劇場公開日 2022年8月5日

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「戦後、イギリス元軍人が残したかった、決して忘れてはいけないナガサキの記憶」長崎の郵便配達 The_Winnieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦後、イギリス元軍人が残したかった、決して忘れてはいけないナガサキの記憶

2022年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は、イギリス空軍のパイロットだった父親(ピーター・タウンゼントさん)が、戦後に著した「The Postman from Nagasaki」という、長崎の原爆で被爆した谷口稜曄(スミテル)さんの体験を綴った、ノンフィクション小説の足跡を、娘が辿るドキュメンタリーです。

この映画の主役は、タウンゼントさんと谷口さんなのですが、お二人とも故人という環境の中で、この映画は誕生しました。

ドキュメンタリーなので、一貫したストーリー性は無いのですが、成長した谷口さんの子供達の証言、タウンゼントさんが遺した取材のカセットテープ等から、生前のタウンゼントさんと谷口さんとの交流を伺い知ることができます。

このドキュメンタリー映画の制作の狙いは、「戦争は絶対に繰り返してはいけない」、「核兵器は人類に破滅しかもたらさない」という、タウンゼントさんと谷口さんのメッセージを、後世に末永く伝え続けることに、尽きるのではないかと思います。

一人でも多くの方が、この作品をご覧頂き、ナガサキの記憶を心に留めて欲しいと思いました。

そして、ご関心を持たれたら、「一般社団法人ナガサキの郵便配達制作プロジェクト」のサイトをご覧頂ければ、さらに理解が深まると思います。

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The_Winnie