劇場公開日 2022年7月8日

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神々の山嶺(いただき)のレビュー・感想・評価

全87件中、1~20件目を表示

3.5原作ファンの我儘とは知りつつも

2022年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 夢枕獏の原作小説と谷口ジローの漫画版を愛してやまない。好き過ぎて実写映画は観に行けなかった。実写よりはアニメの方が、絵面が写実そのものでないぶん割り切って観やすく感じるのではなどと期待して鑑賞。

 94分はちょっと短いな、と事前に思ったのだが、実際観るとうーんやっぱりちょっと短すぎるかな。エピソードのいくつかは削られて当然、それが映画化ということなのだと覚悟はしていたが。
 エピソードが体感3分の2くらい削られてる感触があって、物語の手応えがちょっとスカスカした感じになってしまった。2時間超えるくらいの長さになってもいいから、もうちょっとエピソードを増やして厚みがほしかった。原作を知らない人には、どんな風に見えたのだろう。

 深町などのキャラクターの目がみんな小さくて、フランス人には日本人がこのように見えているんだな、という感じだった(見慣れれば気にならない)。吹替でキャラクターは日本語をしゃべる。オリジナルはフランス語なのだろうが、登場人物はほぼ日本人なので、吹替の方が言語面ではよりリアルなのだと思うと不思議な気がしたりした。
 山岳風景の映像は圧巻で、美しさとリアリティが同居していて、高さを感じる迫力があった。羽生たちが山にアタックする時の動きは漫画版を踏襲している部分が多く、漫画だと当然静止画であるシーンを動きとして見るとより分かりやすくなっている点もよかった。羽生役の大塚明夫さんの声がよく合っていた。

 原作ではこの内容に、ざっくり言うと深町個人の背景や人生観に関わる部分、文太郎の姉涼子が絡む恋愛パート、映画のラストの後に深町がひとりで登山するパートなどが加わる。小説漫画ともに、心理描写がかなり克明だ。羽生が遭難して文太郎の幻を見る場面は、原作では羽生の手記という形で描写され、小説でも漫画でも鬼気迫る場面になっているが、その手記も省略されている。
 映画だけ見ていると、深町がどういう思いで羽生の取材にこだわり、過酷な登山についていったのかが伝わりにくくなっている気がした。キーアイテムのマロリーのフィルムの顛末も違って(これは小説と漫画とでも違う)、原作ではもっとドラマがある。
 谷口ジローが大人気のフランスでアニメ化までしてくれたことは素直に嬉しいし、94分の中に盛り込むならエピソードの選別はおおむね妥当だとも思う。それでもやはり「神々の山嶺」はこういう話か、と自問すると、これでは薄いと思ってしまう。原作の呪縛から逃れられません。ごめんなさい。
 映画で初めてこの作品に触れた方はこの機会に、是非原作小説か漫画(このふたつのクオリティは同等で違う良さがある)も読んでほしい。アルピニストの心に、より深く入り込めるから。

 余談だが、映画.comの特集記事で本作にコメントを寄せている坂本眞一の漫画「孤高の人」、その原作である新田次郎の同名小説も登山家ドラマの白眉なのでお勧め。

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ニコ

5.0憧れは止められない

2022年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作は、実在の登山家ジョージ・マロリーはエベレストに登頂したのかという謎をモチーフに独自の物語を展開する。しかし、その謎を解き明かすということよりも、マロリーの有名なセリフ「なぜ、山にのぼるのか。そこに、山があるからだ」の精神性に深く切り込むことに重きをおいた作品であると思う。
なぜ危険な登山に挑むのかという問いに対して、合理的で明快な答えはない。そこに山があるかぎり挑まざるを得ない、そういう心持ちがあるのだということだが、その正体はなにかを劇的なドラマで描いている作品だ。
映画は理屈ではない情動を描くことに向いていると思うのだけど、本作ほどそれを証明している作品はなかなかお目にかかれない。危険な山になぜ魅せられるのか、見たことのないいただきの風景にどうして人は突き動かされてしまうのか。この映画を観ればそれが明快にわかる。人は道への憧れを止めることはできないのだ。
本作のように、日本にアニメ市場では拾われにくい原作を海外で映像化してくれる事例がもっと増えるといいなと思っている。普段日本でアニメ化されやすいもの以外にも本当に多彩な作品があるので。

