「前半と後半・・・もしくはラストとメインプロット」かがみの孤城 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
前半と後半・・・もしくはラストとメインプロット
ウレシノのキャラ設定がなんか通り一遍で引いてしまう。キャラ設定が出来ないとこういった群集劇はすぐ底の浅さが露見する。まず最初に受けた印象が極めて負のイメージであったが、それがかなりの長さ続き、全体的に極めて印象の悪い映画となった。実際ネットでもこのだるさについて分析する記事が多く載っている。しかしこの負のイメージをエンディングで全てを払拭していく。この大団円の凄さこそがこのアニメの醍醐味であり真骨頂となる。このラストの凄さも冷静に分析すればツッコミどころは満載であるが、エモーショナルな展開は全てを洗い流す力を持つ。それ故相対的に高評価をこの作品にもたらしているのであるが、余りに前半の登場人物の扱いがすでに指摘されてるようにキャラの演出が甘さ、声優の非マッチング、画力の弱さなど・・目の肥えたアニメファンにはいい訳の利かない弱点が数多く散見すると言うマイナス点がある。それ故に正当な星評価が極めて難しくなる。★3.5~4.5の間を揺れると言うのが正直なところ。ラストの伏線回収は甘さはあるものの極めて物語を占めるには十分の強さがある。しかしそれを前面に押し出して評価するには少し切ない全体の物語の甘さがとても勿体ない。
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