劇場公開日 2022年6月17日

  • 予告編を見る

PLAN 75のレビュー・感想・評価

全277件中、161~180件目を表示

4.0最後のシーンに果たして希望はあるのか

2022年6月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

まず観客がほぼ満員というのに驚く。そしてその多くがPLAN75適用対象となる年齢層なのにさらに驚く。

もしかしたら老人会などで招待券でもバラまいているのか。だとしたらそんなブラックジョークはなかなか無いぞ。

「残りの生」を「年金」に置き換えたら、そのまま現在の日本の話になる。要するに現代版の姥捨山。

市役所とサポートセンター、2人の若者が疑問を持ちながら、この流れには逆らえない。

当然デストピア譚なのだが、画面から放たれるのは諦観というか達観というか、何かに抗おうととするものが無いのがひたすら怖い。

それにしても10万円が1回のみ支給とは驚いた。日本国民も安く見られたもんだなww

倍賞千恵子の圧巻の演技は、実年齢80歳だからこそ奇妙なリアリティがある。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
プリズナーN0.6

5.0貴方はカラオケで何を歌うだろうか?

2022年6月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

本作を「高齢者問題」と捉えているうちは、まだ心のどこかに「他人事」という視点があるのではないだろうか。
PLAN75に申し込む人物に、自分自身、或いは自分にとって大切な誰かが重なった時、初めて本作を充分に味わう事が出来る気がする。

本作の最重要テーマは
「他者の痛みを感じる想像力」と「寛容さ」だと考える。
そして、それは鑑賞者自身の人生における実体験からしか生まれないと思うのだ。物語を読み解く時、幾らかの経験があれば同カテゴリーの追体験は読書からでも可能となる。しかし、最初はある程度の「実体験」が不可欠だ。

私は現在、義父の介護問題で東奔西走の日々を送っている。闊達で豪放磊落できっぷの良い大好きな義父が突然脳梗塞で倒れた。嚥下機能の低下で口から食事が摂れず胃ろう手術をし、排泄も自分では処理出来ない。義母も小脳変性症の障害で、義父の自宅介護は不可能。また、義父はせん妄が出る時には無意識のまま介護者に暴力を振るってしまうのでリハビリ病院や老健施設でも受け入れが難しい。

この数年で、福祉事務所や老健施設、特別養護老人ホームの見学や申請に必要な家族面接に幾度となく足を運んだ。
この映画はあまりにもリアルだった。
PLAN75ではないが、行政サービス、民間委託、相談やら申し込みやら散々経験している真っ最中だが、本当に書類だのトークだの、色々と受ける印象がこの映画の通りだ。東南アジアや南米から働きに来ているスタッフも見かけた。
また、生活費問題など誰だって突然苦境に陥る。義父も持ち家だし、私個人もそれなりに収入はあるにも関わらず、医療措置を常に必要とする義父が心地良く過ごせる環境を用意するには余りにもお金が足りない。
年金だけでは暮らしていけず、セーフティネットなんざ実際には穴だらけなんだ。
義両親の心の問題もある。西に呼び寄せ同居したいと考えているが、住み慣れた街や家を離れたくないという固い意思を尊重したくもあり、やるせない。
また、あの世代には「生活保護受給だけは絶対に嫌だ!」という方々が多いのも上手く描かれている。

PLAN75が導入されたら、実際のメインターゲットになるのは、義父のような状態の患者であろう。脳梗塞後遺症の高次機能障害で覚醒しない時間が多い。コロナ禍で会話の機会が少ないから滑舌が回復しない。私は義父の言葉が聞き取れるが、技量の未熟な医師に当たると「まともに会話が出来ない」と思われてしまう。認知症ではないのに能力の低い行政書士に当たってしまえば意思能力を欠くと見做されかねない。彼らが聞き取れないというだけなのに。

