RRRのレビュー・感想・評価
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シータ役のアーリヤー・バットがめっちゃ美しかった
1920年、英国植民地時代のインドで、歌の上手い少女が英国軍にさらわれたため、ビームが救出に向かった。両親と弟を英国軍に殺されたラーマはある目的のため英国政府の警察官となり活躍し昇進を目指していた。互いの素性を知らずに、少年が列車火災で火に囲まれてる所を協力して救出し、それをきっかけに親友となった。しかし、ビームの仲間が英国軍に狙われ、ラーマはビームと闘うことになった。結末は如何に、てな話。
ストーリーは単純そうでなかなか奥深く面白かった。
英国に抗議する群衆のシーンなどものすごく多くの人を使って迫力あった。さすが人件費の安いインドだから撮れた迫力あるシーンだなぁ、って思った。
インド人1人より鉄砲の玉1個の方が価値があるとのたまう英国軍のボスが凄く悪役で憎々しかった。
特に総督の妻が最高に悪女で、ビームが鞭打ちされてる時に血しぶきが見たいと言ったりして憎たらしかった。
ビーム役のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.とラーマ役のラーム・チャランが似てて、最初は混乱しそうだったが、どっちもアクションが素晴らしかった。肩車攻撃最高だった。
インド映画でお馴染みの歌と踊りも良かった。
ラーマの恋人シータ役のアーリヤー・バットがめっちゃ美しくてダンスも素晴らしかった。
追記 23/7/29
激音上映での吹替版を観たのでそのレビューを追記します。
まず、アーリヤー・バットの吹替・久保ユカリが違和感なく良かったのが一番。
そして、正面にTADのサブウーハーを8台並べた激音上映は重低音が大迫力で素晴らしかった。
激音上映、機会が有れば体験してみるのも良いですね。
「ボリウッド」ではないインド映画
余計なお世話ですが、この作品も「バーフバリ」も、つくられているのは南インド、テルグ語の映画なので「ボリウッド」(北インド)の映画ではありません。
主人公のモデルは実在の人物で、ストーリーはフィクションですが、すでに神話化した人物を、それこそ古代からの神話の神々に重ねていくという趣向を持った作品でした。
エンドロールはいわばはあの人たちが「主人公たち」なんでしょう。
インドの人たちにとっては完全な「愛国映画」なんですね。
しかし、帝国支配に内心では強烈に反発しながら形の上で「イギリス側」についているラーマには、心ならずもイギリス側につかなければならなかった当時の人たちも重ねられていますし、ビームのように地方での暮らしを壊された人にも多くの観客が感情移入できるでしょう。
エンタメに徹した作品ですが、一方でそうした「苦難の歴史」を振り返る視点はきちんと押さえられています。
さらにアクションはあらゆるパターンの目白押しで、迷いなく繰り出す演出力は本当に素晴らしいと思いました。
実は映像で心情を語るのも非常に巧みな監督ですが、要所要所はわかりやすいセリフで説明するのも、多くの観客に受け入れられる所以だろうと推察します。そのバランスがいいんでしょうね。
血沸き肉躍る物語です
3時間前が遠い昔の様に思えてしまうw
お家芸、炸裂で炸裂で炸裂ですよ。多少の緩急はあるものの、コレでもかコレでもかで密で密て密。コレが3時間続くから、重量級重箱三段を一気喰いした気分w
そもそもですよ。FireとWater、つまりはR2つ分はプロローグ?って、それ長くない?たっぷり過ぎひん?重過ぎひん?前菜で既に腹八分を超えてるってw
満足度と言うよりも、満腹度を求める方には、壮絶にお勧めしますが、英国人には見せられへんよね、コレってw
バーフバリ以来の、ド派手追求型爆裂斬新アクション。もう、何が何だか分からんけど、アドレナリンバンバン分泌は必至。ちなみにアドレナリンの半減期は2分。収まったかなぁ、と言う頃には次が来ますw
汗っかきのあなた、ハンドタオルは忘れずに。
勧善懲悪ものに飢えてるアナタ。見逃す手はありません!
楽しかった。興奮した。
とっても。
バーフバリの衝撃を引き継ぐも、ちょっと間延び感が否めないのが残念…!!
