月の満ち欠けのレビュー・感想・評価
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ちょっとやりすぎ。
小山内瑠璃が、前世の正木瑠璃の記憶を持って生まれてきた事は素直な気持ちで見ていられた。
しかし、今度は親友の子としてと言うのはちょっとドン引き。それに二人共、熱に何日もうなされて治った時から人が変わったと言うのは、生まれた時からでは無く、その時に憑依したのでは?と思ってしまう。
生まれ変わる度にアキラ君!アキラ君!って怖くないですか?
ラストシーンで抱き合う二人、初めに出会った頃の二人の姿だから絵になるけど、あれがオジサンと小1の子供じゃ全く別の物でしょ。
そして、正木竜之介に追われて毎回目の前で悲惨な死を迎えてしまうなんて、正木は悪魔か?
ラスト、介護師の娘と車の中での会話は、まるでオカルト映画のラストで、終わったと思ったら墓場から手が出て来た!みたいな怖さを感じた。
大泉洋さんの熱演が可哀想な気さえした。
オカルト感をもう少し抑えて欲しかった。
ホラーだった
幸せな家庭に訪れる不慮の事故。それは前世の絡む壮絶な物語だった。。。
前情報全く無く鑑賞。
見る前は涙無しには語れない、号泣必然の物語と勝手に思ってたが、
見終わった今の素直な感想は
『輪廻ホラーじゃん』
やっぱ子供を使うとちょっとウルッとなっちゃうけど、同じ時代(記憶の中の人間が生きている時代)に転生して、片方は生きてて片方は死んで違う身体。この状況を生きてる方に話したとしても単純に引くと思うし、死んだその人の仕草や知りえない記憶を披露されたら、もうホラーとしか言えない。自分なら怖くてそれ以上関われないし、せっかく生まれ変わったなら新しい人生を送って欲しい。自分はあくまでも死んだ人の、それまでの人生を尊びながら生きたい。
駅で待つ二人。記憶の中では大学生と人妻だが、実際は50近いオッサンと8歳の子供。
有村架純の、ちょっと影のある妖艶で魅惑的な人妻の設定が合わなくて、二人で歩いてたらどう見ても若いカップルにしか見えない。あの革ジャンが…。
伊藤沙莉の、高校生役も8歳の子持ちの役もイマイチイメージしきれなかった。逆だったらもう少し違った雰囲気になったのに。
目黒蓮良かった♪ 田中圭怖かった♪
大泉洋は言うことなし!
面白かったです。
個人的にツッコミどころ満載
原作未読。
某アイドルの方出演をきっかけに鑑賞。
序盤から説明口調な台詞が多いな〜…と思いつつトータルの出来上がりが良ければいいと思ってましたが。
以下個人的感想です。
時代や場面の転換が多いことはストーリー上仕方ないのかもしれませんが、シーンがブツ切りになっていきなり場面が変わるので気持ちがついていけず疲れました。
途中から世界観に没入することを諦め、冷静にツッコミ入れながら観ていました。
以下個人的なツッコミどころです。
・三角、顔で許されてるけど行動がストーカー
・渡したい物持ち歩きがち
・傘返すシーンはないんだ…
・瑠璃(有村架純)は悲劇のヒロイン思考のせいか男にちょろすぎないか大丈夫か…
・瑠璃の親に選ばれてしまった小山内夫妻可哀想すぎる
・不妊体質は気に入らないが束縛して当たり散らす正木(田中圭)、瑠璃に何を求めてるんだ…
・正木の勘鋭すぎ、転生への理解力高すぎ
・正木が車で後をつけるシーンが「え、カーチェイス始まる…?」と何なら笑いそうになった
特に、
・3人目瑠璃が三角に会いに行き(1人で行くんだ…)、途中で有村架純に変わり(え?)、過去の2人が雨の中で抱き合うシーン
私の理解力が足りないからなのか、これはフィルターがかかっているのか?実際に現代で再開した三角と瑠璃はどうなってるのか?と、クライマックスでしたが、混乱して全く泣けませんでした。
