さかなのこのレビュー・感想・評価
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社会性も大切でギョざいます🎣🐠
思った以上に陰影がありました。
好きなものを大切に、を全面的に押し出す、明るさ一辺倒の映画かと思っていたので、意外でした。
好きに勝るものなし、はもちろんで、それで一生を貫き通せれば幸せですが、誰もがさかなクンみたいにはなれません。
最低限の社会性はどうしても必要で、それに加えて一生愛せるものを持ち続けられたら天下無敵なのだと思いました。
明るくて飄々としたのんちゃんがハマり役で、ミー坊にしか見えませんでした。
のんという生き物、ミー坊という生き方
大好きな沖田監督作品。しかも、さかなクンの半生を描くなんて面白くないわけが無い。時間が合わず1週間遅れの鑑賞となりましたが、、、最高すぎた。いい映画すぎた。さかなクンの半生を描いただけの物語ではない。深い、深すぎるぞ、、!!
なしてこんな純粋な演技ができるのだろうか。
俳優としても声優としても、もっともっと世に高く評価されるべき才能の持ち主・のん。彼女が持つパワーが底知れなくて、もはや怖い。役にハマっていたなぁ、とかレベルじゃないのよ。何をどう説明したらいいのか分からないが、今年一の衝撃だったことは確か。演技ってなに?って思っちゃう。胡散臭さゼロ。ミー坊になっているというか、実はのんはミー坊だったって感じ。異次元。
ミー坊はのんしかいない!と思ったのと同時に、この映画を撮るのは監督は沖田修一監督しかいない!と思いました。やはり、この監督は日常を描くのが上手い。そんな些細な日々の中に、小さな光が不意に現れる。その小さな光を見つけた主人公が、前へ前へと足を進める。その姿に心を打たれ、感動し、自分も頑張らなくちゃと思える。この監督の作品はいつもそうだ。「子供はわかってあげない」で超感動したのだけど、更に超えてきた。これからオススメし続けるだろうな...。
「さかなのこ」と言うだけあって、多くのおさかなさんが登場するし、イラストや豆知識だってある。水族館なんて退屈だろ!というひねくれ者の私が、初めて水族館に行きたいと思ってしまった。おさかなさんについてもとことん描かれている。そして、わたしたちは生命を頂いているんだということも。残酷に見えるが、それは普段見ないからそう映るだけ。小学校の授業で見せるにも、いい映画だと思う。長いか笑
ミー坊という生き方に憧れを抱いた。
純粋で素直で、言っちゃえば単純なポンコツ。でも、その性格が周りの人を救い、時に飽きられ、愛される。そして、ミー坊もまた周りの人に救われる。人は一人では生きていけない。でも、一人応援してくれる人がいれば人は変わる。「広い海に出てきなさい」と背中を押してくれるお母さん、「ミー坊のことをもっと知って欲しい」「変わんねぇな」と笑ってくれ、支えてくれる友達。心が自分でも驚いてしまうほど、震え、感化され、癒された。
磯村勇斗、柳楽優弥、岡山天音などのヤンキー集団との絡みには大笑い。ミー坊だけではなく、それぞれの登場人物のエピソードもあり、本当に飽きない。特に柳楽優弥。笑いをかっさらうし、不器用なりに頑張ってる姿がめちゃくちゃ応援したくなる。微笑ましくなったり、くすくす笑えたり、心が温まったりするシーンも多く、のんという強烈な演技をする中で、しっかり爪痕を残していた。岡山天音の雰囲気もたまらなくよかったし、磯村勇斗も相変わらずヤンキーが似合う。磯村勇斗の快進撃が止まらない。「前科者」「ビリーバーズ」「異動辞令は音楽隊!」と全部面白いんだけど。
