ブラック・フォンのレビュー・感想・評価
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子供時代や十代への思い残しに劣等感なんて断ち切って殴り飛ばせ!アブラカタブラ
がっつりホラーだった『ドクター・ストレンジ/MoM』を降りたホラー畑スコット・デリクソン監督 × 一番好きな役者と言っても過言じゃないイーサン・ホーク =『フッテージ Sinister』コンビが放つ「黒電話」の映画化は、このジャンルの醍醐味/王道な要素が詰まっているばかりか、思った以上に直接的な暴力と密接に結びついていた…。威厳というより威圧感に満ち、時代も相まって余計に強権的家父長制を体現するような父親像。野球、喧嘩、そしてピンボール/アーケードゲーム(?)、それぞれが周囲から一目置かれるようなアティチュード/アイデンティティーを確立する中で、どこか影の薄い主人公。そして、それらを奪う存在を殴り飛ばすことで勝ち得る自信と気になるあの子。タイトルにもなっている黒電話や実際の出来事を夢に見る能力については、自分が見逃しているだけかもしれないけど、細かなネタバラシ等なくて却って良かったと思った。信仰や遺恨、当時のまだまだ理解できないものとしての"心を病む"表象としての能力の現出。犯人グラバーの犯行理由含めて謎だけど、彼が極端に自身の顔を見られるのを嫌がっていたところから自己肯定感が低く、そうした"青春"的なものへの嫌悪感というよりは心残りみたいなものがあったのかなと思った。主人公が捕まってからは舞台的密室劇で、演出の効果もあって不思議な空気を纏う。だから外の世界で画に変化や動きをもたらせるのは妹や、彼女の力に注目している刑事たち。そして時代は『悪魔のいけにえ』の70年代から子供の大冒険80年代へと流れていく。 P.S. ちなみにグラバーの弟役は『IT CHAPTER2』の人だよね?同じ系譜に出る。あと、ブラムハウスのムービングロゴ変わったのか My dreams are just dreams.
暑さ忘れる恐さ
ここ何日か異常な暑さだからこそみたいこの手の映画。上映中は恐さでひんやり震えます。 ちょっと古い時代の話で、ネットやガジェットなど余計な設定が必要ないシンプルな構成だからこそ活きる黒電話とひ弱な少年が、サイコ野郎からいかに生き延びるか、見ていてドキドキしっぱなし。 ストーリーも編集も無駄がなく粗もない。 軽い気分で見るスリラーとして良く出来てると思います。 変に期待大きくして見るハズレ大作映画より、よっぱどいいかも。 主役の子供達もいい演技してくれます。 こういう所にハリウッドの人材豊富さを感じるね。イーサンは・・・言うことないでしょ。 言われんかったら誰が分からないし。スゴイ。 でもね、満足して映画館から出たらやっぱ暑いんだわ。 あ〜宇治抹茶かき氷食べたい。
やはり黒電話がポイントになる
誘拐犯からの脱出を試みる少年の映画です。タイトル通り、黒電話が重要な鍵を握ります。最後の方で、そういうことかと思いました。 スリラーなので適度なハラハラ感があり、飽きませんでした。 家族愛も感じ、後味は良いです。 舞台は1970年代で、イットを思い出すような懐かしさを感じる良作です。
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