劇場公開日 2023年7月21日

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「期待度△鑑賞後の満足度△ 不味くはないけど上手くもない大盛定食を食べて満腹になった感じ。AIが出てきたりデジタル技術が進んでも話はアナログ。人間が作ってるんだから当たり前か。」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0期待度△鑑賞後の満足度△ 不味くはないけど上手くもない大盛定食を食べて満腹になった感じ。AIが出てきたりデジタル技術が進んでも話はアナログ。人間が作ってるんだから当たり前か。

2023年9月24日
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鑑賞方法:映画館

①どんなに情報技術が進んでも国際情勢が変化しても、“誰かが(AIでも人から代わっただけで同じこと)世界征服を企む或いは世界秩序のトップに立ちたがる”“人類を脅かす新兵器が悪の手に渡るのを阻止する”というお話は、手を変え品を変えているだけで前世紀から変わらないね。
だから話はアナログだよなァと思いつつ、「サイボーグ009」や「007ジェームズ・ボンド」といった1960年代ものを最新技術でリメイクしたものを見せられているようなデジャブ感を覚えながら観てました。
②ガル・ガジェットの『ハート・オブ・ストーン』を観ながらも思ったけど、ほぼ万能のAIが相手なのにそんなに悠長にしててええのかい?という疑問が終始頭から離れないし…
どんなデジタル機器にもハッキングできるのであればデジタル機器を使っていて大丈夫かい?とも思うし…
いっそ完全なアナログ対応で戦った方が面白かったりして。
③関係者全員が何故かいつもその場に居合わせるというのもかなりのご都合主義。
また、今回“それ”というAIを登場させたのが却って物語を弱くしたような気がする。
④ローマを舞台にしたカーチェイスは延々とくどい。
オリエント急行を脱線させるところも『カサンドラ・クロス』+『ジュラシック・パーク』シリーズを観た者としては特に新鮮ではないし。
隣のカップルは“うわぁ~”とか言ってたから若い子たちには新鮮なんでしょうね。
⑤ヒロインは今回で交代。レベッカ・ファーガソン、寂しいけれどお疲れさまでした。
ケリー・ウェルズお久しぶりで懐かしかったけどアメリカ政府中枢にいる偉いさんにしては脇が甘いし、あんな国家機密をベラベラ喋って宜しいのかしら。
あとのキャストも粒が小さいのでスケール感が出ない。
断崖からのオートバイでのジャンプもどうってこと無いし(メイキング映像を先に見ているからかも)。
⑥なんやかや言っても結局「信頼」とか「信用」とか「大切なものは友情・仲間」というアナログなもの、と言いたいのであれば少しは見直せるかな、というところ。
※追記:ほぼ同年代のトム・クルーズ。『トップガン・マーヴェリック』の時は”あの歳で頑張るなぁ。僕も負けないように頑張ろ。”と思わされたけど、今回は“この歳でそんなに頑張らんでも。このままならリーアム・ニーソンやハリソン・フォードみたいに70代になっても頑張りそう。ご苦労様。“と思ってしまった。

もーさん