窓辺にてのレビュー・感想・評価
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映画評がまとまらない。。
今泉監督の映画は「いい感じ」という印象があります。ただ「何が?」と聞かれると難しい。
解った気になりたいけど、今泉さんの脚本に出てくるような世界観や人物たちは、私にとって「在りそうで無い」ファンタジーでイマイチ理解できないところがあったり。それなのに「いい」と感じるから尚更、映画評がまとまらない。。困った。
特に、今作は「相手への想い」がテーマだと思いますが、そこに「正直(さ)」という微妙な判断基準があったりで、主人公・茂巳(稲垣)という人物像に対する印象が定まらないまま終わってしまい、それでも「理解はできないけど不思議な魅力ある」と感じました。
ハッキリ言えるのは、今回も流石の若葉竜也さん。今泉作品に欠かせない役者ですが、本作においてもキッチリ物語の展開における遠心力となっているように思います。劇場でも若葉さん演じる正(まさ)のいい意味としての「茶番」に皆クスクス。
そして、玉城ティナさん。彼女が演じる久保という少女は感情を言語化した哲学書みたいな本を書き、「オトナ」達が生きる社会にやや冷めたところがあります。でも、茂巳に興味を抱き接近していく素の彼女はギャップだらけ。出来ることなら、このキャラクター「久保」の掘り下げも観たい。
しかしまぁ、前述したように映画評はまとまりなくもう諦めますが、今泉さんの作品は丁度良く面白く、何度か観ながら解りたい意欲はありますのでいつかまた。。。
え?今まで"好き(≒手にしたい)"という気持ちを描き続けてきた/向き合ってきた今泉監督が描く"手放す"こと
手にする、手放す --- 作家主義にも似たテーマや演出方法など今泉節=命名"イマイズム"はそのままに執着しないことを描く(ex.パチンコ)。今まで"誰かを好き"という気持ちが根底にあって、ある意味ではその人を"手に入れたい"とも言いかえられるような渇望だった。今回も好きになってはいけない人を好きになったりはするけど、今回はどこか違う。今回は単独脚本で、相変わらずの空気感・作風にオフビートな笑いはあるけど今までよりもどこか大人。そして、誰かの役に立つ作品。(←指差して)ホントです。人は相手を信頼することでしかつながれないから。相談できる相手。
"葛藤があまり描かれていない"のですが…え?←今泉監督が今まで100万回くらい言われてきたであろうこと。無駄を大切に。窓際(族)とSNS。書ける才能はあるけど書かない主人公と、プロ引退を決意した有坂(若葉竜也)。ある道においての引き際も意識させられる。ある意味、今泉監督にとっての(『SW8』でバッシングを受けた経験が生かされた)『ナイブズ・アウト』のようにも思えた。その中で、今泉監督が生きる上で大切にしていそうな考え方としての少数派。あるいは監督自身も、見方によってはそうなのかもしれない。理解も共感もされないほうが楽。どうせ失望されるから。
途中、『ハイ・フィデリティ』や『ブロークン・フラワーズ』のように、小説のモデルとなった人たちを訪れては渡り歩いていく話になるのかと少し思った。例えば、今後会うこともない人のほうが話しやすいという後に、出会った人に今まで誰にも言えなかった悩み事をサラッと話しちゃったり。"全然"と言っていたのに、本人の前では"あまり"と使い分けていたり、がリアル。劇中小説「ラ・フランス」自身が、主人公と重なっていく状況や心境。君はどうしたい?打ち明ける。
例えばソダーバーグ『セックスと嘘とビデオテープ』のように、行為それ自体でなく、その後のピロートーク含め原因と結果な人間ドラマと内向きな葛藤。あと、監督自身の趣味が生かされているであろう、相変わらずの映画愛と主題歌オファーするアーティストのセンスの良さ。見る人によっては『街の上で』と似ていると思うかもしれない。『街の上で』主人公カップルが出ていたり、作品終盤で主人公と女性が朝まで部屋で過ごすけど何もなかったり。だけど違う。最後は、日本ぺっらぺら"オシャレ"作品ありがちとは違う、意味のある光が射し込む光の指輪。
若白髪だから二段階カムフラージュ!あの日の悲しみさえ、あの日の苦しみさえ、あの日の悲しみさえ、あの日の苦しみさえ…5時間エンドレス・レモン地獄。おもしろいですね、それおもしろいです。流石はオモシロのたっちゃん。
耳で観る映画
そうなんですかね?
