唄う六人の女のレビュー・感想・評価
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社会派‼️❓エコファンタジー‼️❓
イロモノのトンデモのおふざけと思いきや、意外と、骨太の脚本で、映画祭でグランプリ取るフランス映画調の、国際、普遍的で、高潔な、出来栄え。
いや、無理矢理の展開なんだけど、映像と女優の演技と、竹野内豊のリアクションが秀逸。
ストーリー的にはトホホなんだけど、一場面一場面が、素晴らしい、きれいだ。
ねずみ色のカラコンで、なんで森の化身なんだっけ、なんて野暮ですな、メタファーだけで映画を作る力技は評価したい。
事前の予想が低すぎたため、意外と儲けもの。
映画の大画面で、美しい自然と女優を、是非。
余韻泣きが収まらず…
好き嫌いが別れるであろうが、
この蠱惑的世界とやらに、わたしは完全に魅了されてしまいました。
とても美しかった。
音も映像も衣装もストーリーも。
涙が止まらない。
生きてて欲しかったけど、とても悲しかったけど、
父から萱島へ、萱島から、かすみと子どもへ、
そして、この作品を観た人たちへと、その意志は受け継がれて行くでしょう。
日本の森という神秘的な密閉空間で、世界規模のテーマを扱った素晴らしい作品でした。
そして、自然に包まれたり、自然と格闘したりと、
俳優のみなさん、監督やスタッフの皆さんが、
人間の力を最大限に使われたであろう撮影の大変さが想像できました。
皆が一丸となって、この作品に携わられた意味が深く心に響いております。
感動の余韻が半端ないです。
興味あったの?
ド田舎の山中で落石に当たる事故を起こした2人の男が、気づくと謎の女に監禁されており巻き起こる話。
4歳の頃から疎遠の父親が死に、父親が持っていた山と家を売却する為に、父親の家を訪れた帰り道、事故を起こして…。
金を燃やされ携帯壊され、チョコは盗られて腕は縛られと始まって行くけれど、この女達が何をしたいのかさっぱり???
そういえば、包丁で切ったものは使わないのね。
何とか逃げ出してもループしちゃうのはわかったけれど、もう縛らなくて良いのですか?
女達だけじゃなく、男2人もその状況でなにしたいの?
なんとな〜く女達が何を表しているかは見えてきても、何をしたいのかはやっぱりわからん。ただのモブ?
ラスト30分ぐらいからいきなり話しが動きだしたと思ったら、心境の変化に説得力が無さ過ぎて置いてけぼりですw
取ってつけたような実はこういうことを、さも当たり前の様に受け入れて暴走して、そしてまた取ってつけたような行動のエピローグ…自分には刺さらなかった。
ちょっと涙が・・
フクロウに救けてもらったのを思い出した時。森で迷った時は、せめて攻撃されずにいたい、クマにもね。
この監督さん初めて観ました、題材は凄く良かったけど、ラストに向けては少しありきたり。久々見た武田玲奈さんキレイ。竹野内くん✕水川さんは夫婦役もしてましたね。
日本現代ばなし
(自分の)理解不足・準備不足?(制作側の)説明不足?
