さかなのこのレビュー・感想・評価
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好きを突き詰めた人だけが見る景色。
冒頭のメッセージはインパクト大。言うまでもなく挑戦的なキャスティングです。さかなクンの半生を描くのに演じるのが女性ののんという違和感。どうなることかと思ったけどそんなものを吹き飛ばすパワーがあった。もはやスクリーンののんは男の子だったし、間違いなくミー坊だった。
全てを説明しない潔さとゆるふわ沖田ワールドのバランスがなんとも心地良い。終始かわいいが溢れていた。ひとつのことを好きでい続けるというのは孤独だし時には誰かを傷付けてしまうこともある。それでも貫き通すことは究極の美学の気もする。さかなクンはまさにその最たる存在だと思う。劇中では変態な役柄で残念な退場になってしまったけど、魚だけでなく海洋問題にも精通する偉大な海の博士です。
映画はあくまでもミー坊の物語だけど、もうちょっとさかなクンが有名になってゆくエピソードとか入れても良かったかも。
ファンタジーとして昇華した
いい作品!なんだけど見る側が…
変な人≠悪人
好きな道だからこそ
良かったです。
さかなクンの自叙伝。
どこまで脚本されてるか
分からないが、面白く観れました。
場面が小学校から高校、就職、
社会人新人と、
自分も久し振りにその時代を
思い返して感情移入ができ、
観ていると何回か胸にジーンと
来る物がありました。
家族とのエピソードは
各家庭の独特でありそうな
エピソードでほっこりする。
友達にテレビ関係者が居て、
地域に一人はいそうな
独特のキャラだと、ああ、
こういう風に有名人になるをだな〜と思いました。
女優のんが学ラン着ると
メチャクチャ美少年だった。
キャスト達が美人だ。
さかなクンを初めて
テレビで見た頃を思い出しました。
もう、あれから随分経ったんだな
と思いました。
ムツゴロウさん、
さかなクン。
日本の誇れる生き物
エキスパート。
まあ、観ても損はないです。
私は好きです。
ドラマなさすぎ
メッセージはよくわかるしのんもよかった。しかしドラマがなさすぎる。「変わっている」さかなくんを登場人物たちが最初から最後まで応援している。ヤンキーたちも見た目は恐そうだが、いい子でぜんぜん不良じゃない。両親も離婚したっぽいのだが、あまりにもさらりとしか描かれていない。マイノリティーをとりまく世間の実態はこのようなものではないと思いながら最後まで見た。
今の日本人て、ほんとにやさしさを求めているのだなと感じた。
人それぞれにそれぞれの普通
おとぎ話でファンタジー
沖田監督の演出が見られる作品。「子どもはわかってくれない」のギャグセンスが満載。
話も分かりやすく、長い時間だが飽きさせない工夫が随所。
のんの男性性もあざとくなくしっくり来ている。
これは御伽話、ファンタジーと割り切れないと違和感ばかり目立つので見る人を選ぶのでは。
100点の映画
ままに生きる
映画館で笑って見れました
評判が良いので見てきました。映画館で見るべき映画って、迫力のある作品もそうですが、こういう、みんなで笑って見れる作品も良いですね。
のんちゃんはさすがに演技がうまくて、挙動、表情、セリフの全てで、明らかにそこにさかなクンがいる、という感じでした。
お醤油と魚の良さでヤンキー君たちと言い合いになるシーンが肝かな、と思いました。確かに、お醤油というのも、いかに魚をおいしく食べるかという目的で、長年職人さん達が頑張って作ってきたものであり、この映画がさかなクンマンセー映画では無いという表明かと思います。そして、魚(ミー坊)とお醤油(周りの人)とのマリアージュで、後半いろいろな奇跡が起きるのだと考えました。
気になったシーンはやはり、怪しいおじさんの家に子供を一人で行かせる所ですかねぇ。これ、結果が逆に出ることだっておおいに有りうるので、ちょっと怖いです。子供に教訓として語る為に、この後、両親が言い争いになり、最終的に離婚に繋がったくらい描けば良かったと思います。
勇気を貰った。
ドキュメンタリーではなくファンタジー
原作は読んでいないので、大人になってからの活躍しか知りません
少年時代は彼をそのまま小さくしたような個性が強いエピソードと
それを全て受け止めてくれるお母さん中心に、登場人物全員がどことなく優しく描かれています
この描写からも、少なくとも本人はそう捉えているんだろうなという事が伝わり
彼の持つ素直な人柄が登場人物の描き方に出ているような気がしてほっこりしました
冒頭のお母さんの個性を大事にしようという覚悟は、同じ親として心に響くものがありました
大人になってからのお話は事実と異なる部分が多い割に
ファンタジーとしてみてもイマイチなので私個人としてはいらなかったなと思いました
事実については、彼の目標であった「お魚博士」になったエビデンスともいえる
テレビチャンピオンで活躍した事、大学の客員教授になった事が描かれておらず
純粋な性格のお魚が好きなお兄さんで終わっている事に違和感がすごいあります
架空の人物の架空のお話だと割り切って見る分には、(着地点もある種現実味があり)心温まる良い話だと思いますが
子供のころからずっと魚が好きで、それが成果として表れてお魚博士として大成した彼の映画としてはどうなんだろうと思ってしまいました
のんさんとさかなクンの融合
いやー分類不能な映画でした。いろいろな雑音があるものの(海水浴場で捕まえたタコが作り物感丸出し、不良の喧嘩がドリフの大爆笑?!例えが古いけど…。)、何か来るものがあった。何かはわからない。
記憶に残ったのは、高校生のんさんがアパートお家に帰って壁のお魚ポスターに"ちゅ"ってするところになんだかぐっときました。
狂人に最適の人選
さかなクン版裸の大将。ただしさかなクンをのんが演じているので、どれだけ変人奇人を描写しようと画面にはひたむきで可憐な女の子しか映らない。その点で卑怯でありつつも見事な采配というほかない。
しかし、没頭する・のめり込む人間を演じるのんが魅力的に写らなかったわけではない。むしろ狂気を演じるに素晴らしい適性があったと言うべきだろう。目の前の一点をただ見つめ、それ以外は頭に入ってこない。そんな人間が確かな説得力を持ってそこにあった。その点でも見事な采配と称賛したくなる。
ただ一方でストーリーの方は起伏がなく、「幸運」の一言を想起させた。昔ながらの友人がたまたまいいポジションを持ったがゆえに才能が世に出ただけなのではないか、と。いやどれだけ史実に基づいているか知らないし、映画にするために色々改変はあるのだろうけれど。
改変がないなら、やはり幸運といいたくなるし、改変があるなら、もうちょっと何かあってもよいのではないか…うーん…とはいえ人生なんて運次第でどうにでも転ぶことも間違いのない事実。それもリアルといえばリアルだし……。
おかしい。ほめたかったのに愚痴ばかりだ。
要所要所のコメディはとても良かったし(青鬼とかワンダーとか)、家族のために大好きである魚を手放すシーンはやるせなく、しかし感動で胸がいっぱいになった。その思いを感じながらも自分よりも魚をとってほしいと身を引く母娘。そう行動させるほどに彼女(彼)が魚好きとして理解され、応援されていた。ビターな香りを漂わせながらもほんのりとした幸せを感じた一幕。
全体としてはそんなバランスのある映画だったと思う。私にはこのバランスが心地よかった。
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