところは、時代感のあるポーリーとお手伝いロボットとの絡みが、全面的にカットされた影響でチョイとゲスで駄目なところが、作品にリアルで俗な面を出していたと思うし、子供との家族の描写が減ったの少し残念。あとドラコの妻(ブリジット・ニールセン)の場面も少し減って様な?(うる覚えです) 当時のヒット作でテレビでも何度も放映されている作品でロッキーファンの方は何度も観てるとおもいますが、未公開場面を追加した無駄に長い完全版とは一味違う、スタローンの心境の変化とアポロとドラコへの掘り下げと初期の幻エンディングを実現したもう一つのロッキー!でもあり、最新の音響効果で試合の臨場感と迫力が確実にアップして、パンチの音に質感があるので、機会が有れば音響の良い劇場行くのがおすすめ! 追記 スタローンはエクスペンダブルズ4を製作中らしいけど、サプライズでカール・ウェザースも出ないかな。『マンダロリアン』 で監督してるしSNSもやっているので健在なハズ。(もしかして思想的に対立してる?)
スタローンのにくいアレンジにシビれた別バージョン!
個人的にはディレクターズカット否定派だが、本作は全体の印象がだいぶ異なる別解釈、別バージョンであり、同じディレクターズカット版でもこうした作品の発表のされ方もアリかなぁと、とても興味深いものになっていた。 過去の名作がこうした形で生まれ変わるのは自分の思い入れのある作品ならもっと見てみたいとも思った。 しかし一歩間違えればかなりの駄作に成り下がるリスクはあったろうに、今作はこっちはこっちでいいよなと、納得させられたのはスタローンのテクニックが素晴らしいと言わざるをえない。 大きな違いはドラマ部分を丁寧に描いている点だ。オリジナル版は80年代の能天気な雰囲気が充満する感じなのに対し、今作ではセリフの一つ一つに重みを持たせ、アポロはなぜドラゴとの試合を望むのか、そしてロッキーがドラゴとの試合に対してどのように向き合っていくのか等の描かれ方がビルコンティの重厚なメロディの引用と共にかなり奥深く描かれていた。 いったいどんだけ未公開シーンがあるのか、また同じシーンでもどれだけ別解釈のものがあったのかと、驚きながら物語を観ていくのはとても興味深かった。 そうして迎えるラストでの演出にはもう声が出そうになってしまう程グッと来てしまった。 観終わってから気づいたのだが実は冒頭から物語の伏線ともいえるジャブが細かく入れられており、それがラストにずっしり効いてきたんだなぁと痛感した。 オリジナル版に思い入れがある人も本作のバージョンもおそらく納得出来る内容であるのではなかろうか。是非とも往年のファンにはこの違いを味わっていただく事をオススメしたい。 余談になるが、自分は劇中で使用される曲が大好きで今回観るならそうした楽曲をいい環境で聴きたいというのもあり、立川での「極上音響上映」をチョイスしましたが、大正解でした。
完全な新作、と言っても過言ではないです。
オリジナルとの相違は他のレビュアーが詳細にわたり触れているので、敢えて記しません。オリジナルも当時劇場で観ましたが、商業主義に流れてしまい、正直言って「3」までの流れからすると違和感の強い作品でした。 スタローン自身も恐らく同じ思いだったのだろう、と感じました。 「何をいまさら」感もある中で、クルマで1時間かけて観に行きましたが、これはもう「ロッキー」シリーズの新作と言ってもいいです。音響も映像も、何より物語が本来のロッキーに戻っていて素晴らしいです。 上映時間も94分と、よくある「完結編」「ディレクターズカット版」のような「ダラダラ水増し版」とは全く違います。オリジナルは暗記するほど何度も観ていますが、涙したのは今回が初めてです。 今作がロードショーではなく、限定的な公開なのが、本当に勿体ないです。 「ロッキー」が好きな人は絶対見るべき名作です。
シンプルなんだけど何でこんなに面白いのか
2022年劇場鑑賞187本目。 パンフレット未制作につき-0.5。 作ってたら3000円でも売れたと思いますよ。なんならオリジナルの復刻版でも売れたと思います。 半分未公開映像で再編集されたとはいえ、大まかなストーリーはそのままで、正直なんとなく増えた所は分かるけど、半分も削られたシーンが逆に分からず・・・。物語はめちゃくちゃシンプルです。このレビュー読んでくださっている方は多分あらすじ知っていると思うのですが、一応ネタバレはしません。 ただ、ロッキーシリーズってラストバトルは勝敗に関わらず必ず感動で泣いてしまっていて、このオリジナル版でも号泣した記憶があるのですが、なぜかこの再編集版ではひとつも泣けなくて、いつもの「最終ラウンド(The Fainal Bell)」が流れてきてもなんか取ってつけたような感じがしてしまいました。オリジナル版の編集が気になります。 気になったのはそこくらいで、物語としてはシンプルなのにすごく面白かったです。この時代の映画はなんかこういう力を持っていますよね。 追記 家に帰ってオリジナルのファイナルラウンド確認してみました。ダウンした方の描写がオリジナルの方が長くて、どうなるんだろう、というハラハラ感があったので感動したのかもしれません。まぁ結末知ってるというのもハンデなのだと思います。
