チャイコフスキーの妻

劇場公開日:

チャイコフスキーの妻

解説

19世紀ロシアの天才作曲家ピョートル・チャイコフスキーと彼を盲目的に愛した妻アントニーナの残酷な愛の行方をつづった伝記映画。ロシアではタブー視されてきた「チャイコフスキーが同性愛者だった」という事実と、「世紀の悪妻」の汚名を着せられたアントニーナの知られざる実像を、史実をもとに大胆な解釈を織り交ぜて描き出す。

女性の権利が著しく制限されていた19世紀後半の帝政ロシア。かねて同性愛者だという噂が絶えなかった作曲家チャイコフスキーは、世間体のため、熱烈な恋文を送ってくる地方貴族の娘アントニーナと結婚する。しかし女性に対して愛情を抱いたことのないチャイコフスキーの結婚生活はすぐに破綻し、愛する夫から拒絶されたアントニーナは孤独な日々のなかで次第に狂気に駆られていく。

「LETO レト」「インフル病みのペトロフ家」で知られるロシアの鬼才キリル・セレブレンニコフが監督・脚本を手がけた。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2022年製作/143分/PG12/ロシア・フランス・スイス合作
原題または英題:Tchaikovsky's Wife
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2024年9月6日

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映画レビュー

2.5偏執的愛情による破綻

2024年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

チャイコフスキーとその妻の結婚生活を軸とした話ですが、 妻アントニーナの結婚前からのラブレター&自宅に招くという猛烈なアプローチは まあ、この時代だったらあるかも、くらいに思っていました。 チャイコフスキーは女性を愛したことがない、と言って、 暗に自分が同性愛者であることをアントニーナに仄めかすものの、全然気づかない ・・・というより、聞き入れないんでしょうね。意を解そうとしないというか。 己の想いだけで突っ走る、そんな感じです。 チャイコフスキーは妻がいるという体裁と持参金を入手できるという打算、 アントニーナは本当にチャイコフスキーが好きなのでしょうけど、 人気音楽家の妻になるという打算は本当になかったのか?は疑問が残りました。 アントニーナとしては夫婦なんで夫婦関係を求めていく、 チャイコフスキーはそんなの期待に応えられないよ、と結婚前に釘を刺しているものの お互い思うようにいかないんですね。そりゃそうだろうなと思いますし、こうなるのはわかっていたのでは? とも思いますが、そこはお互い打算的であったなら、想像力の欠如があっても致し方ないのかもしれません。 アントニーナは、他の男と肉体関係を持っているし、子どもまでいる。でもチャイコフスキーの妻にこだわる。 このあたりの倫理観は破綻しているので、やはりもうちょっとおかしくなってしまったのかもしれませんね。 それにしても、真っ裸の男たちの股間がモザイク無しでやたら出てくるのは、ちょっとどうなの?と思いました。 私はイヤだったな〜。それを掴むアントニーナもイヤだった(笑) ラスト近くでは若干ファンタジーな世界が繰り広げられ、それはもうアントニーナの妄想だったのでしょうが、 ラストは見ていられないくらボロボロになっているアントニーナには、ちょっぴり同情しちゃいましたね。 それにしても全般に渡って色の薄い&暗い画面づくりは、当時のロシアの状況をよく表しているのでしょうね。 素晴らしいと感じました。 それから、蝿の飛ぶ音が割と多く出てきて、うまくいかない&破綻の象徴なのかなと思いました。 それと、アントニーナ役のアリョーナ・ミハイロワも素晴らしい演技でした。 ロシアの方ですが、はやく戦争が終わって、映画製作での世界的な交流が広がることを期待しています。

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ひでちゃぴん

4.0ずっとあなたをお慕いしています

2024年10月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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共感した! 5件)
こころ

3.5チャイコフスキーの結婚した前後の気持ちの描写がなかったのが残念 ア...

2024年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

萌える

チャイコフスキーの結婚した前後の気持ちの描写がなかったのが残念 アントニーナが随分変わっている人というのは分かったが、それ以外に何がそうさせたのか、抑圧的な社会のせいもあるのか 監督はスリラーやりたかったみたいだが動機がわからず、史実と食い違うとダメなのか今一つ腑に落ちなかった 愛は盲目の狂気か 私はチャイコフスキーの妻よ!とキレ散らかしてからの彼女の見える世界はゲイ発狂乱舞過ぎた 歴史に名を残す芸術家からみたら鬱陶しい蠅のような存在だったのか それとも蠅って悪魔や死を予感させる象徴だから家に招かれて、たかられた時点でってことなのか クリノリン、バッスルスタイル、式の衣装替え、コルセットの紐をほどくシーンなど衣装全般は凄い良かった ヴィクトリアンスタイル好き

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UPtwHmNNLjBjFuAF

4.0【女性に興味が無かったチャイコフスキーに恋い焦がれ、漸く結婚したアントニーナの視点で描く物凄い憎悪、嫉妬、執念渦巻く破綻した結婚生活を描いた作品。妻有る者には、色々な意味で怖いです・・。】

2024年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

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共感した! 4件)
NOBU