エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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数々のオマージュを含んだSFファミリー映画
マルチバースの侵略者から
世界を救うことになったおばさんの話。
マーベル大好きおじさんなので
マルチバースと聞いて観ずにはいられなかった。
マーベルのマルチバースとは
仕組みが違っていて面白かったです。
ごく普通のおばさんが
どうやって戦うんだろうと思ったら
面白い仕組みを取り入れてました!
ネタバレはできないのであまり言えませんが
おふざけ感あってよかったです。
マルチバースといえばマーベルですが
それ以外のSF映画を彷彿とさせる
オマージュがあったのもよかったです。
個人的にはマトリックス、スターウォーズ、
バックトゥーザフューチャーあたりを
思い出しました。
A24らしくズームからのドーン!って
演出もよかったですね。映像もよかったです。
アクションシーンも見応えありました。
わちゃわちゃ映画なので
最後はどうなるかと思ってたんですが
家族に焦点を当てたしっとり目なラストで
びっくりしました。
ストーリーにひねりがなかったのですが、
斬新な設定、映像のおかげで
楽しく観ることができました!
No matter how far…
前評判通りというか、好き嫌いがはっきりでる映画なのかなと。
何点か自分がしんどいと思う点をあげていく。
第1のポイントは稚拙な部分をいかにあきれずに見れるかだと思う。
具体的には、デ○ルドをもって戦うシーン、ア○ルに物をツッコむシーンなどである。(映画館で笑っている方もいた、私はそこで引きはしないが笑えはしないだろうと思ったが…)
第2のポイントは「考えるな、感じろ」である。
今回のマルチバースの仕組みをある程度は説明してもらえるが(エブリンが何も知らない状況のため)詳細などを詰めだしたらきりが無い。
この辺の雑さをライブ感と言うところで割り切れるかと言うのは大きなポイントだと思う。
第3のポイントは衣装やメイクのチープさである。わかりやすくしたかったのだろうが、ジョブ・トゥパキの衣装が奇抜すぎるのである。もう少し、一般的な衣装を、着ているほうが多様間がでて大物感がでたのではないか。
(あくまで乗っ取っている人格は1つなので、ジョブ・トゥパキの趣味かもしれない)
先にしんどい点を挙げさしていただいたのは、それでもいいから面白いと思える方しか、以下の意見にたどり着けないと考えたからである。
それは自分はどこまでいっても自分なのだと言う事である。この映画の中では乗っ取り先の意識と自分は混濁しない。選択肢のはてにたとえ争っていた女性が恋人になったり、ハリウッドセレブになったとしても経験、立場は変わっても意識は混濁しないのだ。
自分自身、選択を振り返ることはあるが、それを選ばなかった選択も含めて自分自身なのである。
あと、接点を持てた人は大事にする。どこかで自分と知り合った人は違う世界線では、まったく関係ないかもしれないし、逆に生涯を過ごすパートナーかもしれない。
この映画でも、最後に大事にしていたのはエブリン自身のいた世界の家族である。結局人というのは、その選択肢のはての、瞬間に大事にするのは目の前のものなんだと感じた。
マルチバースでカンフーで戦闘を行うシーンは新しい画だと思うので上記のポイントを通過できるならそちらだけでもみてもらたい映画である。
なかなか見応えのある映画
マルチバースということで、
何種類もの世界が繰り広げられるが、
なんだこの世界??と首を傾げたくなる世界観も2個ほどあった。
違う世界でも繋がっていて、戦うと他の世界でも影響でちゃうのが、すごかった。
個人的には母娘の喧嘩が拗れて拗れてこんな闘いになった、という印象。
最後の終わり方がホッとした。
キーホイクァンに感動!映像の綺麗なギャグ映画
不条理ギャグの連発で、何ヶ所かは思わず声に出るくらい笑えました。アメリカのジョークというよりも、シュールな笑いで日本の漫画に通じる気が。うすた京介とか吉田戦車とか。
アクションの見応えもバッチリだし、数々の別世界の映像とのコラージュも見事。
何よりも、キーホイクァンの熱演に感動…。冴えない中年男が宇宙人に意識を奪われてアクション見せるところや、スターになっていたりやら、演技力とアクション力の素晴らしさ。インディジョーンズとグーニーズで夢中になったあの子役が、その後、アジア人俳優冷遇期に裏方に周り、今こうしてオスカー受賞とは、なんというドラマか。素晴らしい。
ストーリーのラスト、国税局監査官を抱き締めるシーンにグッと来た。もちろん娘を取り戻すところも、ガールフレンドが認められるところも。
壮大な話だけれど、帰着点が意外と平凡なテーマ、だけどそれで良いと思った
おなかいっぱい
多元世界、メタバースと交差してあらゆる自分になりきり、めちゃくちゃ繰り広げる展開は観てるだけでお腹いっぱい。別次元にジャンプするために、意味わからんめちゃくちゃをすることで成し遂げるというバカ見れるエンタメ性もヨシ。
設定が設定なので、物語の軸もブレブレですが、正解を求めるものでもありません。物語の解を見出すことに意味はなく、ありえたかもしれない、自分のまったく別の人生を想像し、あらゆる葛藤と向き合うことで気づけなかったことに気づき出す。憎いと思った国税監察官おばと自分が愛し合う人生もある。世界の大きさと自分の小ささを実感して、どんな人も愛すべきところがある。そして最後は、それを受け止め包み込む。Evrerything,evrerywhere,all at once.