義父がPLAN75の存在を知ったら、きっと申請してしまうと思う。家族は必死でそれを防ごうとする未来が瞼に浮かぶ・・・。

事実は小説より奇なり。
PLAN75が導入される未来なんか、簡単に現実化すると思う。
貴方はコロナ対策にはマスクすべきと思うか?
マスクの効果は低くく、むしろ有害と思うか。
コロナワクチンは有効と考えるか?
それとも得体の知れない毒だと考えるか?
どちらの考え方だとしても、ほとんどの人は自分の意見を曲げず、反対する奴らの方がおかしいと思う事だろう。
誰がウクライナの悲劇を予測したか?
そして、それが明日の日本の姿になる可能性がどの程度高いと思っているだろうか?
同調圧力や絶対的暴力の前に、法律や倫理観は案外 無力だ。

PLAN75は、導入当初はミチや岡部のような「まだまだ働ける人物の自己申請」からスタートするだろうが、すぐに介護度の重い老人や住所不定の人々を掠め取るシステムに変貌していくだろう。
多摩川河川敷や大阪西成でPLAN75の受付をすれば短時間で多くの申請を稼げるのではないか。本作にも排除アートが登場していた。ヒロムが屋外受付設営を指示されたのは所謂「そういう場所」なのだろう。
やがては年齢関係なく「生産性が低い」とレッテルを貼られた人々に、罪悪感を植え付けて希死念慮を誘発するシステムに成長するだろう。ご丁寧なマニュアルも開発されて・・・。
(映画冒頭のショッキングなエピソードが物語っている。モチーフはもちろん「例の」K県殺傷事件である事は言うまでもない)
安楽死を行う施設は行政にとってゴミ焼却工場に等しい。設備もセキュリティもその程度だろう。金をかけるわけがない。

本作は、鑑賞者に「他人事」ではなく「自分事」と捉えて貰う為の努力に満ちていると思う。
どの世代にも、自己投影しやすいメインキャラクターが設定されている。
若い世代はヒロムや成宮。子育て世代はマリア夫妻(国際電話の向こうにいたって、経験と想像力があれば自己投影可能だ)。
世の中を回す中堅どころはフィリピンコミュニティのリーダー的女性・成宮のコールセンターで指導側の女性・ヒロムの上司等が相当する。
高齢者世代はもちろんミチや同僚達、ヒロムの叔父などだ。
彼らに共感できる人もいれば、同世代の友人・知人に近いと感じる場合もあるだろう。(どちらにしても自分の身近な現実を投影しやすい。)
寛容さの低下している日本と、寛容性を維持しているフィリピンとの対比も実に良い。
まだ5歳のマリアの娘の命。87歳のミチの命。河井醉茗(かわいすいめい)の詩「ゆずり葉」が浮かんだ。

「電話先の相手」や「ネットのハンドル名しか知らない相手」は自分にとって「記号」でしかないものだ。
心地よいやり取りをしているウチは親しいと錯覚しているが、一つ不快感を抱けば途端に「者」ではなく「物」と化す。他人を害する事が出来るのは、怨恨以外ならば、相手を「物」としか感じていないからだ。自分にとって血肉の通った大切な人間ではないからだ。
ヒロムも成宮も、相手が「記号」から「生きた人間」に変わった時、PLAN75に疑問を抱く・・・。

日本人は優しい・・・。
しかし昨今、優しさと平和と便利さに浸りきってしまって、痛みを経験する機会が激減していないだろうか。
だから過剰なほど「自分の痛みには弱い」し、その割に「他人の痛みには鈍感」だ。

若いうちは、老人になると痛みに鈍くなるとでも思っていやしないか?
私も子供の頃はなんとなくそう思っていた。
でも、ある時期から「歳を取っても自分の中身は10代の頃となんにも変わらないなー!」とつくづく思った。
好きな音楽も、趣味も嗜好も何一つ変わらない。そして、痛いものは変わらず痛いし、苦しい事は同じように苦しい。
きっと60になろうと、70になろうと、80になろうと、人の中身や感じ方は何にも変わらないんだ。
そう考えたら、高齢者に対する見方がガラリと変わった。彼らは自分の明日の姿だ。身体は衰えても、中身は自分と何一つ変わらないのだ。
自分にとって本当に大切な人を、自分は殺せるか?
もし、貴方を大切に思ってくれる人が誰もいないと感じるならば、PLAN75に申し込む前に「大切な人々」を得る努力をしてみないか?

