天間荘の三姉妹のレビュー・感想・評価
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女優のんの復調は喜ばしいが
NHK朝ドラ「あまちゃん」で一躍メジャー女優の仲間入りを果たした能年玲奈=のんが、やはり東日本大震災と被災者らの“心の復興”をテーマにした「天間荘の三姉妹」の主役にキャスティングされたのは、確かに理にかなっているとは思う。
かつて大手事務所から独立した際のトラブルで、本名で芸能活動ができなくなったのを皮切りに、テレビ・映画業界から半ば干されてしまい、理不尽な仕打ちを受けてきた彼女だが、映画に限って言えば、今年は監督・脚本も兼ねた「Ribbon」、まだ記憶に新しい「さかなのこ」そして本作と、なんと主演作が3本。あとは民放でドラマ主演を果たしたら、完全復活と言えるだろうか。
ただまあ、近作でキャラクターにしっかりはまっていた「さかなのこ」「私をくいとめて」に比べると、演技なのか演出なのか、彼女の持ち味と演じる人物の相性が微妙にずれているように思った。
アクション作品が多い北村龍平監督が、ファンタジー要素を含む“感動作”のメガホンをとるとは意外な気もしたが、原作の本家にあたる漫画「スカイハイ」の実写化ドラマと劇場版でも演出・監督をした縁からだろうか。この内容で2時間半は冗長で、2時間以内に収めてほしかった。
スカイハイだと知らないまま観たかったかも
キャストが魅力的だったので観たくなった本作。観始めてすぐに「これってスカイハイだよね」と妻に言われた。
スカイハイって、あの「お逝きなさい」のスカイハイ?
よくよくタイトルを確認してみると、確かにスカイハイと書いてある。知らなかったなあ。スカイハイはもう一つある劇場版しか知らないけれどまあいいだろう。
北村龍平監督が普通のドラマかぁなんて思っていたのに、スカイハイならそうなるか。スカイハイ劇場版も北村監督だったものね。
さて本編について。
スカイハイをよく知らない自分でもいつものスカイハイとは違うであろうことはなんとなく分かる。なんせ、三ツ瀬という謎の町に、謎の人々、なのだから。
後半は三ツ瀬のことについてがメインになってしまうかと思うが、前半は三姉妹、というか天間家の物語で、この部分は大雑把に言うと「海街diary」だったね。
冒頭に、あの世とこの世の間にある町と紹介されるので、ファンタジーであることはすぐに分かる。
なので、スカイハイだと知らないままのほうが面白く観られたのではないかと思ってしまった。スカイハイだとどうしても「おいきなさい」に引っ張られるからね。
更に違った可能性の選択肢が最初からなくなってしまうのは残念。
あとは、観る原動力になったキャストだが、こちらは概ね満足。
女優志望だっただけあって大島優子の演技は悪くないんだけど、あんまり大きい仕事してない。頑張れ。
やっぱりなんとなく地味なのか。本作でも、のん、門脇麦、寺島しのぶに囲まれて、若干影薄かったもんな。
昇天
冒頭の柴咲コウの舞台設定説明から気持ちが離れるが、それでも役者陣の演技は好感が持てて、緩い気持ちで観ていたが、現実の不幸と絡めてきたところで、支持する気持ちは遠のき、そのあとの展開も演出も嫌悪して観るしかなかった。不幸を営利目的で消費する感動イルカショーをやらされる能年玲奈は痛々しくもあり、役者陣に同情してしまう。こういう音楽は止めて欲しい。
のんに圧倒される
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事故で生死をさまよい中ののんの魂が、天間荘へ来る。
そこでしばらく生活する間に、蘇生するか死ぬかの選択ができる。
そこには腹違いの姉である大島と門脇、その母の寺島がいた。
先に答えを書くと、天間荘のある町は死人だけが住む町だった。
津波で大勢が死に、天国との間に一時的にできた町だった。
住人は大島ら以外、自分が死んだことに明確には気付いてない。
のんはタダ飯は悪いからと、そこで仲居として働き始める。
そして同じ半死半生の意地悪婆やヤンキー女と仲良くなる。
その2人は最初は仲が悪かったが、
選択から逃げてる自分と向き合い、共にに蘇生する道を選ぶ。
やがて寺島が終わりにしようと言い出し、のん以外みんな成仏。
のんは、寺島や姉らの思いを背負って生きる決意を固める。
で蘇生し、記憶は残ったままだったんで2人に会いに行く。
天間荘の時、姉の影響でイルカショーのトレーナーを頑張った。
その時は成功できなかったが、現生でショーを成功させる。
