NOPE ノープのレビュー・感想・評価
全288件中、281~288件目を表示
ジョーダン・ピール監督遂に本格SFへ
ジョーダン・ピール監督の第3作目。
前作「US」でSF要素を取り入れ始めた辺りから次作はかなりシンプルにSFで攻めてくるような気がしていたが予想通りだった。CMを見たならば期待していたものは得られるだろう。人間の動物との関係という裏テーマはありつつも基本的には未確認の何かを追求する映画だ。ただ本作には監督のこれ迄の2作のようなドンデン返しみたいなのは無い。そこを気に入っていたファンからは批判されそうだがスティーブン・スピルバーグの「未知との遭遇」やM・ナイト・シャマランの「サイン」のようなSF映画が好きな人は気にいる作品だと思う。そもそもサプライズやドンデン返しみたいなショッキングなものばかり期待するのも映画好きとしてどうかと思う。
緊張感とミステリアスかつリアリティー溢れる演出に視覚的に貢献しているのはクリストファー・ノーラン監督作品で知られる撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマであることは間違い無いだろう。ジョーダン・ピールはハリウッドにとって美味しい監督だ。少ない予算で一定のクオリティを必ず見せてくれるとこの作品でも証明してくれた。これで彼も次回監督作も決定だろう。
とにかくSF映画を見たいなら映画館へゴーだ。黒人ばかりだー!ポリコレだー!とか騒ぐようなセンスの無い奴には間違ってもオススメしない。君たちは映画を見る前にやるべきことがある。
最初の1時間の不気味さはどこへ行った?
上空の何か
ジョーダン・ピールが描く「スリラー映画」は古典的で王道なわりに、どこか新しさを感じるところがあります。それはおそらく、登場人物の強烈なキャラクター付とテンポ感が大いに影響することで、作品に独特な「個性」を生んでいるような気がします。
陰キャで頑固な兄貴OJ(ダニエル・カルーヤ)と陽キャでイケイケな妹エメラルド(キキ・パーマー)の兄妹。そして抜け目ないわりに律儀な“技術担当”エンジェル(ブランドン・ペレア)や、壮絶な過去を今も追い続けるリッキー(スティーブン・ユァン)他、個性豊かな面々が織り成すアクションは、緊張や恐怖に時折オフビートなユーモアが利いていて絶妙な面白さがあります。
ただ、前2作品が「人間の奥底にある怖さ」を描いた作品だったのに対して、今作は「上空の何か」が相手。実際、映画が進むにつれその「何か」が姿を見せるのですが、正直あまり「ピン」ときません。おそらくこの手の「超常現象」に対する興味が高くないことも影響しているかもしれませんが、まぁ、そこはいわゆる「設定」として見れば十分に楽しめる作品にはなっていると思います。
何なら、前述したリッキーの過去「ゴーディ事件」が一番恐ろしいのも、ある意味「いいスパイス」になっている気がします。
得たいの知れない巨大な物体が襲う恐怖
人喰いUFO?を見るな。
空を見るなジョーダンピール監督作は観ろ!
ジョーダンピール監督作と言う事と、
CMの空を観るな!のキャッチコピー以外の情報を
全てシャットアウトして観たけど、
とても面白かった。
大作SFのように、未確認飛行物体あるいは宇宙人が
現れたらずっとその姿を晒し続け、
地球人に攻撃して来ると言う作品ももちろん好きだけど
例えば「サイン」の宇宙人のように、
いるのかいないのか?どこにいるのか?
目的が何か分からない奥ゆかしい宇宙人が大好きな
僕にとっては、今作のUFOの演出は満点と言える。
まぁラストはかなり大胆だったけど、
やはりそれまでの恐ろしさを煽る、
積み重ねたエピソードや演出が
ジョーダンピールは上手いと感じた。
例えば、あのチンパンジーのエピソードがなかったら
途端にUFOはショボく見えたと思う。
正直謎も多く、ツッコミどころもこれから思い返して
みれば出て来ると思うけど、
見終わった時の、
今のこの満足感は観て良かったと思えます。
有名になるのは難しい。
きっと、この後OJはひいひいおじいさんのように
フィルムは残ってるけど、
この宇宙人を背に走る黒人は誰?と
謎の知る人ぞ知る、知られざるヒーローになったの
だと思います。
全288件中、281~288件目を表示






