RRRのレビュー・感想・評価
全679件中、601~620件目を表示
★★★★★★★★★★(星、まだ足りないです)
各映画サイト例を見ない大絶賛!
(もちろんここも!!)
これ以上のアクションバイオレスあるなら教えて下さい!
3時間ずっと血が逆流して泣いて笑って手汗凄っ!!
上映終了後拍手喝采!!
年間100本映画館で観てますけど
ここまで体が熱く燃え滾れるこんな体験ない!!
まずは予告編だけでも観て!
そして興味湧いて!!
「#RRR 」体内度肝離脱。
主人公2人の人生を観た。
今年の位ほぼ確定!!
ってかあんなタイトルの出かた!
凄いよ、本当に(´;ω;`)
とんでもないという賛辞
普通の映画の三本分観たような疲労感です。
imaxで鑑賞しました。
最初は音量間違ってない?
そうクレームをつけようかと思いましたが
結局その音量、音質に溺れていきます。
これほどまでにストーリー展開が読めない映画は初めてです。それほどお金と時間をかけ製作された映画です。日本やハリウッドの映画で命をかけて戦う目的にはないものに命をかける。考えさせられます。
泣く映画、嬉しくなる映画、勇気を貰える映画
この映画はなんと言えばいいのか、その答えは
一緒に見ていた一人の人が代弁してくれました。
『パチパチパチパチ』
皆がバスの『次止まります』
ボタンのように乗っかっていました。
拍手を送りたい映画というべきかもしれません。
最後に一言いうなら
『さぁ見に行きましょう』
パワフルすぎて、一日がこれで終わった…
ものすごい力、パワーを感じる映画。
圧倒されて、この日はこれだけで終わった…。
(力を吸い取られた感じ?)
冒頭の文字がビリビリで画質に不安を感じる出だしだったけど、
始まってしまえば、全く気にならず!
上映時間の長さを感じさせないエンタメ力。
先読みも許さないストーリーの面白さ。
主役の二人もデコボコ具合が絶妙。
もう一回見よう!て気には、すぐにはならないけど、
誰もが楽しめる作品だと思う。満腹定食。
インドでも母親のことをオンマーと呼ぶんだ・・・
憎き総督!序盤でのSTORY FIRE WATERとタイトルがついたエピソードで早くも泣きそうになってしまいましたが、ビーム(アクタルと名乗る)とラーマとの出会いで意気投合した熱き男二人にドキドキ。英国警察のラーマのヒゲがころころ変わったので戸惑ってしまいましたが、超高速ナートゥダンスでクラクラ・・・二人には戦わないで欲しいと手に汗握る展開にしびれてしまいました。
でもちょっと長かったかな。ダンスの次に興奮したのは公衆の中での鞭打ちの刑でした。それでも物足りない表情の総督夫人が「これを使いなさい」とトゲトゲの鞭を投げ入れ・・・キリストじゃないんだから・・・やめて。そこでビームを英雄視した民衆が蜂起!このシーンが惜しい。なぜか柵を倒しただけで途切れてしまった。
まぁ、そこからが怒濤の展開でもあったし、実は、実は、の二転三転。シータとビームの出会いでは、堪えていた涙がこぼれちゃった。二人とも不死身っぷりを発揮してくれたおかげでホッとしました。
銃を使わない革命とか、そっちの展開もあるのかと思ってたのに、結局はロード、エイム、シュート。終盤にも猛獣使いっぷりを見せて欲しかった。でも満足。ジェニーはもうインド人の仲間入りだ!
インド版ウルヴァリンだって?全然違う!!もっといい!!出来ればIMAXで観て!!!
正直、インド映画なんてナトゥ踊ってるだけだよねっ?
なんて思ってた自分が恥ずかしい
ハンパなナトゥじゃないっ!!
明日からナトゥ踊れるように特訓しようと思った…
めちゃくちゃ二人が強い
強いのは肉体だけじゃなく、そこに宿る精神か
それぞれの正義
とても良い映画でした
ダンニャワード!!🙏🙏🙏
観たあともう一度1920年代の英国とインドの関係を調べながらインド料理食べてる変なおじさんである
アマプラ希望!
熱さと暑さとアツさの超強火激辛スパイス炒め
バーフバリで魅せてくれたスーパーハイテンション展開は今回も超・健在!
アクションも熱い、キャラも熱い、ストーリーも熱い、カタルシスも熱い!