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のんって超久々に見た。あまちゃん以来とちゃうのかな。
異常に天真爛漫ゆえ、扱いにくい人達の心も開かせられる。
そういう役って何かわざとしかったり、反感持たれたりしそう。
でもこの人がやると自然で、何か納得できるから不思議。
演技とは言え、その一途さや一生懸命さに涙腺崩壊されっ放し。
改めて、すごい女優やなって思ったわ。
他の配役もみな素晴らしく、キャストの演技も素晴らしかった。
どの登場人物にも感情移入できて、ホーム感みたいなものがあった。
三田佳子もやっぱり大した女優やなあ。この人も超久々に見たわ。
最初はサングラスで顔を隠してたが、雰囲気と声で分かった。
こんなに久々に見るのに分かってしまう存在感はやっぱりスゴい。
あと寺島しのぶも素晴らしくハマってたなあ。
最初は自分勝手で言葉遣いも荒い、ガラの悪い印象、
そのうち心根の優しさや真剣さが表面化する難しい役柄やったが。
ワガママだったり、嘘つきだったり、人を傷つけてしまったり、
人間ってろくでもない部分を持った生き物ではあるけど、
でもみんな本当は自分と向き合って真摯に生きていたい。
人々のそんな本音が、一途に生きてるのんに引き出される。
そんな感じのいい映画やったな。あっという間やった。
家族との付き合い方、やりたい仕事との出会い、会えなかった人に会う ...
家族との付き合い方、やりたい仕事との出会い、会えなかった人に会う 人の命の尊さを描く少し長めの映画。門脇麦、のんが出演してるので観た。
上戸彩の『あずみ』(2003)や『スカイハイ[劇場版]』(2003)の北村龍平監督作。
願い
途中からこの天間荘や周りの人はどんな人たち
なんだろうと思った。
現世と来世の中間地点みたいな位置。
その中でも生きている人とそうでない人?
もしかして、この人数だと?
海辺の閑散とした風景からも。
高良健吾が生きて?いる世界と
高良健吾の写真に手を合わせる父がいる世界。
やはり地震や津波の映像。
もしあの日のことが無かったら、
天間荘や周りの人々の存在は無くて
どんなストーリーになるのかと思った。
あの日突然奪われた命の魂の叫びを伝えたかったのか。
その魂からの信望でたまえは生きようと思えたのか。
かなえの水族館でイルカの調教をする、とたまえが思いついたのもわからない。
ただ、死者の伝えられなかった気持ちを生きている者に伝えるというのは、身近な者を亡くした者にとっては垂涎の願いだろう。
こうあって欲しいな、と思わせる作品。
天界と地上の間にあり、天に召されるか地上に戻るかを選択する場所。 ...
天界と地上の間にあり、天に召されるか地上に戻るかを選択する場所。
見た目は普通の旅館なので、あまりファンタジックな雰囲気はないが、そこそこおもしろかった。
のんが地上に戻って、イルカショーで挨拶をするくだりは泣けた。
あと、三田佳子は末期ガンだったはずだが、地上に戻ったら治癒していたのかな。
しかし、視力は失われたままだった。
くさい
『臨死状態の魂が天に昇るか、地上に戻るかを決めるまでの間を過ごす、天空と地上とを繋ぐ宿「天間荘」を舞台としている。』(「天間荘の三姉妹」ウィキより)
災害でなくなったはずの街とそこの人々が、天間荘のまわりでは続いている。──という話だが、現代劇を書いていたけれど感動シークエンスへもっていくストーリーテリングがめんどうなので設定をSFにしてしまったという感じの話。
年寄りを敬えという言葉があるが、どんな人か知るまでは敬ってはいけない。難渋な人にほどこせという言葉もあるが、やはりどんな人か知るまではほどこしてはいけない。
商業施設や公共機関で年寄りが若い女性スタッフに絡んでいる風景がしばしば見られる。年寄りはサポートをもとめているわけではない。たんに若い女とおしゃべりがしたくてカスタマーの優位性を利用しているだけだ。このばあい女性スタッフが「難渋な人にほどこせ」の庭訓にしたがっていたとしたら悲劇である。
映画内で三田佳子や寺島しのぶは難渋な人という設定で出てくる。「口も態度も悪いけど悪気はないのよ」という台詞どおりにのんに対してつらくあたる。
そういった難渋さをのんが清らかな気立てで懐柔していく──という展開がすぐに察せられ、そのとおりになっている。
話は性善説をとっていてそれが万人の共通認識であるという前提ですすんでいく。それがくさい。
とはいえ、わたしは性悪説をとっているわけではないし、とりわけ世に諦観し醒めきっているわけでもない。ただくさすぎて、見ていられない。
