「実写だと生臭い」野球部に花束を コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
実写だと生臭い
いわゆる「あるある」ものなので、高校野球の存在が好きor経験者には面白いのかもしれません。
高校という青春時代の時間を、それぞれ好きなように使えばいいので、それを選択した方々を否定するものではありませんが……
最近、夏の高校野球で、予選・本選ともに熱中症で運ばれる選手の姿が報道されたのを見て、関わってる人間は全員頭がどうかしてるとしか思えなかったし。
そんな「真夏に試合」の異常さに加えて、体育会系の理不尽な上下関係がある旧態依然な運動部そのものや、感動ポルノのうわ前をはねる高野連の在り方に憎悪さえ抱く私には、共感ポイントは何もなく。
具体的技術の指導もせず、練習量と精神論と恐怖(ハラスメント)で部を運営する監督や上級生たちの姿を滑稽に描けば描くほど、「バカじゃね?」と心が冷えていくだけでありました。
それらを肯定ではなく、そりゃダメだよねと否定的に描いているから、おちょくる感じで面白さを出そうとしてると理解できなくはないものの。
漫画なら、そういった表現もデフォルメされるんでしょうが、実写ドラマ調だと生臭さが出ちゃうのが難なんですよね。
特に、部室で男子とはいえ全裸で尻を見せちゃう撮り方をしてたところで、いっぺんに冷めました。
映像化するなら、5分帯くらいで12話程度の、アニメ化の方がよかったのでは?
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