アイ・アム まきもとのレビュー・感想・評価
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個人的には直葬希望です。
孤独死や身元不明の遺体の埋葬を担う庄内市役所おみおくり係に務めるマキモトが、個人への弔意や思想を爆発させる話。
自費とはいえ勝手に葬儀を開いたり、無縁墓地に埋葬せずに遺骨を所内に保管したりと知りもしない故人への思い入れが強すぎる主人公が、葬儀に参列して貰える人物を探すべく、自宅の向かいのアパートで2週間前に亡くなった男の過去や素性を追っていくストーリー。
人それぞれ思想があるから何とも言えないところもあるけれど、自分には異常なまでの執着ぶりにみえるし、葬儀こそ自費でとはなっているけれど懲戒ものですよね?
言いたいことはわかるところもあるけれど、ケースによっては超迷惑です。
蕪木の過去や人間性なんかの掘り下げ自体は面白かったし、感じるところはあれども、個人的には局長の意見が至極正論だと思いますが…。
すぐに「こうなってます」状態になったりするしあまりの察しの悪さだったり、最早発達障害?と疑いたくなる様な主人公の人物像で、どうせならはっきりそういう設定にした方がまだ入り込みやすかった様に感じたし、しかもブラックコメディって…。
山場からの展開も今回は結果オーライとはいえ、みんな知らずに過ぎてたらそれはそれで済む話しな訳で、これっぽっちも感動出来なかった。
アイ・ラブ まきもと
センターに阿部サダヲさん、まきもと理解者にでんでんと篠井英介、話をしてくれる松尾スズキに國村隼と脇が固まれば大丈夫~と思って見始めました。
会話のズレを意識した脚本が良かった。空気を読めないというか読まないまきもとは言いたいことと言うべきことはストレートに言うし、几帳面で真面目に誠実に行動する。笑える箇所がたくさん。
まきもとの住まいはキッチンもリビングも必要最低限の物だけがきれいに清潔に美しく置かれている。デスクの上の物は「その時」の必要最小限の物だけが真っ直ぐに絶妙な距離を保って置いてある。いつも時計を見てから金魚にエサ、ハンガーにかかっているのは黒系のジャケット数着に白ワイシャツ数枚のみ。いつも手ぶらだけれどメンソレータム含めて必要なものは常に持ち歩いている。
人の話聞いてわかってんのかなあと思っていたけれど、まきもとが書いた人物像要約は的確で正しく美しくもあった。まきもとは死や人と接することで色んなことを学ぶ人であった。家では水しか飲んでなかったのに紅茶をティーカップで飲む、赤ちゃん抱っこのスタイルをしてみる、場違いの所へおしっこする、カメラから白鳥を覗いてみる、頑張った・・・。
想像を超える展開でかなりビックリしたが全体的に邦画っぽくありつつ邦画っぽくなかった。何に依るんだろう?原作だろうか?広ーい田圃、色が変化する大空、野に咲く花々のアップ、遠くの山々、自然の映像が美しかった。
いい人だけど物足りなさも
役場の人だから態度が控えめ。でも自我を通す牧本さん。クスッと笑えた。牧本さんの部屋は薄暗くて殺風景で余計なものがない。死後を考えて?過去に何があったのか謎。牧本さんについて何もわからないままだった。最後、これで終わりか⁉︎の展開に。
もしあるなら、牧本さんについてやって欲しい。
「おみおくりの作法」を後から見たが、やっぱり過去について何もなかった。こちらは最後泣けた。
死から生を学ぶ
Tジョイさんの試写会に参加することが出来ました!ありがとうございます♪
阿部サダヲが主演のコメディということで期待していた反面、予告が若干チープな作りで心配だった本作。でも、ちゃんと笑えて、ちゃんと感動する、良くも悪くも日本映画らしい作品でした。
「死刑にいたる病」では、恐ろしい連続殺人鬼を熱演していた阿部サダヲですが、本作も榛村に負けないくらいの演技力を発揮してくれました。なんかこの人の演技って、もうその人なんだよ。役とかじゃない。死刑に...では、連続殺人鬼にしか見えなかったし、この映画では迷惑な常識知らずの人にしか見えなかった。表情とか身動きとか、純粋すぎて怖い笑 この牧本という役は、阿部サダヲ以外思いつかない。殺人鬼イメージから迷惑男イメージへと変わりました笑