日本映画に対するざっぱくな印象だが製作者たちはだいたい自分より二回りほどばかな観衆が見る想定で映画をつくる。反して外国映画はりこうな人が見る想定で映画をつくる。
ふしぎな岬の物語というのがあったがそれと同じで徳育の立脚点が幼児化しているものを堂々たる装丁で出している。
ひとつひとつあげはしないがぜんぶ三文芝居になっていて鳥肌がたつような予定調和にもっていく。ばかかこいつら。のんの演技も話も設定もぜんぶくさく、すべてが同情につながるエクスキューズになっているのがくそいまいましく、個人的には全員ぶんなぐりたかった。
映画がくそみそにけなされるばあい、レビュアーが不幸におちいっていてふてくされているからだ──と見なされることがある。そうじゃない。ほんとにくさかった。
巷の評価がわるくないのはのん効果と大震災の気配によるものだと思われる。
日本映画のタクティクスとして低評価をすることが人でなしになってしまうようなポジショニングをする──というのがある。これは東北大震災のようなリアル題材からもってきたり、障がいや病気をテーマにしたり、ことさら性善や博愛を説く話にすることで、観衆はつっぱねたりむげにしにくくなって低評価を回避できる──というもの。これもそれだった。
ちなみに山谷花純という俳優がうまくて目をひいた。
皆々の望みを叶え賜え
何の情報も入れないで見たら…
海辺の町の老舗旅館。若女将として切り盛りする長女・大島優子と自由気ままに生きる次女・門脇麦の元に、腹違いの妹・のんが現れて…。
三姉妹や周囲の人々が織り成すハートフルな感動作。『海街diary』のような。
監督は北村龍平。アクションが多いこの人が感動作を…? そんな驚きもあるが、
実は本作、『スカイハイ』のスピンオフ。その昔、劇場版かTVシリーズを一話か二話見た事あるくらいだが、一応漠然とは設定は知っていたつもり。釈由美子の決め台詞「おいきなさい」は詳しくなくとも。
開幕早々、“この世”ではない設定は語られる。
のん演じる腹違いの妹は現世では生死の境を彷徨っている。
そんな人たちが訪れ留まる“天間荘”。ここは、現世とあの世の境の場所。現世に戻り人生を続けるか、天に行き生まれ変わるか、自分で選択する。
人の生死について問うヒューマン・ファンタジー。何にせよ、北村龍平がこの手のジャンルを手掛けた事はやはり驚き。
是枝裕和監督の作品で死んだ人の魂が留まる場所と人々を描いた『ワンダフルライフ』があったが、あちらのような何処か不思議な世界観ではなく、こちらもファンタジーではあるが、作風は完全ヒューマン・ドラマ。より等身大や身近に感じる。
旅館の雰囲気や過ごし方や仕事。まるでご当地お宿探訪ムービーみたい。素直に泊まってみてぇ…。こんな美人三姉妹も居る事だし。
客として留まるのではなく、働きを申し出る妹のたまえ。性格はとにかく明るくピュアでポジティブ。彼女自身の選択と成長の物語であるが、彼女のひたむきさが周囲の人々をも変えていく。あんなたまえの屈託のない笑顔を向けられたら。天賦の魅力。それは演じたのんにも言える。天賦の才。
長女ののぞみ。若女将として奮闘するも、まだまだ未熟者で、ある客に底の浅さを見抜かれる。真面目な性格故度々それが裏目に出る事も…。大島優子が好演。
旅館の仕事は長女に任せっきり。水族館でイルカの調教師として働く次女・かなえ。性格は自由奔放。漁師の青年・一馬と恋仲。自然体の門脇麦。
三人が織り成す姉妹愛の物語でもあり、家族の物語。
旅館の大女将の母・恵子。裏切った元夫を未だ許せず、元夫がよその女に産ませたたまえに当たりが強い。かと言って、実の娘たちにもガミガミガミガミ嫌みがうるさい。口も態度も性格も悪い。が、厳しくも一本筋が通っている所も。寺島しのぶが巧演。
姉妹喧嘩、親子喧嘩はしょっちゅう。結構キツイ事も言い合う。が、一晩明けたら…。皆で食べるオムレツの美味しそうな事。
三姉妹は父が同じで母親違い。その父親は…? 実は意外な近くに。
終盤はこの父親も含めて。確執や本音をぶつけ合って。
他人には分からない色々あったかもしれないが、何だかんだ最終的にはいい家族。特に現世で独りぼっちだったたまえにとっては。
お客様と、町の人たち。
長らく宿に留まる老女。頑固で扱いづらい性格だったが…。
見た目も言動も破天荒の若い女性。現世では人気のイラストレーターだったが…。
各々に訳ありの人生。
天間荘ではお客様にこれまでの人生が見える“走馬灯”を見せる。
後悔のない人生だったか、最低な人生だったか…? もしあなただったら、自分の人生を見る勇気がありますか…?
