「素晴らしい」ブラック・フォン ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい
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原作はあのスティーブン・キングの息子!ジョー・ヒルの短編小説「黒電話」!親子揃って小説家というのも微笑ましいですが、内容は恐怖に立ち向かう子供の成長を描いており、まるでキングの「IT」!ちゃんと遺伝してます笑
よくある"誘拐・脱出・密室ホラー"なのですが、主人公のお兄ちゃんはブラックフォンから死者の声が聞こえたり、予知夢を見ることが出来る妹だったりと超常現象的な要素だったり、舞台である70年代アメリカホラー映画の退廃的な雰囲気だったり、ホラー映画キッズの大好きなトッピング全部のせ!恐怖演出もホラー映画のお約束を踏まえた丁寧な作りで、さすがブラムハウスといった感じ。元ネタ「悪魔のいけにえ」のような、実際にあった殺人犯・誘拐犯による事件をベースにして、犯人側の目的や動機などは一切描かないというのも、より不気味に感じるので良かったと思いました。
物語の背景である"虐待"や"いじめ"、に対して立ち向かう勇気を獲得する子供の成長物語であったことに感動!!
その勇気を獲得するまで、何度も何度も失敗を繰り返して、
死者であるかつてのライバルやいじめっ子や親友の言葉に励まされ立ち上がり、終盤のアクセル・ローズ節全開の親友からの"自分の身は自分で守れ!"と一喝されてからのリベンジ展開はテンションMAX!!
子役はほぼ全員新人!!映画版「IT」にも出演していたジェームズ・ランソンさんが1番の見せ場で殺される役として参戦するなど、キングファミリー最高!な映画でした。
誘拐・監禁してる割には美味しそうなスクランブルエッグを作ってくれる優しいところがあったり、寝落ちしちゃうイーサン・ホークも良かったです。
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