若干のツッコミどころと、違和感、そして回収出来ていない要素があり、もうちょい長くてもいいからしっかり描いて欲しかったなとは思った。さかなクンの映画、というよりも、さかなクンを元にしたフィクションって感じだから、ん?と思うところはあっちゃう。だから、さかなクンの半生を描いた物語とはあんまし言わない方が良かったのかも。実際のエピソードもあるのだろうけど、本人が登場しちゃってるから真偽の境目が分からなくなったし笑
自分のやりたいことを思うようにやる。
簡単そうに見えて、全く簡単ではない。現実はそんなに甘くない。「夢みたいなこと言ってるんじゃないよ」「大の大人なのにバカなの?」と言われて当然、仕方ない。そんなことを何度言われようと、ミー坊は決して諦めなかった。ずっとずっと、好きを愛していた。こんな風にハッピーエンドを迎えることは中々無いかもしれないけど、周りが言うから、心配をかけたくないから、という理由で挫折してしまうのはなんだか悲しい話。好きに勝るもの、無しでギョざいます。だから、もし夢を追いかけている人がいたら、全力で背中を押したい。心の支えとなる周りの人になりたい。それでもし、その人の人生がミー坊のようになるのなら。
始まって直ぐに出てくる手書きの白文字。
この映画は、夢追い人の話でありながら、気付かぬ間に男女の間に距離を作ってしまっている我々に向けたアンチテーゼ映画なのかもしれない。ミー坊という役にのんをキャスティングしたこと、男が女に素直に好きだということ、分け隔てなく接すること。随所に描かれる男女問題に心を打たれてしまった。どれだけ深いんだ、この映画。
沖田修一監督の秀逸さに脱帽したくなる、最っ高にいい映画でした。間違いなく、ここ2ヶ月でベスト。この映画に対する思いが強すぎるせいか、かなり長いレビューを書いちゃいました。多くの人に見て欲しいのです。映画も少し長いですが、ぜひぜひご覧下さい。特に夢を抱く中高生に見てほしい秀作です。
※追記 2022年9月13日
鑑賞から2日が経ちました。時間が経つにつれて、魅力がどんどん増してくるこの作品の力に圧倒されています。どのシーンも鮮明に、印象強く残るほど濃厚で見応えがある作品。じわじわと作品愛が強くなっていき、「この映画を満点評価にしなくてどうする!」と心の中の自分が叫んだため、★5.0とさせていただきました。
この映画を見ると、心の中にミー坊が宿ってしまう。
いつもの変わらない日常が少し煌びやかなものに見えて、小さな幸せに喜びを感じるようになる。なんだか今までよりも生きることがちょっと楽しい。悩むのも馬鹿らしくなっちゃう。素直に生きること。悪態をつく暇があれば、今できる新しいことに挑戦したい。今まで類を見ないくらい、影響を受けているサプライズです。
さかなクンの半生を...とレビューしましたが、この作品をきっかけにさかなクンについてもっと知りたい!となり、思わず調べたのですが、よく考えたらこれまんまと好きになっちゃってますね笑 実写映画化、大成功じゃん。しかも、忠実に描く必要ないよね。エンターテインメントとしての面白さ、芸術作品としての美しさ、人間ドラマとしての質の高さ。沖田修一監督らしい、ちょっぴりファンタジックな演出もいいエッセンスになっている。映像作品としての大切な要点の全てが兼ね備えてあるこの作品は、完璧と言って過言ではないでしょう。
映画見た直後に席が立てないほど衝撃を受けた、ってのも私が満点評価を付ける評価点なんですけど、鑑賞後に何度も予告を見たり、作品について調べてしまうというのも、観点に入れてます。まさにこの映画はこれ。見てから何度予告を見たか分かりません。見すぎて、ぎょぎょぎょが口癖になりつつあります。
という訳で、レベチで面白く深みのある大傑作。
ぜひ、劇場でご覧下さい。私も、また見たいな。
大人は自らの現在地について考え、若者は将来へと思いを馳せる
言うまでもないことだが、人の人生はさまざまだ。
その中で、「好きなこと」「好きなもの」を自分の人生のどこに置いて生きていくのか―。
