リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
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私も京都の貴船にタイムスリップした気持ちになりました。
楽しかったです。
京都の奥座敷と言われる貴船の老舗旅館「ふじや」を舞台に
突然2分間を繰り返すタイムワープに巻き込まれた人々の
右往左往を、新鮮な切り口で描いた映画。
冬の京都の老舗旅館に滞在してるような雅な時間を
楽しみました。
旅館「ふじや」
道を隔てて「本館」の「別館」がある。
若い中居のミコトは別館の階段を降りた別館裏の
貴船川のほとりが初期位置。
2分経つとその川ほとりに戻される。
面白いのは番頭も中居の板前も女将の客たちも、
時間が繰り返す(タイムワープ)に、うすうす気付いてくること。
みんなでこの変なタイムワープを、なんとかして抜け出そうと
知恵を巡らせる。
2分毎に繰り返すタイムワープが楽しい。
風呂から出てこれない(直ぐに風呂に戻ってしまう)編集者。
食べても食べても閉めの雑炊が食べ終わらない客の2人。
熱燗を付けても、直ぐに鍋に戻るお銚子、
締め切りに追い詰められてる作家は、
部屋から飛び降りてしまう、
裏山にいた猟師はなんと自分に発砲したり、
中の良い客の2人が喧嘩を始めたり、
徐々に時間の繰り返しに、事態は悪化して行く。
そして原因探し?
時間を止めようとしたのは、川に、
【リバー、流れないでよ】と祈った張本人は?
と徐々に核心に近づき、
告白タイムになるのもなかなか奥深い、
ミコトの想い人・・・若い料理見習いのタク、
タクがミコトを残してフランスへ料理の修行に行こうとしている、
それを止めたいミコトの祈り・・・
だが、
ワープの原因は意外なことにあった・・・
この真相には正直言って、笑うしかない。
それにしてもミコトを演じた藤田理子、
迷路のような「ふじや」を地下の貴船川のほとりから、
3階の「鶯(うぐいす)」まで、何回駆け上がったことか?
若さだなぁ、
貴船川のゴウゴウと流れる音、
そしてラストに写る【貴船神社の参道】
赤い階段の手すり。なかなか面白い景色だ。
低予算で済ませるためのタイムワープが、
とても愉快で面白い映画になった。
技アリの一本だった。
舞台や設定や人物は全く違うが前にどこかで観たような既視感
監督は『ドロステのはてで僕ら』の山口淳太
脚本は『サマータイムマシン・ブルース』『曲がれ!スプーン』『ペンギン・ハイウェイ』『前田建設ファンタジー営業部』『ドロステのはてで僕ら』の上田誠
舞台は京都の老舗料理旅館ふじや
隣は名所貴船神社
2分経つと元に戻るループする世界
本当に同じことの繰り返しだと流石に飽きるので毎回毎回味変してくる
SFコメディー
独特のなでるようなカメラワーク好き
ことの騒動の原因はかなりチープだけど
パトロールってなに?
かなり古い映画でも観たようないかにも未来人って姿
それに物理学的に過去に戻ることは不可能だが
SFだからまあいいだろう
配役
タクと交際している京都老舗料理旅館ふじやの仲居のミコトに藤谷理子
フレンチの修行のためにフランスに行く気でいるふじやの料理人見習いのタクに鳥越裕貴
ふじやの女将のキミに本上まなみ
ふじやの仲居のチノに早織
ふじやの番頭に永野宗典
ふじやの料理長に角田貴志
ふじやの板前のエイジに酒井善史
ふじやに宿泊している作家のオバタに近藤芳正
クスミと2人連れのふじやの客のノミヤに諏訪雅
ノミヤや2人連れのふじやの客のクスミに石田剛太
オバタの担当編集者のスギヤマに中川晴樹
未来からやってきた時間旅行者のヒサメに久保史緒里
猟師に土佐和成
近隣の店の板前のモリオカに諸岡航平
近隣の店の板前のシラキに黒木正浩
わだかまりも後悔も すべて流せよ 2分間
「サマータイムマシン・ブルース」や「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」などタイムループする作品はたくさんあって、はじめは面白いけれど途中から飽きて眠たくなってしまう…。
旅館でタイムループした時にどんな事が起こったら面白いかという大喜利みたいなものなので、そのネタが観る人にハマるかどうかで評価も大きく変わりそう。
映画としては、人と人の問題はコミュニケーションを尽くせば解決する場合が多いという事を教えてくれる。そして全員が協力すれば困難も乗り越えられる。
時間に追われて大切な事を見失いがちな現代だけど、この人たちより時間のない人はいないよね。
京都の老舗旅館貴船。行ってみたいけれどなかなか手が出しにくいなぁと思っていた。でも、行こうと思った。現地でタイムループごっこしてみたい(もちろん迷惑にならない範囲で)。
そういう意味では貴船にとって最高のプロモーションかもしれない。
あの御守り、ほしいなぁ。
ポスターの感じから、観るまではなんとなくホラーかサスペンスだと思っ...