ただテンションで押し切るだけでなく、ちゃんと筋が通った話になってるのがホントすごいと思います。無茶苦茶なのに整然としてるというミラクルC。
難点を強いて言うなら、主人公2人が友情を育むシーンはもうちょい丁寧に描いて欲しかったかなと…
出会いが出会いとはいえ、なんかいきなり親友になったような感じで、2人の友情って本作の超重要な要素なのでそこだけ残念です。
とはいえ細かい話は言いっこなし。
とにかく燃えて燃えてブチ上がりたい、そんな人は必見です!三時間、全く退屈しません!ぜひ!
ラーマの奥様
途中 InteRRRval って出るけど、エンドロールまで3時間ノンストップ。
初っぱなから映像が超キレイ。
でも眼が疲れない。
シンプルなストーリー。
CGも少なめ。
ロボットみたいに疲れない。
躍動感のある音楽が鳴りっぱなし。
二人のヒーローは超絶不死身。
主な登場人物は最小限。
3人の子役が活躍。
名前もシンプル。
インド神話ラーマナヤに出てくるラーマとシータなど。
ロード Load
エイム Aim
シュート Shoot
インドの国威発揚映画?と思えるほど真っ直ぐなエンタメです。
同監督の主人公がハエに生まれ変わって恋人にストーカーする映画(マッキー)も大好き。
拍手喝采スタンディングオベーション!
インド映画で素晴らしい作品があるという事は知っていたし、何作か感動した映画もあった。でも自分の中でインド映画の評価が決定的に変わったのは「バーフバリ 王の凱旋」だった。その監督の最新作となったら観るしかない。
本作も期待通りど派手なアクションがてんこ盛りだった。予告編で見ていた、猛獣たちと檻から飛び出してくるシーンは、正直なんだこのシーンなんて思っていたが、実際にストーリーの流れでそのシーンが出てくると、心の中で拍手喝采スタンディングオベーション!めちゃめちゃテンションが上がるものだった。他にもあの2人が絡むアクションはどれも素晴らしかった。スゴすぎて笑っちゃうくらい。
でもアクションだけかというとそんなことないのが憎いところ。イギリスの植民地支配への抵抗運動、火と水を対比した2人のキャラ設定、そして2人の友情。きっちり伏線を回収して、大団円を迎える脚本がすごかった。多少偶然がすぎたり、強引な展開があったり、傷の治りが早すぎたりするが、そこに文句をつけるのは野暮ってものでしょ。最近のインド映画には歌と踊りが少なめだなと感じていたが、本作はそれも心配無用。最後まで(本当の意味で最後まで)飽きずに楽しむことができる3時間だった。大満足!
ボリウッド史上最高・最強の熱量で贈る圧巻の179分!!
ものすごい熱量でオープニングからエンディングまで突っ走り、179分の長尺を全く感じさせません
時々ツッコミを入れたくなる所がありますが、細かいことはどうでもよくなるストーリー展開の面白さとド迫力のアクションシーンの連続で終始 体中に力が入っている感じで、終わった瞬間 いい意味でどっと疲れました
所々のバイオレンス描写が少々えげつないので苦手な人もいるかも
女優さん達がとても魅力的、特にオリヴィア・モリスさんが可憐で、ダンスシーンはすごくキュートでよかったです、インド映画のダンスシーンで白人女優が一緒に踊っているのが私は初めて見たのでとても新鮮でした
もちろんシータを演じるボリウッド女優のアーリヤー・バットさんの本場のダンスももちろんキュートですごくよかったです
ミュージカルなシーンも有るアクション映画です。
1920年代の英国植民地時代のインドをモデルにしているので、近代的な兵器は有りませんが、セットが大掛かりで、迫力の有る圧巻のアクション・シーンに引き込まれました。
また、これはインド映画の特長でしょうが、大音量の音楽と激しいダンス・シーンが盛り込まれており、ミュージカル的な要素も楽しめました。
友情で結ばれた二人の主人公が、身体を張って戦うのですが、瀕死の状態からの回復が非常に早く、少しリアリティから外れた違和感を感じましたが、インドでは、そういう筋書きが受けるのかもしれません。
1920年代という時代設定、CGを駆使した画作りから、トップ・ガンと単純比較は出来ませんが、ハッピー・エンドで終わる長時間のアクション映画を観たい方は、一見の価値有りだと思いました。
エンドロールの偉人の解説はパンフに載ってます
主演の2人、見たことあるなと思ってたらマガディーラの主演(赤い方)と進撃のインド人(青い方)だった
アクションシーンがバーフバリ以上の異次元プロレスで、約3時間の上映時間が20分くらいに感じた
あと7時間は観れる
パンフはエンドロールの偉人の解説が掲載されてるため、必携
これぞバーフバリを超える大傑作!映画二本分があっという間に終わる。
バーフバリ面白かったよね!だからもう大期待で見に行ったよ!