ショッキングなシーンや感動シーンがいきなり始まるので(そして余韻もない)、ついていけず口をポカーンと開けたまま唖然。
個人的には3人目の瑠璃はかなり目も座っていましたし、瑠璃の生死を超えて人を想う強さを持ってして正木(田中圭)を呪殺できるのではないかなと期待しています。(スピンオフホラー)
作品を通し「愛する人が生まれ変わりまた出会える」というテーマなのかもしれませんが、愛する人の姿や年齢が変わってしまった場合、どのように向き合い交流を持っていくのか、登場人物の今後にも疑問が残りました。(小山内も三角も)
役者の皆さんは良かったと思います。
やりたいシーンや説明を尺内に収めること自体厳しい作品なのかもしれませんが、脚本演出次第でもう少しまとまった、人物ももっと魅力的に魅せる作品にできた気がします。
原作との相違もあるようなので、原作を読み理解を深め直すべきなのかもしれません。
以上個人的感想です。
後半が…⭐︎
原作未読にての鑑賞。
趣味は読書というわりに偏っているため、佐藤正午の作品は読んだことがなかった。
正直、また「泣き」にいく物語かとあまり期待せずにに見たら、なかなか良かった。
特に前半の、有村架純と目黒蓮の高田馬場でのエピソードはとても雰囲気があり、
有村架純はもちろん、注目株の目黒蓮の演技が素晴らしくて良いなぁ…と言う感じ。
期待値が上がった。
でも、生まれ変わりの物語ということはわかるし、そうか…という感じだけど、最後の方に
なって、個人的に好きな伊藤紗莉の解説のあたりから しつこく感じてしまった。
伊藤紗莉…前半はいつも通り良いなぁ…と見ていたけど、娘が登場して その娘まで
生まれ変わりで、彼女がそれを容認している姿とかナイナイ!と。
…と言って、どう説明するかと言われたら困るがあの解説で前半が台無しになった
ように思った。
それにダメ出しするように、青森に帰ってからケアマネの娘まで生まれ変わり⁈
そこで、ホントに生まれ変わりはもういいよ。
なんだか残念な映画になってしまった。
それでも、前半の二人と柴咲コウはやっぱり良い。
瑠璃の呪いか?執念か?誰も幸せじゃない❗️
直木賞という言葉に私は弱い。そんな方は多いのではないでしょうか。原作は読んでません。
生まれかわりをテーマの作品だと思って鑑賞しましたが、2番目の瑠璃(小山内の娘)は明らかに、生きてる途中で1番目の瑠璃(有村架純)に憑依されてます。その人格を持ったままよく普通に成長したなあと思う。外であんな大きな声で歌うって結構引いた🥶結局その記憶が不慮の事故を招いてしまう。3番目の瑠璃(伊藤沙莉の娘)の将来も心配だし、梢(柴咲コウ)の生まれかわりのヘルパーの娘の将来も心配だし、それを理解してしまった小山内(大泉洋)のこれからも心配だ。あまり身近で輪廻転生すると誰も幸せになれないよ!正木(田中圭)の前世は極悪人だったのでしょう。
時代背景と年齢、配役にかなりの違和感があり、ついていくのが大変。三角(目黒蓮)なんて全く変わらない佇まい。年齢を重ねたシーンも見たかった。
演者の皆さん最高の演技でした。柴咲コウさんは本当に変わらないなあ。伊藤沙莉さん高校生役はちょっともう厳しいっす。
近所で生まれ変わり過ぎ。駆け足過ぎ。
佐藤正午は好きなので、随分前に原作を買ったまま読んでないがこのようなものなのだろうか。にしても細部がまったく効いてない。ちょっと前に見た『母性』も細部が酷いと思ったら同じ廣木隆一監督で、なぜこの監督にこういったストーリーテリングが重要そうな作品がオファーされるのか不思議。