感謝
若きシルベスター・スタローンと若きドルフ・ラングレンを映画館のスクリーンと音響で鑑賞できたことに感謝です。原作のロッキー4より今回の方が個人的に良かったです。欲を言うとロボも少し見たかったな〜。
なつかしい けどあたらしい
前のバージョンだと、冒頭のシーンで左右からグローブが衝突して粉砕するとこで 吹き出してました 当時は友人たち、5、6人で酔っ払って観てたんで たのしい作品の印象です アポロの埋葬前の場面で落涙してしまいました 泣けるとは思ってもみなかった だってサバイバーの楽曲を大音量で聴きたいから劇場に足を運んだ そんだけが動機だったんですよね〜 デイヴ・ビックラーとジミ・ジェイミソンの声がだいすきで。 物語的には今作のほうが、 当たり前ですけどスタローンの気持ちが前のめりです Rockyサーガ? の中では3がベストでした グラバーに勝ってアポロとの友情マックス、ラストシーンが さしずめ マーベリックとアイスマンぽくて 今夜から今作が最高になりました
スッキリと洗練されたロッキー4
サントラ買って、シーンの順番を暗記してたぐらいに好きなスポ根映画でした。冒頭にロボットが出てきたりとか、当時は「余計」と思って不満だったシーンがバッサリカットされてスッキリした感じ。あとは書記長が最後に拍手しないところぐらいが大きな変更点。その他、細かいところとか小刻みにカットしたり追加しているけどあまり気づかないレベル(むしろ「あ、そのあとのがセリフ良かったのに!」と思ったところがいくつか切られた)。一般的なディレクターズカット程度に期待した方が良い。「多くのシーンを入れ替えた」と大袈裟に書く記事や投稿もあるが、限りなく同じ。冒頭はロッキー3からもかなり多くのカットを持ってきてるが目新しさはない。決して「見たことないまったく新しいロッキー4」がそこにある訳ではないので、そこは惑わされないよう劇場鑑賞時にはご注意下さい。
味わい深い…
これはね…もはやロッキー4.5ですね🤣 俗に言うディレクターズカット版とは味わい深さのレベルが違います😳 こんなversionも撮ってたんか⁉️ いや…このシーンは当時使えば良かったやん❗️ その繰り返しで…気がついたらエンドロールです⤴️ SNS等でネタバレが早い時代です… なるべく早く劇場に足を運ぶことをオススメします🤣
素晴らしい!! 伝説の名作が新たなる伝説として生まれ変わった
すごく良かったです、完璧な仕上がりで感銘を受けました オリジナルの公開時、私は高校生、今まで何度も観てきた大好きな作品に劇場の大画面で再会できただけでもスゴいのに、オリジナルを越える名作として生まれ変わった本作との再会に心から感激しました 初公開から35年の時を経て、監督であり主役のシルベスター・スタローンさんが自身が理想とする作品に再編集した、いわゆるディレクターズカット版 1時間半の上映時間のうち約半分の42分が未使用だったシーンであり、正に「生まれ変わった、もうひとつのロッキー4」として完璧に仕上げられています オリジナルに対し人間ドラマとしての描写がより強く・深くなっており、とても見応えのある骨太なドラマとして生まれ変わった本作、歳を重ね円熟味を増したスタローンさんの人となりが滲み出ていて、人を描く方に軸足がシフトしているのがよく解り、作り直したかった理由もよく理解できます オリジナルを観てムダだなあと思ったサービスロボットのシーンはばっさりカットされているし、アポロとドラゴとのエキシビションマッチまでの流れがより深掘りされていたり、なぜロッキーとドラゴとの試合がロシアになったのかという所などがとても自然な流れで描かれていて見応え抜群です 強く芯のある女性に成長したエイドリアン、それを演じるタリア・シャイアさんが大画面で観ると改めて綺麗な女優さんだなあと思ったし、スタローンさんの当時の奥さんだったドラゴの奥さんを演じるブリジット・ニールセンさんもスゴく綺麗でカッコよかったです 本作で一番好きなシーン、ロシア行きを止めるエイドリアンと口論し家を飛び出したロッキーがランボルギーニ・ジャルパで夜の街を飛ばしながらフラッシュバックする過去作から引用の名シーンも改めて再編集され重みが増し、そのバックでかかる名曲"No easy way out"もオリジナルテイストのままで最高に感動的でした そしてクライマックスのロッキー対ドラゴとのド迫力の死闘も大画面・大音響で味わえ大満足 これが本当の"ディレクターズカット版"だと思います! スタローンさん、ありがとう!
