イレイザー リボーン
2021年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Eraser: Reborn
スタッフ・キャスト
-
ドミニク・シャーウッド
-
ジャッキー・レイ
2021年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Eraser: Reborn
ドミニク・シャーウッド
ジャッキー・レイ
元々粗のある作品だからな~。それ込みでオリジナルは惹かれる魅力があるし、ド派手に面白可笑しく仕立ててるんだけど...
オリジナルがゲイをネタにしていることへの配慮もあったのだろうか、証人となる女性が当初俺様な男の下で~とし、動物保護や愛護の観点を絡めジェンダーバイアスを説きたい狙いは伺えるものの、日本人は平気でネタにしていたりサイの行動がかなり人間本位なところは気がかりで仕方ない。
それに、ある種わがままにも感じてしまう彼女の自尊心や自意識をメイソンとのやりとりにて強調してしまったことで、2人の間で約束事が構築できておらず敵との駆け引きが機能してない。
さらには組織や陰謀が一枚岩で描かれてしまっており、相手取る者たちの行動が画一的で無個性なのも上記の狙いと齟齬が生じている。故に1つ魅せ場であるはずのラストも蛇足へ。
主人公のメイソンにおいてもイレイザーとしての仕事や能力を描く意志が感じられず、彼の立ち位置が定まらないまま単に対人戦闘が強いだけに終始してしまっているのも難。彼が助けてきた(消去してきた)証人たちとのネットワークこそが本作の狙いにリンクするはずなのだが、なぜだかそれは全削除・・・。
オリジナルは当時の最新鋭最先端モリモリ(だったけ?)で似非科学等流行を感じさせるものが軸にあったが、この作品はオリジナルをなぞる上で現代版にアップデートすべきところは基本無視且つ削ぎ落としており、リメイクの意義がかなり不明瞭。ラブロマンスを主軸にする改変もミスマッチに感じる。
絶対に比べられてしまうにも関わらず、その辺りへの意識が全く感じられなかったのが残念だった。
「アイ・アム・ナンバー4」(2011)...「ローグ」(2020)...
日本人っぽい俳優を起用している時点で小馬鹿になどしていないと思いますが、ちょくちょく出てくる小馬鹿にしたセリフに嫌悪感というより、違和感を感じました。まず、FBIで金に汚い人間が日本語を知ってるだろうか。当然あいさつ程度はできると思いますが、観光客の挨拶程度ができる日本語のクオリティで、FBIのあいさつ程度の日本語ではない。木村をクムラと発音するところも、ギャング仲間にクドウがいるところも気になります。
そしてCGが粗い。
ラストシーンの敵がやられるシーンは、初期の「ジュマンジ」の象が車を踏み潰すCGシーンの方が凝っている気がするし、見せ方も勝っている気がする。
銃の構え方に釣り合わない格闘シーンだったり、ストーリーと人間関係はシンプルだけど深さがなく、証人保護プログラムに対する問題提起や、師匠と呼ばれるまで勤めてきた組織を急に金で裏切るようになった動機も「なんとなく」という雰囲気で語られず、消化不良な感じでした。シュワちゃんほどの筋肉もりもりじゃなくて、ボーンアイデンティティのマット・デイモンのように硬派な物語と格闘シーンでもなく、その間くらい。中途半端というより中途、オチどうしよう、方向性どうしよう、そんな中作られて完成してしまった映画のような印象でした。
96年のシュワルツェネッガー作品をリメイクした映画。
ずいぶん若く、スタイリッシュな動きになったなぁ!と思って見ていたら、全く別の主人公だったのですね😅
なので前作を全く知らなくても楽しむ事ができる「THE アクション映画」です👍
イレイザーという設定がやはり面白い。
というかこれを考えた前作の脚本が凄いと言うべきでしょうか🤔
ただ少し前作を意識しすぎたかな?
動物の登場は少し無理やり感を感じてしまった。
完全なリメイクであれば前作にもっと忠実にしてほしかったし、全く別の作品なのであれば大胆に変えるべきだったんじゃないのかなぁ…と。
今のデータ時代だからこそ合ってる“イレイザー”なのだから、もう少し近代的にしても良かったのかもしれませんね😊
イレイザー
1996年イレイザー リボーン
2021年