劇場公開日 2022年6月17日

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「何が正解なのか…?自身の死生観と向き合う作品」PLAN 75 あささんの映画レビュー(感想・評価)

4.5何が正解なのか…?自身の死生観と向き合う作品

2022年6月22日
iPhoneアプリから投稿

75歳以上が自ら死を選べる制度が施行されている日本の近未来を通して、観客に“死生観”を問う問題作。
2016年、相模原で起きた障害者施設殺傷事件に着想を得て作られた作品だとか

次々と襲いかかる老後の問題、厳しい社会と冷酷な行政…。倍賞千恵子演じる主人公の姿は他人事ではなく、40年の自分の姿かもしれない。そう思うと想像するだけで心が憂鬱に。

キャストがいいよね。倍賞千恵子と河合優実の邂逅、電話のやりとりに心が揺さぶられる。
磯村勇斗とオジとの関係性も…。

華やかなエンタメ映画が話題の中、本作のような静かに暗く、じんわりと沁みる、ある種問題作がかなり新鮮。
“自分ならどうする?”を突きつけられる、死生観と向き合う作品。

マキ