遠いところのレビュー・感想・評価
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社会のルールがおかしい
綺麗な海、観光客が多い沖縄だが、裏に隠され続けている社会問題を訴えている作品。16歳の結婚から可能な日本は働き口も少なく、学歴を必要とされる。子どもを授かった分、子どもと家族が辛くても行政は動かない。近所から苦情が来ることで初めて行政が動くが、母親は悪役。どこかへ遠く行きたいと思う彼女たちの物語。リアルに描くうえで、残酷、不平等なシーンも多かったです。尊厳のある強い女性が何故か守られない社会。お金がないのか?稼ぎ方もわからない未成年な女性が息子の為に必死に戦っても社会に呑み込まれ、負けてしまう話。
自立・共生・多様性
方言混じりだからという以前に、ボソボソと、実に現実的に喋るから、台詞の7割が聞き取れない。
それでも、何故か7割がた内容にアタリがつく。
画作りから想像させることも踏まえてこのバランスなら、凄まじい。
さて内容はというと、正直あまり同情できない。
ダメ男と、後先考えずに子をなし、生み、「金がない」と言いながら将来を狭めてまでタトゥーを入れ、酒は飲む。
生まれに不幸があったにせよ、それ以上の不幸を次の子に背負わせようとしている。
知識も余裕もなく視野が狭いのは分かるし、安穏とした立場からは理解できないと言われれば返す言葉もない。
しかし、アオイたちに責任がないとは言いたくない。
ドレスに裸足の女の子に警察が撒かれるのは、定番ながら意味が分からない。
(しかもその後すぐ捕まるなら逃げ切る必要すらない)
そのようなフィクション臭さがいくつか目についたのは、こういった作品では致命的。
役者陣の演技は素晴らしいものがあっただけに、惜しい。
“現実”を描きたいならドキュメンタリーでよくて、映画にされるとある程度“つくりもの”として見てしまう。
“リアリティ”はあくまでリアリティで、現実ではない。
「映画としてやる意義」、という面で見ると少々疑問符が付く。
穀潰しや、他人に迷惑しかかけない人間を救うのは、厳しいようだが正しくない。
ある程度自立してはじめて他者と共生できるし、多様性なんてその先の話だ。
遠いところへ行く前に、目の前の誰かの役に立つことから始めなくてはならないと思う。
沖縄のリアルなのかな〜
ドキュメンタリーレベルの超絶リアルな沖縄!
8月5日に監督さんの舞台挨拶付きの上映を札幌で鑑賞しました!
まず凄いのがリアル沖縄の方言で普通に会話していて字幕も無いので聴き取れない言葉が多くて実際自分は沖縄におばあが居て毎年沖縄に行っているので方言で会話された時の言葉の解らなさや街から外れた家の周りの狭い道路の感じや家並みやらが映画用にワザと豪華にする事無くリアルに忠実に再現されているしメジャー作品だったらリアル沖縄感を出すのは無理だったんでしょうねって思いました(沖縄の方言じゃなくて普通に標準語とかでやると色々とダメだと思う)
セットで撮影しました感ゼロ(何とパンフレット見て驚いたのが絵コンテどうりに忠実に作ったセットの家の中で驚愕しました)の実際自分が行って知ってるリアルな沖縄を見れてその時点で凄かったです。
あと沖縄の人が見ても違和感無かったって監督さんが言われたって言っていて自分もそこはめちゃくちゃ感じていてドキュメンタリーを見てるって錯覚するくらいです!
更に国際通りや街中は賑やかだけどそこから外れると小さい古い家とかだらけで就職先が無くて無職の人とか多い(昼間からコンビニの前で輪になって地べたに座り込んで酒飲んでるオッさんとかマジで居ます)というリアルな社会問題を綺麗事抜きでとことん見せつけてくるのでエンタメとは対極するウルトラヘビーな内容ながらあっという間の2時間でした。
しかも超リアルな沖縄なのに監督さんと主演のあおいちゃん役の人が沖縄出身じゃないのにビックリです!(トイレのシーンで始まるけど日本映画であの描き方はなかなか見た事無いです)
しかも役作りの為に沖縄に40日住んで現地の人とお酒飲んだりして馴染んでいってあのアパートに住んでたという事で全く違和感無かったです!(あおいちゃんが身体張り過ぎだろってくらい色んな面で頑張るから見ていて凄いってマジで思いました!)
