ドント・ウォーリー・ダーリンのレビュー・感想・評価
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◇すべては妄想と幻影。
舞台設定は、1950年代カリフォルニア州。陽気なR&Bをバックに幸せな若い夫婦の完璧に見えるスタイリッシュな生活が描かれます。生活感希薄な郊外の住宅地、毎朝、夫達は50'sの派手なアメ車に乗って、規則正しく出勤していきます。妻達は、手を振って見送った後、専業主婦として、夫の留守中の家事に勤しみます。夫が帰宅すれば愛を交わし、時々は夫婦達で集まってホームパーティ。あまりにも象徴的な1950年代、アメリカン🇺🇸 カルチャーの青春期、脳天気な男中心社会の幻想そのものの世界です。絵に描いたような幸福、そして、端々に挟み込まれる違和感。
後半は、メタバース。#metaverse 前半の陽気さから一転して、印影の深い前衛的にさえ感じられる映像が続きます。MTV的なコラージュ感で繰り返し挿入される舞踏シーン、真上から撮る凝ったカメラアングル、ゴージャス且つ技巧的な映像が楽しめました。
エンディングに向けて、クラシックカーによる砂漠の中速カーチェイス、赤い男たちの追跡、砂漠の丘を駆け上がるアリス(フローレンスピュー)。🏃♀️🏃♂️🏃♂️🏃♂️🏃♂️ 序破急、唐突なエンディング。
フェミニズム・ホラーというカテゴリーがあるらしいです。確かにこの作品も女性監督が女性をテーマに社会風刺的な描き方をしています。但し、フェミニズムというテーマに固執すると中途半端な結末に感じるかもしれません。前半は紋切型の男が持つ幻想、幻影を象徴的に誇張して描くパート、後半は男達の幻想までも包含した女の壮大な白昼夢、妄想として観る方が面白いです。男の夢は単純、女の妄想は抽象的で奥深い、などと比較して考えると興味が広がる気がしました。
#DontWorryDarling
#オリヴィアワイルド 監督#OliviaWilde
#ケイティシルバーマン 脚本 #KatieSilberman
#ジョンパウエル 音楽#JohnPowell
音楽、いいです。
前半はオーデイズナンバー。♪ Night Time Is the Right Time #RayCharles 後半は前衛的なミニマル。
#マシューリバティーク 撮影 #ダーレンアロノフスキー 監督作品の撮影多数。#MatthewLibatique
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#フローレンスピュー /アリス・チェンバーズ--ジャックの妻。若くて献身的な専業主婦として。>>#ミッドサマー の時から、どこか生意気に感じてしまいます。可哀想にと同情寄せるべきシーンでも憎々しさが混ざり合います。虐められる姿が楽しみになって、見入ってしまう不思議な女優さん、人の潜在的サディズムを覚醒させる、可愛さ余って憎さ百倍的ポテンシャルを秘めています。この作品の魅力の半分以上は彼女のキャラだと思います。
#FlorencePugh
#ハリースタイルズ / ジャック・チェンバーズ --アリスの若き夫です。「ヴィクトリー・プロジェクト」という謎の仕事に携わっています。>>イギリス🇬🇧のアイドルグループ#ワンダイレクション メンバーです。この作品をキッカケに監督のオリヴィア・ワイルドと交際を始めたというゴシップネタも元アイドルあるあるかもしれません。
#HarryStyles
#オリヴィアワイルド /メアリー --ご近所に住むアリスの親友。真相を知る謎めいた存在です。>>監督としても活躍する意識高めな女性。肉食系を感じるルックス、なるほどのゴシップ。
#OliviaWilde
#クリスパイン /フランク --ジャック(ハリースタイルズ)が勤める「ヴィクトリー・プロジェクト」の創設者。>>取り繕った自信を弱めの目力で感じさせる演技でした。#スタートレック
#ChrisPine
#ジェンマチャン /シェリー --フランクの妻。コミュニティを影で牛耳っています。>> 香港系イギリス人。アジアンクールビューティーだと思います。#GemmaChan
#キキレイン /マーガレット--お隣さんの黒人奥さん。特殊な環境下で精神を病んでいきます。#KiKiLayne
#ディタフォンティース /ダンサー
#NewBurlesque ニュー・バーレスク
#DitavonTeese
夫婦とはいえ、他人の人生巻き込むな!!