冒頭からずっと映画的な良さが殺されてるような芝居場が続くと思うと『こんな夜更けにバナナかよ』『そしてバトンは渡された』の脚本家なので面白いものを期待する方が間違っていた。いちいち設定の繋がりを「バカにも伝わるように」丁寧に答え合わせのように写していくのがダサい。せっかくジョンレノン流してもダサいものはダサい。もったいない。特に高田馬場の再現は頑張っているのにもったいない。生まれ変わりの話なので「まさか」というぞわぞわさせる必要がある設定も、出演者の「泣かせるお芝居」でそんなもの匂いもしないし、肝心の子役たちがの撮り方が学芸会を正面から捉えるのでシラケるのみ。唯一、有村架純は怪しい魅力を発揮していた。
にしても、もうちょっとミステリーを感じさせる方法はあるだろうに、と思う。さすがに生まれ変わりと交通事故が多発し過ぎるので、中盤以降はもはやサプライズでもなんでもなく、青森のこの町に宇宙からの怪光線が降り注いだのかとしか思えない。しかもふたつの交通事故でふたりの瑠璃を死に至らしめる田中圭のバカ単純な設定紹介はなんとかならなかったか。こいつも怪光線を浴びたのか鼻歌を聞いて「瑠璃…」と言うのは怪し過ぎ。伊藤沙莉の説明セリフのオンパレードもきつい。
と、設定ダイジェスト映画の見本のような映画だった。韓国とか中国でしっかりリメイクしてもらったらいいと思いました。
執着であり、滅せなければならない
想いを残して死んだため輪廻転生するのは、まぁ良しとして、もう一回死んで、また輪廻転生するのは、いかがなものか。現実に願いが成就するまで、やり続けるのか。それは、まさに執着であり、滅せなければならないのでは。
もっと静かな感動がある話かと思ってたら、全然違った。
子供から説得されるというのも、ホラー味があった。近所の子供まで生まれ変わりとは…。『自分以外全員転生』っていうホラーコメディを書きたくなってしまった。
あと、再会のシーンもナゾで、あれは現実には老人と幼女が抱き合っている、仲の良いおじいちゃんと孫のシーンになってるけど、そこは現実に映像化しちゃうとなんなんで、想像してね、という事でいいのかな。
そのほか細かくは…
一応親としては、7歳児を1人で、リーガロイヤルから高田馬場駅前まで歩かせてはいけない、とか(正木がここまで妨害するのにも運命性がありそうだから、心配すべき)。
1981年の名画座の椅子があんなに立派なわけないよな、とか(せっかく頑張って高田馬場駅前を再現してるのに)。
僕だったら、正木をとっ捕まえて、危険運転致死とかでつきだそうと思うだろうな(のうのうと葬式に来やがって、とか)。
色々思いましたが、もう関わらないでくれ!という大泉洋さんの心情が一番分かりました。
映画ならではの有り得ない設定だけどラストで泣ける邦画。 本年度ベスト。
途中で泣けるシーンもあるけどラストのワンカットで大粒の涙が(笑)
愛する妻と娘を事故で亡くした大泉洋さん演じる小山内。
目黒蓮さん演じる三角との出会いから、愛する娘の瑠璃が生まれ変わっている事を告げられる展開。
無くなった瑠璃が生まれ変わっている事を信じない小山内。
そんなシーンに、これは伏線と推測(笑)
それが見事に回収されるラストが予想外で泣ける。
豪華なキャスト陣で皆さんとても良かった。
有村架純さんが準主役って感じ。
田中圭さん演じる正木が最悪。
瑠璃の有村架純さんバージョンのストーリーが1番良かった。
そして伊藤沙莉さん。
母となり瑠璃を生んだんだけど、娘の言動に違和感も無く応援する感じが有り得ないけど優しい母って感じ。
柴咲コウさんも良かった。
ビデオに撮られた旦那に対する思いが素敵で素敵な夫婦。
ラストシーンが素敵なんだけど一歩間違えばホラー的な感じ(笑)
自分は素敵なシーンに一票。
泣けました( ´∀`)
数年ぶりに泣けました。大泉洋さんの演技力はさすが!