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杉本穂高

4.0フランス製作チームの7年越しの情熱を称えたい

2022年7月11日
PCから投稿

胸に迫る、骨太な作品だった。当初、私の頭には本作に関して「アニメーション手法によって登山シーンを芸術性豊かに表現した映画なのだろう」くらいの想定しかなかったのだが、いやはや、登山シーンの壮大かつ息詰まる表現も素晴らしければ、東京で展開するヒューマンドラマ部分も見応えがある。これは山を介して交錯する”二人の男”の物語。それも一人の写真家の視点に立って、消息不明の登山家の身に起こった出来事を丹念に辿っていくミステリーだ。序盤ではマロリーが遺したカメラがマクガフィン的に用いられるものの、次第に語り手の焦点が「孤高のクライマー、羽生」そのものへ移行していく流れも研ぎ澄まされている。彼らはなぜ登るのか? 山に身と心を捧げた者にしか理解しえない境地とは何なのか? こういった心境を表現する上で、アニメーションという手法がこれほど有効だったとは。7年の歳月をかけて完成させたフランスの製作チームを称えたい。

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牛津厚信

4.5ハラハラ

2024年8月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんとなく目に入って観たが、どんどん引き込まれてしまった。
アニメですが、自然の厳しさの描写が迫力があるため怖気付きそうになりました。
結局は登る本人にしかわからない
それは本人にしかわからなくていい。

最後に
K2で亡くなった登山家お二人のご冥福をお祈りいたします。

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ぴょん

2.5山に思い入れないとフーンってなる

2024年3月12日
Androidアプリから投稿

映画の台詞でも言ってたけど、誰かが登ったところで終わりでなくて、今度は新ルート、今度は速さ、今度は無酸素、今度は単独とどんどん死に向かっていくけど、そこに共感できないんだなー。そこに山があるからって言うけど麓回っていけばいいし、飛行機もあるからね、と言ったら身も蓋もないが。映画自体はね、フランス人がよく日本文化を調べて作りましたって言うんだけど、居酒屋でコップが大きすぎたり、立ってる客がいたり、街なかの風景に比べて居酒屋描写が驚くほど下手なのよ。そこで冷めてしまう。あとやっぱりどんなに自然の脅威とか壮麗さとか描いてくれても、所詮絵だしなーってさらに冷めてしまう。

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三毛猫泣太郎

3.5❇️『そこにエベレストがあるから』と言った元祖本人‼️

2023年9月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

神々の山峰

🇳🇵ネパールのエベレスト

★彡名言で『そこに山があるから』の発言をした人で有名なマロリー!実際は『そこにエベレストがあるから』らしいです。

主人公は記者の男が登山の歴史を変えるかもしれないマロリーのカメラを📷持つと考えていた登山家の羽生を探していく内に、羽生の生き様と人生に興味を持ち人生を懸けて居場所を探す。

羽生と出会い1人の記者の人生が変化していく。ロマンアニメーション

◉79C点。
★彡山はやっぱり怖いですね。
何故凍傷で指を無くしたり、激しい頭痛、そして雪崩、崖崩れなど限界も限界で登るのか?
やっぱり理解したいけど出来ないものがあります!