大好きなフローレンス・ピューが主演の作品。やっと鑑賞。
無機質な家と人工的で整いすぎた奇妙な町。
美しいのに、序盤から不穏な空気とミステリー感が漂っている。
アリスが見た悪夢、親友・マーガレットの奇行?!、立ち入り禁止の本部…
少しずつ明るみになる真実…
伏線の張り方が巧みでのめり込んで見てしまう面白さがあった(回収しきれていない部分もいくつか気になるが)。
※ 以下ネタバレ
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
仮想空間メタバース。これだけメタバースを題材にした作品が何本も公開されていると、そろそろこういった未来も遠くないのかなぁ、なんて思ったり。
ジャックが望んだ生活や人生。それは愛するアリスのためだったのだほうか?
いや、違う。仕事に就けず辛い現実から逃れるため、そこには妻を連れて行く必要があったから。
バニーは本部の正体を見たけど子どもを守るため仮想空間に残ることを決意していた。
シェリーは夫・フランクは殺したはいいが、結局どうしたのだろう?
アリスは無事に現実世界に帰れたってこと?
終わり方が不完全燃焼。とはいえ、最後のカーチェイスは興奮したな。
自分の人生は自分で決める。いくら夫婦とはいえ、他人を巻き込まないで!というメッセージなんですかね?
良作でした。
ユートピアだと思ってた
本作に出てくる1950年代のアメリカって、凄く勢いがありそうな国ですね。国家も企業も国民も一丸となって、ひたすら消費を重ねることをユートピアとしてそうです。俺達は凄えぞお。
だけど、1950年代に夢見たユートピアの先にあったのは、2020年代のディストピア。そんな2020年代のディストピアに住むジャックが、妻を1950年代ユートピア風の仮装空間へ送りこんでいたというトンデモなオチでした。
この1950年代ユートピア風仮想空間は、見事なまでにホモソーシャルな世界。そんなホモソな世界で一番大切なものは、妻でも家族でもなく利害関係のある男性同士の絆です。なかなか大変そう。
このユートピアで、アリスにはしばしば異変が起きますが、原因が何か分かりません。強い愛で結ばれていると思っていたジャックとの関係もなんだかおかしい。ジャックは現実でも仮想空間でもアリスを都合良く利用しているだけなのではないかな?
トンデモ男とトンデモな世界で、アリスはとうとう発狂してしまいました。ホモソな世界では、自分が感じたことを言おうものなら、被害妄想の酷いメンヘラ女として袋叩きにあいます。
あれ、このアリスって、実は私のことかもしれない。
舞台設定はリアルじゃないのに、男女の関係性だけは妙にリアル。しかも、アリスは闘い変化するのに、ジャックは過去とホモソにしがみついて変化できません。
仮想空間にすることにより、社会的な抑圧と社会通念がよりリアルに感じました。でもこの仮想空間って、一体誰が作ったの?
ミステリーの姫君
フローレンス・ヒューはミステリーに持って来いのキャラクターのようだ。小柄なぽっちゃり型の体型でチャーミングな容貌がシリアスな局面になった途端にその魅力が増す変わったタイプのヒロインである。今回もその役柄を十二分にこなし、ハマリ役とも言えるほど、人を惹きつける演技だった。
白々しいほどの豊かな生活環境に疑問を持つのは当たり前のように思える。全てが幸福に満ち溢れた環境だと人は不安になるのも当たり前のように思える。その「当たり前のように思える」世界が実は当たり前ではなく「誰かに与えられた」世界、作られた演出過多の世界だったといったヴァーチャル・リアリティを上手くミステリーに仕立てた佳作である。本能的な疑問と不安が見事に真実を暴き出す演出のやり方がこの監督の優れた力量だと思った。時代設定がアメリカが夢と希望に満ちていた豊かな1950年代にしていたのも納得が行く。
作品の終わり方が続編を匂わせるような感じだったので、もし実現するようなら、また鑑賞したい。作品もフローレンス・ヒューも次回を期待させる素晴らしさだった。サントラも中々良かった。
あのゲームのあの町
予告見た時点で「Fallout3のトランキルレーンだ!」と思っていたら、想像以上にその通りだった。
ビクトリータウンの住人の中にも、現実での正体を隠して生活している人がいるんじゃないだろうか。
ぴったり答え合わせをしない、考察しがいのある終わり方だった。
レトロちっくスリラー
フローレンスピューは面白い魅力を持っていると思う。この作品は彼女が主演じゃなければ滑稽なB級スリラーになっていたかもしれない。
監督のオリヴィアワイルドがインタビューで、この作品はスリラーで古典的なハリウッド映画にしたいと思ってたと話していた。