やはり好きな雰囲気
舞台挨拶付きで行ってきました。中村ゆりも玉城ティナも美しー!という目的でしたが、監督の魅力が爆発してましたね。柔らかい雰囲気の中でも自分の意見をユーモラスに言える力がとても魅力的でした。街の上でや愛がなんだを見た時も思いましたが、この人の作る自然な空気、変にカッコつけない人間らしい映画が好きです。シャインマスカット落ちちゃうのがハプニングだったとは、笑。そりゃ稲垣吾郎もあんな感じでテーブルにこまった空気で置くよなーあれを使っちゃうんだというのを知ってより好きになりました。
映画自体はほんとに2人で話すシーンが非常に多いのが特徴的。9割くらいそうで人間同士の対話って感じでおもしろかった。間もほんとに贅沢に使って、意味のない言葉も含めてナチュラル。クスッと笑えるようなところも多くて、素敵な空気でした。当事者にしかわからない不倫に対する感情も、なんかじわりとくる味わいでした。
稲垣吾郎の淡白なキャラと演技がちょうどいい。中村ゆりもよかったですが、玉城ティナちゃん良かったですね。キレイでまっすぐでかわいい。いい役でした。若葉竜也もとても上手なバカだったと思います。ほんとなんの選手なんかわからんっていうのも遊んでる感じでいいっすね、笑。
二人でババ抜きはほぼ意味ないのでやるなら最初から3枚でやりましょう。まぁそれこそ贅沢な時間か。パチンコの次くらいだな。
淡々と。
何かを手放すって、すごく贅沢なこと
今泉力哉監督最新作。「愛なのに」「猫は逃げた」に次いで今年三本目。パッケージからもキャストからも、名作感漂っています。これまた結構期待値高かったんだけど、かなり喰らいました。めちゃくちゃいい映画やないか...。
「街の上で」と雰囲気はとても良く似ているのだけど、コメディ要素強めだったあの作品に対し、本作はシリアスでリアリティのある、ビターテイスト。大人の恋愛を描いているという点では、どことなく「アイネクライネ・ナハトムジーク」とも類似しているし、「ドライブ・マイ・カー」ぽさもある。143分という、恐らく監督で最も長尺となった本作。この尺を丁寧にゆっくりと贅沢に使っているのには、すごく居心地の良さを感じ、今泉節が最大限発揮されている、ファンにはたまらない映画でした。
主演の稲垣吾郎をはじめ、玉城ティナや志田未来、そして今泉組常連の若葉竜也などのキャストが、全員作品に欠かせない存在と思えるような、絶妙な演技をしていたし、役者を上手く美しく引き出す監督の力に改めて驚かされました。特に稲垣吾郎は、監督の当て書きということもあって、これ以上ない最高の表現力。玉城ティナも、目の演技力が実に素晴らしかったです。
〈言葉〉で笑わせるというよりも、〈状況〉で笑わせるのもこの監督の特徴であり、私が彼を好きでい続ける理由。「街の上で」が好きな人は絶対にハマるであろう、独特な笑い。何この状況みたいな時の役者の表情にも注目です笑 個人的には稲垣吾郎と玉城ティナが最後に合って、とあることをしながら会話を弾ませるシーンがお気に入り。なんか、めちゃくちゃシュールだなとクスクス笑えました笑
まるで小説を読んでいるかのような気分になれる文学的な作品。喫茶店や自宅、飲み屋にホテルなどの映像美、そして胸に響く数多くの名ゼリフ。この人の映画は相変わらず、日本語が美的。冒頭からグイグイと引き込まれるし、合間合間で満足感や幸福が得られる。たくさんの秀逸で書き留めたいセリフがあったのだけど、中でも響いたのがタイトルにもある言葉。持っていなかったら手放すことは出来ない。持っておいてもいいのに、手放すという選択をする。それってすごく贅沢だ。この言葉からパチンコが出てくるとは笑 色んな名言を心に留めるためにも、また見たいなと思えました。
ストーリーとしてはとてもシンプルで、普遍的なテーマ。だけど、そのありがちな内容を一変させ、上品で見応えのあるものと仕上げてくれるのが今泉監督作品。浮気をした奥さんに対して怒りを覚えない自分に対してガッカリする茂巳(稲垣吾郎)の気持ちが、徐々に納得出来てしまう。悲しめる、って実はすごいこと。愛するとはなんなのだろうかと、「愛がなんだ」「愛なのに」「猫は逃げた」などの作品で描き続けた今泉監督だけど、この映画に答えが詰まっている気がしました。個人的には、本作が監督一好きな作品です!