つうか役者みんな沖縄の人だよねってくらい沖縄に実際にいる人っぽくてキャスティングもマジでリアル沖縄でしたね。
内容はほとんどのホラー映画なんてディズニーの娯楽作品だよねってくらいメガトン級のパンチ喰らうくらいの重い内容ですがこれが実際に沖縄で話を聞いて今現実に沖縄で起こってる事を映画にしたと監督さんが言っていてまあ凄い作品を見たなあって感じですよ!
あと〇〇の客が3人出てくるんですが そこも変にリアルで笑ってしまいました。
あと沖縄で有名なハンバーガー屋さんのA&Wの1番大きい有名な店での〇〇〇の会話には爆笑しました!
あとビンタのシーンとか北野武の作品レベルで本気でブッ叩いてるし👊沖縄のおばあが着てる服とか本当に沖縄おばあ まんまの服でそこも超リアルでした、ドキュメンタリーに携わっていた監督さんらしいリアルさだったのでそこはマジで驚愕です。
あと別に他の選択肢あるやろって思うかもしれないけど監督さんの話で支援の場所はあるんだけどその知識すら無くそういう方向に行けなくて逃げ場を失ってヤバイ事になるパターンもあるって言ってましたが納得です。
仕事で鬱病になって自殺した人とかの話でいやいやそれなら仕事辞めればいいだろって言ってるのと一緒で当事者にはそんな事考える余地なんてもはやなくなってるんだから元気で普通の人ならなんとでも言えますよね!
旦那が仕事しない少しの金しか無いのに旦那が金持って逃げて酒飲んで金使い果たして奥さんにDVして障害事件起こして慰謝料払わないと行けなくて支払い義務が奥さんにあるってなって違法キャバクラも摘発されて普通に働いてもお金が家賃や生活費や慰謝料払わないと行けないから風族で働くしか無くなって一番の友人も〇〇して更に子供を放置して仕事してるから通報されて子供を施設にって事になり子供も居なくなって(どんどんと逃げ場が無くなり選択権が奪われてるのを上手く演出していた)実際リアルにじゃあどうする?ってなったら 借金 犯罪 自殺 その3択でしょうからラストを見てまだまともな選択をしていたとは思いましたがキツイいですよこれは!しかもここまでのストレスで鬱病にもなって自暴自棄にもなってますしね。
この作品エンタメ作品じゃないし最悪の展開で全く救いが無いからミヒャエルハネケの作品とかに近くてハッピーエンド主義の人とかには合わない作品なので評価はハッキリ分かれますが評価が良くても悪くてもダメじゃなくてそういう現実があるって事を知れたって事が一番重要なのでこの作品を見た事が最重要なんだと自分はおもいます!(沖縄って観光に行って国際通りやら ちゅら海水族館に行ってるだけなら悲惨な現状って全くわからないしピンと来ないのもわかります)
あと遠いところというタイトルとポスターが映画を見終わった後だとうわーってなりますしタイトルの遠いところってのはマジでナイスタイトルで深いですよ!まあ賑やかな観光地のイメージでしょうが裏ではこんな問題があるというのを知る意味でも見る価値あります!
最後にゴールドボーイという作品が沖縄が舞台なのですがみんな標準語で話をして本土の事を本州とか言っていてちゃんと沖縄の人の監修が一切無いのがよーくわかりました(遠いところのドキュメンタリーレベルの沖縄を超える作品なんてしばらく無いでしょうね)
酒ばかり飲んで働かないから貧困なのだよ、と描くのが監督の意図だったのでしょうか
現実
キャッチコピーの通り、これは現実。
沖縄の現実、若者の現実、貧困の現実…
こうやって見ると、彼らの境遇はけして自己責任なんかじゃない。教育やセーフティネットの不備により再生産される困難。劇中仄めかされるとおり、おそらくマサヤの母もまたアオイ同様に売春しながら彼を育てたのだと想像され、だからこそ孫のケンゴが同じようになる恐れから児童相談所に保護されるのを止めきれなかったのではないか。アオイの母もまた彼女を育てられないまま置き去りにコザを去ったのではないか。
社会ぐるみで女性という「性」を搾取することで沖縄が、同様にあらゆる社会的弱者を搾取することで日本という社会が回っているのだとよく分かる。
「中学からキャバクラで働く」ことから導かれる未来ってなんだろう…?そんな、普段しないような想像力を働かせることにはなった…
事前には自主映画的なものかと想像していたが、思ったよりずっとちゃんと劇映画としてキチンと出来ていた。
と思ったら、監督は歴戦の強者のようですね。
役者も(ほとんど存じ上げない方々だったが)みな素晴らしい芝居だった。特に主演の花瀬琴音は琉球弁も違和感なく、体当たりの熱演が本当に素晴らしかった。
ラストはなんとなく希望を抱かせるような映像だったが、いやなにも解決してない、と暗澹となる。しかしまたこれも日本の現実…
役者陣が素晴らしい!若年層の貧困というテーマ性、色んな人に観てほしい!
