恋人はアンバーのレビュー・感想・評価
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最後泣いてしまった 素朴で80.90年代ノスタルジー感のあるBGM...
CUTE
尺が92分。丁度いい!と思って急遽鑑賞。
前半はとても好きなんですが、後半は前半の良さが保ちきれず乗れなかったなと思った惜しい作品でした。
ゲイである事を隠しているエディとレズである事を隠しているアンバーが恋人のフリをしてクラスメイトや親の目から掻い潜るというのが本筋です。
クラスメイトが茶化してエディにキスやそれ以上のことをさせようとしますが、エディは自身がゲイである事を自覚しているのでキス以上のことには手が出なくて(日本人にとってはそれでも中々のスキンシップだなということは置いておいて)、いじめられる日々が続く中でアンバーと出会い、偽とはいえど関係性を深めていくので、互いが惹かれあっていくのかと思いきや、そうではなく友情ものとしての側面が強くなってきたのが今作の不思議な所です。
前半はコミカルな感じでもう付き合っちゃえよっていうくらい可愛らしい2人の様子を眺めることができます。ここまで人前でいちゃついていると多少ムカついたりするもんですが、当人たちの事情が分かっている上で見ているとクスッと笑える仕掛けになっているのも良かったです。
後半に差し掛かると、自身の持つゲイ/レズの気持ちが強くなっていき、我を見失っていく展開になり、ヘビーというか身勝手な感じになっていき少し疲れてしまいました。前半のゆるゆるっとした空気が好きだっただけに、キャラにヘイトを集めてしまう様な演出には少し首を傾げました。エディがアンバーに暴言を吐くシーンが必要だったのか…。
入隊直前にアンバーがありったけのお金を渡して、この街から出て行って!という展開に持ち込まれますが、これまた唐突かつぶつ切りな終わり方だったのもモヤモヤっとしました。雰囲気映画に持っていかないでーと更にモヤモヤ。
良いところが光りまくった前半、ちょっとずつ思ってたのとは違う方向へ向かった後半、評価に難しい映画でした。主演2人は魅力的だったので、ぜひ今後も追いかけてみたいなと思いました。
鑑賞日 11/4
鑑賞時間 18:50〜20:35
座席 D-2
少し気になる点もあるけど、性的問題をユーモアありで軽く論じた良い作品。
今年319本目(合計594本目/今月(2022年11月度)6本目)。
自身がゲイであると感じる男性と、自身をレズビアンと感じる女性をめぐる恋愛のお話。
舞台は高校かな…。高校のようだけど、数学の先生、なぜか学部レベルの複素関数論の話をしていたような…。(日本では、理系選択で、かつ2年配当レベル)。まぁ、本質論ではないですから。
で、ここの紹介などもあるように、「ちょっと古い時代の、閉鎖的な雰囲気の町」が舞台です。そのため、最初にちらっと出てくる「正しい性行為入門」(というビデオを見る保健?の科目が存在するらしい?)なども、「まぁあの時代なら…」だし、そもそもこの映画はPG12なのでそんなにあれもこれも描かれていませんが、「あんなにストレートすぎる内容」をビデオ学習でやるんでしょうか…(しかも「入門編」ということは「応用編」とかあるの?考えるだけでも何かいやになりそう…)。
まぁ上記のように設定は「重め」なものの、描写がとても「軽い」ので(この謎の「正しい性行為入門」の描写がまた変だったり…)、コメディ枠という観点もあるのかな、と思ったくらいです。
よくある、「性について自分の考え方が定まっていない男女の一つの恋愛」を描いたもの、と考えることもできるし、そう考える限りそうそう変な部分はないです。まぁビデオの件は本当に謎ですが…。
なお、このように「定まっていない男女の」とあるように、どちら(この映画では誰を主人公にするのか1人には定まりにくいと思いますが、付き合っている2人と解するのが妥当)もまた横にそれて、そこでうふふシーンがあったり(ただしPG12扱いなので直接的な表現はない)、まぁ悪く言えば「PG12の許される枠を使い切ったなぁ」という感じなのですが、それでもその範囲で納めてコメディタッチにした点はよかったかな、というところです。
確かに若干気になるところもあるものの、LGBT(性自認などの論点)を含んでおり、こうした点については概ね妥当な描写がされているので、途中の「謎のビデオ」がどうこうというのもPG12ということも考えればありかな、という感じです。換言すれば、LGBTをメインにしてどすりと備えて扱う映画より、いろいろな「ネタ」を入れて、それらも入れた中で「こういう人たちもいます」という問題提起型の映画、とも取れそうです(お話自体は完全に架空ですが)。
こういう観点でみた場合、特に減点対象まで見出しにくかったので、減点なしにしています。
スゴイと思ってしまう
ゲイとレズが恋人になる!