本作には余白が多いという監督の言葉だそうだが、まったく感じなかった。どのシーンにも、これまで体験した事や印象に残る本の一コマなどがオーバーラップして思索を刺激してくる。ボーリング場の場面のように見知らぬ若者達と心通じた時。路上生活者の皆さんと酒盛りして身の上話を聞いた時。
山の上で満天の星空や、荘厳な峰々を眺め「世界はなんて美しいのだろう!」と心打たれ涙が止まらなかった時。
とことん憂き世に打ちのめされ、いつ命が消えても構わないと感じた時。紫色の夜明け前の清冽な空気と深煎り珈琲が生きる意欲をくれた時。

無駄なシーンは一つもなく、費やされる時間(これを余白と呼ぶのか?)は記憶の再生に丁度良い。
もし、本作の説明が不十分だとか不要なシーンがあると感じたならば、自身の経験が増えた時、再度鑑賞してみてはどうだろうか。(或いは己れの知性に自負がある場合はロラン・バルトの物語の構造分析でも読んでみてはどうか)
例えば主人公は10万円を本当に使いきれないはずがない。そう言ったのは謝礼を受け取って貰う為の方便だ。鑑賞中の疑問を脚本非難に直結させるのではなく、今までの認識と違った観点を知る為の手がかりにしたいものだ。
個人的には、非常に深く練り込まれた素晴らしい脚本だと高く評価したい。

具体的に細かく描く事ばかりが深掘りではない。テーマが大きければ大きいほど、抽象度を上げる方がかえって深い表現が可能となる。
マリアの娘がどうなったか?
ヒロムはあの後どうなったか?
ミチはどうしたのだろうか?
そんな事はむしろどうでもいい。
娘は助かったかもしれないし、亡くなったかもしれない。
ヒロムは処罰を受けたかもしれないし、逆に警官が火葬施設まで送ってくれたかもしれない。
ミチは長生きしたかもしれないし、孤独死したかもしれない。
個人の命運なんてサイコロの目程度の違いで簡単に変わる。
しかし人類の歴史は、私達一人一人が傍観者から主体者となる事で変える事が出来るはず。

美しい太陽を眺め、ミチが歌った吉田日出子の「りんごの木の下で」(ディック・ミネじゃないよな?その頃に青春時代なら100歳過ぎてる)
もし、これがアリスや山達、サザンにユーミンにみゆき、YMOや千春や元春なら?
もし、これが尾崎や氷室や米米なら?
もし、これがB'zやプリプリやミスチルやドリカムなら?
もし、これがスピッツやpuffy、宇多田やGLAYやELTなら?
MISIAやCHEMISTRYやケツメイシや倖田やラルクなら?
福山やEXILEやきゃりーや米津玄師なら?

貴方ならカラオケで何を歌うだろうか?想像して欲しい。
ラストシーンのミチは、未来の貴方自身かもしれないのだ。
「りんごの木の下で」が貴方のカラオケ十八番だったならと考えてみて欲しい。

自分事と捉え、主体者として生きたいものだと、気を引き締めさせられる映画であった。

※ここからは蛇足。
現行の法律に細かく照らし合わせて本作をマイナス指摘するレビューが散見されたが違和感を覚えた。
ちなみに撮影監督・浦田秀穂氏のご家族には非常に優秀な弁護士がいらっしゃる。
私も大変お世話になっているが、まったく杓子定規ではなく「車」と「食」に大変造詣の深い、気さくで面白い人物だ。
東京・大阪の名だたる弁護士達をどれだけ当たってみても「難易度の高い案件」と断られたり法外な見積りを出されたりして困りきっていた折、浦田先生にご縁を頂き、要介護5の老人を救って頂いた。我が家の民事問題などは難易度は高くとも些細だが、先生は日本中の誰もが知っている重大な事故の案件にも携わっておられる。
そんな浦田先生から「家族が撮影しているので」と本作をご紹介頂き、公開を楽しみにしていた次第だ。
つまり、浦田監督も早川監督も、そんな超一流のプロフェッショナルが大変身近にいるのだから法律に疎いはずがなく、脚本制作上の必要があればいつでも気軽に助言を貰えるのだ。
敢えてそれをしないシーンは、現行法律などまったく不要だからに他ならない。(法学書もいいがロラン・バルト読めやw)
枝葉末節に捉われ木を見て森を見ずの鑑賞はすまいと、己れの戒めにしたいものである(笑)

