エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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マルチバースの虚無感との戦い
マルチバースは数多の可能性に想いを馳せる物語装置だ。だが、あらゆる可能性があるということは、不老不死が空しいみたいなことと似ていて、虚無へと通じる何かでもある。この作品は、そんなマルチバースの虚無との戦いが描かれ、最終的には、ぱっとしない自分の唯一の人生もまたかけがえのないものだという着地をする。
主人公は、コインランドリーの経営が火の車で、確定申告に悩んでいる。娘が同性愛者であることも彼女には受け入れにくいものとして悩みの種になっている。税務署でマルチバースのいざこざに巻き込まれて、別次元の自分と接続されてすごい力を発揮しながら、自分の人生の分岐点に想いを馳せる。自分にはこんな可能性もあったのだなと。対して、あらゆる次元を経験してしまった娘の方は、この世界がどうでもよくなり、消滅させようともくろむ。
哲学者の千葉雅也的に言うと、過剰な接続を「切断」することが幸福につながる、というような、そういうメッセージがここにはあると言える。一度しかない冴えない人生であっても、他のどの次元とも異なる唯一性を慈しむこと。幸福の秘訣はそれだと本作は描いている。
ミシェル・ヨー×キー・ホイ・クァンで感涙
本作のヒーローは、家族の問題やコインランドリーの赤字経営に頭を悩ます普通の中年女性であるのが画期的だ。そんな彼女が、全宇宙にカオス(混沌)をもたらす強大な悪を倒せる存在というのだから奇想天外な展開が待っている。しかも、生活に追われて疲れ果てていたその女性エヴリンを演じるのが、約30年前、ジャッキー・チェン主演の「ポリス・ストーリー3」(1993)で鮮烈なアクションを披露したミシェル・ヨーである。彼女が主演ということであれば期待が高まる人もいると思うが、マルチバースにカンフーアクションが掛け合わされる展開に、香港映画ファンならずとも歓喜しないわけにはいかない。
さらに、優しいだけで頼りにならないエヴリンの夫ウェイモンドを演じたのが、1980年代の大人気作「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984)や「グーニーズ」(1985)で、天才子役として一世を風靡したキー・ホイ・クァンである。この2人の共演というだけで胸アツになる世代、映画ファンは多いはず。長い間俳優業から離れて助監督やアクション指導をしていたクァンが、本作で復帰を遂げたことは非常に感慨深い。中年になった彼が息をのむカンフーアクションを決める姿に、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」でスクリーン内を飛び回っていた姿がオーバーラップし、それだけで目頭が熱くなる。
過度な期待をせずに見るのが正解だと思う、奇抜で独創的なアクション・エンターテインメント映画。
本作は、第95回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞(ミシェル・ヨー)など最多の10部門11ノミネートを果たしています。
そのため、見る際には期待値が上がると思いますが、個人的には、そこまで期待値を上げずに見るのが正解だと考えています。
というのも本作の監督・脚本は、あの奇想天外な「スイス・アーミー・マン」(2016年)を生み出した(ダニエル・シャイナートとダニエル・クワンの)コンビ「ダニエルズ」だからです。
ちなみに「スイス・アーミー・マン」はポール・ダノが死体(ダニエル・ラドクリフ)と共に旅をするという風変わりなサバイバル映画です。
そして、その「ダニエルズ」が湯浅政明監督作「マインド・ゲーム」や今敏監督作「パプリカ」などからインスパイアされ、カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせるという独特な世界を表現しています。
イメージとしては「マトリックス」が近いのかもしれません。
情報量はとても多いので、キチンと睡眠をとってから見るのがおススメです。
20年以上前にアメリカに移民した中華系の家族の物語ですが、主役のエヴリン(ミシェル・ヨー)がマルチバースを行き来することになり、様々な分岐点にいる自分を見つけます。
そして「もし、あの時、こっちの選択をしていれば、こうなっていた」というエヴリンが登場し続けるのですが、これがミシェル・ヨー本人が辿ってきた現実とリンクもするので、ミシェル・ヨーが、これ以上は考えられないくらいの「ハマり役」となっています。
また、様々な世界を見せ続けていく、カオスでありながらも視覚的に理解できる領域にまで整理した編集能力は秀でています。
では、本作で描かれた結論的なテーマは何なのかというと、これがかなり「普通」なものなので、「Don't think. Feelな映画」として捉えるのが多くの人にとって楽しめる見方だと思います。
カンフー、多元宇宙、家族の危機、名作パロディ、下ネタジョークまで全部盛りのメタメタでカオスな爆笑活劇!