何だか怪しい映画っぽい、そんな予備知識とも言えないような前情報だけで鑑賞。
結果ワタシの脳内は山田孝之さんのごとく、無限ループのエンドレス状態に陥り「こりゃぁ、どうやって終わるんかいな???」得体のしれない気色悪さで気がつくとしかめっ面になっていました。
エンドロールで()付きでハチとかマムシとかナマズとか書かれているのを見て初めて「あーそうだったんだ」みたいな感じ。確かに衣装とか後で思い返すと蜂っぽかったりしてましたよ、だけどスクリーン上に繰り広げられているシーンからは殆ど想起されなかった。
これはワタシの知識不足なのかなぁ・・・
環境問題を刷り込みさせられるイメージ映像のような気もするし、民話みたいな語り継がれる物語なのかもしれないし、色んな意味でインパクトはありました。
それにしても竹野内豊さん、探偵マリコの時の忍者役もそうだけど、あり得ないだろとツッコミ入れたくなる役にもハマっちゃいますね、貴重な役者さんだな。
やや明確に不自然な点はあるが(気づく方いるかな…)良い作品
今年366本目(合計1,016本目/今月(2023年10月度)31本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
何十年ぶりかに実家に戻って広島でみました。
内容としてはホラーに分類されるのだろうと思いますが、いわゆる「犯人の動機は何でしょう?」系も混ざってくるので複数の見方ができる映画です。また、意図はしていないと思いますが森林の描写がかなりきれいで(CGではないはず。京都か奈良だったはず)、「その意味で」ヒーリング的な意味合いも「ちょっとだけ」あります。
個々細かい突っ込み点はあるものの、さくっと短い映画でホラー映画を見たいなら今週おすすめといったところでしょう。
以下、気になった点ほかを書きつつ採点に入ります。
4.4を4.5まで切り上げています。
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(減点0.3/不動産業者が登記を行わない理由が不明)
民法177条は以下の通りです。本質的に重要なので省略せずすべて記載します。
第百七十七条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法(平成十六年法律第百二十三号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。
要は、「当事者の間では登記なしでも問題はないけど、第三者が現れてきたら先に登記しないと不動産の購入売却等の事実があっても相手側には勝てません(だから登記しましょう)」という趣旨のものです。
そして、この映画では不動産業者が登場します。不動産業者というのは結局のところ「土地をただ単に買うだけ」ではなく、「誰かから買って、誰かに売る」つまり仲介役にたちます。記号でいえば、A(売りたい人)→X(不動産業者)→C(買いたい人) という関係です。
ここで問題になるのは、AとXの間でも登記をしていないと「他人に乗っ取られてアウト」(177条のいうように登記しないと第三者には勝てません)であるため登記の話が出てくるのですが、何かの「一般の契約」と同じように「ここにサインしてください」みたいな感じになっているのが、明確に「そりゃ違うだろう」というのは気になったところです。
ただ話がそれで済むなら簡単なのですが、「買いたい人」がすでにもう見つかっているような場合、X(不動産業者)は実質「いらない人」になります。つまり、A(売りたい人)からC(買いたい人)に直接登記を移してXは一切どこにも資料に出てこない、というようなことも可能「でした」。これを「中間省略登記」といいます。平成16年より前は、最高裁でさえ「3人が同意しているなら法は禁止していない」と述べたにも関わらず、行政は渋った状態で(これは、「一種の脱税的節税に使われる」「反社会的組織が関与しても追えない」「正確な登記記録ができない」といった理由があった一方、不動産業者からは大歓迎のシステムでこの方法では「不動産業者が払う手数料等が減る」「いくらで買っていくらで売る」といういわゆる「マージン情報」が残らない、といった実際上の事情もここにありました)、このために不動産登記法は改正され、今では「純粋な」「中間省略登記」は仕組み上できなくなりました。