コメントする 14件)
共感した! 65件)
pipi

2.0テーマは○、でも脚本は⤵️でした

2022年6月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

Plan75
誰もの頭をよぎるテーマかもしれませんが
この脚本は、浅すぎましたね。

この映画の後に
「メタモルフォーゼの縁側」を見ました。
映画の違い。
を、感じました。

女子高生の佐山うらら、17歳。唯一の楽しみは、毎日こっそりBL漫画を読むこと。もうひとりの主人公・市野井雪、75歳17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら(芦田愛菜)夫に先立たれ孤独に暮らす75歳のおばあちゃん・市野井雪(宮本信子)。75歳です。

人が生きていく活量、活力、生きがい、支え

が、描けるか、描けないか!
是枝監督と比べては、いけないですが、
映画を作る人は、もっと空想が書けないと
ルポの延長に変わりないと思います。

脚本/岡田惠和。監督/狩山俊
の、役割分担も映画ならではのクリエイティブではないでしょうか?

コメントする (0件)
共感した! 2件)
SkyLock

3.5現実を突きつけられ考えさせられる作品

2022年6月26日
Androidアプリから投稿

高齢化で自分も片足を突っ込み始めてる身であり、孤独死だってありえてしまうし、社会に迷惑かけたくないとか、身動きとれなくなる前に終えられるものかとか、高齢者無職単身者が増加するだろう今後の将来に起こり得そうな物語。。。切ないけどどうしていくか生きやすい世の中であります様に。
倍賞千恵子さん良かったです

コメントする (0件)
共感した! 9件)
asgy213

3.5違和感ニッポンへのアンチ

2022年6月26日
iPhoneアプリから投稿

近しい未来の死について、複数主人公のオムニバス進行で、死に向かい合う世代と人種やジェンダーをフィルターに、それを映し出している。
私は何処か、この映画を「安楽死」という普遍的単語だけで表すのでなく、ニッポン人の持つ不思議な感性「ハレとケガレ」「同調という圧力」をアンチとした映画になっていると感じた。
生活保護制度の違和感。新制度を司る職員の違和感。安楽死の現場で働く外国人労働者の違和感。
短い上映時間の中では、目先の収入を絶たれる事で、容易く死を選択しえる社会保障制度の最終形を「PLAN75」として、提案している。

きっと、この先数十年、違和感を拭わず生きるのだろう。私たちは。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
khanibal

4.0こんなにも悲しい

2022年6月26日
iPhoneアプリから投稿

こんなにも悲しい映画が有ってたまるかー!
誰も幸せにならないじゃないか。
1ミリの救いすら無いじゃないか。
倍賞千恵子はあの後帰る家も、頼れる人も居ないんだよ。
生活保護は夕方で受付締め切りだけど、PLAN75はあっちこっちで、24時間契約可能なんだよ。

悲しい、こんなにも悲しい。
上映終わって、館内明るくなったら観客の8割、御老人だったんですよ。
しばらく立てなかったですよ。

せめて帰りのグッズ売り場で、保険PLAN75のクリアファイルとか売っといて欲しかった。
あーシャレだったんだ。とか思いたかった。

そうなんすよ、一見世にも奇妙なチックのディストピア映画として見ることも出来るけど、たぶんこれ現実なんですよ。
PLAN75は架空だけど、弱者を締め付ける制度や法律なんて山ほど有るじゃ無いですか。
消費税だって、医療や福祉の切り捨ても、公園のベンチをベッドとして使えないようにするのも。
実態はPLAN75なんですよ。