エイドリアンライン映画や、マトリックス、トルゥーマンショーに影響を受けているとも。
つまり、ぱっと見は刺激的でおもしろそーな映画だが、その実、普遍的なテーマがあり万人受けするような映画という所か。
このどんとこいダーリンは、主人公が完璧に見えるがどこか奇妙な街ビクトリーでの暮らしに違和感を察知するも逆に周りに異常者として扱われるようになってしまう。
しかし謎が解き明かされると、実はこのビクトリーは仮想世界でなんと旦那が現実世界で主人公を眠らせ監禁している。
その理由も…妻がいつも忙しそうで構ってくれないからビクトリーに閉じこめちゃった。なんていうドイヒーさ。
まあ普遍的…古典的かもしれない。理由としては。
でもそらピューもブチギレて現実に帰りたくなるわ。
(こういう男に虐げられてたまるかっつーの!という役が実に合っている。)
でも監督自ら演じる女性は、自ら望んで仮想世界に留まっているというし。
単純にビクトリー=ダークサイドというわけでもない。
悪役がボヤけているように見えるのも、何が正しいかは誰にとってもそれぞれ違うという表れか。
余談。
ところどころサブリミナル映像入れてるようだったけど、不気味さはピューのレトロな着飾りで充分だったよ。
てかハリースタイルズは爽やか過ぎて黒幕だって分かっても気持ち悪さが無かった。逆にスゲー。
フローレンス・ピューがいつものドヤ顔に加え変顔まで見せて大熱演。然しアメリカ白人(特に男)にとって1950年代後半~1960年代前半っていつまでもアメリカン・ドリームなのね。
①最初の方は『ステップフォードの妻たち』の焼き直しかと思ったし、砂漠の中のニュータウンというロケーション、自家用車がみんなクラシックカー、仕事に出かける夫を送り出す1950年代風ファッションの妻たち、流れる懐メロ(1960年代初めのヒット曲が多かったけど)、等々これだけでここが作られた世界(街)だと分かる。
②おかしいと気付いた主人公が偽ユートピアから逃げ出すか、内から破壊するだけなら今までに幾らも作られてきたユートピアSFと変わりはないが、時折差し込まれるneuroticな映像が2020年代っぽいところか。
フローレンス・ピューが窓を拭いている時に窓と壁に挟まれて変顔晒すところや、キッチンでサランラップで顔をぐるぐる巻きにして、またまた変顔晒すところは面白い。
③ダメ夫達が苦労させている妻達にユートピアをプレゼントするという建前の裏には、実は男性優位主義(マチズモ)があるという隠し味(というか暗に批判?)が如何にも女性脚本家・女性監督らしい。男のプライドを保ちたいという思いの裏返しだね。ジャックが真相をアリスに暴露した時に、“毎朝会社に出掛けるのがイヤだった”とはお子ちゃまかい、と思ってしまったし(これ以上書くと⚪⚪ハラ)と言われそうなので止めときます。
④男達の夢であった偽ユートピアが壊れそうになった時(クリス・パインが情けなくも事態を収拾出来なくなった時)に、それまで貞淑な妻を装っていたジェマ・チェンが“このバカ男。次はあたしの番よ。”と刺し殺したところから察するに次は女達の偽ユートピアを作るのかな。それも#MeToo時代らしくて面白いかも。
⑤オリビア・ワイルド(『The O.C.』は全話観たけどどこに出ていたかしら?)も監督の特権か美味しい役一人占め。
⑥ホラーらしいけれど、ユニークな映画ではあるが少しも怖くない。
意欲作
狂信的な人の中で正気を保ち一人奮闘するという何となくミッドサマーに共通するフローレンス・ピューの熱演を、監督と元アイドル年下主演俳優の恋愛スキャンダルに持って行かれて彼女のおかんむりはごもっとも。
理想郷のような住宅地(プラス夫の勤務先)がビッグブラザーみたいに管理下にある陰謀だったというのは既視感だけど、そこに1950年代の核実験と連結させ、また夫は承知の上で妻は騙されており、反逆するのが女性というのがオリビア・ワイルド風。夫の腹に刺した包丁を捻りながら「今度は私の番」というジェンマ・チャンはこれから何をするのだろう。
1950年代に女医が活躍していたのか?病院の看護師も赤い服だったので、妄想と過去の現実とがわからなかった。
恋人にセクシーな演技をさせたいのか夫婦でイチャつくシーンが多くそれが中弛みに繋がりちょっと眠かった。
よく分からないトランス状態になり、脳汁が出る。
時代、ファッション、クラシックカー
全てがドンピシャでパーフェクト
(後にそれはなぜか分かるわけだが……)
序盤はそのバッチリな世界観に目が幸せな気持ちに
中盤は少し中弛みかも? と思って若干睡魔と戦ったものの
なんでか?