※ ただし、2023年(24年の法改正は親族相続のみ)時点の民法でも、「ややずるい方法をとれば」結果的に中間省略登記と趣旨が同じことは可能で、これを「新中間省略登記」等といいます。ただ、法の趣旨を完全に逸脱したもので(民法も1000条以上あるので、すべての穴をふさぐのは無理)、「理論上は現在でも「新」中間省略登記は可能」ですが、これを扱っているところ(通常は司法書士。行政書士は業としてできません)はないのではないかと思います。
※ 映画内でこれらの話が一切出てこないので、実は「新・中間省略登記」の話をこっそりしている(これらの法律ワードを出すとレベルが高すぎる)とも思ったものの、おそらく「最初からあまり厳密には描かれていない」のだと思います。
(減点0.3/錯誤によって意思表示は取り消せるか)
・ 「錯誤で取り消してやるからなー!」という発言がでますが(ここだけなぜか法律ワードが出てくる)、錯誤(95条)による取消しは色々な制限があり、その一つを欠いています(この点、ストーリーのネタバレになるため詳細省略)。
このケースは単純明快に96条(詐欺)による意思表示の取消しといったところです。
(参考/減点なし/バルト11のシステム)
・ 公式ホームページや映画館の入り口などで「イオンシネマ系列ではありませんのでそれらの制度は使えません」とあり、また一方で広島市内にはイオンシネマが2つ(以上)ありますが(近い方と遠い方←ものすごく山の中にあるらしい)、その話ではなく、バルト11自体が「イオン系列のアウトレットモールだから」ということであるようです(大阪市でいうt-joy梅田系列です)。
唄っている女
女たちは唄っている。
けれど、それは耳を澄ましたとしても聞こえる種類のものではない。
そもそも唄っているという事に最初は気づくこともできない。
台詞のない女たちとタイトルに矛盾はなく、一見奇妙なタイトルと女たちの関係は、なぜ?どうして?と、観客に考えさせるための一種舞台装置なのではないかと感じた。
そして、これこそが物言わぬ自然や環境に対しての人間からのアプローチであるべきではないのかという映画からのメッセージであったようにも感じた。
人間社会の理屈を押し通そうとする宇和島と、なぜ?から入って森の秘密や森に閉じ込められた理由を探す萱島。終盤萱島にだけは刺す女が帰路を示したのは、萱島には唄が聞こえたのだろう。
六人の森ガール
言いたいことは分かるのだけど、中身がとっ散らかってる印象。
サスペンスやホラーの空気を醸しながら、時折覗くシュールギャグの雰囲気は必要なのか。
(観やすくなった、という意味ではアリだが、だったらコンパクトに纏めた方が…)
更にはアオイヤマダや服部樹咲のダンスに尺を取り、アート系の匂いまで加えてくる。
事故前のシーンを2回やったのも意味不明。
女たちの正体はなんとなく事故前から察してしまったのだが、これも腑に落ちない。
エンドロールでネタばらしがあるものの、何故それらだったのかが不明。
動植物には詳しくないが、あまりその“元”を想起させる動きが出てこなかったようにも思う。
(例えば『見つめる女』に特徴的に首を傾げさせるとか、やりようはあったのでは)
一応PG12の割に、強姦や殺人はカット、小動物を頬張るシーンも影が強く全然見えない。
物語上で必要とは言わないが、このテーマならそういう“エグみ”はしっかり表現すべきじゃないかな。
とはいえ、あの雰囲気からあのテーマへと自然に繋げてくるのは新鮮でした。
台詞ナシで表現した女優陣と、クズになりきった山田孝之には拍手。
ただ、竹野内さん(絶命前の演技は圧巻です)の滑舌や、父親役の棒読み感は気になった。
契約書が業者に渡らなかったから譲渡されないってのは分かるけど、配偶者でもないかすみが住んでるのは疑問。
Keep Green & Stop Onkalo
やはり田舎にはピッチフォークw 勿論、エンジン駆動の草刈り機も必要だけどね(苦笑 レビュー題名もこれも、スプラッターホラーの大事な小道具で、東西問わず何かしら無残な死に方するんだろうなぁというフラグとしての意味合いを持たせたいのだろうw(草刈り機は、同日観賞した『Love Will Tear Us Apart』で活躍していたけど(苦笑 )
正に寓話的作劇となっており、昔話の題材になるようなテーマ性である