俺に出来る事って何だろう?
せめて選挙くらいは絶対行こう。
あんな賠償千恵子なんて見たくない。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
永田製麺

3.0確かに

2022年6月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

身体的、精神的、金銭的等々により、生きて行くには辛い世代年齢が75歳ですよね。杓子定規に言えば。でも命の尊厳やその人の人生への敬意を考えれば、そんなに簡単な話では無いですね。主要な登場人物は各々それに気づいたのでしょう。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ごっとん

4.0視点はいいし、考えさせられるテーマだけど薦められない。

2022年6月26日
Androidアプリから投稿

超高齢化社会に突入する日本が世界に先立ち立てた、75歳が自由に死ぬ権利を持てる政策が出来たら、、、
という物語。
結構リアルな作りで、非常に考えさせられる重いテーマ。
観に来ていた方たちは、高齢者が多く、このコロナ化でも、満員に近いくらいで、関心が高いことが良くわかる。
しかし、この映画は高齢者には薦めたくない。
肩を落として帰る姿に居たたまれなくなった。

それだけリアルだったということだろうし、倍賞さんや磯村さん河合さんの演技が真をついたというのもあった。

映画で切なくて泣くのは久し振り。

出来が良かっただけに複雑。

コメントする 2件)
共感した! 22件)
ダルメシアン07

4.0ラストシーンの持つ意味

2022年6月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

数字は割り切れるが人の心は割り切れない。

個人的には
もし75歳で終わりと決まっているならば、75歳までの人生設計をすればいいので、いつまで生き続けるのかわからない不安はなくなるから、無為に時を過ごさず悔いなく生きられるかなと思う反面、ミチさんのように心も体もまだまだ元気だった場合、彼女のような出奔もあり得るかな。

その心の内はその人にしかわからない。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
ちゆう

3.5PLAN75を鑑賞して

2022年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

早川監督には敬意を表したいと思います。
日本社会が避けて通りがちなテーマで、少子高齢社会には一番大切だと切り込んだ真摯な姿勢にです。

俳優陣は倍賞さんを初めたかおさん、若手の磯村君・河合さんとても難しいテーマで、身を削る演技に感服しました。

これは日本社会の不寛容に対しての、問題定義があるとのことですが、愛の底には憐憫が必要だってことがよく理解できる映画です。日本は国民の幸福度世界で62位らしいですが、最低水準の訳だなと納得できる内容で、外国人労働者問題にしてもとても今のままでは解決は難しいでしょう!?

いろんな切り口で日本の現状を描いています。近未来っていったって、これは今の問題ですよね。

大阪梅田の映画館は土曜の午後っていう時間帯はさておき、満員の観客で八割以上は高齢者(私も含め)でした。映画を娯楽として生きてきた方々が、こんなに真面目に暗いテーマに押しかけている現実にも唖然とします。
政治や社会の方向性はとても大事ですね!

コメントする (0件)
共感した! 10件)
ソルト

4.5重さ

2022年6月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

97本目。
感想を言葉にするだけでも、重さを感じてしまう。
日本に限って、それはないだろうとは思うけど、お隣中国は、あり得ると思ってしまう。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ひで

4.0胸くそ悪い舞台設定。。。でもこれは近未来の日本か、今の日本か。。。

2022年6月26日
Androidアプリから投稿

高齢化、格差、貧困、自己責任、孤立化などが随所に見られるこの映画は、見ていて非常に辛かったです。。。
生産性最優先の社会、外国人労働者問題、ホームレスに対する排除ベンチなどなど。。。具体的社会問題も随所に織り混ぜてきて。鑑賞者を更に不快にさせる。
上記のポイントはいずれも、フィクションではなく、日本で見られる要素ばかり。

劇中のTV CMで用いられる"未来を守るために"というキャッチフレーズ。
耳障りの良い言葉だが、そこには、【今を生きる】人間の犠牲が背後に写る。監督の仰る、【優しい顔をした暴力】に通じる描写なのだろうか。。。

この映画を見て、『こんな社会はおかしい』『もっと良い社会にしなければ』と思う人が増えると嬉しい。
そして、選挙、行きましょう。

追記
私は安楽死賛成派です。たぶん私はPLAN75を選ぶと思う。
しかし、それを推奨したり、良いことと見る動きはおかしい。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Cookie

4.0弱いものいじめ?

