オルガの翼

劇場公開日:

オルガの翼

解説

ウクライナのユーロマイダン革命を背景に、生きるため祖国を去った体操選手の少女が自らの運命を切り拓いていく姿を描いたドラマ。

2013年、キーウ。15歳の体操選手オルガは欧州選手権出場を目指し練習に励んでいたが、ヤヌコービチ大統領の汚職を追及するジャーナリストの母とともに何者かに命を狙われ、ウクライナを離れることに。父の故郷であるスイスのナショナルチームに入った彼女は、変わり果てていく故郷の様子をSNSを通じて目撃する。家族や友人が傷つく姿を遠くから見ることしかできない中、オルガ自身は欧州選手権出場のためウクライナの市民権を手放さなければならず……。

欧州選手権出場歴のある現役アスリートの主演アナスタシア・ブジャシキナをはじめ、選手役のキャストにはプロのアスリートたちを起用。マイダン革命の映像は、実際にデモ参加者がスマートフォンで撮影したものを使用した。スイス出身のエリ・グラップが監督・脚本を手がけ、初長編作品にしてカンヌ国際映画祭SACD賞を受賞。

2021年製作/90分/フランス・スイス・ウクライナ合作
原題:Olga
配給:パンドラ
劇場公開日:2022年9月3日

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(C)2021 POINT PROD - CINEMA DEFACTO

映画レビュー

5.0見応えありました

2023年2月19日
PCから投稿

上映時間は1時間半でしたが
見応えありました。

望もうと望むまいと
一市民の生活は
その時代に左右されます。
最たるものが戦争で
夢も生活も命さえも巻き込まれていきます。

なぜ戦争を止められないのかと
忸怩たる思いでいっぱいです。

2020年のキーウは
平和が戻ってきたかのようです。
でも,その2年後には再び戦火が勃発。
平安な日常を謳歌していたオルガたちは
どうしているのだろうと
平和のはかなさを感じずにはいられませんでした。
戦争が早く終わってほしい。

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アツコ

3.0おほけなく憂くライナの民におもふかな

2022年10月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

今となってはロシアとウクライナは、非道の専制国家とそれに蹂躙される民主国家というイメージだが、2014年のマイダン革命まではウクライナもどちらかと言えば前者の側に与していたようだ。現在の状況を知る者から見ると、革命渦中の動乱を背景に描くこの映画には、微妙な認識の揺らぎを感じざるを得ない。
演者本人が体操選手というのは絶対的な強みだ。ボディ・ダブルを使わないので、フラットな演技からいきなり段違い平行棒のトカチェフやイェーガーに入る躍動感が凄い(体操選手としてはやや成長しすぎているようにも思うが)。
前政権の弾圧から脱した先に、隣国からの苛烈な侵略というさらなる災禍が襲うとは。ウクライナの人々に一刻も早く平和が訪れることを願って止まない。

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梨剥く侍

3.5スポーツ青春物語として、成功作品だ。

2022年9月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 かって前の日本では、スポーツ青春物語は根性ものが定番だった。時代は変わり勝負よりも、まず楽しむもの或いは自分の証を証明する物語へと変貌したと思う。

 この作品はウクライナ出身の女子体操選手の青春に、当時の親露政権だった政治状況を絡ませた物語。体操を扱った映画は見たこともなく、色々な角度から映し出す体操演技は新鮮だった。

 まさか、この後にロシアがウクライナに侵攻するなんて、監督は思ってもいなかっただろう。ウクライナ侵攻がなければ、日本では上映されなかったもしれない。主人公は体操選手で、演技は素人だそうた。違和感はなく、自然な演技でよかった。

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いなかびと

3.0スイス人の監督が描いた2014年ウクライナ騒乱。

2022年9月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ウクライナ騒乱は実際の映像を使い、オルガの話はフィクションとなると、違和感が出てくるのは否めない。
確かに現在、ウクライナ紛争が起こっているのは事実だが、これではオルガと母親の話が実話を元にしているような誤解を与えてしまう。
本物の体操選手をキャストとして使い、なかなかの見ごたえを出しているだけに、残念ではある。
映画はいつの時代も政治的に利用されている。受け手も作り手も、そのようなものから独立していたいものだと思う。

#149

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caduceus
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