シンプルに言えば、シングルマザーの貧困を描いた作品ですが、
想像を超えるリアルさ、是枝作品を観ているようで、圧巻でした。
とても17歳の女の子の話とは思えない、
本当にこれは現実ではないと思いたい。
著名な役者陣がいない中で、
これだけ伝わるのが、凄いとしか言いようがないです。
若い女の子がどうやって貧困に陥るのか、
美しい色彩とカメラワークで余すことなく描かれていました。
直接的に訴えてこないあたりがまた素晴らしい。
頼るところは全て頼った、
それでも皆自分のことでいっぱいいっぱいで、
救われないひとたちがいる。
自分でも何とかしようとやってみるが
その努力は周りからは見えず、理解されず
「お前なんて」「そんなことやめろ」と無慈悲に言われる。
やはり手を差し伸べる人もいるけれど、
「お前に何がわかる」と跳ね除けてしまい
負のループが続く。
主人公の女の子だけの話ではなく、
周りの登場人物にも同じことが起きている
と想像させられました。
男女ともに響くものがあるであろう作品です。
若年層の貧困というテーマ性があるので、
どうしても暗くはなりますが、色んな人に観てほしいです。
(明るいエンタメ作品で笑いたい方は後日に!)
墓前で三線弾いてカチャーシー踊りません
すごい頑張って作ったなー。松山ローソン横での喧嘩シーン、特にすごいなと思った。あんな場所でよくあんだけ撮影できて芝居やれたな…裏でヤクザにも話通してるんだろうか。
沖縄貧困問題になると「知ってた・初めて知った」の二極化に分かれ、知ってる人からすると「まだ生ぬるいわ」って言葉が出てきそうです。
けどウークイのシーンで一気に冷めたわー、あれってシーミー(清明祭)では??
おばぁが「とりあえず今日はウチ泊まりなさい、明日ウークイだから」ってセリフだった気がするけど、聞き間違い?
シーミーだとしても、県民が墓前で三線弾いてカチャーシー踊るとか、今の時代ほぼ有り得ない。生まれてこのかた1度も見たことない。しかもあんだけ親族集まる家柄なら、親族から誰か1人くらいヘルプに入るんじゃない? 普段疎遠だとしても、完全無視はしないと思うけど…
あと親友が自殺するくだりも「え、なんで!?」と思った。
あんなに漢気ある人が死ぬかなぁ…と。
遠いところへ、そして光の射す彼方へ
印象に残る映画というのは、そのタイトル自体に深みがあると感じることが多い。そして、本作も例外に漏れず鑑賞後にタイトルの意味を噛みしめたくなる作品である。
沖縄に暮らす若年母子の視点から、貧困、家庭内暴力、未成年飲酒などの問題を描いた本作は決して軽い気持ちで見ることはできない内容だ。テーマだけで考えれば、ドキュメンタリー映画として描くことも可能であっただろう。しかし、本作はアオイという一人の女性の“物語”とすることで観客を彼女と同じ目線に合わせ、何気ない会話、殺伐とした部屋の様子などを通じ、過酷な日常を身近なトピックとして魅せてくる。
それでも、本作を嫌な気持ちにならず鑑賞できるのは、映像的な魅力で物語を牽引しているからであろう。夜の街を裸足で走り抜ける、おばあと海を見つめる、友人とファミレスで会話する、車の窓に映るネオン街の灯など、いずれも日常的なシーンでありながら、アオイのさりげない表情から彼女の気持ちを推察することで映画的な深みが徐々に増してくる。ラストカットに向かってアオイが走る場面は前半のキャバクラ店から裸足で駆け出す場面と対を成す名シーンだ。彼女がどこへ行くのか?どこへ向かうのか?と観る者の視点をスクリーンに集中させる。