それは選択のきっかけにもなる。現世に戻るか、生まれ変わるか。
生まれ変わるからと言って、それは自分の人生からの逃げじゃない。文字通りの再出発。
いい事なんて一つも無かった人生に戻る。ここで得た事…美しいものを見る、初めての友達、それが出来たんだから現世に戻ってもきっと出来る。
老女役で三田佳子が存在感。
かなえの恋人に高良健吾、旅館の板前長に中村雅俊、現世のある男に柳葉敏郎…豪華なキャスト。
中でも案内人のイズコ。柴咲コウがミステリアスでクールな役柄でハマり役。あの名台詞も。
欲を言えば、釈由美子のSP出演もあったら…。
ここで、家族や多くの人たちと触れ合って、居場所を見つけるたまえ。
旅館の仕事に奮闘し、かなえに習ってイルカの調教も。
ずっとここで皆と暮らしたい…。
が、それは叶わぬ事。たまえもいずれは選択し旅立たねばならないが、たまえや客たちと姉や町の人たちとは事情が違う…。
姉や町の人たちは普通にここに暮らしているようだが、彼らもまた。が、たまえたちのように選択は出来ない。行く先は天に召されるだけ。まだそれが出来ずここに留まっている。何故なら彼らは…
あの日あの惨劇で、町もろとも一瞬にして命を奪われた。
原作者の高橋ツトムが本作を描くきっかけになったのは、東日本大震災。
突然、多くの人たちが命を失った。その魂を悼む。
命ある者、残された者。彼らの分まで、思いを胸に。
やり直せる者。ここでの出会い、触れ合い、癒しを胸に、新たな美しい人生を開く。
皆の望みを叶え賜え。
偶然にもスピリチュアルな作品を続けて見たが、本作が一番良かった。
北村龍平は怪獣王をとんだ駄作にして劇中の寺島しのぶよろしく許せないでいたが、少し救われた。
美しき世界・・・鎮魂とありがとう
気持ちいい楽しい美しい映画でした。
私的にはそんなに泣かず、むしろ楽しい面白いとの感想です。
泣けたのはラストの曲です、
玉置浩二の声を聴いた瞬間泣きました。
絢香の歌詞と玉置浩二の曲そして2人のハーモニー。
めちゃめちゃ琴線に触れました。
【ストーリー】
震災で亡くなった人が多く住む三ツ瀬の町。
そこに建つ由緒ある旅館「天間荘」の大女将(寺島しのぶ)と
娘ねがい(大島優子)その妹のかなえ(門脇麦)の家族、
そこに父親違いのたまえ(のん)が加わります。
天間荘は天空と地上を繋ぐ宿。
たまえは臨死状態で天に昇るか地上へ戻るかを天間荘で決めるために
来たのです。
原作は高橋ツトムの「スカイハイ」のスピンオフで「天間荘の三姉妹」
高橋さんは描き初めから“のん“をイメージして書いたそうです。
天海と地上を行き来するタクシーがあって、
運転手は訳あり(大きなマスクとサングラスに運転帽)
案内人はイズコ(何処?)は柴咲コウ。
「お生きなさい」「お行きなさい」の決め台詞も聞けました。
運転手さんの正体はバレバレなのですが・・・
《実はねがい・かなえ・たまえの父親(永瀬正敏)》
この映画は実は3・11の震災で「サヨナラ」も「ありがとう」も
交わせずに亡くなった多くの方々への「鎮魂の想い」が込められて
いるのです。
でもけっして重苦しくなく、
三ツ瀬の町が、天間荘のような場所が実際にあって、
今一度、別れた愛する人々とお別れが言えて、安堵して成仏して貰えたら
どんなにいいだろう・・・そんな願いが叶う・・・
(と言ったら言い過ぎですが、・・・)
ロケ地のどれもが美しくて、
港は・・・静岡県稲取港
………………稲取展望テラスからの眺めは本当に美しい。
