ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘い
劇場公開日:2022年5月1日
解説
2014年2月に起こったウクライナのユーロ・マイダン革命のさなか、一台のピアノとそれを奏でる人々が平和革命の象徴となり、権威主義的支配への抵抗のシンボルとなっていった様子を追ったドキュメンタリー。2014年2月、ウクライナの首都キーウの独立広場で、当時の親ロシア派ヤヌコービッチ政権に反対した市民らが軍や警察と衝突した「ユーロ・マイダン革命」。多くの死傷者を出しながらも、この革命によってヤヌコービッチ大統領は失脚し、新たな政権が発足。ウクライナの政治・社会、そして隣国ロシアとの関係にも大きな変化をもたらした。この騒乱の真っただ中にあったキーウの独立広場で、音楽院の学生だったアントネッタ・ミッシェンコが、バリケードにされようとしていた一台のピアノを救い出す。厳寒の広場でアントネッタはショパンの曲を演奏し、人々の心をつかむ。世界的に有名な作曲家であるリュドミラ・チチュクらも演奏に加わり、そんな彼らを政府は「ピアノ過激派」と呼んだ。監督は、リトアニア出身でポーランドで活動する女性ドキュメンタリー作家のビータ・マリア・ドルィガス。
2015年製作/41分/ポーランド
原題:Piano
配給:アジアンドキュメンタリーズ
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2022年5月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ウクライナ国内で作られたドキュメントらしいので、この揉め事の経緯や後始末などなにも語られて居ません、要注意。2014親ロシア派大統領が失脚、亡命したユーロ マイダン革命時の出来事ですが、ウクライナ人の独立への不屈の情念は今回の戦争に繋がるなと思いました。
政府と国民のぶつかり合いのバリケードに使われていた一台(?)のピアノと人のはなし。
なかなか上手い女の子と壊れたピアノを修理調律するお爺ちゃん。あまり弾きたがらないプロのピアニスト。ピアノを弾いた3人のなかでずっと目出し帽を被った男性の話が一番エグい。
7年前に制作されたウクライナのドキュメンタリー
2014年、親ロシアのヤヌコビッチ政権をウクライナ市民が打倒したユーロ・マイダン革命の最前線で、バリケードの材料になりそうになってたピアノに纏わる実話
作中でも大合唱が起こるウクライナ国歌、ロシア帝政崩壊後の独立時に採用され、ソビエト連邦崩壊後の独立時に再採用されたらしく、その歌詞がこんな感じ
> ウクライナの栄光も自由もいまだ滅びず
> 若き兄弟たちよ、我らに運命はいまだ微笑むだろう
> 我らが敵は日の前の露のごとく亡びるだろう
> 兄弟たちよ、我らは我らの地を治めよう
> 我らは自由のために魂と身体を捧げ
> 兄弟たちよ、我らがコサックの氏族であることを示そう
この革命の反動がいまの戦争な訳だけど、ニュースで見るウクライナの人たちにまったくヒヨってる感じがないのもむべなるかな
なんせずっとこれ歌ってきてんだし、このときに流した血だってまだ記憶の中じゃ乾いてないだろうから
2022年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
親ロシア派のヤヌコーヴィチ政権に対応する市民らによってバリケードとして独立広場に持ち込まれたピアノを見つけた音楽学校の学生アントネッタが奏でるウクライナ国歌やショパンが自由を求めて戦うべく広場に集まった市民の勇気を鼓舞するさまに胸を掻きむしられました。アントネッタらが奏でる旋律と大音量で鳴らされるロシアのポップスがぶつかり合う場面はさながら銃撃戦のよう、“朝日に散る霧のごとく 敵は消え失せるだろう 我らが自らの手で自由の土地を治めるのだ“と高らかに歌う人々の姿は今まさに我々が目に焼き付けなければいけないと思います。『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』と併せて鑑賞すべき作品です。