劇中でアオイが言う“遠いところ”とはどこを指すのか?観客が見たアオイの日常は“遠いところ”の話なのか?その回答は観客に委ねられ、何通りもの解釈が生まれることだろう。ただ、私にはあのラストカットは未来に向けた希望の光が射し込む瞬間に思え、感情を揺さぶられるままにエンドロールを見つめていた。
観たい度○鑑賞後の満足度△ 「映画ではなく、現実」というキャッチコピー。現実なら自分の周りをよく目を凝らして観察したらよい。映画にするからには観た後に何かが欲しい。その何かが感じ取れなかった。
①まず、大きな声で怒鳴り合うシーンはともかく何を喋っているのかよく聞き取れない。それはラストまで同じ。
それでも話の流れは掴めたのだから映像作家として監督はそれなりの力量はあるのかもしれない。
まあ、よくある話、ということもあるのだが。
②17歳で2歳の息子がいて、相手の男はどっしようもない奴。と来るとよく考えもせずにヤって孕んだとしか思われない。
若気の至りとはいえ自業自得じゃない?
と映画の中盤まではよくある話をさも意味のあるように見せられてもなぁ、と思いながら観ていた。
「次世代に残してはいけない問題」というキャッチコピーもあるが、どの時代でもどの国でもある話じゃない?とも。
沖縄に特有な話、という独自性も感じられなかったし。
③ただ、中盤くらいから、過ぎたことは仕方ないとしても、現実問題としてアオイが何もかも背負うことはないのではないか、という気がし出した。
回りの大人は誰一人頼りになりそうなものは確かにいないし(でも親族の集まりであれだけいるのだから一人くらいは頼れそうだが)、社会が悪いという意味でもないけど。
アオイも我を張らずに助けを求めればよいのに、とややじれったくもあった。
一番大事なのは子供の幸せなのに。
④“遠いところ”って結局あの世なん?みたいなラストも切ないようでありきたりな気もしたし。
こんな風にしか感じられないのは、私があまり後悔のない人生を送ってきたからかしらん(今は時間があれば好きなだけ映画を観られるし)
籠の中の少女たち。
沖縄。美しい海や大通りには観光客が溢れている。その一方で狭く暗い路地を抜けた先では今日も虚勢を張った少女が汚い大人たちから搾取され続けている。
キャバクラで働きながら幼い息子を育てる17才のアオイ。無職で暴力を振るう夫のマサヤ。身内からも疎まれ日々生きてゆくので精一杯。困窮した母親が行政からどんな支援を受けられるのか、私たちはそのいくつかを知っている。そう、知っているから選択できるのだ。アオイの育った環境を想像する。キャバ嬢なんて中学生でもやっていると笑って酒をあおる彼女たちの狭い世界の中にはきっと、知らない他者に救いを求めるなんて考えは初めからない。それでもふいに遠いところに行きたいと洩らすその姿に私は堪らず同情した。
次々と襲いかかる困難。もはや誰も信用できない。ただアオイの息子に対する愛情は嘘ではない。少女なりに、必死に母親になろうとしている。そしてこの衝撃的な終幕をどうとらえるか。水平線の向こうに日が昇る。私はきっとここから始まる物語なんだと信じたい。主演の花瀬琴音さんの熱量が素晴らしかった。
沖縄のリアル、ステレオタイプ強化の懸念