うーん、やや微妙な点もあるけど、インド映画は数が少ないから。
今年311本目(合計586本目/今月(2022年10月度)25本目)。
ということで、最近「アーナンド先生の~」はありましたが、日本ではまだまだマイナーなインド映画で、時々インド映画祭りなどで扱われる以外は散発的にしかないという状況です。
インド映画といえばダンスシーンがあったり歌のシーンがあったりという「お決まりのパターン」、そして「やや長い」傾向(一般的な映画の1.5~2本分くらい=3時間くらい)と確立されていますが、この映画はそのどれもを兼ね備えています。しいていえば、例の左下などに出てくる謎の「タバコはやめましょう」みたいな警告表示が一切出ない(確か出現回数0だったはず)点です(ストーリー内ではワインか何かを飲んでいるシーンは存在する)。
最初にRRRと出て、この「RRR」が何を指すのかはこのサイトでも紹介されていますが(リアルではインドは映画の通り、イギリスの統治時代を経ている)、個人的にはFire、Water、Storyのそれぞれのr(各単語にはrは1つしかありません)ではないのかな、という気がしました。
まぁ特に無茶苦茶長いので(3時間はきつい…)、ある程度の覚悟は必要かな、と。寝不足で朝の枠にいると爆睡確定じゃないかなぁ…と思いつつ、上記のように「戦争・蜂起もの」なので「うるさい枠」なので「寝かせてくれない」という一面も持ちます。
個人的にはインド映画好きならハズレではない(少なくとも対抗以上にはなる)という印象ですが、逆にいえば上記のように「イギリスの統治との闘い」という、インド映画としては史実とはしてもあまり扱われないようなタイプなので(普通はシヴァ神が何だのこうだのというストーリーや、「アーナンド先生~」のようなタイプの映画が多い)、公式サイトに予告編などもあるし、参考にされるとよいかな、と思います。個人的には「大当たりではないが当たり以上」かなというところです。
採点に関しては下記を考慮しています。一つはどうでもよいことですが、もう一つはちょっと気になった点です。
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(減点0.1/英語の語法)
・ 動詞 appreciate (~に感謝する)は、「人の行為」を目的語に取りますが(たとえば、your action)、「人」を目的語にとらないので、appreciate you とは言えません。
ただ、appreciate(~に感謝する)は、語のレベルがそこそこ高いため多義語ではなく、「感謝する」以外の意味は基本的にないので、語法がどうであろうと「それ以外の解釈はできない」し、この点はうっかりミスも(他の映画でも)多いので、0.1とまりです。
(減点0.3/天然痘に関して)
・ 映画内では天然痘に関する描写が出ます(ラスト40分くらい前?)。ただここは史実に即せば微妙なところもあります。
つまり、天然痘は数少ない「克服された感染症」ですが、この1920年のころにはイギリスではジェンナー(「免疫学の父」ともされる生物学者)の貢献もあり、イギリスでは事実上克服されていた感染症です。したがって、イギリスが統治したインドでも同様に(日本が、同じく統治した韓国・台湾に医学を強制したように(日本の統治時代においては、もっぱら、らい病(ハンセン病)になります)統治していた国では制度は同じであった…ようには確かに思えます(感染症というのはやっかいなもので、統治している兵士に感染したら大変なことになってしまう)。
ところが天然痘は歴史上、「克服された感染症」としても「ごく最近」のことであったことからもわかるように、医学が発達していなかった地域では民間療法がかたくなに信じられていたことが背景にあります。イギリスによるインドの統治時代もそうで、「兵力的な統治」とは別に「医学的な統治」を試みたことは史実ですが、インドは長い歴史を持つため民間療法が他のいわゆる「発展途上国」の中では抜きんでて盛んであったため、「民間療法まで統治するのか」という「武力とは別の、医学をめぐる統治の争い」が別に存在したのも事実です。
つまり換言すれば、インドでは(効果があるかは別にして)天然痘に対する民間療法が別に盛んに研究されて実践されていたのであり(なお、天然痘自体は、「それほど」致死率の高い病気ではない)、「その人天然痘だから触るとうんぬん」というのは、イギリス式の医学を認めたことになるため、微妙なところはあります(上述通り、「天然痘ワクチンのおしつけ」という別の戦いは統治時代には別に存在した)。
ただここは、天然痘を扱った映画でもないですし、出てくるのは1分かそこら(この話は1回しか出てこない)にすぎないので、一応は書いておきますが、減点幅は低いです。
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カッコいい3時間
とにかく3時間「カッコいい」の連続。
IMAXで観てよかった。
植民地時代のインド、特にイギリスがインド人へ差別・逮捕・虐殺をやりたい放題できた「ローラット法」が施行されて、反英・独立運動が活発になった時期が舞台だけに、出てくるイギリス人が1人を除いて全員鬼畜。
奴らに虐げられた英雄二人が、受けた仕打ちを全て反逆のエネルギーに換えて戦う姿は、観ていてたぎる!
