唄う六人の女のレビュー・感想・評価
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官能的ビジュアルホラー
予告を裏切らない不気味さ。最高です。
ストーリーはあってないようなものだし、結局何が言いたいのかは全く分からないけど、ビジュアルと音楽と雰囲気に大ハマり。かなり癖の強い薬物系映画なので、好き嫌い相当別れそうだけど、個人的にはめっちゃ刺さりました。
大した出来事が起こるわけでも無ければ、強いメッセージがあるわけでもない。それなのに、役者たちが構築する世界観にどんどん漬かってしまい、あっという間にエンドロール。気持ち悪くて不潔な山田孝之と、渋くてイケボな竹野内豊。もうこの時点でたまらなくアガるのに、色気が半端じゃない水川あさみやアオイヤマダ、とんでもなく可愛い桃果と武田玲奈が森の中を彩り、パーフェクトなビジュアル映画の完成。何を持って〈唄う〉なのかは分からないが、間違いなく六人の女が最高でした。
支離滅裂であることは置いといて、結構鳥肌立つくらいホラー要素強めな本作。それも音で驚かせるようなジャンプスケアでは無いため、かなり好印象。映像で楽しむことに特化した作品。役者の演技がうますぎて、目に手を当てたくなることも少々。なんと説明したらいいんだろう。ストーリーは大したことないのに、すごく好きなんだよね、この映画。
多くを語れるような作品では無いけど、個人的にはハマっちゃいました。まあ、単純に絵が〜というだけなので、内容は酷いと言っていいかと。蜷川実花の映画がお好きな方はハマるかも。キャストのファンの方も気になったら、ぜひ。エンドロールにはまさかの人物の名前も。
生命力に溢れた美しい世界
成るようにしか成らない世の中で
所詮、自分のことだけしか考えない人間は
やはり天譴を受けるべき存在なんだろうな
山田孝之が共同プロデューサーに名を連ねてましたね。さすが映像の世紀のナレーションをやるぐらいだから環境問題に造詣が深い。
【森林の奥の異空間で生息する、美しくも時に恐ろしき和装の女性達が守って来た事。自然と人間の調和の大切さと人間のエゴの醜さをエロティシズム溢れるシーンと豊かな自然を背景に描き出した作品。】
ー 今作で和装の女性達のリーダー格の黒い着物が似合う美しき物言わぬ女性を演じた、水川あさみさんの、屹立した圧倒的な妖艶な存在感に一発でヤラレタ作品である。-
■東京で、名のあるフォトグラファーとして働く萱島(竹野内豊:若い頃から、私に似ていたが、年を経ても変わらないなあ・・。親近感がある俳優である。)は、恋人かすみ(武田玲奈)とベッドで戯れていた時に、父(山際茂)の訃報が届く。
父が住んでいた土地や家屋を売却するために、両親の離婚で幼い時に離れた山奥の村を訪れる。
そこには、既に不動産業者の松根(竹中直人)と、開発業者の宇和島(山田孝之)がおり、萱島は売買契約をした後に、宇和島の車で駅まで送って貰う。
だが、車を飛ばす宇和島の前に、黒い着物で白い日よけ傘を差した女性(水川あさみ)が道路の真ん中に立っており、必死に避けた後、崩落していた巨大岩に車はぶつかる。
そして、萱島が目を覚ますと、そこは集落の家で、黒い着物の女性が台所仕事をしていた。萱島の手には縄がキツク巻かれていた・・。
◆感想
・不可思議な映画である。山奥で暮らす6人の和装の女性達。言葉を発する事無く、或る者は小動物をそのまま、口の周りを血だらけにしながら食べていたり、開けた土地で仰向けに横たわり全身をそらせて日を浴びている女がいたり・・。
・萱島も、リーダー格の黒い着物が似合う美しき物言わぬ女性から粘液性の食料を口にするよう指示され、口にすると”上手い・・。”そして・・。
ー エロティックなシーンである。ゴックン。ー
・だが、徐々に萱島の父が森の中で何かを調べていた事、宇和島の本性(放射性物質最終廃棄地に、森を使用しようと考えていた事。)が分かって来ると、面白くなってくる。
・萱島も、宇和島も森から抜けられない。大岩にぶつかった時に異空間の森に入り込んだのである。
ー ここまで、見てくると想像がつくが女たちは森の精霊であり、自然を守るモノであったことが類推出来る。
そして、且つて幼き萱島が森で父と道迷いした際に、水に嵌った際に助けた女の事を思い出す萱島。-
・萱島は、父が森の中に活断層を発見し、放射性物質最終廃棄地、反対の意思を示していた事を知るのである。
・彼は、自分を探しに来たかすみと、黒い和服の女が飛ばした虫の後を追い異空間の森を抜け再会するが、彼女に宇和島達の計画に対する亡き父のレポートを弁護士に渡してくれと言い、とめるかすみを振り切って、車を巨大岩にぶつけ再び森へ戻るのである。
ー だが、そこに居た荒れて鎌を振り回す宇和島ともみあいになり、刺す又で殺されてしまう。だが、宇和島も森を抜ける事が出来ず、倒れ込み一瞬で苔むした木の根になるのである。
山田孝之お得意の狂気性が後半爆発している所も、とても良い。-
<ラストは、爽快に終わる。萱島の子を宿していたかすみは、彼と、彼の父の遺志を継ぎ萱島が幼き頃暮らしていた家で、幼き男の子と暮らしているのである。
今作は、エロティシズム溢れるシーンや、深い森を背景に、自然と人間とが調和するが大切さを、多少アーティスティックに描いた作品である。
水川あさみさんの、屹立した圧倒的な妖艶な存在感と流し目は凄かったなあ・・。>
■2023年10月30日
よくよく考え、同週に公開された「ドミノ」「SISU」「ザ・キラー」と比較しても、今作の、独特なる世界観は唯一無二であると考え、3.5⇒4.0に変更いたします。
不思議な世界
こういうお話は難しいですねぇ。捉えどころがないというか。。竹野内豊がカッコいいからギリ許せるが勝手なやつだ、、笑。
舞台挨拶つきでしたー今年2回目の竹野内。そして山田孝之はやはり不思議なオーラ。おもしろかった。萩原みのりがかなり好きなので嬉しかったー映画でも怖かっこ可愛かったですな。映画の中でも、だけど、武田玲奈スタイルいいっすねー足長くてお腹の引き締まりもすごかった。美。桃果も舞台挨拶は緊張してそうでしたが、映画は人らしからぬ感じがよく出ててかわいかった。
途中までは、は?