「好きなこと」「好きなもの」を大事にしながら、あくまで趣味のひとつとして生きていく人。現実の厳しさに「好きだったこと」を思い出す余裕もなく、日々を懸命に生き抜く人たちもいる。
「好きなこと」「好きなもの」を人生の中心に据えたまま、豊かな人生を送れる人はそう多くはない。本人の実力や努力に、運や縁がうまく重なった者たちだけが、「好きなこと」で大成功を収めることが可能なのだと思う。世の中には、さかなクンのようになりたいと願い、「好きなこと」を懸命に追いかけながらも、実際にさかなクンのように成功できる人は多くない。
この映画を観て、多くの大人たちは自らの幼少期や学生時代を思い、自分の現在地を考えるに違いない。「自分の中で、好きだったものはどうなったのか」「自分は好きなこととどう折り合いをつけ、生きてきたのか」。一方、これから人生を切り開こうと考える若者や学生さんは、好きを貫く尊さや、そうすることの難しさを思いながら将来について考えるに違いない。この映画は、さかなクンならぬ「ミー坊」の半生をファンタジーを交えてユーモラスに描くと同時に、深く普遍的なテーマを持った作品なのである。
ミー坊役をのんちゃんに託したことが作品の色を決定付けたと言ってもいい。のんちゃんとさかなクンには、どこか似た匂いがする。2人とも、いい意味で子どもがそのまま大きくなったような人物。こういう人間は、ややもすると海千山千の大人社会からはじき出されかねない。実際、のんちゃんも大人の事情でいろいろと遠回りを強いられる境遇に陥った。それでも、「好きは身を助く」。演技や絵画、音楽に対する「好き」を貫き、それを支持する関係者やファンの応援も得てしぶとく成長を繰り返してきた。
周囲の縁にも恵まれ、厳しい経験を経て浮上するミー坊の姿と、のんちゃんの生きざまがシンクロする。また、中性的な魅力にあふれるのんちゃんを主人公に据えることにより、回りくどい恋愛やお色気の要素にほとんど踏み込むことがなく、ストーリーがよりすがすがしいものに仕上がった。
役者さんたちが微妙な表情の変化で、状況を表す表現力が見事だ。のんちゃんと柳楽さん(ヒヨ)が海岸線を連れ立って歩くシーン、レストランでミー坊を笑う恋人に、柳楽さんが嫌悪感を抱くシーン、直後に「お魚博士? ミー坊なら楽勝だよ」と乾杯するシーン。幼馴染みゆえの愛情や絆の深さが画面にあふれている。のんちゃんで言えば、ペットショップで宇野祥平さんと会話するシーン、歯科医で豊原功補さんと向き合うシーンも、表情豊かなのんちゃんの本領発揮だ。磯村勇斗さん、岡山天音さんら不良たちとのシーンは、実に楽しく、笑える会話の連続だ。
沖田監督は、やはりうまい。ミー坊の存在によって家庭にはひびが入ったようだが、そこは具体的に説明しない。レストランの場面でも、ヒヨ(柳楽さん)と恋人の間に何が起きたのかを省き、観客の想像力に委ねている。
開始直後の水族館の場面で、母(井川遥さん)は幼きミー坊に魚の図鑑を手渡す。最終盤の水族館では、ミー坊の幼馴染みで、一時はミー坊のアパートに転がり込んだモモコ(夏帆さん)が、ミー坊が監修した魚の図鑑を娘にプレゼントする。ミー坊に寄せた母親の愛情が、成長したミー坊を経てモモコの娘に引き継がれる。
さかなクンは幼少期のミー坊に影響を与える「ギョギョおじさん」として登場する。話題性を重視しただけの起用と思いきや、これが大きく違う。「ギョギョおじさん」は言わば、さかなクンのようになりたくてもなれなかった大勢の人々を象徴する存在として描かれているのだ。
ミー坊の幼少期、雨の降る路地でミー坊と遭遇するギョギョおじさんの手には、長ネギが入った買い物袋が握られている。時は流れ、「お魚博士」として世に出たミー坊が路地で子どもたちの前に現れると、その手には長ネギ入りの買い物袋が。ミー坊は子どもたちを先導するように、海へと走って行く。ギョギョおじさんの教えや思いが、ミー坊に引き継がれ、それがまた、次世代の子どもたちにもつながって行く。