あいにくオンライン試写での鑑賞だったが、自室でこれほど何度も大笑いした映画は久しぶり。映画館の大スクリーンならさぞかし盛り上がることだろう。
今年のアカデミー賞の最多ノミネートと、ミシェル・ヨー主演ということぐらいしか事前情報をチェックしていなかったので、いろんな設定をもりもりに盛り込んだ奇想天外なストーリーと、「変な行動をすると、別の宇宙にジャンプするパワーを得る」といういかれたルールにより繰り出されるおバカなシーンの数々に爆笑しつつ、こんなヘンテコ映画を一体誰が作った!?と考えながらの鑑賞だったが、「スイス・アーミー・マン」の監督コンビ“ダニエルズ”と聞いてなるほど納得。あのカルト的作品も、死体内の腐敗ガスが屁になってジェットスキーのように海を進むなどという馬鹿馬鹿しすぎるアイデアが最高だった。
ブルース・リーが映画の世界に持ち込んだカンフーに、ジャッキー・チェンが加えた笑いの風味と、「マトリックス」が重ねたメタバースなどのSF要素が、昨今のハリウッドにおける多様性尊重の波にもうまく乗り、この“エブ・エブ”に合流して結実したといったところか。
ただこれ、映倫の区分が「G」になっているけれど、家族やカップルで鑑賞するつもりなら要注意。アダルトグッズそのものや、それを模した物を使った下ネタジョークのアクションシーンもいくつかあり、下ネタに対する受容度やリアクションが大きく異なる同伴者と観ると、「あんなネタでこんなに笑うなんて…」と呆れられるリスクがあるからだ。気心の知れた仲間と行けるなら、きっと愉快な鑑賞体験になるだろう。
イマジネーションと映像力が大爆発している
これは凄い。イマジネーションが大爆発している。これまでも既成概念の枠組みを超えた秀作を手掛けてきたA24だが、ここにきてマルチバースを扱うなんて想像もしなかった。それも驚きの発想でいくつもの次元を股にかけ、あらゆる可能性の限界を取っ払っていく。言うなれば『マトリックス』と『ドクター・ストレンジ2』を掛け合わせ、さらに量子論と『2001年 宇宙の旅』を融合したかのような・・・いや、やめよう。こんな言葉の説明なんて全く役に立たない。要はビッグバン級の奇想天外な映像世界を物の見事にビジュアル化し、それでいて何が起こっているのかを観客がきちんと理解できる。これが本当に信じがたく、凄いのだ。怒涛の展開に翻弄されまくりのミシェル・ヨーと魅力全開のキー・ホイ・クワンをはじめキャスト陣も宝石のよう。こんな楽しく、笑えて、涙さえこみ上げる家族アクション、壮大な洪水のようなアイデンティティ・ドラマは初めてだ。
黒いベーグル化に対抗するために
泣かせるなバカヤロウ!!!
