アイ・アム まきもとのレビュー・感想・評価
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リメイクは成功、邦題は「?」
ウベルト・パゾリーニ監督の映画『Still Life/おみおくりの作法』 を原作に、日本翻案リメイクしたのが本作。
『エール!』に対しての、『コーダ あいのうた』 みたいな位置づけかな。
原作自体、「孤独死問題と、その遺体処理業」を報じた英ガーディアン紙のニュースから着想を得て撮った作品ですが、「孤独死」という概念・言葉は日本から行ったそうで、部分的な里帰りみたいな。
思った以上に原作通り。
ジョン・メイ(エディ・マーサン)に相当するのが牧本。
「孤独な自分に当てはめて懸命に働く」が「あまり人の心のわからない」ジョンより、一層「人の細かいニュアンスを理解できない」アスペルガー症候群 か、ASD(自閉症スペクトラム)っぽい描き方になったくらいか。
なのでラストの展開も同じ。
阿部サダヲのこれまで蓄積されたイメージや、今回の愚直なキャラの演じ方で、本来は暗くなる重いテーマをコミカルに見せてくれるあたり、配役は正解だったと思いました。
それと、日本の風土や日本人の気質を反映したリメイクは、『おみおくりの作法』 で感じた不条理さを薄めて、成功しているようにも思えました。
邦題はどうかと思ったけど。
伝えたいことって…
身寄りのない人の死に対して処理する役所の係。チョット人と違うマキモト氏が、故人の遺族を探す物語。
見終わったあと何も残らなかった。コレは結局なんだったのか? 最後のドンデンも、そうすることで得られる物が見えづらい…。
ただ、ちゃんと身内や周りとは連絡取って、たとえ孤独に生涯を終えたとしてもお役所のご迷惑にならないようにしたいものだなと思った。
面白かったです。
静かで沁みる作品
予告編や作品名からドタバタしているかと思ったら、コミカルではあるが静かな作品で、じんわり心にしみる展開で意外でした。
職場(市役所)内の話より、亡くなった人とその縁者とのエピソードに圧倒的にストーリーをさいているので、亡くなった人の人生に寄り添う多くの描写が、とても温かく感じました。見てよかったし、鑑賞後の気持ちも穏やかになりました。
一人で死ぬということ
私も独りなので、一人で死ぬってこういうことなんだなぁと考えながら鑑賞。
まきもとの天然なところにクスッと笑えるシーンもあり、なぜそこまでするのかと考えてしまうところもあった。でも最後のシーンになると、まきもとの行動は無駄じゃなかったのだと思えた。「疲れた時は頑ったって言うといいんだよ」が最後そんな風に使われるとは。
最後の松下洸平の「牧本さん、あなたの粘り勝ちですよ」は涙腺やられた。頑張ったね、まきもと。賛否ありますが私は観て良かったです。
最近の映画では珍しい雰囲気
こういう雰囲気というか内容の映画って最近あまり見てなかった気がする。
休日の昼下がりにテレビの単発ドラマでやってそうな雰囲気。
主人公あんな風に扱う必要あったのかな、って思ったけど、
最後のシーンやりたかったんだなって納得
ラストが、、、
『川っぺりの、、、』と似たようなテーマだけど、気になって観てみたら、やっぱり似たような内容で、同じ女優さんまで登場してました。
興味深い話なのか、お客は沢山いました。
全体的には良かったけど、ラストが私は残念でした。
スルメの味
掴み所のない不思議なキャラの牧本壮(阿部サダヲ)。大爆笑とかは全くなくて、クスクス笑ったり、むしろ苦笑するシーンが多かったような…。コメディというほど可笑しくもなく、とにかく掴み所なくまったりとしたストーリーなのですが、最後まで観ると虚を突かれてしまいました。普段、全く使ってない心のある部分に触れられて、なぜか清らかな余韻が残りました。劇中に「合理的思想」という言葉があったのですが、まさに現代社会が当たり前に合理的で、即物的で、即席的であることにハッとさせられました。噛めば噛むほど味わいがあるような、ちょっと変わった映画でした。
ちょっぴり切ない
必要な仕事だと思うけど自費で葬式はやりすぎだと思う。
原作のイメージを大事にして、だけど日本ぽい所も取り入れつつ丁寧に作ってる。
主人公にとって丁寧に見送られるってとても大事なことだったろうにまさかのどんでん返し。だけど仕事でなく友人に見送ってもらえた。幸せだね
全てはエンディングのために
阿部サダヲの真骨頂というべき作品。宮沢りえと満島ひかりの登場で静か過ぎる落ち着いた雰囲気に華やかさが加わった。一気に眠気から覚め物語に返り咲きました。家族関係が希薄になったのかそれとも個々の深い事情なのか、独り身で人生の終焉を迎える人々をフォローする市職員の奮闘をコミカルに描いた秀作。
遠くに見えた晴々としたダブルレインボー。ラストシーンに込められた思い。全ての感謝がそこに存在していました。
是非映画館で🎦
86
阿部サダヲさん
この役は阿部サダヲさん以外、こんなにしっくりくるような演技ができる人がいるんですかね。すごく良かったです。
不器用だけどこんなに真っ直ぐ進む人は正直羨ましくさえ思いますが、きっと少し生きづらさも感じるのではないでしょうか。自分が亡くなる時まで少しずつ種蒔きをして、亡くなった後に何かを摘んでもらえるように改めて周りに思いやりを持って接したいと思いました。
こんな感じのラストの洋画があったような・・・・
知ってる人にだけ知ってもらえれば、それが世間の人じゃなくても・・・
牧本さんの思い入れの理由が分からなかったが、やさしいには違いない
これも公務員だからこそなんだろうな
「彼に最適な部署」と言う事で与えてもらって
なぜ、最後の最後だけ上手くいったのかな?