1人の葬儀を挙げる話って、どうやって2時間話を持たせるんだろうかと予告から思っていましたが、話の構成がとても上手く、だれることなく描けており、2時間楽しむことが出来ました。阿部サダヲのコメディアンぶりがあって劇場がビックリするくらい笑いに包まれる、コメディ映画としての魅力もありながら、「死」がテーマということでヒューマンドラマとしての重みも十分にあります。死と向き合うことで、生について考える。主人公・牧本の成長に心がうたれ、すごく勇気づけられました。心の動かされ具合でいえば、「川っぺりムコリッタ」より大きいかも。この作品の方が身近に感じたからかな。
満島ひかり、松下洸平、國村隼、宮沢りえなどの安定した演技に安心して身を任せることが出来たし、細かな演出がいいスパイスになっていて深くて上品な作品へと仕上がっていました。しかし、予告で感じていたことはやはり的中。作風がなんだか安っぽい。そして、作りが若干甘く、キャラクター設定やらストーリーに関する大切な部分が抜け落ちているように思いました。すごく惜しい。★4.0よりの★3.5です。最後が駆け込んでいたのも気になったかな...。
もっといい映画になったのに、と思わずにはいられませんが、阿部サダヲを初めとした豪華キャストが生き生きと楽しんでおり、笑いあり涙ありの鑑賞後はホッコリした気分になれる映画です。公開は9月30日です。ぜひ、大切な人と劇場でご覧下さい。
いつの間にか存在が愛しくなってた、まきもと。
試写会で見せてもらってきた。
キャスト豪華だし、それが楽しみだな〜っていうモチベーションで見に行ったら、期待を上回ってきた感じで、良かった。ラストが全く予想してなかった展開なので、ちょっと衝撃でショック。でも、それがあることによって、ああ、いつの間にかまきもとの人柄を愛しく感じて見てたんだなぁ自分は、と気付かされ、また鑑賞後感の良さにも繋がっている気がした。
ちょくちょく挟まれる面白い会話とか笑えるシーンとかも全然わざとらしくなくて、その塩梅もすごく心地よかった。私は、でんでんさんと阿部さんの納骨のシーンがツボすぎて、普通に笑い堪えるのに必死だった。あそこまで映画館で映画見てる時に笑い堪えたの初めてかも笑。
この作品の前に見たタングにも出てたから印象付いたっていうのもあるかもだけども、2作品見て、満島ひかりさんいいなって今更ながらすぎるけど思った。見終わってもう何日も経つけど、満島さんのあの泣きの演技がまだかなり鮮明な画として頭に焼き付いてる。よかったな、ほんとに。
松下さんはいつも演じてることが多い穏やかな好青年とは違うトゲトゲしたキャラっていうギャップに最初ちょっとびっくりした。けど、最終的に映画を見ている側に一番近いスタンスの役だったと気づいて、いいキャラだったなという結論に自然となってた。まきもとのマイペースすぎなところにいつもイライラしてしまうけど、結局はまきもとの人柄とか一生懸命さとかに惹かれてしまっている、みたいな。
I, Daniel Blake
なるほど。『おみおくりの作法』は日本だとこうなるのか。
当たり前だけどイギリスと日本人では墓地からして違う。
でも、物語の核となる部分は同じように響いてきて、同じシーンで号泣しました。
『おみおくりの作法』は最低限に削ぎ落とされた物語がエディ・マーサンの繊細な演技で豊かに紡がれていましたが、
『アイ・アムまきもと』はそこに、現代社会が取り組むべき問題が加えられていたように感じました。
尺は13分しか違わないのに盛り沢山。
阿部サダヲが主人公を演じることでテンポアップしたのと、取り巻く人々の名演技でコンパクトに収まった気がします。
主人公は寡黙で内向的な男ではなく “言葉のニュアンスを読み取るのが苦手” な人物です。
「一人一人が“個性”を活かして安心安全に社会参加できる世の中」が裏テーマだったと感じます。
おみおくり係の物語ですから孤独死問題はもちろん、生産性重視で人間を労働力として扱っていた問題も描かれていました。
名優たちの演技が光る見事な掛け合い。
ニュアンスが伝わらないズレが、笑いとして昇華します。
(阿部サダヲ×松尾スズキ)
醸し出す雰囲気で察して、目だけで分かり合えるシーンの素晴らしさ!