なんでフツーのおばさんが国税局に税の申告に行ったら、マルチバースの世界を知ってしまい、意味が分からない超能力で巨大な悪に立ち向かう物語に涙するのか。
それがきっと平凡な人生を肯定する物語だからであろう。
前述のように意味がよく分からない話であるが、結局のところ壮大な母娘のケンカ話なのである。母・エヴリンの理想とかけはなれてしまった娘・ジョイ。思春期にグレて、大金をはたいて進学させた大学は中退し、おまけにレズビアンに「なってしまった」娘。そんな娘の「ガールフレンド」を父に単なる友達と紹介したことで関係はさらにこじれていく。エヴリンは娘に後悔する。そして夫に父に仕事に人生にも。もしも夫と結婚していなかったら、駆け落ちしても引き留めないほど忌み嫌われた父から生まれていなければ、破産寸前のコインランドリーなんて経営していなかったら、こんな平凡な人生でなければ私は幸福だったのではないか…。ありえたはずの人生と幸福を彼女は想像するのである。
それがきっと本作にマルチバースの世界が登場する意味なのだろう。誰しもがありえたかもしれない幸福な人生を想像するはずである。もしも今日、映画をみにいっていたら、この仕事を選んでいなければ、この人と結婚していなかったらと日常のささいな選択から、もしもハリウッドスターになっていたら、凄腕の料理人になっていたら、人類の指がソーセージである世界があったらと壮大なものまで。またグローバル化とSNS全盛時代であることも関係するだろう。私たちは容易に他者の人生と幸福のありようを可視化することができ、そこにありえたかもしれない人生の可能性を見出すのである。
そんなありえたかもしれない人生の可能性が可視化された世界で、改めて自らの平凡な人生を振り返れば虚無に陥ることは否めない。可能性はゼロではないのに、結局のところつまらなく平凡な人生なら無意味でありカオスに陥っても問題ない。そのような発想になってしまったのが精神が壊れるほどバースジャンプしたジョブ・トゥパキであり、彼女がつくった黒いベーグルはカオス化した世界なのである。その黒いベーグルで最も理想的な世界は、目玉をつけた石だけが存在する世界。つまり人類が生まれなかった世界なのである。そこには平凡な人生を後悔する発想がない。そもそも人間が生まれていないのだから。それは反出生主義の世界でもある。
だがエヴリンは抵抗する。例え自分の理想とする人生ではないとしてもそれを黒いベーグル化はしないのである。ではエヴリンがジョブ・トゥパキに抗うために何をするのか。それはジョブ・トゥパキ≒ジョイを娘だと認めることである。それはありきたりな答えかもしれない。けれど家族であることは幾多の可能性の中で偶然そうなった奇跡のようなものである。と同時に家族とはそうなったに違いない統計的必然とも呼べるに違いない。だからこそ今の家族を、娘を、そして人生を肯定しようとするのだ。本作のバトルアクションに殺傷が少ないのも、ジョブ・トゥパキがエヴリンを殺せる場面はたくさんあるのに殺さないのは、彼らのバトルが友敵に分かれて敵を打ちのめすのではなく他者の理解や肯定を目的にしているからといってよいだろう。そしてそれは夫の日和見主義な優しさとも違う。他者の理解や肯定のためには、傷つける可能性があるほど他者と関わらなければいけないのだ。
自らの人生を肯定することは、他者の人生を肯定することにもつながるはずだ。〈私〉が他者と家族になったり、関わることは幾多もあった可能性の中で実現された奇跡と捉えることができるし、名前も顔もしらない他者についてももしかしたら家族になったかもしれない存在、関わることになったかもしれない他者と捉えることができるはずだからだ。
現代はニヒリズムの闇が広がっている。自らの人生を他者や別の人生と比べ虚無化させ、他者に不寛容で抹消しようとする世界が。そんな黒いベーグル化に対抗するために。私たちには本作を肯定しようとするバースジャンプが必要なのである。
エヴリン百面相
日常の家族のぶつかり合いとそこにある愛をものすごいスケールで描いた
あまりに突飛かと思わせるが、物語がバラバラにならず、スケールの境界を実は丁寧に広げている