ビックリするほどシンプルな物語にコッテリ塗りつけられた戦う男達の誇りが眩しいです
『ロッキー4/炎の友情』を観ていないので残念ながら比較は出来ませんが、同世代なら全員知ってるくらいのあらすじは変わっていない様子。91分の作品から42分も未公開シーンと差し替えたということですが、ドラマ自体は拍子抜けするくらいにシンプル。アポロ対ドラゴのエキジビジョン戦ではアポロがこれでもかと戦意を高揚する描写と完全にアウェイの環境下で孤立するドラゴの憔悴、ロッキーとドラゴが黙々と精神と肉体を磨き上げていく様子、ラウンドを重ねボロボロに傷つきながら少しずつお互いを認め合っていく過程といった心理描写に重点を置いた再編集になっているようで、奇しくも翌年公開の『プレデター』にも似た微かなノワール臭が漂っていました。 80年代半ばの米ソ対立を背景とした不穏さとそれとは裏腹の浮ついた空気感を知る者なら懐かしいの一言で片付けられますが、頻繁に奏でられるアナログシンセの独特な響きは当時を知らない人には耳障りになるかも知れません。 意外だったのは”Burning Heart”よりも『ロッキー3』の主題歌だった”Eye of the Tiger”の方がドラマにグッと入り込んでいたこと。Burning Heartの歌詞の方がドラマに寄り添った内容だと思うのですが、何かが気に入らなかったのか扱いがちょっと雑でした。
短めでお勧めだけど、要当時の歴史事情
今年244本目(合計520本目/今月(2022年8月度)20本目)。 この映画、単なるリバイバル上映や4Kリマスターではないそうです(ストーリーの一部が変わっている??)。 当然、ストーリーそれ自体は架空のお話ですが、当時の冷戦時代に代表される、アメリカとソ連(現ロシア)の不仲など、ある程度の歴史の知識は前提として要求されます。この部分が3割ほどありますが、ただこれは中学歴史の範囲だろうと思います(少なくとも特殊な知識がないと無理なようにはなっていない)。 むしろいわゆる「試合シーン」(アクションシーン)のほうに焦点をあてて見るのが妥当な映画でその限りにおいて傷は少ない印象です。 そうですね…。「半分近い42分間を再構成」などとあり、すると「新規映画ともいえるし、あるいは過去同作品を見ていれば(変わっている点があると認識する限り)見る必要なし」とも言えうるしどうにも評価が難しいです。私も原作を知らないとので、旧作品との異同を論じることができないからです。 ただ、短め(100分をきるかどうかくらい)の映画で、かつ、当時の国際情勢なども踏まえたいわゆる「政治パート」もあり短めではありますが2色(これと、アクションシーン(試合シーン))楽しめるという点では「お得な映画かな」という印象です。 -------------------------------------- (減点0.3) この映画「それ自体」は架空のお話ですが、妙に無頓着な英語を話す人が結構多いです。字幕ありの映画ですが、字幕を補助にして音声メインで見る人もいるので(英検準1もあればそれも可能)、その観点では混乱させてくる要素があります(とにかく無頓着がすごく、三単現の-sがない、単数複数の-sがない、省略できない関係代名詞を勝手に省略するなど)。 ただこれも当時の水準(当時はあまりそこまで言われなかった、という点も踏まえて「あえて」いい加減に話している)を尊重していると解することはできるし、少なくとも字幕はあるので、「混乱はさせてくるが、字幕と異なる解釈は取れないので、そのような視聴者(字幕をサブにするような視聴者)もストーリーの理解で混乱させることはありません。 -------------------------------------- なお、最初にも書いた通り、本当に軽くでよいので、冷戦(特にアメリカとソ連関係)はかるーく何かの辞書アプリなどで把握されることをお勧めしておきます。
ノイズを取り除いてスッキリ
ロッキーとクリードシリーズため、4を観るには色々なノイズ(例えば金持ちになったロッキーの家にロボットいるとか)があったのを取り除き、 ドラゴにアポロを殺されたロッキーの戦いに焦点を絞って再構築されてスッキリ観れた。 なんか長い回想シーンが荒っぽく80年代MTVっぽかったり、ソ連の書記長がゴルバチョフっぽいのも微笑ましい。 しかしドルフラングレンもスタローンも若い‥
そりゃ面白いけど
約30年前東劇で見てすごく感動した記憶があります。しかし、久々にスクリーンで見たとはいえ、流れや結末がわかってるのでイマイチ感動は薄かったです。とはいえ何度かジーンとする場面はあり、さすが名作です。当時のレギュレーションとはいえ15Rは長いですね。流石にちょっとムリがあります。 初見時に1番感動したラストのロッキーの子供達に向けてのメッセージシーンがバッサリカットしてあったのが唖然としてしまいました。息子に父の強さを見せたところが最高にカッコよかったのに残念です。 それとどなたかが書いてましたがロボットのシーンバッサリで笑いました!