好きを貫いたところで、誰もがさかなクンやのんちゃんや沖田監督のようになれるわけではない。しかし、さかなクンになれなかった多くの人々がいることで、さかなクンもまた輝く。好きなことに強い愛情を寄せ続け、熱く語る名もなき彼らの教えや情熱が、子どもたちの新たな思いや関心をはぐくみ、次世代のさかなクンを生み出す畑を耕すのだ。
とてもよかった
さかなくんの成長ストーリーなのにさかなくんがギョギョおじさんとして登場して、さかなくんにはモデルとなったギョギョおじさんが存在していたというのが面白い。ヤンキーがユーモラスでキュートだ。
好きなことを追及していれば成功するよというメッセージは尊いのだけど、成功するのはレアケースで相当運がいい。周囲に恵まれている。しかし、そんな周囲を呼び寄せるのもさかなくんの実力だから、人柄がよくてよかった。
幼馴染が子連れで同居し始めるのだけど、急にいなくなるのはすごくやめて欲しい。つらい。
面白かったけど、ただちょっと長い。
ほのぼの系&心が暖まる邦画。 本年度ベスト級。
昨日観た作品が人が殺されるだけの映画だったので気分転換で本作を選定。
嫌な人が一切登場しない作品。
この為か落ち着いてまったりと鑑賞できた感じ。
ミー坊が「さかなクン」となるまでのストーリー。
井川遥さん演じるミー坊の母。
幼馴染みのヒヨ。
不良少年達。
皆さん素敵なな方々。
大人になってもヒヨや不良少年達との付き合いもあり素敵な仲間達。
ミー坊のお母さんが寛大過ぎた。
子供を信じ、好きな事をやらせ続ける優しいキャラ。
好きに育ったさかなクンは成功例だけど子供を信じる親って素晴らしい。
後半の寿司屋での母親のカミングアウトも凄すぎた(笑)
のんさんも良かったけど幼少期のミー坊の子役さんも良かった。
後半。のんさんがさかなクンに見えてしまいました( ´∀`)
好きこそもののなんとやら
のんの屈託のない笑顔に救われた
眩しいぐらい真っ直ぐでどの人物も愛おしい
ヒヨも総長もその周りにいたみんなも、ミー坊と関わっていくと穏やかな表情になっていく
もっと広い世界を見に行ってからも、そのつながりからミー坊もたくましくなっていくのが、素敵な縁で羨ましく思えた
観賞後は視界が少し明るくなった気がしたし、なんかニヤニヤしてしまった
さかなクンが怪しいキャラの割にはBurberryのコートが似合いすぎてたし、力が抜けてる割にはスタイリングがとても好みだった
海人の店長が宇野祥平で、ビリーバーズの怪演を思い出しつつも、優しいおじさんで踏みとどまっていて一安心したし、突然の賀屋や長谷川などの登場にもびっくり
笑える場面も多くあって、温もりのある作品として完成されていた、ギョギョ。
不思議な映画
前提として本作はさかなクンさんの自叙伝が原作だが、主人公は女性が演じているが性別は男性。
原作は未読だが、映画は作品としてなりたっていれば原作から大きく変わっていても問題ないと思っているので、ここらへんは許容範囲内。
沖田監督の作品はもともと好きでよく観ていたのでかなり期待していたが、予告では謎な部分が多く不安も感じていた。
予告での印象的なセリフ「普通ってなに?」は異常なほどの魚好きである自分が普通から外れていることについての言及だとしたら何か嫌だなと思っていたが杞憂だった。少し泣けた。
本作を一言で表すと「不思議な映画」だ。
主人公の幼少期から20代半ばくらいまでのストーリーなのだが、全てのエピソードが一筋縄ではいかないというか摩訶不思議。けっこう悲惨な場面もあるのだが主人公の空気を読まない性格で明るい方向へもっていく。現代社会で生きるのには難しい特性だがこの性格は羨ましくもある…
キャストの皆さんたちがすごいハマっているかつ全てのエピソードが作り込まれていて中弛みなし!