コインランドリー前の駐車場のシーン、本当に日常に転がっているだろうこのシーン、非常に良い演出だった。ここで一気に自分ごとになった。
革新的映画、きっとあなたの心にも届く
臭いタイトルになってしまっている。それほどまでにこの映画は自分の心をえぐってきた。
この映画には、賛否両論のレビューがついている。その気持ちもわかる。なんなんだこれ、と思ってしまうのもわかる。ただそれでも私は100%の賛を送りたい。
おそらく、パラレルワールドというものの概念を理解していないと難しいだろう。この世は決断の連続で、その決断がいまの自分を作っており、少しでもそれが違ったものであれば、それは大きく人生への影響を及ぼす。
私は時々こう思うことがある。あんときああしていれば、あの日あの時あの場所で~♪といった具合で過去を振り返り後悔するのだ。自分語りになって申し訳ない。ただ、そういったことを思うこともみんな誰しもがあるんじゃないだろうか?そういった気持ちをこの映画は肯定してくれる。
過去に対しての悔いは確かにわかる。ただ、それを考えたところでどうにもならない。さらに、過去のその決断で得たものだってあるはずだ。例えば今周りにいる友達、家族、なんでもいい。それらはあの時私たちがああしていたからこその産物である。過去の自分を否定することは今の自分を否定することにもなる。楽観的になれと言っているのではない。ただ、今の自分を愛してあげて、そんな気持ちにこの映画はさせてくれる。
また、もう一つとてもよかったのは、アジア系の家族の形をすごく詳細に表していること。
他のハリウッド映画を見ていると、このようなシーンがよくある。I love you, mom/dad. I love you more!
は?と私は思う。両親が日本人で育ってきた私は、親に愛してるなんて言われたことがないし、言ったこともない。口が裂けても言えない、いや、言わない。それは自分が愛のない家庭で育っているというわけでは全くない。断じて。ただ言わないだけなのだ。照れくさいのだろうか?そこらへんはわからない。
本題に戻ろう。この映画では、私のような家庭(東アジア系)?をよく描いていると思う。ひとくくりにするのは憚られるが、少なくとも私はそう感じた。ぎくしゃくとした親子関係を鮮明に映し出す、それは今までのハリウッド映画が無視し続けていたものを取り込んでいるともいえるのではないだろうか。素晴らしいよ、この映画で自分もまきこんでくれるかのような包容力さえ感じた。ポリティカルコレクトネスがなんだとかいうやつがいるが、黙ってみとけ。そう思う。
総じて、最高の映画。ちょっと下ネタ要素が強い気もするけど、そこも含めて好みだった。
高熱の時に見る夢の中をジェットコースターで走り抜けていくような映画。
マルチバースものと聞くとありがちな印象だけど、その描き方が独特で面白かった。
統計学的にあり得ない行動が別次元へのジャンプ台になるとか、指が○○○○○の世界線とか!
主人公と同じ目線で、「なになに、どういうこと!?」と楽しめる。
キー・ホイ・クァン演じる元の世界の夫のキャラが自分の夫と少し似ていて、ちょっと泣けた。
まだ見てない人の人生を無駄にしてほしくない為に書く
これを見てあなたの人生の139分を無駄にしてほしくない。
これを面白いと言う人も信じては行けない。
これを面白いと言う人はきっと「私は映画を知ってるよ」と自慢したいだけの無責任な人だから。
もっと他に良い139分の使い方がある。
もっと違う139分を過ごして欲しい。
人生のたった139分ではない。
人生の中の重要な139分を無駄にして欲しくない。
そのくらいの駄作。
カオス
2024
49本目
流行りのマルチバースをこれでもか!と言わんばかりに散りばめた作品。とにかくコメディなのかカンフーアクションなのか、正直面白いとかで笑うとかはない。ストーリーの解釈をするのに脳が持ってかれて処理が追いつかない笑
個人の経験と体験がマルチバースでも同じ事が起きていて、それを表現するのに別世界にシーン飛びまわる。
こっちの理解が追いつかいが、アニメだと思えばついていけるかも。
カオスだか、ある意味アートではある。
もう一度観る??
