仕掛人・藤枝梅安2のレビュー・感想・評価
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昔の出来事に悩まされる梅安と昔のしがらみをたちきりたい仲間
昔の腐れ縁の武士に追われる梅安、昔の決着をつけたい仲間。
椎名さんと佐藤さんの両役者の存在感がすごい。
菅野美穂さんの演技も花をそえます。
さあ!結末はいかに!
是非とも劇場にてご鑑賞ください。
※エンディング後にもちょっとした後日談があります。
席をたたないように。
前作と同じく、情念と因縁の世界がたっぷりと楽しめる
梅安たちが仇を討とうとする話と、梅安が仇として付け狙われる話とが同時に進行するが、話が整理されているので、複雑さはない。
それぞれの敵討ちの話には、3人の仕掛人が愛した女性とその死の経緯、そして3人が仕掛人になったきっかけが密接に関係しており、前作と同じく、情念と因縁の世界が濃厚に描かれている。
そして、どちらも同じような仇討ちでありながら、その成否を分けたのは「義」であったということも、よく理解できるようになっている。
彦次郎の恨みにはまっとうな理由があるのに対し、井上半十郎の動機は嫉妬や逆恨みとしか考えられず、本人もそのことを自覚しているのである。
ただ、そうは言っても、人を殺す以上、常に復讐されるおそれもあるのであり、「正義」がそれぞれの立場で異なるということも強く実感できるようになっている。
暗殺を描く以上、派手な立ち回りはなく、絵柄的にも地味で、決着にあっけなさも感じるが、その分、情念の世界はたっぷりと楽しめる。
何よりも、前作と比べて、バディ・ムービーとしての面白さが増しているのが良い。
エンドロール後のオマケ映像を見るにつけ、次回作が楽しみになった。
ラストに憎い演出
今回は彦次郎ばかりか梅安自身の過去エピソードにも触れる内容になってて相変わらず見応えは充分。
井上半十郎がただの悪人風情ではなく、おもんとのやり取りから分かるようにずっと過去に苦悩してきた心情(梅安に対する想いと自身の確信が揺れる)が描かれてて、また佐藤浩市の存在感と相まってとても良かったです。
彦次郎の井坂惣市への仕掛け方が思いの外あっさりしてたかなと思ったけど、あれはあの方法で決着をつけるしか無かったから仕方ないかな。
そしてまぁ今回もあった最後のポストクレジットシーンが何とも熱い!
鬼平犯科帳の長谷川平蔵と藤枝梅安がクロスオーバーするとか、これぞ池波正太郎生誕100年記念版のアベンジャーズ?或いはバットマンvsスーパーマンやないか(嬉
それまでお達者で
池波正太郎生誕100周年で映画化された仕掛人・藤枝梅安の第2弾で、梅安と彦次郎が京の都に向かう道中、彦次郎の嫁と子の仇と出会い巻き起こる話。
冒頭、京の都で6人組の浪人と、すれ違う2人の侍から始まり、程なく旅の途中の梅安&彦次郎。
そして彦次郎が仇と思しき男を見つけ…。
彦次郎の過去をみせたり、梅安の過去を見せたりしつつ、仇と思しき男の正体に迫ると共に、呼び込んでしまった梅安に因縁を持つ男。
と、一応仕掛人としてのお仕事はあるけれど、何だかついでの様な感じも。
前作も「因縁」はあったけれど、今作はそれがかなり掘られていて悲しいドラマが強い印象。梅安は悲しくもないか。
仕掛け、というか格闘?はもちろんだけどドラマが面白かった。
一応今回は企画で2作がつくられた訳だけれど、又暫くしたら更に続編を制作してもらいたいものです。
仕掛人アベンジャーズ、アッセンボゥならず。残念!
佐藤浩市と椎名桔平の存在感!
楽しみにしてた第二部、公開初日に見てきました。
梅安さんと彦さんの安定したバディぶりに加え今回は彦さんが地獄を見た過去と梅安の若かりし頃の仕掛人となるきっかけとなった出来事が描かれています。
椎名桔平が善人(ふつうの人)と悪人の双子役を存在感たっぷりに演じ、そして梅安を敵としてつけ狙う仕掛人井上半十郎を佐藤浩市がこれまた存在感たっぷりに演じてます。
前半は京都が舞台なのでおせきさんとおもんさんが見れず寂しいですが、江戸に戻ってからそれぞれ見どころがありますのでご安心を。
今回私の印象に残ったのは梅安と井上半十郎との因縁です。善と悪は紙一重というがこれは梅安のほうに非があるのではないか。だから梅安は斬られてもいいと覚悟したのだろう。そして井上半十郎とおもんとのやりとりも大きな見どころになってました。井上半十郎にしてみれば梅安はもっと悪人であってほしかった、梅安を斬って過去の因縁に決着をつけたかったのだろう。しかしおもんの口から聞かされる梅安の人物像にうろたえ否定する半十郎の心のどこかに、妻に裏切られた哀しみ、そして梅安への嫉妬といった感情があったのではないだろうか。彼はそんな自分の死に場所を求めて仕掛人になったのかもしれない。
最後の2対2の仕掛人同士の闘い、見応えありましたが、井上半十郎と佐々木八蔵は決して悪人ではないのでなんだか哀しくもありました。
世の無常というか善悪を超えた時の流れ、人の営み。この池波正太郎の世界観がすばらしいです。
今回もエンドロールで気になる名前が。松本幸四郎?出てたっけ?