だが、さすがに2時間半は長い…
私と同じ上映回にはお子さんもいたが終了後はぐったりとしたご様子でした…
摩訶不思議で爆笑しつつハッとさせられた
魚の膨大な知識と、キャッチーな見た目、特徴的な言葉遣いでお馴染みのさかなクン。なかなか個性的な彼の半生を描いた作品。
演じるのはまさかの女優のん、そして監督は子供はわかってあげないの沖田監督。
とんでもない化学反応が起きた。
のんをキャスティングしたのは天才。
ただただ真っ直ぐに魚に向き合う姿、暴走気味な感じもハマりすぎてて最高。泥酔シーンは猪突猛進の極み。
そしてストーリーもファンタジーなんじゃないかと思っちゃうくらいユーモアに溢れまくりで久々に映画で声出して笑ってしまった。
そんな中、魚をしめたりなかなか映画で見たことない描写もあり緩急が強い。
そして、ギョギョおじさんとして出演したさかなクンのまさかの展開に呆然。
ミー坊のように好きを突き詰めていくのは羨ましいなぁと思った。それは今作の母親や友人たちのように否定せず認めてくれる人たちがいるからだろうなぁ。
他人と異なることを良しとしない社会の中で、個性を可能性を潰してしまっているのではないか。
社会はもっと寛容になってほしいし、自分も寛容にならなくちゃ。
さかなクンを通して令和の価値観を描く
最初の何分かは上手くハマらなくて眠くなりかけたけど、磯村勇斗演じる不良が出てきてから格段に面白く見応えのある作品になった。
途中から、笑えるシーンが多くなりつつ、終盤にかけては他の同世代を生きる悩める朋輩たちが悩みながらも進んでいく様が描かれる。
そんな中、白眉は「男でも女でも関係ない」を地で行く、のん。もう、本物のさかなクンにしか見えない存在感を放ち続ける。
今回、男と女という問題の他に、勉強ができるできない、普通とは何か、家族が同居するかしないか、夢を追うのか妥協するのか、気持ちに正直になるか否か、、といったテーマに対し、さかなクンという純真で天真爛漫だけど芯の強いキャラを通して、「とんな価値観も受け入れるダイバーシティ」を見事に描いたと感じた。
最後のテレビ出演からの子供と走るシーンは号泣一歩手前、人はこんなに一途で強い思いに接した時に泣いてしまう。
掘り出し物でした。
もっともっと見ていたかった…
個人的には沖田修一さんの最高傑作と思います。
内容的には横道世之介の進化系。と言っても全く新しいんだけど、一本通った魅力的主人公が、世知辛い世の中で生きる周りの人たちを癒やし、そしてハッとさせていく、その展開には監督の信念を感じました。
ギョギョおじさんはパラレルワールドから来た未来のミー坊であり、はたまた苦難の逆境下を乗り越えてきた先輩世代の代表でもあるのかな?、、、
「大人になれよ」と言われて我々が次第に失ってきたモノをミー坊は失わずに全うしている。そのマバユイばかりのキラメキに、総長やカミソリ籾のみならず、見ている我々はその欠けがえの無さをジンワリと思い知る…。
「気がついたらここにいました!!」
おんなじ天真爛漫猪突猛進でも、ガキンチョから逃げ回られるギョギョおじさんと追いかけ回されるミー坊、時代の違いで結果に大きな違いが出るのよね…。
それにしてもミー坊に引き込まれていく柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音他他他の「調子狂っちゃう」ぶりと深い愛情の表現が改めて素晴らしい!