これをハリウッドで創り出し、それが評価される映画界の未来も明るいと思えた、時代を象徴するような作品だと感じました。
シュールでカオスで少しばかりエロでグロ…
だけれども、ここで描かれているのは間違いなく家族の愛と再生の物語。
何処かの遙か宇宙の彼方のその先までを命懸けの大冒険をして、そうしてやっとに辿り着いたのは、目の前に居る娘の心を繋ぎ止めて、頼り無い夫の穏やかな優しさに気付いて、情け容赦の無い税務職員の孤独に寄り添うコト。
そういうコトに辿り着く為にはマルチバースを旅し、過去と現在を往き来し、何処かにあったもう一つの別の人生を体験しなくてはならなかった…ってコト。
映画を観ながら、チルチルミチル?の『青い鳥』を思い出しました。
アジア女性初の主演女優賞受賞と共に、こういった作品が最優秀作品賞を受賞した事に、アカデミー賞改革の隔世の感を感じます。
AI技術の発展やChat-GPTや自動運転技術の進展とLGBTQ問題やダイバーシティの進展。
20年後30年後はどんな未来が待っているんだろうか?
変わって行く未来と変わらない心と絆について思いを巡らせました…。
最後は家族愛だが
解説省略し自分用メモ
キー・ホイ・クァンがブランクを感じさせる事なく、時にヤワく、時にトニーレオンやジャッキー・チェンのようにかっこよかったです。アカデミー賞受賞の時には嬉しさのあまりぴょんぴょん飛んでいましたが…もうちょいカンフー観たかったです。
時折り下ネタが挟まれるのですが、賛否両論があります。映像で驚かせることが映画の醍醐味でもあるので大成功ですよ!
あの時ああしていればよかった、こうしていればよかった、こうして欲しかったとか、心に何かずっと口に砂が入った感覚のものを持っているなら何か解決の糸口も見つかるのでは?
be kindのメッセージ
minorityへのメッセージとも受け止められました
追記。
画面がコロコロと切り替わったり、切り替えが早すぎて目が回るという方は頭痛がするらしいので(サブリミナル効果?)、鑑賞は控えたり目を休めると良いかと思います。情報量は多いです。その世界感は考え事が多い人ほどノイズに感じます。
さらに。
近未来は映像をこんな感じで倍速で早回しし、5分で終わる映画も出てくるのかなー
光は闇に回帰する
賞レースの件についてはそもそも興味がないので割愛しますが、もの凄く評判の割れてる作品なのは納得しましたね。自分は好きな方でした。だって「ザ・ワン」も好きだから笑
まぁ、マルチバースなんて言い方が蔓延り始めたから物珍し気になっているけども、多元宇宙論(マルチバース)は昔から物語の定番なので、「思ったよりも既視感たっぷりじゃん…」な感想があるのは仕方がない。「ワケワカラナイ!」に関しては、「ワケワカラナイ!」を楽しむモノだからね〜♪と言うしかない。そんなワケワカラナイ世界のホームドラマ、主人公は旦那さんでしたね(たぶん)。この、自分が「どの視点で観るのか」も結構大事な部分で、娘視点だとまた印象は違うし、勿論主人公オブ主人公の視点も味わい深い。そう考えてみると多角視点で何度も楽しめる、まさにマルチバースな映画だったんじゃないかな?等と思ったりもして、今更ながら「アレ?結構すごい??」なんて分かったような顔をしています。
「税務署員」視点も良いよね。
カオス
ミシェル・ヨーが好きなので観ましたが、予告で微妙な予感がしていた通り面白くなかったです。中盤のENDで終わった方が良かったのではと思うくらいのとっ散らかった出来。中盤以降あまりの苦痛に急激に眠気が来てしまい、ストーリーを全部理解することが出来ませんでした。内容的に政治的な主義主張の意図が多く見えることと、ディルドのシーンなどはあまりに下品で笑えるどころかやりすぎていて引きました。個人的に制作会社のA24は過大評価されすぎだと思います。mid90sとレディ・バードは傑作でしたが、それ以外は駄作ばかり。広告でお洒落感出すのは上手ですが、ほとんどはレンタルや無料化してからで十分です。
ちっぽけなのに壮大な家族愛のお話w
多種多様な世界線(カオス)にあっても、最後に残るのは家族愛と人間愛だと言う、たった一つシンプルで強力なメッセージを、極めてポジティブに、パワフルに、そしてモリモリのアイディアを詰め込んで描いた意欲作‼︎「 イニシェリン島の精霊 」がオスカーとり逃したのも、これを観て納得してしまったww
普通がいちばん!