エンドロール後に面白い趣向がありますので、今回も皆様お席を立ちませぬように(笑)時代劇ファンの心をくすぐります。
その映画も完成したら是非見てみたいです。
いや〜映画って本当にいいもんですね。
【幾つかの男女の複雑なる関係性と、人と人との不思議な”縁”を見事に絡めて描いた作品。テンポの良い破綻なきストーリー展開と、江戸の街並みや陰影ある部屋の意匠も作品に趣を与えています。】
ー 第一作に引き続き、梅安を演じた豊川悦司と、彦次郎を演じた片岡愛之助の息の合った演技が良い。作品世界にあっと言う間に、引き込まれる。-
◆感想
・椎名桔平が演じる双子の全く別人格のキャラ立ちが良い。極悪と、名家の藩士。
ー 極悪な弟峯山を、兄伊坂が”蔓”(石橋蓮司)を使って仕掛けようと願うシーン。それに気づいた梅安が彦次郎の妻を犯し、非業の死を遂げた妻の仇を取る決意をした彦次郎の想いを汲んで、極悪な弟峯山の“仕掛”を請け負うシーンも良い。
・そして、6人の獄悪人を独りずつ手に掛け、最後は水に毒を仕込み、彦次郎の妻と同じように首を括らせる・・。
ー そして、梅安は且つて自分が津山悦堂(小林薫)にして貰った様に、囚われて下働きをさせられていた少年を”蔓”の馴染の店に預けるのである・・。-
・更に、梅安が且つて一度だけ鍼で殺害した女おるい(篠原ゆき子)の夫井上半十郎(佐藤浩市)との関係性の描かれ方も良い。
ー 井上が、妻から梅安を誘った事が分かっていての、若き梅安が妻の首に突き立てた鍼の跡を確かめるシーン。-
・おもん(菅野美穂)が梅安を慕う気持ちと、そんなおもんに対し、井上が問うた言葉。
ー レビュータイトルに記した通り、今作は幾つかの男女の関係性の描き方が、抜群に巧いのである。ー
■再後半の梅安と彦次郎が井上と佐々木を迎え撃つ緊張感溢れるシーン。
梅安はおせき(高畑淳子)を早くに返し、一人飯を椀に盛り、卵を掛けて食う。一方、彦次郎は天井裏で、握り飯を口にし敵襲を待つ。
前作で梅安は”これが、最後の食事だと思って、毎食食べる。”と言っているが、正にその通りである。
そして、梅安は佐々木を、彦次郎は井上を毒を塗った爪楊枝で倒すのである。
佐々木の刃は、梅安のすぐ脇に刺さったまま・・。
<期待に違わない出来の、第二弾であった。堪能した。
エンドロールが終わって、腰を上げようとしたらナント!あの御人、長谷川平蔵が登場である。
次回は、「藤枝梅安VS鬼平」で是非ともお願いいたします。>
また針刺してやるよ・・・あっちの針をな!
前作の続き
京へ向かう梅安と彦次郎、その途中彦次郎の妻、子供を死に追いやった井坂(椎名桔平)を見かける、そんな井坂への服襲劇(仕掛ける)。
序盤から中盤辺り同列に座ってる老夫婦の婆さんが足元をスマホライトで照らしてて、その光が気になってちゃんと話し入ってこなくてマジ最悪。途中我慢できなくて席を移動、なので序盤、中盤の話がうやむや!なので書けない(笑)
浪人井上が連れてる若い浪人、若い浪人を殺める時に布被せて殺めてたんだけど布被せないでちゃんと殺める描写が欲しかったな~って思いました!だって見せ場でしょ!鮮やかに針で殺めるシーンが観たかった!
あと梅安がおもん抱くシーンは何か獣の様な抱き方で何かエロくて良かった!
時代劇マジ苦手だったんですが仕掛人・藤枝梅安はマジ安定で面白い!!
何か3作目がありそうな終わり方だったんで3作目に期待!
仕掛人の宿命
劇場の灯りが灯りだすまで立ってはならない。
黙ってクレジット終わりを待て!
前作から続く因縁やら新展開、より時代劇的な娯楽性が富んでの大団円。しかし、エンドクレジットを眺めていたら、本編に出てきた?という名前が。そして、エンドロール後に、感涙のエピソードが待っていた。泣かずにいられない、さすが池波正太郎100年の『意味』がここにあった。黙って、最後の最後まで観ろ!
まさに時代劇エンターテイメント!
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