特に柳楽優弥とのレストランのシーン、「普通って何?」って夏帆にあえて問い返すシーンはスゴイ。
そしてそれらが凝縮され炸裂するのがエンディング前のTV出演シーン。
この大団円には、もう堪えられない…、
とにかく圧倒的な読後感。
こういう人が淘汰されず、力を存分に発揮できる社会、
もしかすると日本再生の鍵もこんな所にあるのかもね、
ノンは完全復活、というか紆余曲折があったからこそ、今訴えかけるものがある。これからに大いに期待したい!
そして沖田作品いつものことだけど隅々まで素晴らしい役者が力一杯(力ぬけぬけ?)に圧巻の演技を披露している。(シソンヌ長谷川、いい仕事!)
140分という「実に短い」時間、もっともっと見ていたかった映画。
たくましく生きよう
作ってる人演じてる人が楽しむ様子を楽しむ
さかなクンの自叙伝の映画化
とても面白かったしよくできた作品だった、けど、さかなクン役がのんってのとか含めて結構いろいろと攻めまくってるから、映画に寛容かどうかで評価がかなり割れると思う
作ってる人、演じてる人の楽しそうな様子が伝わってくる
子供のころから魚類に対してものすごい興味を抱くさかなクンと、おそろしく鷹揚に見護るお母さん、おっかなびっくりとしながらもいずれ深々と巻き込まれていく周りの人たち
ある一方向に振り切れてた子が、そのまままっすぐ突き進んで皆が知る第一人者になる、それまでに関わった人にとって、なんと感慨深くまた誇り高いことだろう
ちなみに、お子さんはまさかの置いてけぼり
ハコフグのさかなクン帽子をかぶった女の子が劇場の前の方の席に座ってたけど途中から完全に飽きてた、そりゃそうだ
予想以上に良かった作品。メッセージ性、出演者俳優の演技力◎
気になった作品で半信半疑のところもあったが、予想以上に良かった。さかなクンをモデルにした内容だが、さかなクンがこの映画を通じて何を伝えたかったのかが物凄く伝わった。出演者俳優も濃厚なメンバーだったが見事。のんの演技はさすが。NHKドラマ「あまちゃん」以来だったが、やはり演技が上手い。この作品は自分が子供の頃さかなクンのようになりたかったなと思い返して観た。主人公のミー坊の魚好きの思いが、両親・不良グループなど人々に伝わるんだなとこの作品を通じて感じた。ストーリーもなかなか。ノンフィクション、フィクションを織り交ぜているのも好感。映画の最後のシーンで後味がいい点を個人的に重視しているが、本作品に関してはまさに後味がいい。
のんさんの凄さ
愛情の大切さを身近に感じさせてくれる
「さかなクン」の半生。
さかなクンの物語だけど、彼の母親が与える愛情の深さを感じる。それにより彼も周りにその愛情を分け与える。
好きなものに夢中な子がその思いを胸に豊かな人生を歩むことの大事さを思い知らされ、みんなと同じという「普通」が当たり前なんてことが無いことを教えてくれる。
どんな人生を歩むか?その道の選択肢を増やすことが親であり、どの道を歩むかを決めるのが子であることの大切さを実感させてくれた。
あー、また傑作だよ。
さかなくんは別にファンではないけど、この手の専門分野に特化した狂人は大好き(傍観者として)。
沖田修一監督は前作の「子供はわかってあげない」が超絶素晴らしかった。
高校生のヤンキーが喧嘩する映画としてはこっちの方がライトぽいのでハイローの新作の前に見ておくか。
という理由で鑑賞。
キワモノ映画っぽいのでそこまで期待していなかったんですが、凝った作り且つ、笑えて泣けて考えさせられて、最後は幸せな気分にしてもらいました。
役者さんも最高(顔ぶれを見ればわかりますが)。
説明的なシーンが少ない映画なので、若干ゆったりめの流れも心地よい。
近所の映画館では半分くらいの入りでしたが、エンドロールが終わるまで誰も席をたたなかった映画は久し振り。
久々に誰かに勧めたい映画に出会いました。
得るものの多い作品
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