テンドン
この物語、わずか四半世紀ほど前のアイルランドが舞台ですが、元々保守的なイメージが強い同国とは言え、今の時代感でみる同性愛に対する人々の言動が散々に酷く、アンバーの「卒業したら町を出ていく」という決意は「さもありなん」と思います。
そんな悲惨ともいえる世界観なのに何故か苦笑いしながらも観られてしまうのは、どこか可愛げすら感じてしまう「アイルランド方言の英語」にあります。元々英語は字幕頼みの私ですが、劇中の英語は「Thank you」すら字幕で理解できるほど。ただ、辛辣なことを言っているのにも関わらず、聞こえてくるその言葉の感じが可愛らしくて、ついつい笑ってしまうのです。
物語は正にハイティーンの難しい年ごろの男女が、目覚めて間もない「性」について無理解のまま暴走していています。その上に時代や宗教、且つ地域性、そして家族に対する後ろめたさも相まって「同性愛者」である自分を否定しようと、必死に、だけどついつい間違った方を選びがちなエディ。
そんなエディの「救いの神」とも言えるのがアンバーなのですが、まぁ兎に角チャーミングな彼女。一人拗らせて周りが見えなくなっているエディに、「あるギミック」で気づかせる方法が酷過ぎて、3度あるその「テンドン」につい吹き出してしまいます。(下手したら死ぬよw)
本人たちの身になればホントに残酷な状況なのですが、「ティーンエイジャー拗らせ物」は観ててキュンとなりますよね。そしてこの作品も約束通り、終盤涙腺を刺激してくれるシーンで清々しい気持ちにさせてくれるのです。素敵。
自己肯定/受容への紆余曲折な道程
主演2人が魅力的だった!! エディとアンバーのウィンウィンな関係?
自転車通学で音楽聴いていて射撃訓練している場所に気づかず突っ込んでいっちゃう冒頭が象徴的。周囲の雑音を必死でかき消しては、あるべき道に沿って進もうとする主人公エディの苦悩と葛藤がひたすらリアルに描かれる。つまりは誰もが映画みたいにそうキレイに自分を受け入れれたりするわけじゃない、ということで揺さぶられる。それは時間がかかるもの。
"普通"ってなんだ?舞台は1995年のアイルランドで、意義のある疲労感のある内容。最後は、それまで見ていてもどかしいくらいに迷っては本来の自分を否定してきていたからこそ、カミングオブエイジ青春映画として王道な気持ちよさがあった。ありのままの自分を認めてあげることから、何もない田舎町で過ごした青春時代とそこからの脱出・出ていくことという普遍的テーマにも至っていく、ロマコメからの変化球な友情モノ。
けど、あんな大きな石を背後から不意打ちの剛速球で後頭部とかに3度くらいブツけられていたら流石にヤバいだろ…と言いたくなった、冷静なツッコミ。
勝手に関連作品『たかが世界の終わり』
Love & Friendship!
カップルというよりも仲の良い友達という雰囲気で、遊んでいる2人が楽しそうでした♪✨
お互いの学校生活や家庭のシーンのバランスが良かったです!
音楽も適度にあり心地の良い映画でした☺️✨
ラストは非現実的ですが、映画らしい切ない終わり方で、まとまっていました。
他人からの偏見や周囲の目が気になることでも、自分の意思や価値観を尊重することは大切だと思いました。
予告編の印象よりもふざけている映画でした笑😂
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