❇️フィクションとはいえ、実在の人物や想像や資料を元に描かれた、夢枕獏さんの小説をアニメ化する。想像を掻き立てるストーリーが魅力。

★彡30年も前倒しになるかもしれないマロリーの登頂がロマンだね〜。

💪🧔🏻‍♂️🥾❄️🌨️🌫️🏔️📷

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シネマを喰らう

3.5実にハードボイルド

2023年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

プライム・ビデオ鑑賞
夢枕獏原作・谷口ジロー作画のコミックを、仏制作アニメとして逆輸入した作品。
作画がすごく海外のテイストだが、ちゃんと谷口ジローみがあるんですよね。
それと衣類や小物に町まで、その昭和の再現度がすごい。
そんな中、本棚に「鉄コン筋クリート」のコミックが紛れていたり遊び心も見られます。
それと原作が夢枕獏だけあって、物語は実にハードボイルド。
また、大塚明夫の声が実にぴったりでした。
正直何故そこまでして山に向かうのか理解できないのですが、そんな登山家の狂気にも似た執念がよく描かれていました。

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白波

2.0どうしても古く感じる

2023年8月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

だいぶ昔に原作読んで、邦画も鑑賞済。興味は持ちつつ、フライヤー画像から手が伸びなかった。山の雄大さや恐ろしさも伝わってこない。作品に合わせてるのか、仏国だからなのか、今のアニメに慣れてるとさすがにキツい。

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げっちゃん

3.0山に魅せられた男

2023年7月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

登山をする人なら、かなり共感できるのかなと思いましたが、私は登山に興味がない人でした。
この作品がフランス制作だったのが驚きです。
日本の街の風景が、本当の日本をベースに描かれており、時折みかけるハリウッドの偽物日本でないことに驚きました。

ストーリーとしては、淡々とある男の生き様を追っていく形になりますが重みがあり飽きずに見れました。

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たけお

3.5アニメの背景が圧倒的に美しい作品。果てしない孤独。

2023年5月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

幸せ

内容は、二人の漢(風景カメラマン深町誠・天才山屋の羽生丈二)が、理由もなく高い頂。エベレスト山頂を目指す話。印象的な台詞は『一度山を覚えたら取り憑かれる。そういうもんだ』修行僧の様に山に魅せられた🏔漢二人の劇中一貫した意味合いのメッセージだとかんじます。印象的な境遇や立場では、皆の前で自分の迷惑になるようなら迷わずザイル切りますとの場を一括する様な一言。でも、危機的なそういう状態の行動こそ本心。一番信頼できる人なのに皆からは敬遠される立場は、共に歩むパートナーを無闇に巻き込みたくなかっただけなのかもしれません。誰しも山に魅入られるまでは・・。人一倍他人思いの山屋・羽生が最後に感じた景色を感じさせる様な素晴らしい心象風景を擬似体験出来ました。印象的な風景は、エベレストを含む山です。紫色の朝日夕日に時化や雪崩が美しくも絶望的です。正に神々の山嶺。特に7500m〜の頭痛は、こちらまで身体が重くなる様で感覚の伝達を繊細に感じさせる可能性のある素晴らしい映像表現だと感じます。長い作品の中の一場面を切り抜いた潔さが分かりやすく共感を得れる様な、山を登るとは如何いう事か?非常に深くて、人間の根幹にも関わる様な表現はフランス🇫🇷ならではと脱帽しました。何せタイトルの見せ方がカッコいいのです。

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コバヤシマル

4.0なぜ命の危険を冒してまで登山をするのか。 私にはよく理解できないが...

2023年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なぜ命の危険を冒してまで登山をするのか。
私にはよく理解できないが、山の魔力に憑りつかれた男の姿は胸をうつものがある。
登山道を歩いて登るのならまだしも、垂直の崖、場合によってはそれ以上の角度の場所の移動は観ているだけでも恐ろしい。

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省二

3.5人は山嶺を目指し続ける

2023年4月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

知的

以前にも平山秀幸監督、岡田准一&阿部寛共演で映画化。
あちらは夢枕獏の原作小説の映画化だったが、こちらは小説を基にした谷口ジローのコミックを、フランスでアニメ映画化。
またまた恥ずかしい無知だが、原作コミックも谷口ジロー氏もほとんど知らず。
2017年に他界された漫画界の巨星で、代表作に松重豊主演で人気のTVドラマ『孤独のグルメ』の原作も。国内外で評価され、特にフランスからは栄えある賞も授与されたほど。
本作の原作コミックもフランスで大ヒットし、製作側が熱望。谷口氏も悲願だったとか。
生前の内には叶わなかったが、完成。フランスのセザール賞でアニメ映画賞を受賞するなど絶賛。世界中ではNetflixで配信されたが、日本では劇場公開。母国での評判は周知の通り。
劇中さながら山を登るの如く険しい道のり。