(満島ひかり×宮沢りえ)
もちろん國村さんは最高です。
ほとんどセリフでは語らないラストの展開が胸を締め付けます。
一人の人間が生きて死ぬということ。
疎かに扱われて良い人間など一人もいない。
エンディングテーマの歌声も静かな余韻として心に響きました。
▼余談
引き取り手の無い遺骨が増える問題は『川っぺりムコリッタ』でも取り上げられていましたが、市役所と警察の連携の部分は『アイ・アムまきもと』で始めて知りました。
両方の映画に満島ひかりさんが出演されていることにも驚き。
『おみおくりの作法』の原題は『Still Life』ですが、リメイクタイトルが『アイ・アムまきもと』なのは労働者問題を追加したことで『わたしは、ダニエル・ブレイク(I, Daniel Blake)』をリスペクトしたように感じました。
いつのまにか好きになってる
絶対ハズレなく面白いだろうなと思ってたけど、やっぱり期待どおりだった。
笑えてちょっと切ない。
まきもとさんは、こんないい人居るわけない!!けど、こういう感じの人って確かにいる、と思われるキャラクター。
面倒くさい人だけど、その面倒くささがものすごい優しさからきてる所が更に面倒くささを助長するのだけど、じわじわ良さが染み込むのか気がついたら彼を好きになってると思う。
出てくるキャラがそれぞれアクが強くて面白いので観ていて全然飽きなかったな。
最後の歌がまたいい。
ほいでカッコいい人って歳を重ねてもカッコいいのね、宇崎さんめっちゃカッコよかったです。
終活について最近考えることが多いんだけど、今回もなんか色々しんみり考えてしまったわ。
いや、順番的に両親が先なのはわかってるんだけど、なんか死ぬまでに色んなもののわだかまりは取っておくべきだなと心から思った。
是非ともご家族でご鑑賞いただきたい映画です。
愛すべきキャラのまきもとさんにイラつきながらも、心からのハグを送ってください。
命とか魂とか満島ひかりとか
試写会に行ってきました!なのであまり内容には踏み込まず感想を。
最初に伝えたいのは「川っぺりムコリッタ」を見てから本作を見るべき!ですね。
孤独死について、川っぺりで、部屋の中で亡くなる位置で自死かどうかがわかるというシーンがあって本作で「ははぁ、なるほど」ってなるとか、お見送りをする役所の立場とか色々と対比すると理解が深まると思いました。
本作では、阿部サダヲ扮するお見送り係のまきもとの行為が無縁仏となる方たちの魂を浄化しているのでしょう、それは素敵なことだし、ロードムービー的に繰り広げられる人との関わりがまきもとの内面も変えていったのでしょうね。
ただ、発達障害の子を持つ(持っていた)人間からすると、そんなに簡単じゃあないよね、と、そこは今ひとつ共感できなかった。
それでも満島ひかりの両作品での演技の違いを感じたり、本作も豪華出演陣の安定した演じ方を堪能できることは間違いないですね。
余談ですが私にとっての最大のサプライズはサプライズ登場の阿部サダヲさんの真後ろで撮影に写り込んだことでした。
えっ、そんな・・・
衝撃な最後の展開に心がついて行けませんでした。
市役所の福祉課おみおくり係の牧本さん。真面目で真っ直ぐで超絶察しが悪い牧本さんの最後の仕事のお話。だんだんと明らかになる孤独死した老人の"人となり"。そして少しだけ牧本さんが変われた瞬間に…。
右見て、左見て、もう一度右を見て、って小学生の頃やらされてました。
私の葬式にはどれくらいの方々に来ていただけるんだろうか。
最期のお見送り…
なんか既視感があると思ったら、映画「おみおくりの作法」(STILL LIFE)がベースなんですね。
邦画として、少し違う感じにリメイクされています。阿部サダヲさんはハマり役。満島ひかりさんとの未来を期待してしまいます。
ただ、積み上げられた遺骨の数にはちょっと引いてしまいます。それなら、最期はもっと「押し寄せて来る」って感じにして欲しかったかなぁ。
がんばった、がんばった…
この作品も試写会で鑑賞。最近、妙に試写会づいている。(^^;)
水田伸生監督、阿部サダヲ主演の4度目のタッグ。
今回は孤独死した人の最期を見取る庄内市役所"
おみおくり課"職員、牧本壮の物語。
最初はあまりにも淡々と進行して行くので、少し凡庸に感じてしまうが、"最後の仕事"蕪木の過去を辿る辺りから物語は少しずつ回っていって、終盤はまさかまさかの展開に。
ただ、ええっ、と思いながらも最後は救われた気になった。
(予告編で松下洸平君の「まきもとさんの粘り勝ちですよ。」が何故台詞だけだったのか、本編を観て納得した。)
やはり阿部サダヲと言う役者はこの手のクセの強いキャラを演じさせれば流石の芝居を見せる。
周りを固めるキャストも素晴らしく、故人役なので台詞はないが、蕪木役の宇崎竜童氏の存在感が際立った。(エンディングで歌う"Over The Rainbow"も心に沁みた。)
派手さは無いが、何処か心の琴線に触れる佳作だと感じた。
まきもとさんはなぜ?