ポスターの感じから、観るまではなんとなくホラーかサスペンスだと思っていたのですが、軽快なコメディでした。
タイムループものですが、主人公だけでなく一定範囲内の登場人物全員が同じようにループを経験していて、
ループしても以前の記憶が引き継がれるという設定が斬新だと思いました。
みんなで協力して2分以内で出来ることをあれこれと試しながら、
ループから脱出を試みるというストーリーが熱いです!
映像は手回しカメラ?のようなアングルと画質で手作り感があり、
映画というよりは長編のコントや劇を鑑賞したような感覚がありました。
肩の力を抜いて鑑賞できるのでここは好きなポイントでした。
短い上映時間の中で話がうまく綺麗にまとまっており、爽やかな余韻を得ることができました。
とても観やすくて面白いので、皆にお勧めしたいです!
まなみサン
上映が12/28までだったので、ギリギリ観に行った。
メチャクチャ話題になってたけど、上映館が限られてたりで、見逃してしまってたのだが、やっぱ映画館のスクリーンで観れて良かった。
劇団ヨーロッパ企画のメンバーがメインで、コメディというよりはほぼほぼコントみたい。
皆さん舞台が本職なので、演技は確かで間違いなく、見ごたえもある。
2分のループ枠すべてが笑えるわけではないけど、6〜8分に1回くらい笑えるポイントがあって、楽しい。
主演の女優さんの、2分で戻る時の、ハッとした演技が、なんか妙に笑ってしまう。
観て初めて気づいたが、本庄まなみが出ていて、当時は写真集とかも買ってショートカット長身スレンダーの極北だったので、実はそれが最もうれしかったかな。
20241227 下北沢トリウッド
前代未聞のタイムループ作品!「初期位置」という概念がある!
世の中にはタイムループ作品は数多くあれど、今作のような形で何度も繰り返す映画は世界初です。たった2分間を何度も繰り返します。
今作はタイムループ作品に初めて「初期位置」という概念を持ち込みました。
登場人物の皆がタイムループしているから「このキャラは初期位置がここなのでこう動いて」「このキャラは初期位置がここなのであのキャラとすぐに会える」「あのキャラはあのキャラと初期位置が近いので実は盗み聞きしている」なのアイデア盛りだくさん。
たった2分で何度もタイムループしているので途中だれるのかと思いきや、急展開もどんでん返しもあり飽きさせません。
最高のタイムループ作品です。
安心と信頼のヨーロッパ企画
冒頭3ループ特別公開の大盤振る舞いで、「先が読めてしまうのでは…」などという心配は単なる杞憂に終わり、「こんなに2分間って長かったんだっけ?」「どうしてこんな展開が思いつくの⁈」というジェットコースターのようなワクワクドキドキの86分。上田誠ってやっぱりすごい!
年末に際して、本年度のマイベスト10入りとして、レビューに記録。
面白かった!
上田誠さんと山口淳太さんのトークが聞けると知ってTAMA映画祭で鑑賞。
せっかくなんで、知り得た内容も含めてレビューします。
めちゃくちゃ面白かった!
2分のタイムループって。笑
『サマータイムマシン・ブルース』は昨日だし。
このミニマムさから生まれる庶民的な感じが本当に好きだ〜。
2分の長回しが繋がって映画を構成している面白さ!
長回し好きなんで、めちゃくちゃ興奮しました。
移動を追う間の曲も、毎回飽きさせない!
ロケ地も建物の構造も脚本にピッタリで、すごいとこ見つけたなぁと感心しましたが、
実は先に貴船で撮影できることになって、場所に当て書きしたそうです。
いや、それにしても。それはそれで凄いな。
時間は元に戻るけど、人々は試行錯誤を続けて前に進む。
たとえ一度放棄しても、たとえ一度こじれたとしても、きっとそこから新しい何かを得ることが出来ると思わせてくれる…。なんて言うと綺麗すぎます?
ようは、転んでもタダでは起きない根性が良い!抗って生きる活力。
たった2分でも時間は積み重なっていく!
ミニマムな群像劇の中には、複雑な友情や恋もあったりして、どんどん本音が出てくる面白さもあります。
川の流れが止められないように、人の気持ちも止められない。
でも、流れていくからこそ変化もする。
心変わりだってあるさ。
ことあるごとに言ってますが、私コメディ至上主義者です。
内田けんじ監督は脚本が書き上がると、知り合いに読んでもらうそうです。
「このシーンが良かった」なんて感想が出る時点で書き直し。
読後、開口一番に「面白かった!」で合格。
この映画も間違いなく「面白かった!」
ちなみに、毎回初期位置に戻るヒロインのお芝居ですが、毎回違っています。
直前のストーリーを踏まえた演技を作られているのですが、撮影自体は順撮りではなく…
実は1カ所、シーンを勘違いして演技を間違ったそうですが、そのままOKになってしまったらい。どこでしょうかね?
下北沢トリウッドで上映中!