ディレクターズカット版の概念を変えた一本?
もう冒頭の『ロッキー3』のダイジェスト(回想)シーンからしてオリジナル版と違う。オリジナル版ではクラバーとのリベンジマッチのシーンのみだったのに対し、今回はアポロとの友情にフィーチャーした構成になっている。 アポロがドラゴと闘いたがる理由や、タオルを投入しようとするロッキーの描写の変更、さらに冷酷非道と思われていたドラゴの内面をより強調するなど、人物描写に深みが加わっていたのが印象深いし、出番こそかなり削られたものの、ポーリーのコメディリリーフぶりも見逃せない。もっとも削られたといえば、ブリジット・ニールセン扮するドラゴ妻の登場シーンの大幅カットに笑ってしまった。やっぱりスタローンの元妻だったからか? もう何度も観ているのに、クライマックスのドラゴ戦は新映像の確認を度外視しても興奮。ラストシーンも、『クリード 炎の宿敵』を観ている人ならより感慨深くなれるだろう。 スタローンは、『エクスペンダブルズ』もDVD化の際に自ら再編集したディレクターズカット版を発表したように、作品づくりにこだわりを持つ人物。ディレクターズカット版を作ったからといってオリジナル版を「なかった事」にしないのがいい。ジョージ・ルーカスには彼の爪の垢を煎じて飲んでもらいたいもの。 大げさじゃなく、ディレクターズカット版という概念を変える一本となったと言っても過言でないかも。ていうか、どんだけ未使用フッテージ持ってたんだよ!とツッコみたくもなったけど。 シリーズの中ではイマイチだった『ロッキー5』も、いつの日か再編集版を作ってほしい。あ、でもそれが『ロッキー・ザ・ファイナル』になるのか…
大切な人へ思いを伝える
私達は映画「クリード」の1も2も知っている。それ以前、エイドリアン亡き後のロッキーも知っている。その上で、見ても見ていなかったとしても今回のスタローン編集による本作は心に沁みた。 愛する人、大切な人へ言葉を伝えるというのが今作の大きなテーマの一つだと思った。アポロの妻もエイドリアンも眼差しと共に夫への思いを言葉で伝える。アポロのトレーナーはロッキーに言う、アポロは俺が作った、俺の息子だ、今度は俺がお前の父親だ。ロシアに向かう前にロッキーは、自分の生き方を決めるのは誰でもなく自分だと息子に伝え、ポーリーは試合直前、生まれ変わったらお前のようになりたいと今までの感謝と共にロッキーに伝える。ロッキーが一人「サウスポー」と書かれた車に乗って今までのこと、エイドリアンとの初デート、ミッキー、アポロ戦、エイドリアンへのプロポーズ、アポロに鍛えられたカリフォルニアの日々を、アポロが自分に言った言葉を思い出す。モノクロのこのシーンは観客がロッキーと共有できる回想場面だ。 そして映画「クリード Ⅱ」でドラゴが息子と共に現れアポロの息子とリングで闘うことを知っている私達は、ドラゴが当時どれだけの孤独と屈辱を味わったのか知っている。話すのはドラゴの妻とスポークスマンだけ。ドラゴは話すことも許されず耳も傾けてもらえない。ドラゴ、ドラゴと自分の名をつぶやく彼の言葉は無視される。ロッキーとの試合では言われた通りのことだけするよう指示されている。だがファイターとして対等の立場で向かってくるロッキーがドラゴの心を開いた。その瞬間がよく見えた。国家は関係ない、ドラゴという名の一人の男の闘いに変わった。素晴らしかった。そこに重点がおかれたから、ロッキー勝利後のスピーチを聞いて、ゴルバチョフそっくりさん含めた高官達が前作(Ⅳ)では拍手したがその場面カットして拍手なしで去った編集にしたのはいいと思った。 Ⅳを知っていても新しい映画を見るようだった。編集も映画の命だと思った。スタローンは素晴らしい映画人。 おまけ 1)アポロには呼び名が沢山あって一番気に入ったのは「ダンシング・デストロイヤー」! 2)James Brownが歌う場面がいい感じでたっぷりあって良かった。
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