145本目。
不自然と違和感を覚えた状態で始まり、頭の中はイヤなスイッチ。
途中で彼女達の設定ってと思い、その通りではあったけど、正直よう分からん。
アート志向の強い監督?
これだったら、アニメの方がと思ったりで。
でも最後に、そう言う事と思うと同時にメッセージ性のある作品、何か手塚治虫の世界観と、勝手に思ったりしたけど、前述通り、自分の中で最後に帳尻合った感じの評価かな。
不思議な話し
サスペンススリラーってなっていたから期待しちゃったら、あちゃー。ファンタジー入りねー。
凄くつまらないわけじゃないけどイマイチでした。
ガラガラだったのに途中退場3名おりました。
ちょっと気持ち分かるかな。
終わり30分は面白かった。最後の終わり方も良かった!
でも、お勧め映画ではありませんね(笑)
冒頭の不快な虫の羽音にも意味がある
主演の二人の作品という事で鑑賞しました。
事前に概要をあまり見てなかったので、タイトルとビジュアルで勝手に想像してたサスペンスの内容ではなかったですが‥‥。
少し壮大な流れだったので、面食らいましたが、美しい自然の世界と汚い人間の対比が描かれていて邦画のファンタジーとして楽しめました。
あの女の人があの役だったのか。とエンドクレジットで答え合わせ。
竹野内さんはイチローに似てる
こういうテーマを扱って過度に啓蒙的・告発的な味付けするとエコ原理主義に陥って困るのだが、妖精達のお陰でそうならずに済んでいる、その匙加減が良い。
山田孝之の怪演はちょっとやりすぎ感もあるけど、あの業界の人達のメンタリティを表現してリアリティがあり、物語が現実離れしすぎないようバランスをとっているようにみえた。
妖精達は基本的に台詞無しなので視線や佇まいで勝負していたが、何といっても桃果の目で殺されちゃいました。
妖艶さと狂気。
疎遠になってた父親の訃報を受け、森の中にある実家へ帰ることになった萱島森一郎の話。
家族を裏切った父親の家に思い入れは無くサクッと売却を決めた萱島、その家の買い手に宇和島、田舎で交通機関が少ない為に宇和島の車で最寄りの駅まで送ってもらう事に…トンネル抜けその先にあった落石に突っ込こんでしまい気づいたら捕らわれの身になってた萱島(竹野内豊)と宇和島(山田孝之)のストーリー。
何かヤバめの村に可愛い、綺麗だけどちょっと様子のおかしい女6人、何なのこの女子達はと思ったけどストーリーが進むにつれ理解、人の姿はしてるけど森や川に住む生物達(精霊)が人に化けてたのね!でっ、当ってるのかな?!
山田孝之君演じる宇和島もなかなかヤバい奴で何か嫌な奴だったね!山田君の事は大好きだけど!久々の山田君と竹野内さんのダブル主演はめちゃくちゃ熱かった!
終盤辺りの水川あさみ演じる刺す女へ萱島が言った一言「君達に出会えて良かったよ、ありがとう」という優しいセリフには涙。
オヤジの死因と気持ちがわかり村へ戻った萱島、宇和島とのやり合いで負傷してしまった萱島…1度幼少の頃、女達に助けてもらってるから再び助けてもらうのかと思ったらスルーですか!(笑)
卵を産んだあの娘可愛かったな~
そこに着地してしまうのか
「ミロクローゼ」の監督ということで、どんな映像を見せてくれるのか、ワクワク楽しみだった。
妖しく美しい女性たちが出てきて、初めのうちは期待通り。しかし、途中から、つまらない方向で着地の予感。結局、予感通りどころか、説教臭さまで加わってしまった。
ファンタジーとしては美しいので、妙なつじつま合わせをせず、突き抜けた結末の方がよかった。
不思議な世界観
終始不思議な世界観でストーリーが進む感じです。
ストーリーに奥深さはさほどありませんが、女性を色っぽさの表現が凄まじいです。上品なエロさで女性が美しく表現されてますので、見る価値ありです。
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