面白かったヨ♩^^
前評判がとても良く、キー・ホイ・クァンがゴールデングローブ賞を獲ったりといやが上にも期待が高まってました!キー・ホイ・クァン!助演男優賞、本当におめでとう!
私も大好きな『インディジョーンズ魔宮の伝説』のインディの相棒、ショートラウンド!
インディファンの私には、彼はもう40年近く前からの相棒だけに感慨もひとしおなのだ!彼のゴールデングローブ賞、アカデミー賞受賞シーンは、本当に泣けた!
おっと、話をエブエブに戻します。(笑)
パラレルワールド(並行宇宙)を何度も何度も行き来しながら本当の家族の在り方、幸せを発見する話。主要な登場人物は、白人の美男美女では無くどこにでもいる普通の人々。
とてつもなく裕福で容姿も整ったセレブでは無く、私たち普通の人こそ世の中を支える主役なのだ!そう考えて良いのだ!と思わせてくれて自信を持たせてくれる映画だ。
ダイバーシティ、多様性を認め異質なものを排除しない。弱い立場の人に手を差し伸べるべきだ。そう言う考え方の重要性が幅広く議論される今の時代だからこそ余計にこの作品の持つメッセージの重要性を皆が理解するのではないだろうか?
劇場を出た後にベーグルを買ったのは言うまでもない!(笑)
リテラシーと遊び心を試し人を選ぶ傑作
低評価が多く理解ができないというレビューが目立ちます。
その気持ちもよくわかりつつ、大いに楽しめた自分視点から、少々解説を
まずこの映画に大前提として必要なリテラシーが、量子物理学からの多元宇宙論です。
ざっくりですが、全ての物質の根元でもある量子には、とても不思議な性質があり、観測するまで波の性質か粒の性質かわからず二つの可能性が同時に存在している。とされています。
自分にも正直意味不明なのですが…
この理論に対し物理学では今なお研究が進められています。
仮に同時に2つの可能性が存在していることを物理学が認めてしまうと、それなら宇宙は無限に可能性が枝分かれし続け並行して無数に存在してしまうことになる。という仮説が展開します。
これがマルチバース説です。
近年この不思議理論は創作に多用され、アメコミでも馴染みのマルチバースものというジャンルにまでなりつつあります。
そんなややこしいマルチバースの設定を次から次へとハイスピードでガンガン繰り出しては人を選ぶバカコメディに仕立てあげてしまったのでもう大変。
多元宇宙に飛び出せない観客はバースジャンプが出来ず文字通り置いてけぼりになります。
正直自分も、ひとつひとつを説明しろと言われると困ってしまうのですが…
筋としては、あまりにも途方もなく何でもありな宇宙で、ちっぽけでこんなにも辛い自分の人生には、最早なんの意味があるのかさっぱりわからない。全ては無価値である。
という虚無主義的思考に対し、それでも生きるに値する瞬間はあるよねと語りかけるのがこの映画の根本ではないかと思います。
この映画の評価のポイントはよくぞこんな変な映画を作ったねという点と長年の不遇に負けなかったアジア系俳優陣に対するハリウッドからの賞賛なのかと。
わからない、不思議なものを知りたいと思う好奇心とバカなことを愛でる子供のような態度で観ると、結構楽しめるかもしれません。
ひたすら楽しかった!この時代に観るべき作品
息つくまもない怒涛の展開で、最高の映画体験でした!