後半から涙、涙でした。
ただ、田中圭さん演じる正木がなぜあんなにも瑠璃に対しての執着心が強かったのか……そして、有村さん演じる瑠璃と目黒さん演じる三角さんが、なぜ生まれ変わっても会いたいと思うほど強く惹かれあったのか、その2点はもう少し掘り下げてもらえてると更に良かったのかもしれません。
どのキャストさんもとてもいい演技をされていました。ハマり役だと思います。久しぶりに、沢山泣かせてもらえました。
幸せより少し切なさが勝るお話
目黒蓮くんと過ごす時間、
本当に幸せそうに笑う
有村架純さんが印象的でした。
この2人の時間に説得力がなければ
物語は成立しません。
劇中で何度か
「子供は親を選んで産まれてくる」
という台詞がありますが、
幼児虐待のニュースなど聴くので
一概には受け入れられませんでしたが
そんな悲劇で終えた次の人生は…
と捉えました。
幸せより少しだけ切なさが勝る
優しいお話。
私にはほとんど嵌らなかったので、この映画をお好きな方はどうかスル...
私にはほとんど嵌らなかったので、この映画をお好きな方はどうかスルーしてください。
複数の時間をモンタージュする構成なれど、正直うまくいっていたように思えない。メイク・CGの工夫も特になく、目黒漣などほとんど老けておらず、タイムスリップした設定なのかと思った。高田馬場駅周辺のCGは頑張ったと思うが早稲田松竹は「アンナカレニナ」何週間やってたのか。
役者が悪いのではないと思うが、説明ゼリフが多くて鼻につく。「奥さんのこずえさん」とか「娘の瑠璃さん」とか、観客が容易に想像つく種類の人間関係の説明ゼリフも。事前にお墓で概要を聞かされているのに高級ホテルのカフェで大声を出すというのもありえない。
追い詰めてしまった結果奥さんを目の前で亡くし、精神を病んで会社も解散、十数年後にようやく立ち直るかと思った矢先、どういう理由か歌を聞いただけで生まれ変わりを確信した田中圭、またもとち狂って親子を事故死に追い込む...。田中圭、いやな奴だけど不幸にもほどがある。彼も現生に相当の想いを残してしまっただけに、絶対に記憶を持って生まれ変わるのじゃろう。
八戸が舞台の一つということで震災が絡んでしまうのではと思ったがそこは出てこなかったのですこし安心した。
原作が直木賞とのこと、きっと映画化のどこかでしくじってしまったのではと思う。「ある男」は原作読もうかと思ったけどこれの原作は読まないだろう。
Pepper Moon
産まれる直前に母親の夢に出て来て自分の名前を、決めたという娘と前世の話。
妻と娘を交通事故で失って8年の八戸で暮らす男が、娘の高校時代の友人に呼びたされて東京へやって来て始まって行くストーリー。
ジョンレノンが亡くなった日に結婚し1年後に娘を授かった夫婦。
7歳の時に原因不明の高熱に冒された娘が、熱から冷めると急に大人びた様子をみせたり、色々なことを知っていたり、そしてみせていくジョンレノンが亡くなった日に出会った大学生と年上の女性の恋愛模様と…。
ちょっと古い昭和テイストのドラマで、ファンタジーというかホワイトなホラーという感じもなかなか面白かったけれどね。
個人的にはどら焼きあたりでちょっと、あれっ?記憶がちょいちょいある程度ならまだしも口の利き方とか最早憑依で、これって完全に人格入ってますよね?
それまでは小山内が拒む様子が頑な過ぎて少し違和感もあったけれど、だとすると確かに娘の人生は無かったことになってしまうからね。
そしてそれまでの状況で充分伝わるのに、他にもなんちゃらとかの説明はフリとして安過ぎるし。
こうなると、傍からみたら親子が抱き合う高田馬場駅前とかその後の2人はどうなるんでしょう…ちょっと気持ち悪さを感じるんですが。
途中までは面白かったのに…やり過ぎはいかんよね。
見てきました!! 涙が止まらないです、泣くのを我慢できない笑 私目...
見てきました!!
涙が止まらないです、泣くのを我慢できない笑
私目黒担で、見に行ったんですけど目黒担の方ほんとにやばいです!笑
見ない方がいいとは言いませんが、結構きついと思います、
でもそれなりに感動し、面白いです
ネタバレ⚠️
会って3日でベットシーンです
結構きつい、。
あと田中圭さんが演じている役が結構緊迫してて急にガシャンなどと音がするので、、
などなどありますが、自分の人生についてまた考えられるのでとてもいい映画だと思います!
