人質 韓国トップスター誘拐事件

劇場公開日:

人質 韓国トップスター誘拐事件

解説

「ただ悪より救いたまえ」「新しき世界」などで知られる韓国の俳優ファン・ジョンミンが実名で主演を務め、誘拐・監禁されたトップスターの決死の脱出劇を描いたサスペンス。

記者会見から帰宅の途についた国民的スター俳優ファン・ジョンミンが、ひと気のない路地で何者かに連れ去られた。警察や関係者は必死で行方を捜すが、証拠も目撃情報もない。一方、パイプ椅子に縛りつけられた状態で意識を取り戻したファン・ジョンミンは、自分が身代金目的で誘拐されたことを知る。まるでゲームのように犯行を楽しむ若者たちは、ソウルを震撼させている猟奇殺人事件の犯人だった。唯一の武器である卓越した演技力で犯人たちに対峙するファン・ジョンミンだったが……。

共演はドラマ「イカゲーム」のイ・ユミ、ドラマ「梨泰院クラス」のリュ・ギョンス。

2021年製作/94分/G/韓国
原題:Hostage: Missing Celebrity
配給:ツイン

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映画レビュー

3.5日本ではドラマでもお馴染み、“俳優が実名で登場するモキュメンタリ―”の妙味と限界

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

比較的最近だと「バイプレイヤーズ」シリーズ、少し前なら「山田孝之の東京都北区赤羽」など、著名俳優が実名で登場し、その仕事ぶりや暮らしぶりをドキュメンタリーや実録の装いで撮影するという、モキュメンタリ―の一手法はテレビドラマを通じて日本の観客にも割と馴染みがあるのではないか。この「人質 韓国トップスター誘拐事件」でも同様に、韓国ではここ十数年主演映画がほぼ年1本以上のペースで作られている人気俳優、ファン・ジョンミンが実名で登場し、拉致監禁されてしまうが、必死に脱出を図る様子が映し出される。

この手法のメリットはまず第一に、スター俳優のパブリックイメージを100%活用できる点だろう。通常のフィクション作品でも、役者自身の外見から受ける印象やトーク番組などでうかがい知れる人柄が、キャスティングと役作りに利用されることはよくあるが、本作ではファン・ジョンミンその人が実際に体験する出来事としてストーリーが進む。架空の主人公ならその経歴や人柄、どんな仕事をしていて暮らし向きはどうか、などを説明していかないと感情移入してもらうのは難しいが、誰もが知るスター俳優の“実体験”の体(てい)であれば、そんなキャラクター情報は不要だ。そのぶん、帰宅途中で拉致され、犯人一味の隠れ家に監禁された状況から、俳優ならではの演技力も最大限に活用して脱出を図るという、スリリングな展開をテンポよく描くことが可能になっている。

ただし、この手法を選んだがゆえの限界も明らかだ。もともと、スター俳優が善人役で主演するアクション/サスペンスドラマのジャンルでは、「主人公は死なない」というのが暗黙の了解になっているものの、ファン・ジョンミンが実名で登場することで、そのお約束はより強固なものにならざるをえない。不死身の肉体を持つスーパーヒーローの映画と一緒で、「どんなに絶体絶命のピンチになっても、どうせ死なないんでしょ」という観客側の安心感は、サスペンス効果の点ではマイナスになる。

監督のピル・カムソンにとっては本作が初の長編映画メガホンだとか。7月に日本公開された「なまず」のイ・オクソプ監督、去年公開の「藁にもすがる獣たち」のキム・ヨンフン監督など、韓国では新人の長編初監督作でもそれなりの予算規模、スターを含む出演陣に恵まれるケースが近年増えてきたように感じる。日本の映画人はうらやましく、またもどかしく思っているはずだ。

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高森 郁哉

3.5敵役を立てるのが上手い

2023年4月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

初っ端から敵役にムカついて、
ファンジョンミンが可哀想からの、
早く復讐してくれ!
でも、このファンジョンミンはただのファンジョンミンだぞ?
と言うドキドキが重なり合って、
最後まで手に汗握る映画でした。

とにかく敵役を立てるのが上手い!
コイツらにやり返してほしい!
と思わせるフリが完璧で
最初観てしまったら最後まで観るしかない!
と言う感じでした。

ただラストはなんであんな感じにしたんだろ?
自分の好みとしては、
この誘拐事件をも踏み台にして化け物俳優になった
ファンジョンミンが観たかった。

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奥嶋ひろまさ

3.5エンディングは、Iggy Pop

2023年4月16日
iPhoneアプリから投稿

エンディングは、Iggy Pop

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Hyde
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