1920年代に活躍した、実在のインド独立運動の英雄A.ラーマ・ラージュとコムラム・ビームがモデル。
実際には2人が会った記録はないが、「もし出会っていたら」という形で描いています。
また、ラーマには「ラーマヤナ」に登場するラーマ王子、ビームには「マハーバーラタ」の主人公である5兄弟の次男ビーマというインド2大叙事詩の登場人物のイメージも重ね合わせて描かれていて。
超人的な活躍ぶりは、『バーフバリ』を彷彿とさせる「神々の戦い」「雄度200%」と言える迫力がありました。
もう「神話」なので、脚の骨折も薬草を塗れば即座に治って走れるなどなど、ツッコミどころはたくさんあるけども!
かっこよさの前に「細けぇことはどうでもいいんだよ!」と、気持ちよく観ることができました。
リピート確定!全人類必見!
あのバーフバリのSSラージャマウリ監督の最新作となると期待値は爆上がり。
こうあってほしいなという期待に応えつつ、圧倒的な勢いで更に超えていく超王道展開…トップガンマーヴェリックの興奮再来!
とにかく凄い!終わるんかと思ったらまたとんでもない展開が続く。名作3本分くらいの濃度。
見たことのないアクションの連続で度肝を抜かれる。いちいちカッコ良いんだよなぁ。
ビームとラーマの美しき友情、特にラーマなんて普段は良いやつすぎて、大義による二人の対立は辛すぎて辛すぎて泣。
そして異次元のキレを魅せたラートゥ、嫌なこと全部忘れてテンションぶち上がるに決まってる。
今作は脚本がかなり良くできているのかなと思った。
極悪非道な大英帝国の非道さに怒りが溢れ出すイントロ。
そして異なる信念を持った二人の運命的な出会いからのタイトルロゴが出るまでの流れ…完璧すぎ!007スカイフォールのOPまでの流れを思い出した。
ダンスも歌も流れにあったタイミングで入るから違和感なくノレる。
ラーマがなぜ警察として非道な行いも辞さないのか。そこを徐々に明らかにすることで3時間という長尺を一切ダレさせずに引き込んでくれる。
前半にあったあのシーンが後半で再び…胸熱過ぎ!
リピート確定!全人類必見!
熱い友情とド派手なアクション!
インド映画の髄が詰まっている最高の映画
大英帝国の方にはお薦めしません
今年1よかった映画かも😭拍手喝采スタンディングオベーション😭
馬鹿みたいで馬鹿みたいに面白い
さっ!3時間!?
3時間の長尺を全く感じさせない、歌と踊りと壮絶なアクションと壮大なドラマとバカみたいなラブコメを寸胴でグッツグツに煮込んだ極上の娯楽超大作
英国植民地時代のインド、自動車修理工のアクタルと警官ラーマ。偶然居合わせた事故現場で少年の命を救った二人は意気投合して無二の親友となるが、二人はそれぞれ誰にも話すことの出来ない使命を抱えていた・・・程度の情報だけあれば十分の超娯楽大作。
Rise(蜂起)、Roar(咆哮)、Revolt(反乱)の頭文字に由来しているという売りですが、劇中で念押しされるのはstoRyとfiReとwaterR。あとは監督のラージャマウリ、主演の二人、N・T・ラーマ・ラオ・Jr.とラーム・チャランのイニシャルにも由来しているのでしょう。まあ要するにそこはどうでもいいところ。
冒頭からけたたましく鳴り響く太鼓の音で観客の期待感は否が応でもヒートアップ。『バーフバリ』2作がそうであったように、バカみたいに壮大なストーリーとバカみたいにピュアな恋物語を高らかに歌い上げる物凄くスケールのデカい作品。インド映画ですからそれはもう歌と踊りがテンコ盛り。主演2人と英国貴族のダンスバトルの迫力には思わずニヤニヤしてしまいますし、これでもかと繰り出されるスペクタクルシーンの数々にはもうため息しか出ません。そしてオオカミや虎を素手でねじ伏せる猛者アクタルが心優しい英国貴族ジェニーに一目惚れしてからのドタバタに腹筋がかなり痛めつけられました。
しかしやっぱりインド映画はナメたらダメで、散々観たはずの予告に映っていたのはサビではなくてAメロ。観客の首を掴んでグリングリンに振り回すような怒涛の展開に飲み込まれて3時間の長尺を全く感じさせません。物凄いテンションのクライマックスが終わっても延々と続く宴を眺めていたらエンドロールが終わっているという恐ろしい作品。3時間と聞くと腰が引けますが、インド映画にはつきもののインターバルの前と後ろではほぼ別の映画なので、90分の大作映画を2本続けて観ていると考えればお得感バリバリ。事前にしつこいくらいにトイレに行っておかないと後悔しますので要注意。とにかくもう楽しくてしょうがないです。
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