映画は娯楽だよ。そう言いながらもインド映画は滾る感情を抑えきれない「アツサ」がある。
時代はイギリスの植民地だったインドの話。独立運動前夜の民衆蜂起という、恐らくインドの人たちには心底熱くなれるテーマなんだろうと思う。
人身売買のようなことがまかり通り、インド人に対しては弾丸の方が高価だから使うなとか。インド人は顔を見たらまず殴れみたいなことが描かれる。
鉄橋を渡る汽車が火事になり、川にいた少年を助けるために主人公たちは出会い、手を組む。
しかし、運命がこの2人を引き裂くような歌が流れ、ドラマティックに展開していく。
主人公2人にはそれぞれに動機があり、命をかける理由があるから、友情と同時に裏切りと対立に説得力があり、中途半端は微塵もない。
和解はちょっとご都合主義的だが、2人のスーパーマンが手を組めばフル装備の軍隊なんかあっというまにけちらすねえ!カ・イ・カ・ン。バイクを抱えて投げるんだよ!
ご都合主義と言えば、ラーマは毒蛇に噛まれても薬草くらいで治ってバリバリ動くし、1週間に1度の食事の割に監房では筋肉隆々、足をメタメタにやられて動けなくても、脱出後にぬった薬草(どちらも森の民ビームが作った)のおかげで最後の戦いを戦い抜く。
ビームも鞭打ち刑で死ぬほどの目にあっても、死刑を脱した時に獅子奮迅の戦いを見せる。
ま、細かいことは気にしないワカチコワカチコだよ!
怒り、悲しみ、わらい、アクション、友情、信頼、そして髭に満ちたインドの大傑作だと言える。
この映画の前に「カラダ探し」を見たけど、エンターテインメントという点で明らかに差がある。
最後のエンドロールは愉しさ満載だ。日本人には分からないインド独立の英雄が紹介される。恐らく現地の人はここでその名を叫ぶんだろうなあと思った。
某国の実はアリもしない独立運動に比べると、真に血の滾る火傷しそうな映画でした。
見て損は無いどころか、今年1番の感動が得られること間違いなしです!
残念ながら当地では大劇場で公開されていないのでIMAXで見られればなあと痛感した
インド映画のレベルは高いですね!
不死身と言えるほどに屈強で勇敢な男2人を描き、見たことがない様な珍しいアクション映像と全編にインド音楽が流れます。割とテンポ良く進むので飽きる事はないのですが、190分と非常に長いので観る為には覚悟が必要です。
期待しすぎたかな
迫力があり、分かりやすく、十分楽しめた。3時間など感じさせない構成も◎
ただ、同じ監督の「バーフバリ」(特に王の凱旋)があまりに強烈で、3回以上繰り返し観ても心沸き立つ内容だったため、どうしても私の中でハードルを上げてしまっていたようだ。
ラーマは、最初不気味な存在だったが、だんだん魅力的になった。ビームは、安心感がある。
最高でした
いやあ、面白かった
インド映画恐るべし
主人公の2人はランボーも
ビックリするほど強く
アクションシーン満載なのに
突然インド映画お得意の
ミュージカルになり
3時間の長編にも関わらず
退屈せずあっという間でした
ぜひおすすめです
密度も熱量も異様に高いあっという間の3時間!主演のふたりの大暴れにインドの歴史まで組み込んだ貪欲さに脱帽です。
声を合わせて主人公たちをみんなで応援しながら劇場で見る。「応援上映」という方式があります。音楽ライブのような楽しさを味わえますが、ふさわしい作品は限られることでしょう。インド映画にはピッタリですね。伝統の歌とダンス、派手なアクション。シンプルな勧善懲悪の物語。そしてスクリーンからほとぱしり、観客を巻き込んでいく主人公たちの激情。応援上映でもヒットしたS・S・ラージャマウリ監督の「バーフバリ」2部作がそうでした。今回のラージャマウリ監督の新作も、要素は全てそろっています。
1920年、英国植民地時代のインド。冒頭で、無数の群衆が弾圧の抗議のため警察署に押し寄せます。インド人警察官ラーマ(ラーム・チャラン)はたった一人でその中に飛び込み、大人数と組み合い、格闘しながら群衆のリーダーを掴まえて生還するのでした。
場面は変わって、南部の村を英国人の総督スコット(レイ・スティーヴンソン)と部下たちが訪れます。総督の妻キャサリン(アリソン・ドゥーディ)は村の少女を気に入り、強引に連れ去って行くのでした。
ゴーント族の村の闘志ビーム(NTRJr.)は少女の奪還のため総督の公邸があるデリーへ向かいます。一方、総督襲撃の情報を得て、ラーマは襲撃者たちを逮捕する捜査の責任者に立候補します。ラーマには秘めた目的があり、そのために実績を上げて出世することを急いでいたのでした。