ただの変人に見えてしまうのが残念
お話としてはとても良いと思う。
ただ、主人公”まきもと”は自閉症スペクトラム障害だと思うんですよね。
だとすると、どうしても「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」と比べてしまう。
もう少し、序盤に障害を持っている事を印象付けるシーンがないと、ただの変わった人に見えてしまうと思うんだが…。
ジョン・メイの頑なさを牧本が和ませてくれる
個人的に思う珠玉の名作✨「おみおくりの作法」の日本版リメイク「アイ・アム まきもと」を観てきました。孤独死された方々、身寄りのない方々をおみおくりするオリジナルと同じストーリー展開だけど、「まきもと、今こうなってました!」とか若干コメディ寄りに持って行ったところは日本ならではの改編。オリジナルのジョン・メイはお亡くなりになられた方々に真摯に向き合い、与えられた業務に愚直に向き合い、だからこそのラストシーンの感動は生まれた訳で。日本版リメイクも悪くはなかった。と言うより暗くなりがちな「死」に対して阿部サダヲ演じる牧本が物語を和やかにさせてくれた感じがしました。右、左、右、横断歩道渡る際あれだけ確認していた牧本さん、何故。その何故もわかりやすく改編されている。ラストシーンも日本ならこうだよなぁって感じがして全体的に素晴らしい作品でした♪
音楽なら
悲しい名詞を並べたら、味わいのある歌になることもあるでしょう。なぜなら想像する自由があるから、それは情緒溢れる演歌になると思います。
ただ、映像となるとそれは、かなり絞られてくる。自由を奪うからこそ、構成、編集、演出、音楽や映像を駆使してその世界に連れて行かないとダメなんだと思う。
これは、そこが全部アウトでした、だから内容としてテーマがあっても中身がないものになってしまったような気がします。とても勿体無い。
原作のあるものをこういう風につまみ食いした様な作りになるのは本当残念です。
コメディ映画でしょうか?
孤独死した方の葬儀をしようと牧本さんが孤軍奮闘する様子、そして、牧本さんのエンディングの呆気なさを観て、コメディ映画のように思いました。
私には、ストーリーが、とても軽い内容のように思えましたが、コメディ映画と割り切って鑑賞すると、それなりに楽しめると思います。
一言「お年頃だもん、ちょっと泣けた」。
この作品「おみおくりの作法」のリメイク。
好きだったんだよね、それをどう色付けしてるかって。
無縁仏の葬式を自腹で出して、遺骨を預かる牧本。
確かに人は死んだら、誰かに弔ってもらわないといけない。
私も兄弟・子供どちらともいないからねえ・・・。
そう感じれる人には、ツボる話。
無縁とは言っても、その生きてきた中で「縁」があった人はあるはず。
人は1人では生きていけない。どこかの中にいたんだから。
牧本の「ご縁探し」が身を結ぶかどうか。
見る前は分かりにくいタイトル、「おみおくり係・まきもと」がいいんじゃ⁈。
劇場から帰宅して気づきました。そういうことか・・・!!。奥深いわ。
出演の宇崎竜童さんが歌う、「虹の彼方に」かっこよかった♪
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「牧本さん、あんたの粘り勝ちだよ」
オーバーな演技?
主人公の、やや精神病を患った設定
なのでしょうか?私にはそこの設定と
所々にあるややオーバーな演技が
気になりました。
阿部さんは、上手く対応されてます
周りの方も豪華で見応え充分で
見て損の無い、良く出来た映画だと
思います。
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