藤谷理子さん最高
低予算邦画(失礼な表現でしたらごめんなさい)の素晴らしいお手本です。原案・脚本はヨーロッパ企画代表の上田誠。ドロステのはてで僕らに続き本作も最高です。ちなみに同様のタイムループではMONDAYSこのタイムループ〜も最高でしたね。貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居ミコト役の藤谷理子さんを軸に2分のタイムループを延々と繰り返すのですが、いつもながら素晴らしい脚本でまったく飽きないです。貴船の美しい景色も良いです。本作で一番良かったのは藤谷理子さん。ループ始まりのミコトの表情は何回見ても素晴らしく癒されました。
リバー、流れてよ!
タイムループものは
大抵は本人しか知らないのに
本作は皆んなで脱出に向けて協力し合うところが斬新でした。
短いループを沢山繰り返してちょっとずつ先へ進む中、流されて混乱する者、冷静さを失わない者・・・
わわ、またか、イライラ、、という観覧者心理を見計らったように話が展開!
コメディタッチなのに
ちゃんとリアルに話が通っていて、
1ループ=1カットで構成しているところに作り手の親切心を感じました。
主人公の娘の素直な気持ち、
せせらぎの美しい音、
しっとり鄙びた温泉街、
切なくもあり
暖かい気持ちになれる
そしてまだ知らない、希望が持てる未来があることに感謝したくなる作品でした。
下北沢トリウッド
駅から離れてる小さなハコ、たまにかかるC級SF。今作もその体、今一つははぁと感心する所が無かった。くるりも無駄遣い、ただロケの関係か狙いなのか、雪が降ったり止んだり、積もってたり無くなってたり、不思議な感じが出ていた。
タイムループ作品の面白さを凝縮した一作
里離れた静かな温泉旅館とSF的なタイムループという設定を結びつけるという着想は、常人にはちょっと思いつきそうもありませんが、劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠監督はそのアイデアを物語にまとめた上で、さらに「タイムループもの」というジャンルの中でも相当に完成度が高い作品を作りあげました。
時間軸のねじれというSF設定を映画化しようとすると、作品規模が大きくなるか、あるいは極限までシンプルなものになりがちですが(例えばNetflixの短編映画『隔たる世界の2人』は、主演はほぼ3人)、本作は老舗旅館の複雑な構造を丸ごと活用しつつ、従業員と宿泊客、そして宿泊客同士の人間関係といった様々な要素をあえて取り込んでいます。
2分間を繰り返すという状況とほぼ同期して物語が進行するため、当然のことながら最初の場面から伏線を張りまくりです。初回の鑑賞は、その伏線を使いまくる物語の巧みさに感心し、2回め以降は細かな演技や設定が後の展開にどう結びついてくるのか、読み取りの面白さを味わえるという、観客にもループを促す作品ともなっています。
演技に笑える要素をこまめに盛り込んでいるところもさすがです(こんなに場内に笑いが漏れる映画は久しぶり)。タイムループ現象について、現実の理論はどうあれ、作中の設定ではちゃんと理屈が通っているため、伏線回収に納得いかなくてモヤモヤした気持ちを抱えたまま観終わる、という心配もありません。
静かな日本映画は苦手なんだよなー、スカッと爽快な大作エンタメ映画を観たい!という人にこそむしろオススメしたい作品。そして本作を面白いと思った方で、もし環境が許せば、ゲーム『Outer Wilds』をプレイして欲しいところ!
劇団の人たちは、ウマい!
京都貴船の旅館で突然起きたタイムリープ、数分間が繰り返されるタイムループの話。
ちゃんと楽しい。ちゃんとオチがある。やっぱり、劇団の人たちが作るものは、ちゃんと面白い。
小さな佳品。
クラファンに参加したかったなー
今頃観てきました!
リアルで趣がありすぎな老舗旅館を、さらに近隣のお店の前とか、よく撮影できたなぁ
と思ってましたから、主演女優さんのご実家と後から知って納得です。
演劇ではないので、物語の舞台でありロケ地が映像に活かされてます。
狭い範囲ながら縦横無尽に初期位置から移動しまくるミコトを追っかけました。
臨場感、すごいです。自分ももう仲居さんできそうなぐらい、道を隔てた旅館の構造は把握した気分。
殺人や交通事故、自殺まで起きちゃうんですが、他のシーンやセリフでしっかり笑えます。
ハッピーデスデイのシリーズ大好きなわたしは気になりませんでした。
演者もストーリーも好きすぎて、また観たい!
もう貴船に行きたい!風呂入りたい!雑炊いただきたい!お詣りしたい!!
上映1日2回だとたりない気分になってます〜
発想は良いがワンパターン
京都・貴船の温泉宿を舞台に繰り返す2分間のタイムループに奮闘する人々を描いたコメディ。発想は良いが何十回とループを繰り返すためワンパターンな印象で途中で飽きてしまった。ラストはうまく纏められているので時間を短縮してもう少し中身を濃くした方が良いように感じた。
2023-136
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