トジコメ
劇場公開日:2022年7月15日
解説
「トリプルX 再起動」「イーグル・アイ」のD・J・カルーソ監督がメガホンをとったシチュエーションスリラー。シングルマザーのジェシカは愛する子どもたちと新生活を始めようとした矢先、怒った元恋人ロブにより家の貯蔵庫に閉じ込められてしまう。ロブが連れて来た友人サミーは小児性犯罪者で、ジェシカは子どもたちを守るべく必死で密室からの脱出を図るが……。「バッファロー’66」のビンセント・ギャロが小児性犯罪者を怪演。歌手としても活躍するレイニー・クアリーが主演を務め、「ヴァスト・オブ・ナイト」のジェイク・ホロウィッツが元恋人を演じた。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2022/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2022」(2022年7月15日~8月11日)上映作品。
2022年製作/89分/PG12/アメリカ
原題:Shut In
配給:「トジコメ」上映委員会
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D.J. Caruso監督はTriple X: RestartやEagle Eye、I Am Number 4など商業映画のベテラン。
アレな邦題だが英題もそのままShut Inだった。
母親が収納に閉じ込められるというワンシチュを引っぱる。
思うに、ベテラン監督がシチュエーション映画をつくることに、大きな違いを感じる。
すなわち日本だと映画監督は“エラい人”という不文律があるので「俺様のような“巨匠”が家屋の収納に閉じ込められるだけの映画なんか撮るかよ」──ということになるだろう。
新進の映画監督も「わたしは“鬼才”なのでシチュエーションスリラーなんて低俗なもん撮らないわよ」──ということになるだろう。
なんか冗談のように言っているが、日本の映画監督が状況劇を“しょうもない”と考えているのはまちがいないだろう。が、知ってのとおり日本の映画監督が撮るプロットはたいていもっとしょうもない。
つまりD.J. Carusoほどのキャリアを持っている監督が家の収納に閉じ込められるだけのスリラーをつくること──この位相が日本映画界の意識とぜんぜんちがう、ということを言っているのである。
まあそれはいいとして。
閉じ込められている間にも、さまざまな危機が母ジェシカ(Rainey Qualley)に迫ってくる。
残された幼い二人の子供、ヤク中の旦那、小児性愛者の旦那の仲間、寒さや飢え。
ワンシチュらしくどんどん“踏んだり蹴ったり”の状況へ追い込まれていくのが“楽しい”。
旦那もその仲間もみごとなまでのクズだが子は賢い。──閉じ込められたジェシカが扉の向こうにいる幼い長女に「○○を持ってきて」などの命を与えるたびにテッテッテと小さい子が駆ける音がするのがこの映画の白眉だったような気がするw。
閉じ込められただけの状況をじゅうぶんに引っぱって見せるし、りんごから“おばあちゃんのアップルバター”へ起→結していて感心した。
立て付けの悪い古家だが辺りはリンゴがぼとぼと落ちてくるような肥沃なところ。ほのかに煮りんご香るエンディングだった。
ところで、古い名前Vincent Galloを見つけたが、ろりこん役だったw。
オーソリティーが醜役をやるのも日本とはぜんぜんちがう。
2022年8月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
閉じ込められて普通に出来ることだけで終わってしまったな。ワンシチュエーションを盛り上げる展開は…残念、なかった。おまけに男2人がクズすぎて救いようがない。アップルバターにこじつけられてもね…
2022年7月17日
Androidアプリから投稿
廃れた林檎畑を持つ田舎の一軒家で、所蔵庫に閉じ込められたママの話。
内側からは開けられない貯蔵庫の扉が閉まってしまい家の中には未就学の娘と乳児だけという状況下、別居しているお薬大好きなクズ夫が小児性愛者の友人と共にキマッた状態でやって来て巻き起こるストーリー。
必死になっているうちはまだ良かったけれど、ホントに出る気ありますか?なつぶやきサミーとのやり取りとか、タル~いところが結構多いし、何よりも主人公の考えの及ばなさとか手回しの悪さとかそんなものの影響で引っ張っている感じを強く感じてしまい萎えてくる。
行動したならやり切ろうね。