劇場公開日 2022年8月19日

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「ビックリするほどシンプルな物語にコッテリ塗りつけられた戦う男達の誇りが眩しいです」ロッキーVSドラゴ ROCKY IV よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ビックリするほどシンプルな物語にコッテリ塗りつけられた戦う男達の誇りが眩しいです

2022年8月20日
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鑑賞方法:映画館

『ロッキー4/炎の友情』を観ていないので残念ながら比較は出来ませんが、同世代なら全員知ってるくらいのあらすじは変わっていない様子。91分の作品から42分も未公開シーンと差し替えたということですが、ドラマ自体は拍子抜けするくらいにシンプル。アポロ対ドラゴのエキジビジョン戦ではアポロがこれでもかと戦意を高揚する描写と完全にアウェイの環境下で孤立するドラゴの憔悴、ロッキーとドラゴが黙々と精神と肉体を磨き上げていく様子、ラウンドを重ねボロボロに傷つきながら少しずつお互いを認め合っていく過程といった心理描写に重点を置いた再編集になっているようで、奇しくも翌年公開の『プレデター』にも似た微かなノワール臭が漂っていました。

80年代半ばの米ソ対立を背景とした不穏さとそれとは裏腹の浮ついた空気感を知る者なら懐かしいの一言で片付けられますが、頻繁に奏でられるアナログシンセの独特な響きは当時を知らない人には耳障りになるかも知れません。

意外だったのは”Burning Heart”よりも『ロッキー3』の主題歌だった”Eye of the Tiger”の方がドラマにグッと入り込んでいたこと。Burning Heartの歌詞の方がドラマに寄り添った内容だと思うのですが、何かが気に入らなかったのか扱いがちょっと雑でした。

よね