日本のコミックをフランスでアニメ映画化。
改変されているのかと思いきや、日本が舞台。キャラ名も日本人名。
ネットで原作コミックの画像を見たが、こちらにも忠実。
日本ではベテラン声優による吹替版での公開だった為か、日本のアニメを見ているよう。日本描写も全く違和感ナシ。
アニメーションと言うと日本やハリウッドが人気だが、フランスも良質のアニメーションがなかなか多い。
リアルな描写や大人向けの作風からもそれが窺い知れる。
上質さと原作リスペクト、作品の力量…製作側のこだわりと仏アニメーションのクオリティーに感嘆。

大まかな話は日本での映画化と大体同じ。
が、アプローチは全く違う。
日本版は岡田准一演じるカメラマン・深町の視点が主軸となっていたが、こちらもそう始まり、日本版以上に伝説的クライマー・羽生に迫る。
姿を消した羽生。彼に何があったのか…?
トラウマともなった後輩の山岳事故。悲劇的。
ライバルクライマーとの競い。
山岳中の自身のミス。命の危険。
ライバルクライマーの死…。
幾多の苦難。畏怖なる山嶺。
彼はもう、目指す事はないのか…?

たった一つの油断やミスが命に関わる。
危険は何度も。
その恐ろしさや手に汗握るスリル。
山には魔物が棲んでいると何かで聞いた事あるが、その一方、神々も存在している。
連峰の美しさ、雄大さ、スケール…。神々しいほど。
キャラの魅力やドラマ描写も含め、これら日本実写版より深い。
これがアニメである事を忘れてしまうくらい。
まあ、ちとキャラの見分けの区別が難しいのが玉にキズ…。

羽生は決して山を諦めていなかった。再び、目指す。
深町も彼に同行する。
山に魅せられた…いや、取り憑かれた男たちが目指した山嶺には、何があるのか…?

登山など全くしない私。
だから何故、命の危険に瀕してまでも登るのか、正直分からない。
いやひょっとしたら、登る彼らも同じかもしれない。
何故、人は山に登るのか。
有名な言葉があるが、それと同時に、その答えを目指す為に。
それは人間そのものの存在にも通じる。
何故、人は生きるのか。そこに、生があるから。
盲目的な人間本来の行動でもあり、宿命でもあり、シンプルな問いでもあり、哲学的思考でもある。
だから人は、山嶺を目指し続けるーーー。

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近大

3.0キャラの顔が皆同じ

2023年4月5日
iPhoneアプリから投稿

悪くないですが漫画を超えていない気がする

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aaaaaaaa

4.5執念

2023年3月23日
iPhoneアプリから投稿

人生の節目に出会う作品。

神々の山嶺は最初の会社に入社した時のこと。2ヶ月の本社研修で、寮に住まなければない期間がありました。なので文庫版コミックスで適度な長さの漫画を探していた時に出会ったのが神々の山嶺。

当時はどんな作品かもよく分からず、面白いらしいぐらいの軽い知識しか持っていなかったのですが読み始めたら結局すぐに読みに読み切ってしまうぐらい魅了されたんです。
一瞬でした。
(そのあとすぐプラネテス買いました)

短いながらも濃密な描写と取材内容、シンプルで精緻なデザインされた画。そして、命を賭けた男の飽くなき挑戦と時代を変えるロマン。冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む羽生の狂気と執念を追いかける深町の姿に魅入ってしまった。