「青い空、青い海、白い砂浜」と「基地問題」に集約されがちな沖縄。これらはイメージであり、リアルでもある。ただ、この映画は「それ以上のリアル」に迫ろうとしている。この「それ以上のリアル」は、貧困(特に、女性と子ども)、暴力、風俗、自死、酒、薬などなど、ウチナンチュたちもナイチャーたちも見たくないリアルでもあるだけに、劇場公開を通して直視するという社会的な意味は十分にあると思う。
気になるのは、「沖縄の男(人)は働かない」「安い風俗」といったステレオタイプが強化されかねない点である。もう一つの懸念は、このレビューにもみられるように、この現実が沖縄だけでなく現代日本の問題として一般化されている点。確かに日本国内(国外)でも同様のことが起きている。このことが、沖縄(本島)の歴史を薄めてしまい、矮小化されてしまうことに繋がりかねない。
この映画がみせる「沖縄のリアル」の背景には、日本への再帰属(「祖国復帰」)と、結果として起きた構造的問題があることを忘れるべきではない。「働かない男(沖縄人)」は、サービス業が集中し、低賃金・不安定雇用が生活を脅かし、その圧力から「稼ぐ男」として機能できない人の一部が暴力や逃避行動(酒や薬)に走り、「家庭を守る女」が小さな子どもを抱え、時に10代半ばで母となった義務教育すらまともに受けられなかった少女たちが、物理的、性的、社会経済的暴力を受け、それでも生活費を稼ぐために夜の街で稼働することになる。まさに、社会学者・上間陽子の著書『裸足で逃げる』ようなリアルである。
日本の米軍基地の7割以上が集結している不平等と、「産業振興」(基地を受け入れたうえでの経済生活)か「アイデンティティか」と沖縄世論を分断させ、「本土復帰」からはじまった沖縄の観光化によるサービス業の集中と他産業の相対的な不在(薄さ)は、「青い空、青い海、白い砂浜」と「基地問題」、そしてこの映画が描く貧困や暴力が個別のものではなく、連続性の中にあることを意味している。だからこそ、本映画が示すものは、日本の現代問題としてのみ捉えるのではなく、沖縄の特殊性とそれによって何らかのメリットを享受しているナイチャーの問題として考えるべき問題提起なのである。
では、映画としてそれができているのか。確かに、2時間20分という長編の中で何度か米軍基地やその危険性(暴力性)を象徴するようにオスプレイが映し出されている。コザのゲート通りや鉄条網を冠した(嘉手納?)のフェンスなど、他の基地の象徴も現れる。しかし、どれだけの人がそれをオスプレイや基地の存在とその影響として理解しただろうか。なぜ、アオイやマサヤは祖母との家庭や母子家庭で育った(ように描かれている)のか(アオイの父はいやいや金をアオイに渡すが)。アオイの母は九州に住み、何か問題をおこしたように語られるが(ここは聞き漏らした)、なぜ娘をおいて本土に住み、問題をおこしたのか。貧困の連鎖が起きているのではないのか。
このような現代社会の問題と沖縄独特の(抑圧の)歴史などを網羅することは不可能である。しかし、長編の一部を割愛しても、入れるべき政治経済と社会背景があったはずである。この提示を怠ったことが、こうした問題とは無関係あるいは距離がある、まさに「遠いところ」にいるナイチャーや沖縄人々の中にあるステレオタイプの強化するのでは、という懸念を生んでいる。次回の作品に期待したい。
時間の無駄でした。
なんで評価が高い人がいるのかが信じられない。
まあ、あくまで個人の感想ですのでご容赦を。
これ、沖縄が舞台である必要ありますか?