マルチバースを使いながらのアクションは新鮮なアイデアだらけ。冒頭のポシェットを使ったヌンチャクアクションは格好よかったし、料理人スキルや、ピザ屋の看板スキルを使ったカンフーも最高だった。
バースジャンプするのに、おかしな行動をするというのもさまざまなパターンで笑わしてくれましたね。リップクリームを食べちゃう、愛してると相手にいきなり言う。究極は硬いトロフィーのようなものをお尻に突き刺す。突き刺そうとする男たち、突き刺すことをやめさせようとする。どんな戦い!?
マルチバースであることで、イフの人生を思う。もしかたらあったかもしれない。エヴリンはランドリー屋で税金に追われ、頼りない旦那、親の介護、娘の反抗期にうんざりしている。この人と結婚しなければ?中国に残って女優として成功する未来があったことがわかる。
だけど、自分が不幸だからこそ輝く未来の分岐をしたわけで、バースジャンプだと平凡な人ほど、強い力を得られるという設定はいい。主人公に実は能力があった系ではない。
ラストのバトルも、相手を叩きのめすのではなくて、相手が満足する要望を満たして、戦闘モードを解除するのもいいアイデア。力と力の戦いにうんざりしている。ダメなウェイモンドのまずは相手を理解しようとする姿勢からのバトルは見ていて、笑いながら爽快感を味わえた。
家族の物語に帰結するのもすばらしくて、今の自分に向き合うしかない。タイムループものよりも、マルチバースものはそれが明確になる。並行世界で生きられるわけではないから。ほかの世界の自分がまばゆく見えていても、この世界を生きるしかないのだ。
エヴリンが夫のウェイモンドとの日々を否定してはいけないと気づく演出は、過去回想を使って見事。とにかくウェイモンドは魅力的で、温和なのにカンフースキルがすさまじく、ダンディさもある。この人主役でもずっと見れる。
そして娘との対峙。ジョイは同性愛者でそれをエブリンは隠そうとする。お父さんの偏見からくるわけだけど。ジョイが暴走して、ベーグルというブラックホールですべてを無にしようとするのは、さまざまなマルチバースの体験から絶対がないことに気づいたから。なんでも可能性がある、フラットな世界であることへの空虚さ。いまのネット世代の感覚を象徴している。
エブリンが同性愛を認めてもすぐに2人が和解するわけではなく、一度ジョイが去ろうとして、エブリンが近づいて本音を突きつける。太りすぎとか話しながら、それでも「一緒にいたい」と伝える。それだけは間違いなくいまの自分の感情。
本当に意味のある時間はほんのわずかしかないというジョイの言葉を受けて、「ならそのわずかな時間を大切にしよう」とエブリンは提案する。
ぐっときて涙が流れた。
この時代に観るべき傑作だと思う。
それでも、共に生きていく
個人の意思がとてもとても重要視されているこの現代で
選ぶことのできない、家族というものに対して
逃げや個人のみの幸せではなく
それでも共に生きていくこと
共に生きていく中で苦しみのほうが大きいけれど
それを包んでくれる〝何か〟があるよねと
そういうことを考えさせられました!
大ふざけではなかった
手がソーセージの世界とか生物が生まれずに石として会話してる世界とか、すごい大ふざけで、振り切ってるなと思ったが、終盤にそれが意味のある世界だったことに気付く。終盤のメッセージ性が生きる。
とにかくテンポがエグい。アクションシーンが映える。
もはや観客を置き去りにしてもいいと思っている。
あの怒涛の展開のラストは家族の話で締めたのはすごい。
なにもかも無意味に思えた時に、未来への希望を示してくれたのは、離婚寸前の夫だった。
夫と駆け落ちしなかった未来を見たにも関わらず、
エブリンは自身の夫と共に歩いていくことを誓った。
すごい作品を見てしまった。。。
マルチバース作品は初めて見たしレビューの平均も低いことからそんなに期待はせず、アカデミー賞にノミネートされたから見に行くかみたいた感じで見てみたらマジで神作品でした。。。
今まで見てきた映画の中でも言葉に表し、レビューするのが1番難しい映画だと思います。とにかく見て欲しい。この感覚を味わって欲しいと思います。
マルチバース作品は難しいというイメージでしたがそこまで難しくは無いです。ただ、どうなってんだ今ってなる瞬間はあった。それは自分の理解力が無いからだと思います。
感想言うのが難しいんだけど、マトリックスみたいなストーリーって感じでした。何でもない人が突如、重要な役割を任されて、徐々に主人公が強くなっていく感じですかね。所々、マトリックスをオマージュ?してると思います。
カオス具合は言われてた通りでした。ほんとにカオスなんだけどなぜだが映像美が凄くて完全に映画に没頭してました。
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