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映画「ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック」 ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック
劇場公開日:2022年5月6日
解説
ウェストコースト・ロックの聖地、ローレル・キャニオンにスポットを当てたドキュメンタリー。1960年代半ばから70年代にかけて、アメリカ西海岸を拠点とするミュージシャンたちによって生み出されたウェストコースト・ロック。アコースティックを基調とした演奏スタイルと、叙情的なメロディやハーモニーを重視したサウンド作りで、日本でもブームを巻き起こした。ロサンゼルス中心部にも近いローレル・キャニオンには、ザ・バーズ、ママス&パパス、イーグルスなど多くのミュージシャンが引き寄せられるように移り住み、数々の名曲を生んだ。膨大なフィルムライブラリーから厳選された貴重な映像や写真と共に、アーティストたちがその歴史と功績を振り返る。監督は「駆け足の人生 ヒストリー・オブ・イーグルス」で注目を集めたオーストラリア出身のアリソン・エルウッド。
2020年製作/120分/アメリカ
原題:Laurel Canyon
配給:アンプラグド
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2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
比較的ライトな洋楽ファンならたいてい一緒だと思うが、著名ミュージシャンたちのヒット曲を大抵聴いたことがあり好きな曲も多いけれど、彼らの人脈までは詳しくない。「夢のカリフォルニア」のママス&パパス、「ミスター・タンブリンマン」のザ・バーズ、「テイク・イット・イージー」のイーグルス、さらにはジョニ・ミッチェル、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(CSN&Y)などなど、個人的にお気に入りの曲やアーティストが多数登場するが、彼らが売れていない頃にロサンゼルス郊外のローレル・キャニオンにやって来て住みつき、交流する過程で新たにバンドを組んだり、互いに刺激し合ったりして新しい音楽を追求していたという事実に大いに驚かされた。
多彩なミュージシャンたちのライブ映像などがふんだんに、しかもなかなかの高音質で収められていて、監督自身もきっと大の音楽好きなのだろう。それに、1960年代半ばから70年代にかけての当時を振り返るミュージシャンら本人のインタビュー音声も多いが、当然老いているであろう彼らの現在の姿を写さないのは、ファンを失望させないための適切な配慮だと感じた。
音楽をよく聴いていた若い頃はどちらかと言えば英国ロックに傾倒していたので、手元のLPやCDにはウェストコーストロックに分類されるものはほとんどないけれど、CSN&Yのライブアルバム「4ウェイ・ストリート」のアナログ盤に久しぶりに針を落としたくなった。
最も斬新な音楽が生まれた時代かも
日本がアメリカに憧れてフォークやはっぴいえんどとか、その後のいまでいうシティポップの元なのねと思うけど、まあ演歌よ演歌
退屈な音楽に聴こえて退屈でしたん
しかーしお勉強になり、有意義な時間でしたー🎶
2022年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
エピソード詰め込みすぎ感あるかなぁー。2時間弱なんですが、明確な作品としての幹があるわけでなく、当時あったことが淡々と(悪く言えばダラダラと)流れているので、私はダレてしまいました。出てくるアーティストに思い入れが強くないとちょいと辛いかなぁ。
ただ、へぇ〜な驚きポイントはいくつか。
まぁ、勉強不足なだけですが、チャールズ・マンソンの関係性やテイク・イット・イージーって曲の作られ方とか、ジョニ・ミッチェルの魅力とか。
もっとアーカイブ映像なかったのかなぁ?
個人的には大好きなビートルズの中期ともシンクロしたこの時代のウエストコートの音楽シーンに関しては、ザ・バーズの「ミスター・タンブリンマン」、ママス&パパスの「カリフォルニア・ドリーミング」、イーグルス(もしくはリンダ・ロンシュタット)の「デスペラード」など、主だったアーティストのヒット曲しかプレイリストに収めておらず、リアルタイムで洋楽にハマったのも80年代だから、さほど思い入れも造詣も深くない。
それでも映画も含めて特にアメリカン・カルチャーが大きく変革していく出来事が詰まったこの時代そのものがとにかく魅力的で興味は尽きない。
時代を彩った名曲に包まれながら、彼らのサクセス・ストーリーと当時の"楽園"での生活ぶりが、彼ら自身が語る多くのエピソードで紐解かれていく。
しかしやがて音楽が紡いだ友情やセックス、ドラッグ、西海岸の自由で美しく平和な日々は、まさにこの地域で起きた69年のマンソン・ファミリーによるシャロン・テート惨殺事件やベトナム戦争など、時代と共に広がる社会的不安の影響から暗い影を落とし儚くも終焉を迎えていく。
これらのエピソードは大部分が声だけで編集されており、年老いたかつてのスターたちの姿は出てこない。だからこそ彼らと親交の深かった写真家ヘンリー・ディルツによる魅力溢れるフォトグラフの数々とも相まって、当時そのままの空気感が作品全体に流れている。
まるで憧れの時代のL.A.にタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれる珠玉の2時間。
大好きな時代の空気を胸いっぱいに吸い込んで、今は言わずもがなウエストコート・ロック沼にどっぷり浸かっている。