その日のことしか考えてない自堕落な生活を送る男と女が
自分の責任も自覚せず、自覚がないんだから当然責任も持たず義務も果たさず、
どんどん落ちていくだけのなんの教訓もない映画です。
大した社会経験もないくせに経験豊富な大人の言うことに耳を傾けようともせず
そのくせ自分のしたいことだけは貫こうとする。
自分勝手極まりない行動がこれでもか、と描かれる。
わたしは一切共感できませんでした。
なんかヘンなところもあったし。
自分の連れ合いには抵抗もせず好きなように殴られ続けるくせに
ある場面では逆に自分からいきなり男に殴りかかる。
しかもそばにいるもう一人の男はそれを止めようともしない。
あるいは児相に預けられている自分の子供を取り返すために
フェンスを超えて忍び込み、連れ出す。
なのに児相の職員は自分の足で追いかけるだけで警察に通報もしない。
全く大ごとにはならずなぜかいきなり海岸へ行く。
もし物語の舞台が沖縄である必要があり、沖縄の現実であるなら、
こういう暮らしに陥らざるを得ない背景をきちんと描け。
背景も描かずにこれが沖縄の現実だ、と言うなら
それは沖縄への偏見や差別を助長しかねないと思う。
監督はそんなことを意図してはいないだろうが
そういう受け取りも生まれかねない。
それが描けない、描く気がないなら沖縄である必要はまったくない。
こういう自堕落な生活送っている人間なら日本中どこにでもいるだろう。
無知の怖さと日本の現実
監督の願い この問題について知らない人に広げてほしい
男はまじめに仕事をして稼ぎ、女性を大切にしなければいけない
男はまじめに仕事をして稼ぎ、女性を大切にする。
そうしなければいけない。男性として他人事ではないと思った。
▪️疑問点
生活保護に触れていないところ。
▪️課題解決
教育。
沖縄高校だけじゃなくて全国の中学生にこの映画を見て欲しい。
義務教育で稼げる教育をしてほしい。
少子化対策。
現金給付だとバカ親は酒やギャンブルに使うから、衣食住と教育を無償化してほしい。
消費税免除でも良いと思う。
▪️感想
去年観た中国映画の「あなたがここにいてほしい」では
お金はないが愛があるカップルの男性が沼にはまり出稼ぎで遠くに行ってしまう。
というロマンチックな貧困ストーリであったが
この映画ではお金がないカップルの女性が沼にはまり
遠くに行きたいと願う愛もお金もない絶望的な貧困ストーリー。
出演者のキャラクターのハマり具合と演技力、カメラワークが素晴らしく
文句のつけようがない。
今年上半期で一番面白い映画だった。
■主役のアオイ役の花瀬琴音さんが素晴らしい
YouTubeで花瀬琴音さんのインタビュー動画を見たが、改めて演技が素晴らしいと思った。
覚悟を。。。
私は本作の舞台となった沖縄のコザという所をよく知らない。
が、「沖縄」といえば、あの透き通った美しい海をはじめ、観光という目線でしか見てこなかった。いや、見ようと、考えようとしてこなかった。
しかし、1人当たりの県民所得が全国最下位、非正規労働者の割合やひとり親世帯の比率も全国一位だという事は知っている。若年層の出産率が高く、子どもが子どもを産んでいる現実がある事も。。
戦争や基地問題、それに伴う米兵絡みの事件、レイプ、失業、自殺、、
沖縄が抱える闇の部分にフォーカスした作品です。
甘い部分を排除して「映画、ではなく現実」だ!と訴る工藤監督の送り手としての使命感と覚悟を感じました。
生まれた場所、環境が人生を決めるすべてであって良いのだろうか。
まちがってしまうのは全て自己責任なのだろうか。
周囲の大人達も希望がない。知識もない。思考が停止している泣
自分も余裕がないのだから、例え子であっても手を差し伸べる術を知らないし、当たり前の様にお門違いな言葉を吐く。
だからといってアオイ(花瀬琴音さん)だけが可哀想という描かれ方はしていない。アオイの性格や行動も若さ故?の身勝手な生活ぶりにイライラする。
マサヤ(佐久間祥朗くん)ともお互いに依存してる?関係に腹が立つ。
だからこそ余計に悲劇。負の連鎖。
RRRじゃないけど、正に「教育を」!!
選択肢があることすらわからない。
ここまでくると無知って罪だ。
でもやっぱりアオイ、ケンゴの様な沖縄の、いや、全国の若年母子を放置してほしくない。彼女らの生きる力、道を奪ってほしくない。
だけど、どうしたらいいのでしょう。
何が出来るのでしょう。
みなさんはどう思いましたか?と聞きたいです。
若い人に観てほしいな。大学とかで観せたらいいのに。
ほんと上映館少な過ぎっ!!遠っ!!
花瀬琴音さん、佐久間祥朗くんが素晴らしかったです。彼らのような若い俳優さんは希望ですね。これからもチェックしていきたい。
そして、、工藤監督のメッセージが
重過ぎて( ; ; )
劇場の外に出たらむせかえる暑さと熱気で変にシンクロしてしまい気分落ちまくりました(°▽°)
ノンフィクションのようでなんか、、沖縄の人に変な偏見持ちそう(°▽°)
あと、おばぁが何言ってるかあんまわかんなかったΣ('◉⌓◉’)
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