繰り返される映像と差し込まれるサブリミナル効果で
段々ハイに、トランス状態になってくる感覚。
終盤のカーチェイス展開からはずっとトリハダ!!!
正直「予告見てちょっと気になる」くらいだったので
予想を上回って最高だった。
アリスのムチかわ、バニーの強かわ、バイオレットの儚かわなど……
ありとあらゆる美女が美しいドレスで出てきてステキ
最近、女の幸せとはなんぞやみたいなのありますけど
色んな理想があって然るべきで
アリスには苦労も多く働き詰めでも現実が「正」
バニーには子どもがおり、家で旦那の帰りを待つ仮想現実の世界が「正」
私はどっちも共感できます。
とにかく画が美しく、私のツボ過ぎたので興奮です
映画館で没入して見るべき。
ミッドサマーとはちがうピューを見ることができます
最初に言っておくと、フローレンスピューが主演ということ,ミッドサマーのインパクト強く、映画予告がおどろおどろしいとこらが強調しすぎて広告宣伝の失敗ではないかと思っている。
むしろ、社会派心理サスペンスドラマですよ。
さて、
お母さんは専業主婦で、旦那さんが大黒柱で働き、こどもがいて幸せな家族。休みの日はみんなでらお出かけ。会社の行事には、そろって出る。
1950年代のテレビドラマ奥さまは魔女などはその典型。平和な米国の家庭生活。
でも、それも最近はそうではないらしい。結婚したカップルの半分は離婚。離婚が当たり前になっている。そして、そんな親たちを見て育った子どもたちも、結婚ってそんなもんかと思ってくる。それが、ますます、結婚というあり方、家族のあり方に変容をきたさせることになる。
だから、最近の映画で50年代60年代の米国家庭を描いたドラマは、まともなストーリーとして成り立ってない。例えば、マーベルのテレビシリーズ ワンダヴィジョンもそうだったし、マット・デイモンのサバービコン仮面を被った街もそうだ。結局、50年代、60年代の幸福な家族像が永続性があるのなら今もつづいてるはず。朝、男が働きに行き、奥さんは家の掃除、洗濯、そして買い物してご飯の用意。
前段が長くなったが、この映画はそういう専業主婦とイカしたサラリーマンというシナリオに沿ってみんなが動かされる。みんながさいみん効果でそこから飛び出そうとすると殺される。赤い服の男に取り押さえられる。この生活で満足ならいいじゃないというわけだ。しかし、主人公は外科医というスキルがあり、バリバリの現役だった。それが毎日、料理を作って
お掃除して、旦那さんの帰りを待つ。何の変化もない。こういう生活に耐えられるわけがない。そこからストーリーが動き出す。
それで思ったのは。今の日本。閉ざされた空間でここが一番と信じきって毎日を送る。この日本で飛び出して行っても、殺されることはないのにね。
とてつもないラブストーリー
毒舌と皮肉に満ち満ちてはいるが。
愛こそ全てをこんなカタチで見た事がない。
男性諸氏の誤解と欺瞞を直視させられはするが、可能な限り優しさをもって諭されてるような気にもなる。
作品的にはかなりな違和感をもって進んでいく。
色使いも落ち着かないし、乱痴気騒ぎからの幕開けだし。なんだこの上っ面な世界は、って感じだ。
結局の所、精神世界の話で現実とは違う空間で物語は進む。現実では寝たきりで目に妙な装置をつけられてる。
気が利いているのは、コレは男性主導の元、作られた世界であるという事。…ラスト近くに裏で糸をひく女性の存在も出てきたりするが。
つまり…
のっけから落ち着かねぇなと嫌悪感を抱きながら見てたものは、男性主観の世界なのだ。しかも、女性の事も考えて作られた世界なのである。
見せられる日常も、男性が与えたであろう価値観を基盤に進んでいるように思えたりする。