なぜ?
まきもとさんは、おみおくり係なのか?
過去からたくさんの人をおみおくりしてきてどう変化してきたのか?
たくさんのなぜ?が頭に浮かびました
原作に忠実なのでしょうか?
海外っぽいなと思うシーンもいくつかありましたが
クライマックスは、急に感情を動かされました
結果すごくいい話!!
試写会で見ました。
変わり者[まきもと]たった一人の
市役所孤独死対応部署のお話。
変わり者が勝手に動きまわって
騒動になるパターン
かと思いきや、そうでもない。
こういうテーマだから
どうしても暗い感じになるけど
[まきもと]の変わり者っぷりが
そうはさせない。
静かなトーンではあるけど
辛くならない、ある種ほのぼのした感じ。
このお話、どう終わらせるのか
と思って見てて
衝撃の展開からの
「まきもと!良かったね!」
とい言いたくなる結末。
ツッコミどころがまったく無い。
ある種完璧!
名作誕生か⁈
『おみおくりの作法』のリメイク
舞台挨拶で英・伊合作『おみおくりの作法』のリメイク作品ということを知る。オリジナルを観賞した時は、『おくりびと』を意識した作品なのかな、という印象。その国となりの威厳と格式を描いていると感じた。
そして日本でリメイクされた『おみおくりの作法』が、『アイ・アム まきもと』。このセンスに象徴されるように威厳や格式より、『アイ・アム まきもと』というに自分(まきもと)本位な作品に。そもそも阿部サダヲは、共感を得るというより突飛な役で楽しませる役者だと思っているだけに、劇中の行動には感情移入はしにくい。面白くないユーモアと引き換えに威厳や格式を失った本作は評価しがたい。なにより退屈。
まきもとの迷惑!?に涙
感じたのはぜひ家族や親戚、大切な人と一緒に観てほしい作品。
笑いあり、涙あり、!?ありな場面の節々に生きるって、人生って何だろうと牧本が頑張る先々に考えさせられます。
こんな今だからこそ家族で、親戚で些細なことでもいいから少しでも今後について話したい。
そう思わせる牧本パワーが詰まってます。常識、効率的などの言葉では収めることができないほどおみおくり係、いや主に牧本には私も頭を良い意味でも、厄介な意味でも抱えました。
でも、彼の一途で真っ直ぐ過ぎる、時に頑固過ぎる姿に何だか私も頑張らなきゃと。
それでも少し肩の力を抜けよと思わせてくれるのも牧本。
とにかくちょっと迷惑!?、ずぼら!?な牧本にはパワースポット的な力があって心をズキュンと動かされます。アクションしたくなります。
その力がどう奇跡のさいごに繋がるのか本当に楽しみにしてほしいです。泣きます。
そして、 アイアムまきもとの他キャラクターの濃さ。神代の味方、敵!?どっちつかずなクセ男。平光のNGワード連発なユーモア人。小野口のいかにも効率重視上司。槍田の異常な存在感。津森の運転。
ずっと笑えて、泣けて、考えさせられる"最幸"の105分でした。
衝撃な展開
完成披露試写会にて
舞台挨拶楽しかった。 阿部サダ面白すぎるし、松下洸平 も場を盛り上げて頑張ってた。
孤独死がテーマだけど、真面目過ぎるまきもとさんが面白くてクスッと笑える。だけど・・・ちょっと衝撃な展開でした。
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