三ツ瀬の町・・・震災前の宮城県女川に似ている伊豆半島がロケ地
水族館・・下田海中水族館
イルカの奇跡のラストシーンの撮影は、
…………………仙台市の「仙台うみの杜水族」だそうです。
天間荘は小樽の鰊御殿(にしんごてん)、銀鱗荘が使用されました。
撮影が素晴らしかったですねー。
イルカのタクトくんもいい働きしてましたね。
最後に、
“のん“は「あまちゃん」のイメージそのままにピュアですね。
東北と海と魚には縁が深いようで・・・
年齢不詳、性別不詳(?)の謎の美女・・・
とっても存在感があり大物ぶりに嬉しい限りです。
思っていたのとは違った
ストーリーについて予備知識なしで鑑賞。
ライトなコメディものかと思っていたが、実はかなり重たいテーマ。柴崎コウさんが出ていることもあり、「黄泉がえり」を思い出させますね。
また「さかなのこ」要素もたっぷり。
説明不足のところがあるものの、最後に救いがあってとても良い締めでした。
折角の良品がCGのお陰で大失速ですが
門脇麦ちゃんのファンです。
密かに能年玲奈ちゃん好きです。
いやー、世界観が推理小説風で
すっかりハマりました。
最後まで論理的にしっかりしており
原作が素晴らしいんでしょうが
作品として輝いております。
音楽も素晴らしく、
こんな良作にめぐり合い満足です。
タイトルのマイナスを除けば。
それと麦ちゃんのイルカのり、
相当練習したんでしょうな。
凄い!
90点
12
イオンシネマ近江八幡 20221102
パンフ購入
傑作までではないが間違いなく佳作な名作
スカイハイのスピンアウトということは知っていましたが、ただただ評判の良さが気になり鑑賞。
一言にまとめれば東日本大震災犠牲者への鎮魂作。
そこに普段の彼岸を混ぜて、というか導入して本筋に流し込む作りでした。泣いたとか泣けるというSNS上の書き込みはみましたが自分にはそこまでではなかったかな。で、そこまでいかなかった原因は画像、特にCG関係がダメすぎて幼稚というか作り物過ぎるとか、興をそがれたことですかね。星空だったり津波だったり彼岸のことだったりがホントに絶望的。それ以外は素晴らしいのにもったいないなあと思いました。
天間荘のモデルに小樽市の銀鱗荘をもってきたことにはとても関心しましたし、水族館のロケ地を変えていくことで時代の流れ(変化)を表現した工夫はよく考えたなあとうなりました。役者も意外なところで意外な人を登場させたり、正直、もったいないなあとも思いましたが、やっぱ演技の上手い人がこれだけ投入できるってすごいよな、なところも見どころかなあ。
「三ツ瀬」の実態が、あの世とこの世の中間にあるところ、が単純なものではなくだんだんと実態に顕になっていくことや家族が再び家族になっていくところなど脚本も演出も素晴らしいです。上映時間が鑑賞しにくかったり回数も減ってはいますが、観られるうちに鑑賞しておくことをお勧めします。
さいごに、余計なことを。
のんさん、岩手で未だに大人気ですが、大人気の理由が分かったような気がします。単純に「あまちゃん」に出たからではなく、岩手の方言でいう「めんけぇわらし」なんです。可愛いとかそういうものではなく「めんこい」んです。めんけえわらしがあまちゃんさででた、ということかなあと思いました。自分のルーツの半分以上があまちゃんの舞台でしたのでそういう感慨をもったのかもしれません。本作でののんさんの「めんこい」こそ醍醐味でしょう。
過度な演出や展開も心が泣く(?)、惜しい!