最近観た『ゆれる』と同じような登場人物なのは、都会の圧倒的センスの塊と、田舎の圧倒的自然との対比をフィーチャーするのに、"写真家"という職業が分りやすいんだろうと、アップロード出来ない唯一無二性を感じ取れる
そして、"花咲じいさん"ばりの配役も又、益々日本昔話的だ 乱暴狼藉を働くことに躊躇が無く、悪い意味でブレない開発会社の手下役は、それも含めて森に還るという円環構造を表現している 良いも悪いも全部引き受ける"自然"の思想は、西洋文化には無い、アジア的な思考だ
あの6人の女の、まるで"鶴の恩返し"的な人間への化けの発想も、懐かしく感じる
強いメッセージ性も相俟って、観賞直後は自然回帰を願ったりするのだが、でも、映画館を一歩出ればショッピングモールの一角に存在している事実・・・ 果してこれを思考し続ける自信があるのかどうか・・・
女性達のしなやかさ、力強さ、そして厳しくも温かさ 一寸、女性に重荷を背負わせ過ぎな面も、面映ゆいし男として情けない
しかし、実際、男はだらしないのだから仕方ない(泣
なんか変な映画
予告はミステリアス。なんか気持ち悪そうだけど面白そうです。実際に鑑賞しても、不気味だったりセクシーだったり気味が悪かったり、映像も演出も良かったと思います。惹き付けられる感じもします。
演者ももちろん文句なし。 山田孝之さんも竹野内豊さんも水川あさみさんも武田玲奈さんとても良かった。
ダンサーのアオイヤマダはまさに得意分野という感じ。
ショートカットの桃果さんはとても可愛らしい。誰だろうと気になってしまった。
ただ、、、何故だろう、全部通すとなんか気持ちが乗れない。環境への説教みたいな部分なのか、、、なんだろう、分からないけど、なんかイマイチ。
初めの60分は、導線というか仕込みというか、、、意味不明な不気味な展開が続きますが、ここが長い。眠い。
後半はどんどん展開していきますが、なんか違うというか、予想の範囲内というか、、、
予告の期待が大きかった分、反動が気になる。
人も森も生きている
ファンタジー?
40年以上も会っていなかった父親の訃報が届き、父が遺した土地を売るために生家に戻った萱島(竹野内豊)と、その土地を買いに来た開発業者の下請けの宇和島 (山田孝之)の2人。 契約の手続きを終え、人里離れた山道を車で町に向かって帰っている途中に、運転してた宇和島が落石に気づくのが遅れ衝突事故に遭い、気を失ってしまった。目を覚ますと、2人は体を縄で縛られていた。彼らの前に現われたのは、この森に暮らす6人の女たちだった。何を聞いても一切答えない彼女たちから逃げようとするが・・・てな話。
6人の女と言っても、水川あさみは鞭で打つぐらいだし、アオイヤマダは溺れかけた所を助けてくれたり、服部樹咲は寝っ転がってただけだし、武田玲奈は幻想みたいで関与して来ないし、桃果は卵産んで不思議な役所。危なかったのは斧を振り回す萩原みのりくらいだった。
唄うって何?喋らない6人なのに・・・,
ファンタジーなんだろうけど、森の守り人的設定なのかな?それとも6人ともフクロクが化けてたのかな?
武田玲奈(妻?彼女?役の方)に助けられ家に帰ろうとしたのに山に戻った竹野内豊の行動も?だった。
山田孝之の狂気的な演技は見所だったが、その他は特に何も感じず、?マークだらけで終わった。
武田玲奈がスタイル良かったのと、桃果が可愛かったくらいかな。
刺さらなかった。
言葉を発しない6人(+1人)の女の正体は……
セミはインパクト大
不気味さと滑稽さが相まって、それに美しさが加わって
前半は面白かった。
水の中のシーンが幻想的。
幻覚のなかに昔の記憶がフラッシュバックして、だんだんと父親の真実を知る。
山田孝之怖すぎ。
自分がどんな状況に置かれているのもわからないのに
目先の欲望に正直だ。
後半はちょっと気持ちが失速。
最後、岩につっこんだ時点で死んでしまったようにも思える。
その後は幻覚。
いや、事故に遭った時点で幻覚だったのかも。
自分の母親は父を理解出来ず去ってしまったが、
若い彼女は竹野内を信じて、山を守るため戻ったと言うこと?
回りの人間が土地を売ってしまって、ほとんど誰もいない村に子どもとふたり。
現実的ではなくて、全部幻想のようにも思える。
全体に映像は美しいが、落石が作り物っぽくて残念。
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