キャストも豪華で見ていて飽きたり眠たくなったりすることはないです(個人意見)
とてもいい機会になると思うので見てみるのをおすすめします!
後半は涙が止まらなかった
大泉洋さん、柴咲コウさん、有村架純さん、目黒蓮さん、伊藤沙莉さん、田中圭さん、、
錚々たる顔ぶれがどう絡むのか。
最初の予告では、実は大泉洋=目黒蓮、柴咲コウ=有村架純の輪廻転生物語かと思っていたら、そうきましたかー!
いい意味で予想を裏切ってくれて、その展開にはびっくりでした。
そして正木さん、なんてやつだー!
最後、彼がどうなったのかは気になりましたが。
瑠璃はミステリアスで影のある感じがとてもよかった。美人だなー。カメラ構えたくなるのもわかります。
あれは惹かれちゃうよね。
でもあきらは知らぬとはいえ不倫じゃないか、、それはちょっとなあ。
てっきり瑠璃は病気に悩んで、あと少しの命だから自暴自棄になってて、、と思っていたけど、それも外れました^^;
そして親友の記憶を持つ自分の子、というのもなかなか複雑ですね。
意外と楽しく家族としてやれるのかなあ?
あきらくんに会いに行くところで、子供のままだったらどうしようかと思ったけど、そこはちゃんと大人の二人で描かれたからよかった。
輪廻転生してもまた好きだった人に会いたい、一緒にいたい、というのは憧れますね。
とても良いお話でした。
ファンタジー/リアリティ 注意、ネタバレあります
いい話だと思った。
とはいえ腑に落ちないところは多い。
一番気になったのはリアリティとファンタジーの境目である。
泣ける話なのになんかファンタジーがすぎると思ってしまった。匙加減が非常に難しいのだろう。
ちょっと思ったのはこういった生まれ変わりは言い切ってしまうとキツいということだ。
生まれ変わりかもしれない、きっとそうだ、いや絶対そうだ!
証拠はないが、そんな思いを抱かずにはいられない、という状態で止めておくべきなのだろう。
子供の独白はちょっとやりすぎだったのではないか。
私は生まれ変わりですではなくて、本人は言わずとも周りが確信するレベルがちょうど良いと思う(個人的には)。
最終的に瑠璃がるりであることがわからないといけないからどこまではっきり見せた方が良いのか難しいのはよくわかります。2時間で見せるのも困難なのでしょう。
さて。
輪廻転生、あると思います。
不思議なことってたくさんあるし、人智で計れないものは山ほどあります。
宇宙があって、星が生まれ、地球が生まれ、長い年月をかけて生き物が生まれ、人間が誕生した。
我々は、生物はなぜ生きているのか、なぜかくも複雑な仕組みをこの体内に宿しているのか。
この世の全てが不思議だと思います。
だから不思議は不思議でいいのではないかと。
不思議であることは不思議のまま、曖昧にしておいた方が気持ち良いのではないか。
そんなことを思いました。
ちなみに、有村架純の可愛さと色気が本作で爆発しています。
瑠璃と哲彦(あきら)の恋物語❤️
思いをよせながらも一緒になれない、思いを残しながら不慮の事故での突然の死。
そんな残された人、家族、好きな人へ希望の光ではないけど別の人へ生まれ変わって出会う(再開する)、そんな夢のある話し。
既婚者の瑠璃(有村架純)、たまたま雨が降ってきて雨宿り。雨宿り先に勤める哲彦(目黒蓮)そこから始まる(出会う)ストーリー。
瑠璃の体に病気がみつかり子供ができないとわかり旦那(田中圭)からDV、罵声の日々。
そんななか、あきら(哲彦)に出会い優しさに惹かれる。
序盤から泣けたんですが瑠璃と哲彦の会えたらいいなで待ち伏せ。
出会った後の男女の何気ない会話、川沿いの道に座ってのお喋り。何かわからないけど観てて泣けてきました。
細かく書くと長文になりそうなんでサクッと書くんですが色々なシーンに伏線が織り込まれており話がひとつに繋がってく。
瑠璃(有村架純)と哲彦のやりとりで幸せそうな夫婦がいて...からの件で不慮の事故で瑠璃(有村架純)亡くなる。
