「☆5つじゃないです。☆9つです。」RRR ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
☆5つじゃないです。☆9つです。
2022年劇場鑑賞243本目。
劇場入口に製作者の意図を尊重してインターバルの映像をそのまま出していますがインターバル無しですぐ本編続きますと書いてありました。珍しいですね。
インド映画のデフォは3時間超えなので、20分くらい休憩を入れて売店でチャイを買ってロビーで飲んで戻るのが普通だそうです。いや、せっかくインターバル入れてくれてるんだからトイレ行かせてよ!
結局3分抜けてもストーリーが把握できそうなインターバル直後に行くことになりました・・・。
まぁそれはさておき。日本に入ってくるインド映画って結構カットされていることが多いんです。バーフバリとかラジニ・カーント主演のロボットのカット版と完全版を見比べた方なら一目瞭然ですが、基本ダンスシーンを削られています。
でもインド映画のデフォルトの一つダンスを削るなんて正気の沙汰じゃないんですよ。で、この映画、後でどれくらいカットされているのか調べた所、オリジナルが182分、日本公開版が179分。つまり3分削られているんですね。どこが削られているのかまでは調べられなかったのですが、ここからは推測になりますが恐らく本編ではなく映画が始まる前の配給会社や制作スタジオのロゴパートではないでしょうか。今回インド史上もっとも制作費用がかかったとの話で関わった会社も膨大な量なのでしょう。最近はどのインド映画でも配給会社のロゴが3分は続くので、そこを思い切って切ったのかもしれません。
やっと内容ですが、タイトルの意味を説明して出すのに40分使っています。その後に色々ありまして、凄まじいダンス「ナートゥ」をはさみつつクライマックスへ。ここでもう映画として大満足なんです。ところがこれインターバル前なんですよ。ちょっと結末変えればここまでの90分で一本の映画として完結できており、満足度も非常に高い。それなのにまたここから真相が明らかになり最後の大暴れにつながるわけです。前半を独立した一本として☆5つ、後半だけで☆4つですかね。前半はいうことなしですが、後半はストーリーにちょっと雑さが見えてきたのが☆4つ、で、一本の映画なので合わせて☆9つです。
日本なら絶対前編後編にして金倍払わせようとするから。ネタバレはさけたいので詳しくはかけませんがダンス、3時間超え、主人公がやたら強いなどのインド映画要素が抑えられつつ興味深いストーリーでした。
しかしインド映画のダンスは本当にすごいですし、この振り付け別の映画で見た気がするなぁということが自分には一回もないです。そんな何十本も観てきた中でも「ナートゥ」は今までで一番すごかったです。