そんな名作をフランスでアニメーション化。
第47回セザール賞アニメーション映画賞を受賞した本作。
まさしく山登りの様に、必要なストーリーを選び、無駄を省き、鋭く選び抜いたストーリーと圧倒的な大自然の迫力。日本語吹き替えには堀内賢雄さんと大塚明夫さんという抜群の安定感。渋かった〜。
渋さの頂きに辿り着いていたのは言うまでも無い。
実写版もありますが、アニメ版の方が個人的には好きです。

大人の渋いアニメーション映画です。
94分でこれだけ描けるのはすごい。

また人生の節目に見たいと思います。

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しょうへい

3.0取り憑かれた者たち

2023年2月25日
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鑑賞方法:VOD

命を賭してまでその頂きを目指す。
理由すら分からない、それは山の魅力に取り憑かれた者たちにしか分かりえない。
それでもまた一歩を踏み出す。

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上みちる

4.0エベレスト

2023年1月29日
iPhoneアプリから投稿

エベレストに登頂したと言われるマロリーの謎に迫った登山家と記者の物語。

エベレストという世界一高いと言われる山に果敢にも挑む羽生丈二という登山家。
アニメーションで描かれているのだがとても緊張感が伝わってくる感じもありました。

山を登る事で得るものがあるかと言われるとそれは登ってみた人でないと分からない。
リアルな山登りで苦しむ部分やアクシデントなどがすごいと感じました。

夢を追うのに払う代償は、とても大きなものだと感じました。

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ハンバーグ

3.5どこまでもミステリー

2023年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

マロリーとアーヴィンのミステリーは、ほんとうに人の好奇心を刺激して止まない。特にマロリーの遺体が発見されてしまったりするからいっそう…なのだろう。

彼らは他に何百人といる、帰って来なかった登山家たちの山嶺に今も漂っている魂の象徴なのだろうなぁ。

それは、常に高く、高く、見たことのない景色を目指す「ヒト」の貪欲な好奇心の具体的な表れなのかもしれない。

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rie530

2.5絶対無理

2023年1月21日
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鑑賞方法:VOD

昭和の作品かと思いきや映画は去年やったんや。
山、怖い、俺は絶対無理。
確かに限界環境では山以外でも冷静な決断が正しい。

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JK

4.0日本愛がすごい😆⤴️

2023年1月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

夢枕漠に谷口ジロー。これを丁寧にアニメ化しておりリスペクト感が良く出ている‼️良作。

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mark108hello

4.0世界最高峰チョモランマへ挑みつづける男の孤独

2023年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

柴田錬三郎賞に輝いた夢枕獏の同名小説を、「孤独のグルメ」の谷口ジローがマンガ化、それをフランスでアニメ化したもの。
マンガは文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を獲得、この作品もセザール賞優秀アニメーション賞を受賞した。

【ストーリー】
登山家でカメラマンの深町は、ネパールの首都カトマンズで、伝説の登山家・羽生丈二を見つけた。
かつて国内外で名だたる難壁を踏破し、その世界では知らぬ者のない男が、なぜそんな所にいたのか。
日本にもどって羽生の過去を取材しながら、深町はその山にかける情念に引きずられ、巻きこまれるように一つの決断をする。
「あんたの取材をしたい。俺も山に連れて行ってくれ」
そして羽生は答えるのだ。
「来るなら勝手についてこい。俺はお前を助けることはしない」

ニューウェーブと呼ばれた同世代において、大友克洋と並ぶ超絶技巧のデッサン能力をもつ谷口ジロー、その強みを余すところなくアニメーション化した力作。
やったこともない先鋭登山の寒さ痛さが画面から伝わってきました。
過度に感情を表出しない演出が、羽生の一匹狼としての生命力と精神の強靭さを際立たせます。
アニメですが大人の冒険映画、冬の夜長に、スキットルに強いお酒を入れて、物語とともに少しずつ楽しんでほしい一編です。
本棚にこっそり松本大洋原作の鉄コン筋クリートを見つけて、日本のマンガへのリスペクトも感じられて、ほっこり嬉しくなりました。

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かせさん