そんな主人公の2人、ラーマとビームの出会いは、デリーの川にかかる鉄橋を走行中の燃料運搬列車が爆発。川の真ん中で火に包まれた子供が助けを求めているときでした。偶然居合わせたふたりは目と目を合わせただけでわかりあい、無言で完璧に連係し、命がけの大アクションで少年を救いあげるのです。普通なら、橋から飛び降りて子供を救うことになるでしょう。けれども火に包まれた状況なかで、ふたりは手順を重ねていきます。ふたりが一本のロープを持ち合い、それぞれ馬とバイクに乗って、ロープの端をつかんで橋の両側から飛び出し、クロスして少年を救出するのでした。
このことがきっかけでビームとラーマは、義兄弟のような絆で結ばれた友となります。しかし、お互いの正体を知るよしはありませんでした。
こうしてふたりの友情とライバル関係の始まるのです。やがてお互いの正体を知るときが訪れるのです。ふたりは友情と使命のはざまで苦悩することに。
物語は一度は2人が、運命のいたずらで反目し合いながらも、強大な支配者に挑む姿を描かれていきます。
インド映画史上最大の製作費を投じたという触れ込みの映像世界は、視覚効果と圧倒的な物量によるスペクタクルの連続です。。
ふたりが出会うきっかけとなった子供を救う序盤の場面では、いきなりフィナーレに匹敵する激しいアクションを見せつけて、のっけから度肝を抜かれました。本作では手数が違うのです。救出の過程で幾つもの見せ場をつくっています。
さらに救った後にもう一つ見せ場があって、最後に2人ががっちりと手を結ぶ。ふたりの関係の始まりが、一言のセリフもないままけれんをこってりと積み上げた濃厚な視覚サービスで、物語に引き込まれる仕掛となっていたのでした。
、その後もビームとラーマが、総督の公邸で開催されるパーティーに令嬢の招待で訪れたとき、社交ダンスを蹴散らして、ふたりが披露する激しいダンスが見物です。驚異の持久力を見せつけるのでした。
その後ビームは野獣の群れとともに総督の公邸を襲撃します。ラーマとは激烈な一騎打ちを繰り広げるのでした。
このとき捕まってしまったビームが脱獄するとき、友を助けるためラーマは英国に反逆し自分が捕まってしまうのです。
敵だと思っていたビームは、ラーマの思いを知って後悔します。そして単身ラーマが監禁されている収容所に救出に向かうのでした。
救出の最中に足を痛めたラーマをビームは肩車したまま、押し寄せる英国の大軍をだったふたりで迎え撃つのでした。
もう冒頭からラストまで、普通の作品ならクライマックスとなる派手な見せ場の連続です。象徴的なのは、序盤に見せるマスゲームのシーン。巨大な人柱の大俯瞰など、画面には人がぎっしりで、密度も熱量も異様に高い。主演のふたりの大暴れにインドの歴史まで組み込んだ貪欲さに脱帽です。
人によっては、本作のやり過ぎ、あからさま、ご都合主義を批判する人もいることでしょう。確かに物語にご都合主義的な部分もあるものの、途中のインターバルを挟んで、2時間59分の上映時間はアッという間に過ぎ去りました。
アクションの連続でも飽きないのは、それがあくまで2人の激情の体現として描かれているからでしょう。幾多の辛苦を耐え忍んだ主人公たちが、怒りのパワーを大爆発させるクライマックス。カタルシス満点の英雄譚です。
さらに、実写とCGが巧みに組み合わされ、あり得ないアングルや動きを可能にして興奮を盛り上げていきます。スローモーションやストップモーションも実に効果的。もはや実写というより、実写とアニメーションの中間のように思えてきます。それを不自然に感じさせないほど、主役2人の生身の動きは素晴らしかったのです。彼らの超人的な肉体が映像にリアリティーを与えているとおもいました。
コロナ禍で応援上映は難しくなりましたが、観客たちの心の大合唱が聞こえる気がしました。
最後に、ラーマとビームはいずれも実在のインド独立の闘士ですが、ストーリーは完全な創作であり、その活躍にはヒンドゥー教の聖典である叙事詩「ラーマーヤナ」が重ね合わされているそうです。神話的英雄の冒険が、これ以上ない名手の手によって、壮大かつ繊細に描かれるのです。
すでに米国でも大ヒットし、アカデミー賞候補と噂され、インド映画の歴史を変えるかもしれません。ただひとつ気になるのはこれがインドの「国民映画」として作られているまさにその点です。
