カラーパープルのレビュー・感想・評価
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壮大なゴスペル
アリス・ウォーカーのピューリッツァ賞受賞作品をスピルバーグが映画化、その後ブロードウェイでミュージカル化され、今回ミュージカルとして再映画化。
魂の叫びが歌声となりダンスとなり発せられる。まさにミュージカル向きのストーリーだったのだ。
主人公はじめ主要キャストの歌声はパワフルで素晴らしく、群舞シーンはワクワクが止まらない。
ただ、歌とダンスが入った分、ストーリーが端折られたのか少し分かりづらい。
1985年のスピルバーグ版、ウーピー・ゴールドバーグもオプラ・ウィンフリーもダニー・グローバーも初めて観たけどキラキラと輝いていた。
スピルバーグ作品の中で一番好きな映画だった。DVDも買った。(今、一番好きなのは「1941」です)
今回の主要キャスト、既に舞台でも同じ役を演じており歌唱は素晴らしい。ただ映画向きではないのか、個人的にはオリジナルのキャストほど魅力は感じなかった。
原作者のアリス・ウォーカーさん、映画公開(1985版)から数年後、サンフランシスコの教会で講演された際に紹介してもらい握手してもらいました。とても小柄で笑顔の絶えない可愛らしい女性だった。この人が(この人の親の世代が)映画みたいな体験してきたんだなぁ、と思った覚えがあります。
黒人でも(日本人でも何人でも)、女でも(男でも)、貧しくても、醜くても、それでも私は生きている。
生きる勇気を与えてくれる、映画はこうでないとね。
(セリーはおそれていない)
時代の流れを感じた
1985年スピルバーグ監督のカラーパープルは以前、レンタルして2回見ました。それが20年くらい前?
なのでこの映画は公開前から楽しみにしてて、やっと見に行けたんですが違う映画のように感じてしまいました。もちろん今回のはミュージカルだし、私の感性も以前より大人になって擦れてしまってるかもしれません。
やっぱり時代の流れでDVとか差別シーンなんかが抑え目になっているんでしょうね。以前よりムカつく事がなく、そのせいか感情の起伏が大きく揺さぶられることは無かったです。
でもそれを差し引いても良い映画!主人公のセリーみたいな強い女性に憧れます。弱い犬ほどよく吠える、セリーの周りの男性に強さをねじ伏せられていただけで、本当に強くて賢くて心がキレイな女性です。
いつかは本場でミュージカルを見てみたいなー
その前にもう一度、スピルバーグのほうを見たいと思います!
じんわり心に花が咲く
もっとミュージカルを!
鑑賞後、改めて思ったのはスピルバーグ監督の「カラーパープル」はすごい出来だったということ。演出力は言うまでもなく、演者はみんなここからスターになっていった。
このミュージカル版は舞台版ミュージカルのリメイクでもあるけどそれは未見。スピルバーグ制作なのでセルフリメイクでもあるけど、どうしても比較してしまうと不利になるのは仕方ないが、ならば役者の魅力とミュージカルスコアを期待したが、出だしこそゴスペル炸裂で「おっ!」とのめり込んだ。それ以降も楽しめたけど、ドラマが多くミュージカルシーンはやや平凡。そのためスピルバーグの演出とどうしても比較してしまった。
でもこの「カラーパープル」が初見の人はかなり楽しめると思います。
期待を裏切らない作品
重い話でもミュージカルならば観られる
音楽は良いけど
ブロードウェイミュージカルの劇場版リメイクとのこと。
私はスピルバーグの映画の印象が強く、そもそも持っていたイメージが違うということで評価は低めになったかも知れない。
当たり前なんだろうけど、音楽はすごく良い。一曲一曲が名曲だと感じるゴスペル調やブルース。
もちろん歌声も素晴らしい。
演者たちの存在感も凄い。
ただ、物語との「噛み合わせ」が良くないというか、お話の展開がかなり強引で「次の曲への繋ぎ」みたいな話運びのように感じてしまったシーンもいくつか。
あの妹は、可哀想な割に最初から悲壮感がなく、あの時代にあの家庭に産まれてもなお危機感をあまり感じないまま生き別れ、そのままラストに至る流れとか、お父さんの急な改心とか、飲み込み難い部分が複数あったのは否めない。
黒人女性のおかれた酷い境遇を描いてはいるものの、女性にパワフルな登場人物が多いので、それほど観ていて辛くはないのは救いかな。
暗い話を明るく
黒人女性の歴史
酷な中から幸せをつかむ
こういうリメイクはいいね
自分を取り戻す痛快さ‼
生きるものの美しさ
心の中にこそ神(希望)がある
話題作でもあり、レビューの評価も良かったため鑑賞
ミュージカルパートの力強さはダンスを含めて圧巻であり、最近ではトップガンに匹敵するくらい映画館で観て良かったと思える作品でした
生き別れた家族との再会を願う主人公セリーと、強く生きるその友人たち。重苦しいテーマで目を逸らしたくなるシーンも少なくないですが、それでも2時間半を没入できるのは黒人差別や女性蔑視に立ち向かいながら自分は生きているんだという実感を取り戻す希望をそこに見るからと感じました
物語では希望は神であり、誰にでも心の中に宿っているという語り口も良かっです。ラストシーンの画もそれを示唆してた様に思います
こういう部分は原作小説由来の秀逸さでしょうか
そして、一際存在感を放っていたダニエル・ブルックスさんのアカデミー助演女優賞受賞を応援したくなりました。セレモニーが楽しみです
おまけ)ハーポさん見覚えがあると思ってたらイン・ザ・ハイツにも出てました
ありがとうございました
地味にジーンときました
期待したほどのカタルシスはない
本作では3人の女性が、それぞれの戦い方を魅せてくれます。
ソフィアは自身を卑下することなく誇りをもって対峙し、時には戦うことも厭わない強い女性です。
シュグは誰にも振り回されず、翻弄するように魅惑的な女性です。
主人公のセリーは、痛みや苦しみを耐え忍ぶ受け身なようでいて、心の芯は強く、どれだけ長く不遇であっても大事なものを失わず人に優しさを与えられる、まさに不屈の女性です。
物語は主人公セリーの人生を駆け抜けていきます。
もうすこし焦点を絞って、深く描いてもよかったのではないかなと思いました。
主人公が家を出たあたりから、物語の流れがはやすぎて、テンポはよいけれど情緒が損なわれている気がします。
終盤の主人公の独唱は、歌はすばらしいのでしょうが唐突に挿入されたように思え、戸惑っている間にクライマックスを迎えてしまいました。
主人公の人生が凄惨だっただけに期待したものが大きすぎただけなのか、十分なカタルシスを感じられないまま終わってしまいました。
音楽で最も印象に残ったのは序盤のネティ(ハリー・ベイリー)とです。
少女時代のネティとセリーのミュージカルはとてもチャーミングで、その後の彼女たちの苦難を思うと愛おしいです。
ミュージカルはパワフルで見ごたえがありますが、記憶に残るフレーズはありませんでした。
差別の歴史
圧倒された!!胸のシンバルが鳴りっぱなし!
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