いつまでも語りたくなる、とてもいい映画でした。
長さを感じさせない訳では無いため、ちょっと最後まで見るのは大変だけど、是非とも劇場でご覧頂きたい。私はこういう静かな映画は結構苦手なんだけど、本作だけは違った。やっぱり、今泉力哉監督が大好きだ。そして、映画が大好きだ。超オススメです。
いつもながらの会話劇の面白さを堪能できる
BGMもない静かな空間で、少人数(大抵2人きり)による会話劇が延々と続くが、物語がどこに転がっていくのか分からないため、少しも飽きることはない。
特に、主人公と女子高生作家の会話からは、「手に入れることと手放すこと」、「大切な人だからこそ言えないこと」、「理解することと信じること」、「正直であり続けること」など、人生や愛にまつわる様々なことを考えさせられる。
主人公は、妻の浮気に怒りを感じないことを悩んでいるが、それは、妻を愛していないからではなく、浮気の原因の一端が自分にあることを自覚しているからだろう。
妻の浮気相手によって、主人公が妻を愛していたことに気付かされる展開には、「そういうことだったのか」という謎解きの面白さを味わうことができた。
ただ、ラストは、もう少しスッキリとしたオチに持っていけなかったのかと悔やまれる。
主人公が、女子高生作家と恋愛関係にならないということをはっきりさせたかったのかもしれないが、かえって、物語が消化不良で尻切れトンボになってしまったように感じてしまった。
せっかくのパフェも、もっと別の使い方があったのではないだろうか?
一つ一つの言葉の繊細さ
人間の明と暗と
とにかく、主人公が自分に似てると思ってしまって惹き付けられた。
会話劇でロングテイクが多く、色々と複雑な恋愛話がいくつも出てくるので、喫茶店で見知らぬ人の恋話を遠くから覗いているような不思議な感覚に浸ることが出来た。
会話の中で色々な経験が出てくるわけだけど、窓辺の陽の当たる部分と当たらない部分のように人間の明と暗を表すようなセリフが刺さる。
正直者過ぎるのもずるい。生きていて誰もが思うことだろう。
1つを手放すと何かを手に入れる。これも誰もが思うことだろう。
感情移入が過ぎる。
そんな役どころと稲垣吾郎の淡白な演技がなんとも言えずマッチして、初めは??だったけど後半に行くにつれて理解が進んだ。
引きのカットが多い分、役者の顔が見えづらいのは少し悲しいけれど、人間の表情を抑えることで、好きという感情を考えさせられる。小説を読んでいるようだった。
そんな中で、クスッとするシーンも多く、暗いストーリーでは無いのも魅力の一つ。
玉城ティナさん、いいと思うこと無かったけどとても良かったし、穂志もえかさんがめちゃくちゃ可愛かった。
刺さるセリフが多く、覚えきれん。もう1回見よ。
今泉監督の会話劇と稲垣吾郎の淡白さがマッチ
文学芸術のような台詞に終始引き込まれた佳作
MAX焼肉
今泉力哉監督✨
吾郎ちゃん✨
待ちに待った映画🎬
相変わらず役者を座らせる今泉力哉監督ですね😂
吾郎ちゃん最近あんまり良くない役ばかりみていたから、新鮮な感じ
妻の浮気にショックを受けない事にショックを受けている夫
妻が浮気している時に外れたボタンを直してあげているのがとてもシュール
女の浮気って気づかないと聞くが、気づいているって実は凄いこと、どうして気づいたのかも知りたかった
玉城ティナの久保が良いスパイスになっていた。金髪彼氏も面白い😊
荒川円役の俳優さん初めてみたけど、演技初めてなのかな
表情と声が一致してない違和感あり
声が高いからかな
今泉力哉監督では、かかせない若葉竜也さんも良いですね
スポーツ選手には見えなかったけどね笑
正直…過ぎると傷つける
恋愛純文学。「心のひだ」的な大人の作品。静かな作品だけに「耐性」が求められる。
稲垣吾郎久しぶり。
「性」に淡白なのはお似合いのハマり役。
静かな、静かな作品。平日昼だったけど封切り日だからそこそこ盛況。
コレ、前半がイマイチ動きが少な過ぎて、堪えどころ
タクシー運転手のパチンコの話の前後から相当面白くなります。
男女の複雑な機微というところ・・まさに純文学
大人の「ある程度人生経験・恋愛経験」ある人向けの喫茶店映画。
cafeではなく喫茶店な❗️というところがツボ。
3者3様の「好きなかたち」
静かな静かな、ゆったり純文学作品。
星が⭐️⭐️⭐️3 超えも未満もつけようが無い。
セリフが多くて演劇的といえばそうだが、演劇では微妙に描写がムリ
TVドラマでもテンポが合わない。
あえていえば①小説的 ②映画でもイイじゃないか・・名画座的で
あと稲垣吾郎の奥さん、編集者なのに「本棚の本が少ない」のはチョット
今の時代ペーパレスで、本は少なければ少ないほど良いのは相違ないが
高級マンションらしい広々とした空間に本棚少し空きがあるのは
「本の編集者」としてどうだろう。紙の質感とか装丁とか「本には本📖の良さがある」
と思う。
有料パンフは劇中小説も載っていてセンスを感じる。監督のセンスを感じる静かな作品。
檸檬
色々な物書きさんが恋愛を絡めて交錯する物語
自分の好みすぎて
クスッとする作品です
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