2022年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

このPLANに応募する人は良識ある寂しい人々
こんな人たちが減っても日本のためになるわけが無いでしょう
冒頭のテロ?の目的とはかけ離れているとしか思えない
この様な人たちには働き口や救いの手を差し伸べて、(若い時は遊び倒して)生活保護を受けている人達の対策をすべき
この映画はどう見ても倍賞さんの貢献が大
これ以上の配役は無かっただろう
他の俳優さんもいい感じ、厳しいテーマの中に温かみが伝わってきた

結婚に失敗した女性にも救いのある社会にして欲しい
今はサラリーマンの妻にしか恩恵が無いので

コメントする (0件)
共感した! 4件)
シネパラ

4.0現実になりそうで怖い!!

2022年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

知的

話題の作品!!これは観ないと行けないかも!!

なんと言っても主演が賠償千恵子さん
ずっと庶民を演じ続けて来た
賠償さんの存在の説得力が半端無い。

人生色々の事情によって今は1人暮らしだけど
決してイイ加減ではなく生真面目に生きて来た女性。
少々足を引きずり気味だけど、自分のことは全部自分でできて
認知症とかでも無く、むしろ仕事仲間の中では一番しっかりしてる。
そんなちゃんと生きてる人が
高齢になったからと言って、生きる術を奪われるのは
なんと観ていて厳しく切ないのだろうか〜

後半で、賠償さんが演じる「みち」さんが
あるものを出前で頼んで、食べ終えた食器を
ちゃんと洗って布巾で丁寧に拭き
その布巾を生真面目に干すシーン!!

○○○の晩餐 なのに

庶民のキチンとした奥さんそのままの
本当に賠償さんらしい演技。

賠償さんとの共演シーンは一瞬しか無いけど
磯村勇斗さんも良い味出してます。
若き地方公務員。
決して冷たい訳では無く人当たりは優しい、
けど淡々と決められた役所の仕事をこなす感じ。
そんな中、PLAN75を選んだある人と触れ合ううちに
だんだんと何かに気づいて行く。

河合優実さんもPLAN75のコールセンターで働く1人。
PLAN75の実行の日まで、利用者の気が変わらないように
電話でサポートする仕事だが、
やはりこの制度に疑問を感じ始める心情を
繊細な表情の変化でしっかり見せてくれる。

鑑賞後に観た人同士で色々と語り合いたくなる作品です。
ぜひ、映画館で!!

で、月に8回くらい映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

映画の中、役所のあちこちに表示されている「PLAN75」のロゴ!!
○通あたりが考えたっぽいいかにもお役所的な安直なデザインが
ああ、心が無いわ〜〜

「国」のいかにも「早く死んでくれ」と言いたげな空気感が
随所に的確に表現されていて、観ているうちに、
現実の日本政府の何にもしない無意無策な態度を思い出して
ゾッとしてくる。

観客の多くが賠償さんに近そうな年齢の方だったので
映画冒頭、映像的にはそんなにバイオレントでは無いけど
内容的には結構厳しいシーンから始まる訳で
どんな気持ちで観ておられるのか〜〜
思わず周りを見回してしまった。

私自身もやがて、主人公の「みち」さんと同じ立場になるので心が苦しいし、
いつの日か安楽死を選べるのなら選びたいと密かに思ってはいるけど

それは「今では無い!」(マーベリック か〜〜い!(笑)

自分で身の回りのことが出来るうちは
経済的な事情だけで死にたくはない!!
「PLAN75」
国は何とか聞こえの良い政策を作って
どうやって棄民(きみん、国が国民を捨てて何の援助もしないこと)しようかと
密かに考えているように思える。

現実にならないことを願って

選挙に行きましょう!!