インド独立の神話はあまりにたやすくヒンドゥーの神話になってしまうのです。ヒンドゥー至上主義のイデオロギー的にはそれでいいのでしょう。だがこの映画で寿がれるインド独立の英雄には、ガンジーもネルーも無関係にされてしまったことが気になりました。
「どうせ筋肉もりもりの男たちがいちゃいちゃする話なんでしょw」と侮っていたかつての自分を、両手持ちの二丁小銃で蜂の巣にしてやりたくなる作品
3時間とかなり長尺なんだけど、『バーフバリ』二部作からさらに磨きのかかったラージャマウリ監督のストーリーテリングと色々な意味で高密度な映像のため、結末まで存分に楽しめます。インド映画やラージャマウリ監督のファンだけでなく、予告編に心動かされた人であれば誰でも楽しめる大作となっています。
…と言いたいところなんだけれど、『バーフバリ』二部作が架空の王国を舞台とした、神話物語として観ることができた一方で、『RRR』は約100年前の、イギリスによる植民地統治下の近代インドの物語で、主人公二人も実在の独立運動の英雄をモデルにしています(実際の彼らはこんな筋肉もりもりじゃない上に、面識もなかったそうだけど)。そのため『バーフバリ』ではどれだけ敵の兵士がなぎ倒されようが首が飛ぼうが、一種のファンタジーとして解釈できるけど、本作でイギリス兵に痛めつけられる人々、主人公に蹂躙されるイギリス兵の描写はかなり生々しく、現実感があります。そのため流血表現が苦手な人にだけは、事前の心構えをおすすめしたいところです(本作がG指定なのに、『バーフバリ』[2015]がR15+指定なのは一体なぜ!?)。
それとイギリス統治下において、植民地政府を支える官吏として多くのインド人が働いていた、という事実があったことも頭に入れておけば、主人公のひとりラーマ・ラージュ(ラーム・チャラン)の立場がすんなり理解できると思います。
ビームとラーマの友情、というよりも、いちゃいちゃぶりがどの程度描かれるのか、半ば期待していたんだけど、予想を上回る濃厚さ!ただこの要素も後半の盛り上げのための手掛かりとしているあたりはさすがです。そして中盤に展開される圧倒的なナートゥダンスは、インド色を前面に押し出すのではなく、そこにもうひと味加えることによって、一層迫力ときらびやかさを増していて、さらに高揚感を高めています。画面を埋め尽くす大群衆と併せて、この場面は大スクリーンだからこその醍醐味を存分に味わうことができます。さらにこの場面は、ロシア-ウクライナ戦争前のウクライナの首都キーウで撮影されているとのこと。それを知った後でその壮麗かつ歴史的な建築物を想起すると、また別の感慨が増します。
主人公二人に敵対する大英帝国(イギリス)植民地政府の統治者達は、紛うことなき悪の権化として存分に残虐ぶりを発揮するんだけど、ラージャマウリ監督もさすがにそれだけじゃまずいと思ったのか、インド人に心を通わせる人物も登場させて描写上のバランスを取っています。ただやはり扱いが難しかったのか、この人物の行動原理が少し不明確で、ここだけが本作の中で(ほんのわずかな)引っかかりとして残りました。役割としては重要なんだけど。
インド独立運動を扱っているため、物語にナショナリスティックな傾向が加わること自体は必然性があるんだけど、その思想的な称揚はエンディングにとどめておいて、本編ではどちらかというと、「こんな超人的に戦闘能力の高い英雄がイギリス人をなぎ倒してくれたら、先祖の苦しみも軽減されたのに…」という「実現して欲しかった歴史」を願う痛切な思いが伝わってきます。これが単なるスッキリ爽快ではとどまらない、ある種の余韻を残した結末に繋がっています。同様に歴史上の悲劇を救済したいという願いを込めた作品として、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(2019)を連想してしまいました。内容的には全く異なるけど。
ラージャマウリ監督は影響を受けたと公言する作品、監督の中に、香港映画関連を特に挙げていないようだけど、後半のアクションはどう見ても香港ノワール作品では…。ただこっちは、拳銃から小銃に火力アップ!ビームがチョウ・ユンファに見えそうになりそうなところ、体格が違いすぎてそうはならなかった…。
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