あきらへ出会う為生まれ変わった先がその幸せそうな夫婦の小山内堅(大泉洋)と梢(柴咲コウ)の子供として生まれ変わる...だからその夫婦を選んだのね!って感じでした。
大泉洋さんってこんな感じの役も出来るんだなと、元々好きなんですがさらに好きになりました。
ファンタジーな話しではありますが素敵なストーリーでした。
ラストのラストで梢の生まれ変わりがわかった時はまた泣けました。
【”Remember Love ”恋人を大切にする、親は子に溢れる愛情を注ぐという当り前の事を思い出させてくれた、時空を超えた切なきラブストーリー。時間を行き来する、物語構成も佳き作品である。】
ー 今作では、”Remember Love ”が、随所で流れる。ご存じの通り、オノ・ヨーコの曲である。ジョン・レノンはその後、志半ばで凶弾に斃れたが、この曲の美しさは色褪せない・・。-
◆感想
1.二つの物語の絡ませ方の巧さ
・小山内(大泉洋)は、愛する梢(柴咲コウ)と、愛娘瑠璃(菊池日菜子)は、幸せな日々を送っている。
・どこか浮かない顔の女性(有村架純)は、三角哲彦(目黒蓮)と偶然出会った事で、明るさを取り戻していく。そして、女性は三角に苗字は名乗らず、”瑠璃”とだけ教える。
ー だが、小山内は妻と娘を交通事故で失い、三角は”瑠璃”を列車事故で亡くす。
一見、何の繋がりも感じられないこの二つの物語が、収斂していく様が上手く描かれている。-
2.生まれ変わりを信じるかどうか
・私は、輪廻転生を信じるモノであるが、今作では更に一歩踏み込んで、”子供は、親を選んで産まれてくる。”という設定がとても上手く機能している。
・更に言えば、一人の人を心から恋しながら、非業の死を迎えた場合、その思いは時空を越えて繋がれるという所も良い。
- 今作で言えば、有村架純さん演じる天外孤独だった、正木瑠璃が、自分を愛してくれた男、竜之介(田中圭)と結婚しながら、子供が出来ない事実が発覚した事で、徐々に距離が出来て行く中、三角と出会った事で、彼に救われて行く姿である。
竜之介は、自分の思い描いた通りに物事が進まないとキレる、甘やかされて育った人に多いと言われる人物として描かれているが、この愚かしき男が二つの物語を結び付けている構成も良い。-
3.恋する心の繋がりの描き方
・三角への想いを抱えながら亡くなった正木瑠璃が、小山内と梢として生まれて来るシーン。
- 梢が、小山内に”この子が瑠璃という名前にしてって、言ったの・・。”
最初はサラリと見ていたが、この言葉の重さが、後半に効いてくる。
さらに、高校生になった小山内瑠璃が親友ゆい(伊藤彩莉)に、”三角の事が頭から離れない”と告げ、キャンパスに有った事のない三角の絵を描く姿。
そして、小山内瑠璃が亡くなった後、ゆいの娘、瑠璃が、小山内に告げた数々の”知らない筈の”事。巧いなあ・・。-
<目尻に涙が滲んだシーンは数々あれど、
1.天外孤独だった、正木瑠璃が、夫との間に溝が出来て行った時に、三角と出会い徐々に笑顔が増えて行く姿。有村架純さんって、改めて良い女優さんだなあ・・。
そして、後半になって彼女の想いが、時空を越えて繋がっていく様は、沁みたなあ。
2.小山内が、母の具合が良くない事で、独り東北新幹線で故郷に戻る車中で、ゆいから”これは、小山内さんが持っていた方が良い”と渡されたビデオを車内で見返すシーン。
そこで、亡き梢が娘に語っていた事。
”実は、私の方が先にお父さんの事を好きになっていたのよ・・。ずーっと、好きですよ。”
で、迎えに来た小山内の母の介護士の娘が、小山内の顔を見て、梢と同じ指を口に当てる仕草をしながら、笑顔で小山内を見る姿。梢も又、死しても小山内の事を想い、生まれ変わっていた事が分かるシーンはもう・・。
今作は、切ないが涙を堪えるのが難しい、時空を超えたラブストーリーである。>
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