コメントする 1件)
共感した! 15件)
星のナターシャnova

3.0監督の意図とは違うかもしれないが

2022年6月26日
Androidアプリから投稿

ヒトが老いることについての映画だと思った。老いを隠さない。

年を取るに連れて穏やかで強い人になれたらいいなあ。

磯村勇斗さん良かった

1つ気になったのは安楽死した人の持ち物を回収して分ける仕事?で持ち帰り禁止なのだとしたら、監視カメラと私物の持ち込み禁止が無いわけない

コメントする 1件)
共感した! 4件)
はやみさかさら

3.0浅いかな

2022年6月25日
Androidアプリから投稿

とても興味があるタイトルでワクワクしながら鑑賞しましたが。

なんだか、全てにおいて、表面をなでただけな印象でした。
社会問題にもなっていることをとりあげているのに、なんだか結局何がいいたいの?という感じで、、、、
目の付け所がいいだけにもっとちがう形の方がよかったかもです

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ふかだきょうこ

3.0映画の様な未来は嫌だな

2022年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

このPLAN75の制度は尊厳死とは
………違う

冒頭で若者が自殺するところは
何年か前に老人施設で寝たきりの
老人を生きている意味がない
と言って何人も殺した
事件を思い出した
その時は驚いたけど
それが時代と共に変わっていく

生きる価値のない人
または
お金のない人は
生きられない時代が来るのか

医療が進んで
…人生100年時代
高齢者に長生きされてしまうと
財政が厳しくなって倒れてしまう
若い人たちに負担を掛けることになる

自分の事として考えて
尊厳死はアリですがPLAN75の制度は
ナシですね
……今のところは…覚悟が無いです
映画の様な時代が来ないことを願いつつ

コメントする 2件)
共感した! 30件)
しろくろぱんだ

3.5独りぼっちで経済的に弱者の高齢者に視点を当てています

2022年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

75歳以上になったら、自分の意思で最期の日を選択できる、PLAN 75のような制度が実現しても、自分を支えてくれる身内が居る、あるいは、たとえ独りぼっちでも経済的に余裕のある老人は、決してPLAN 75を選択しないだろうと思いながら見ていました。

主人公の角谷ミチは、高齢でも身体は元気ですが、身寄りも無く、十分な老後の蓄えも無い、おそらく高齢者世代の過半数を占める、社会的・経済的に弱者な老人の一人です。

困っている人・弱っている人に対して、救いの手を差しのべるのが、本来のセーフティネットの在り方だと思うのですが、それが全く機能せず、弱者に対して死を選択できる機会を与えることを制度化するようなことは、決して、有ってはならないと思いました。

「人生100年時代」・「一億総活躍社会」という言葉が、空空しく響きます。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
The_Winnie

4.0良かった作品と思う

2022年6月25日
Androidアプリから投稿

倍賞千恵子さん、磯村勇斗さんげとはが好きな俳優なので観ました。私はもっと生きるとか死ぬとかに絞った方が良かったように思います。悲哀は感じましたが、おくりびとやおみおくりの作法のように死者に対しての尊厳を表現してました。
倍賞千恵子さんと磯村勇斗さんにはすごく満足してます。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
トオル

3.5映画館の一番後ろに座ったが、前は白髪の人だらけ。 とても年齢層が高...

2022年6月25日
スマートフォンから投稿

映画館の一番後ろに座ったが、前は白髪の人だらけ。
とても年齢層が高いがほぼ満席。
それだけ関心の高いテーマなのだろう。
若い監督だか、語りすぎず想像の余地もあり、上手いなと思った。
倍賞千恵子と磯村勇斗の演技の力も大きいが、ありえない設定だが妙にリアリティがある。考えさせられ心に重くのしかかる内容だった。
音楽もなかなか作品に寄り添っていたように思う。
フィリピン人の子持ちの出稼ぎ女性がまた印象的だった。
自分の人生なのだから、何歳になっても自分だけで何とかせねばならないものなのだろうか。
10万円貰っても使い道のない老後、10万円という金額が安倍政権で配られたあまり使われず貯金されているという10万円を思い出した。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
momo