この時点で、女性は男性からの価値観を押し付けられ、労働を余儀なくされてはいるのだけれど、ソレが幸せだと刷り込まれている状態にも見えてくる。
てっきり俺は、男性上位社会が女性に強制してきたアレやコレやを強烈に叱られるのかと思ってた。
60年代を再現したのは、男性が最も調子に乗ってた時代なのかもしれない。
その異常な世界に気づく主人公。
正常な思考を取り戻す過程は、この世界では被害妄想に囚われていくように映る。
男性は完璧な世界だと強調し、彼女を引き留めようと懇願する。
ここで彼女は揺れる。
「ああ、それでも愛してる。愛してるの。」
この異常な世界に閉じ込められているにも関わらず、彼に対する愛情は揺るがないようだ。
「何もいらないから、一緒に逃げよう」と女性は訴える。
この世界を捨てた先の現実は散々なもので…男性は無職で生活は彼女に依存してる。彼女は医師でかなりなハードワークをこなし、仕事にも生活にも疲れているように見える。
現実世界への認識はこの時点では無いようにもおもうのだけど、彼女はこの完璧な世界から脱出する。
与えられ見せられる夢を拒絶する。
おそらくならば目覚めて終幕。
そしてタイトルコール「心配しないでダーリン」
ご丁寧な事に、2回も念を押される。
「心配しないで、ダーリン!」
…男性の恋愛観がいかに稚拙で即物的であったのか思い知らされる。彼の焦りも愛情表現も痛い程分かるのだ。
女性を幸せにするにあたり、金を稼いで、いい車に乗って、素敵なドレスで着飾って、マイホームがあり、妻は家事に従事し、情熱的なSEXをして、美味いメシとワインが並ぶ食卓。
そんなものでしか愛情を証明する術をもたない。
その全てが揃っているのが、この世界であり、理想ではないのか、と。
だが、女性はその理想を拒絶し、彼だけを選ぶ。
それが「一緒に逃げよう」って台詞だ。
まいりました。
女性の底知れぬ母性に白旗です。
おそらくならば
「そんなもの無くても、ちゃんと愛してるから、心配しないでダーリン」ってのが本題なのだろう。
逆説的ではあるが、この解釈に至りラブストーリーだと定義した。
もう…手のひらで転ばされてるような感覚しかないwとんでもなく大きく豊かなモノで包まれてる。
それに比べて男性側のなんと矮小で浅薄なものかと反省する。そして「my」が付かない所をみると、全ての男性に当てはまるメッセージなのであろう。
作品的には☆3.5だけど、コンセプトとかセンスならば☆50くらいつけてもいい。
だって2回も念を押されるんだよ?
「心配しないでダーリン!嘘じゃないよ?」って言われたような気がして吹き出したw
やさしくない
ところどころ説明不足。
黒幕的なものがボケてるし。セルシ(ジェンマ・チャン)なの?
ラストももうちょっと、こう…
詰めが甘いので中途半端。
流行りの「女性の権利・戦い」的なもの。
見ているうちに「ビバリウム」的なものを推測していたが、まさかの「マトリックス」。
赤い服の人たちはエージェント・スミスか。
アメリカオールディーズの音楽は良い。
フローレンスピュー、だんだん大人の色気みたいなものが出てきて艶めかしい。
不完全な秩序
完璧な状態にしようとす街の設計や家のデザインが綺麗で不気味な雰囲気もあって良かったです!
主人公のまわりの住人たちの人柄は分かりましたが、もう少し人間関係によって秩序が狂ったり、街の中になにか仕掛けがあった方がおもしろいと感じました…
ラストは砂漠でデスロードがはじまったと思ったら、現実の世界の説明もあまりなく終わってしまったのが残念です😂
中盤以降は、本部について謎を解明するようなストーリーだと先が気になる展開で良いかなと思いました。
男社会最強!