いや、大丈夫。
カンフー映画の現代版って感じがしました。
A24の作品、独特のノリがあると感じるんですが、あまり合わないんですよね。
マルチバースをテーマにしたカンフー映画ということですが、
昔のジャッキーチェンの映画の現代版って感じですね。
マルチバースねえ、わかるけど、なんかツッコミどころが満載で
途中でついていけなくなりました。好きな人は好きなんでしょうね。
普遍性と多様性で賞
夫ウェイモンドと駆け落ちして中国からアメリカにやってきたエブリンは、コインランドリーを経営。父の介護、娘ジョイの反抗期、税金、と悩みが多い。国税庁のディアドラと面会中に、ウェイモンドから全宇宙を救うのは君、と言われる。彼は、別の宇宙から乗り移ってきた別の夫になっていた。それぞれの宇宙では、カンフーの達人だったり、大スターだったり、石だったり、ディアドラと良い仲だったりのエヴリン。
日本で「エブエブ」と略されて、そのまま邦題にしても良いかと思いました。ジャッキー・チェン映画のようなアクション、他の作品のパロディがちょっとあり、と楽しめました。普遍性と多様性を盛り込んでいますが、アカデミー賞ほどかなと思います。
大幅に増量したジェイミー・リー・カーティスは、最初誰だかわかりませんでした。
家父長制と世界の問題
家父長制は何処の国でも明文化されておらず、イギリス発祥の産業革命と歪んだ帝国主義、建前は、自由、資本主義、当然、大量生産された、安い商品を売り付けるのに、強い軍隊による恫喝を必要とする、他の国を押し退け植民地を獲得し、強い軍隊を創るため、国民皆兵と家父長制を導入し、男性を兵士に、女性を家庭に縛り付けるため、家父長制を明文化した。こうしてイギリスを追随し帝国主義を導入しアフリカ、アジアを食い物にした、ヨーロッパ諸国、日本、帝国主義の対立により、2度の世界大戦により、核兵器まで生み出し、自らも滅ぼす力を得た世界、中国本国もその影響を受けており、主人公の父親は家父長制、家父長制と好戦的な軍隊が世界を滅ぼす力を恐れ男女平等と軍隊のコントロールと自由と平等を試みるアメリカに移民した、主人公と夫、アメリカで生まれた娘、主人公の母がその本質に気付くことが娘を理解し、世界を、自らを救うことになる、映画はここまで、日本はどうだろ?家父長制の意識のままの老害国会議員、立法機関がそれでは改革は進まない、日本には男女不平等は存在しないと発言する女性議員まで存在する始末、家父長制の撤廃と男女平等は好戦的な軍隊のコントロールと自由と平等をもたらすと思うのだが、家父長制は他の意見に排他的傾向にある。欧米諸国が気付き、改革進行し、日本が遅れを取っていることが経済の停滞を生んでいる。ヒーロー不在。もちろんどこの国にも揺り返しがあり、もしトラ、プーチン、極右の台頭はその現れ。映画としては、遊び過ぎて難解に感じる。
終盤は泣けた
前評判から「とんでもなく面白い」という先入観で挑み、序盤は上々だったものの中盤に入って「これ本当に大丈夫?」と不安になったけど、終盤ではしっかり泣いていました。
「ハマる、ハマらない」がはっきり分かれるのもよくわかる。
微妙
微妙だった。前半は異国の地に越してきて問題を抱えつつもパワフルに生きる中国人家族の生活感の描写がよかった。アクションもかっこよかったと思う。ただ途中から『ナンセンスの大喜利』みたいになってきてちょっと嫌になってしまった。
なんだか変な映画
IMAX GTで鑑賞。
基本コメディにマルチバース、パラレルワールド、カンフーアクション、セカイ系、家族愛、LGBT、と盛り盛りな内容。
面白いかつまらないかでいうと面白楽しくはあったが、情報・演出過多でちと胸焼けした。
途中までハチャメチャなことやってるけど着地点は割と穏当というか真っ当なところに落ち着くので安心して見れるが、一方でもっと突き抜けて欲しかった感もある(贅沢)
まあ一般的には中坊レベルの下ネタギャグや、隙あらば挿入される様々な映画ネタ(パロディ・オマージュ)に乗れるかどうかで評価が変わりそう。
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