2022年劇場鑑賞88本目 佳作 59点
役者がすごく臭い所をついてくるキャスチングだし、予告の感動作感の押し売りに負けて鑑賞
演出や展開、絵のCGの感じは正直嫌。当方が現実思考なのでその瞬間は単純にオエッってなるし印象として悪い
けどなんか今作はそれでも少しだけストンっとじんわりきてしまっていたから多分勝ち負けでいうと負けですね
上記の様に感じたのを紐解くと、結論キャストの方の誰もが半透明に見えるというか感じる。上手く言えないけどなんかそういう風に見えてくるんですよね。どこか皆今の尊さや人と人の一瞬の煌めきに生きている感じが伝わる
配信でまたじっくりと観たい
なぜ、、、、
死んだ者には、死んだものにしかその後の世界なんて分かるわけない。そりゃあそうでしょ
死と生きているものの間の世界が天間荘?ファンタジーにも程があるよ、笑
おばあちゃんも天国に行くまでに何ぼけーっとしてんねん。死んだ者に報われる場所なんてないと私はないと思いますよ笑そりゃ⬆に書いた通り俺にも分からんだけどさ生きた心地のない場所でぬくぬく生きとんのもなんか変でしょ笑
しかも震災に対しての解釈(?)考え(?)表現方法(?)というか雑というか扱いが難しいなら最初から扱いほうが良かったんじゃないと思いましたし途中から飽きて寝てましたね。
今のドラマでのブラッシュアップライフみたいに徳を積んで人間になるみたいな構成のほうが見やすいかなと、、、
のんさんがこうしてスクリーンで観れて良かったかなと観れるならさかなの子も観ようかなと思ったり思わなかったりの今日この頃、、、、
快作でした
「すずめの戸締り」と似たテーマの作品が、偶然同時期に公開されたのは不思議なシンクロでした。
妻の勧めで一緒に観に行きましたが、贅沢なキャスティングにも支えられて、2時間半の長尺が短く感じられる快適な鑑賞体験が出来ました。
設定はファンタジックですが、大部分は地味な人間ドラマで、奇抜さやあざといお涙頂戴がないのが好印象。
それにしても、のんさんの復活は嬉しいです。あの生命感は、なかなか余人をもっては代え難いでしょう。
音楽もすべて画面に合っていて、感動を高めるのも良かったところ。
大泣きするようなタイプの作品ではありませんが、映画による供養のようなものと素直に受け止められました。
私は「スカイハイ」旧作(釈由美子さん主演)を知っていて、予備知識なしに鑑賞したので、最初の方で「イズコ」と聞いて、「え? これは続編?」と違和感を感じる面もありましたが、旧作のような怖さはない、しみじみと味わえる作品でした。
今年は良い滑り出し。またこのような真面目な感動作に出会いたいものです。
遅すぎた家族愛に感動する邦画。 本年度ベスト。
まったりと観られた感じだけど、所々でハプニングや感動させられる展開が良かった。
なかなか観られなかったけど鑑賞して正解だった感じ。
でもファンタジー風のシーンは不要だった感じで安っぽい感じになって実に勿体無いない印象。
生死を彷徨う人達が過ごす天間荘。
生きるか死ぬのかを自分で決めるまでそこで暮らすストーリー。
天間家のお局、恵子(寺島しのぶさん)はかなりガラが悪い(笑)
長女のぞみ(大島優子さん)は若女将の姿より眼鏡の私服の方が美しい。
次女かなえ(門脇麦さん)は予想外のイルカのトレーナー。門脇さんって何でも出来る女優さんって感じ。
三女たまえ(のんさん)。生死を彷徨う中、天間荘で働く展開。
相変わらず滑舌が良すぎる(笑)
中盤。本作はある自然災害に絡めた作品と知る。
災害で自ら望まなく亡くなった人達。
天間荘で自分で生死を選択出来る展開で登場人物がどちらを選択するのかが見所と言った感じ。
マスクにサングラスの怪しいタクシー運転手。
絶対に何かあると思いきやからの正体が良かった。
終盤は最近観た二宮和也&北川景子さんが夫婦の作品の様相(笑)
あのシーンで、たまえがマイクで話す展開は無理があったけど良いシーン。
友情出演が多目。
色んな役者さんが登場しているのも良かった。
どこかで聞いた「お逝きなさい」のセリフに?
本作はテレビドラマのスピンオフだったのね( ´∀`)
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