面白かった。
初めにふと、これはひょっとして現代劇なのかもとか思ってたけど
(途中医者が携帯を持っていたように見えたのは気のせい?)
まさか電脳だったとは・・・。
言いたいことや、やりたいこと、ストーリー展開や雰囲気、
とてもよくて、風刺も効いてて楽しめた。
アメリカだと、男社会最強!みたいに思ってる男って
いっぱいいるのかな。
ただ、惜しいなって思ったのは、現実の世界との繋ぎが
あの目を見開く眼鏡みたいなやつだけで成立しているのは
ちょっと無理があるんじゃないかなって思った。
食事は?排泄物は?目乾かない?とか。
あと、殴ったら現実の世界でも死んじゃうってどうなの?
とも思ってしまった。
あそこで、本当はこうだったんだ!っていう衝撃が欲しかったなぁと。
マトリックスが「実は電池だった!」の時すごい衝撃だったから
奥さんがもっと無惨にコードに繋がれているとか、一応それっぽく
それだけで成立するような見た目になってた方がよかったかなぁと。
(まぁ、それじゃぁまんまマトリックスになっちゃうけど)
でもそれ以外は満足でした。
主人公のアリスは贅沢な生活から抜け出せるのか…
映像は砂漠の中に建てられた、なに不自由のない造られた街(ヘブンもしくはユートピア)からはじまる
そこには、男は仕事に出て、女は家の掃除洗濯料理やカルチャーセンターに行き、夜は毎夜のパーティに明け暮れ、まさに人生を謳歌していた。
しかし、その中の一人がこの生活自体に疑問をいだきだし…
不思議の国アリス(簡単な童話ではなく、長編のヤツ)を事前に読んでくるとしっくりくるかも😓
私は映画→不思議の国アリスだったので映画館では…
現代の貧乏生活(私みたいな)をしている人が、贅沢で幸せな生活をバーチャル体験しているといった、現代版の浦島太郎的な話だったと思う。
シャブ中の人は貧乏暮らしの確率が高いといった統計があるが、有る意味それを不思議の国のアリスと混ぜた感があった。しっくりこず。
カオス ハーモニー
レーティングがPG12とのことだが、R-15に近い演出だったのではと感じる作品
主催を殺してその座を奪った主催妻の次なる攻撃は、女性ならではの夫の幻を浮かび上がらせ、恋愛に訴える作戦 果たしてブラックエンドでの声は、現実社会に戻れた安堵か、それとも再度仮想に引き摺り込まれた悲しみか… その辺りの解釈が今作のキモなように思われる。
但し、SF要素の表層だけを抽出しての利用には釈然としない部分が残る。
そしてそれ以上に今作最大のテーマは、"インセル"や"封建性"といったことを手段に用いた、フローレンス・ピューのプロモーションビデオと信じて疑わない
衝撃を受けた『ミッドサマー』での演技が、身体的にもパワーアップし、ましてや"透け○○"なんていうセクシーさも大体に披露、肉体を表現し尽くし、スクリーン一杯に顔のアップのカットが多用してるところもまた、人間が忠実にその身体を駆使して演技しているという事実を証言している作品といって過言ではない。 唯々、フローレンス・ピューを愛でる、それだけに特化した作品である。
新感覚に溺れそう
オリビア・ワイルド監督の新作!
心待ちにしておりました!
50年〜60年代の音楽&アメ車にポップなファッション
理想のアメリカンハウスにテンションが上がる
夢見心地な幸せ感から
地震や空の玉子…隣人の言動に赤い服の集団
そして謎の街のイケメン😁創始者
スリラー的な流れへの引っ張り込まれ感が強力過ぎて
眉間のシワが戻らない程
始終前のめり状態でした
キャスティングもドンピシャ!
1人だけやや異端な感じを演じるフローレンス・ピューの浮き加減と全開必死さ演技は絶妙!!
巧妙で摩訶不思議な展開に謎解きをしよう!
しなきゃ!
なんてこれっぽっちも思わない位
フワフワした白昼夢を見ている様な感覚に…
今回もワイルド監督に見事に洗脳されたみたいです
次回作が更に更に更に楽しみになりました!
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