BLOODY ESCAPE 地獄の逃走劇のレビュー・感想・評価
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知らん奴らが説明なく活躍する
これなんか前日譚的な作品あったりする?
アクションシーンと各種メカや兵器デザインはめちゃくちゃ良かったけど…
なんかわかりにくいし感情移入がしにくい
次世代のアニメというのを感じた
関連作品のテレビアニメ「エスタブライフ」の方は未視聴であったが、谷口監督のインタビューでこの作品の名前が上がっていたので視聴。
ほとんど話題にもならず、周りにも見に行っている人がいなかったのでこれは期待しない方がいいかと覚悟して見に行ったが、良い意味で期待をとても裏切ってくれた。
マリオ、ミニオンズやディズニーピクサーまで行かない、2Dに近い雰囲気の3Dアニメ。最近だとギルティギアやシドニアの騎士(今回はシドニアと同じポリゴン・ピクチュアズ)で見る技術。
3D技術を使うと騙し絵や大げさな表現、個性あるクリエイターの才能を発揮しづらく、舞台挨拶によると制作側もキャラを作りにくいと語ってくれたが、そのため声優さんにリードしてもらってキャラ作りをしてもらったとのこと。優秀なベテラン声優が多く、その演技はとても上手く、完全に演劇であることを忘れられるほど3Dでも難なくキャラクターに愛着が湧いた。
エスタブライフの方は未視聴でなんの問題もないが、同じキャラがなかなか活躍する。
ちょっとエロい空気感(絵では表現していない。性風俗の話が出る。パンチラみたいなノリや見せるのはない)、ボインボインの敵キャラがなかなか揺れまくるのと、血の表現がかなりある上、四肢がもげる描写があるので、少なくとも中学生以上の方が見るのが良いと思われる。もちろん、大人が見るのもとても考えさせられるセリフをいってくれるので、そこはさすが谷口監督。
戦闘シーンは全編通してとにかくかっこいい。とにかく最初から動きまくる。しかも能力を活かした斬新な戦い方で、すごい。それこそ、中学生高校生にはたまらないだろう。2Dアニメではできなさそうなもので、時代の進歩を感じた。
キャラクターもとてもバランスが良い。シリアスになりずぎず、萌え萌えになりすぎず、女性向けのイケメンに寄せすぎず(男目線でもかっこいい)、キャラクターの被りも少ないので存在を覚えやすい。ギャグのキャラクターも作品を適度に明るくしてくれたし、ギャップに泣かされもした。
話の内容は少々複雑と感じ、自分は一回で全てを理解するのは難しかった。しかし、それでも十分に楽しめることができ、全てを把握しなくても楽しめるように設計されている。
そして、その複雑さ、深い設定等はもう一度足を運ぶといろいろと理解できて楽しめることができたため、複数回の鑑賞も眠気がくることなくとても楽しめた。細かく見る価値はある。
改造人間 vs ヴァンパイア vs ヤクザ というキャッチフレーズに関しては、期待しすぎるともしかしたら肩透かしを喰らうかもしれない。というのも、ヴァンパイアの設定に関してはそれほど従来のヴァンパイアを踏襲している印象はない。また、ヤクザも龍が如くのようなものほどそんなに掘り下げていないので、おまけ程度で考えた方が良いだろう。
また、タイトルの「地獄の逃走劇」、これがもしかしたらというか今時の人を惹きつけるワードではなかったのかもしれない。逃げるというのにかっこよさ、魅力を感じないのかもしれない。ただ、内容は逃げるよりもかなり戦っていた印象がある。スペースラナウェイ言いつつ破壊しまくってたイデオンとある意味近い。
しかし、総じてつまらないと思う箇所はなかったので、SFアニメが好きな人、また少数派に悩んでいる人は共感が得られるだろうし、生きる目的が特にない人にもこの作品は考えさせてくれるだろう。
SFアニメ、それも戦う系なのでデートで一緒に女の子とみるのは微妙かもしれないが、一般人にも流行りからちょっと外れてしまった生き方をしている人にも十分お勧めできる作品だ。
ただ、深夜アニメ好きでない人からするとエスタブライフのキャラがどうしても深夜アニメ向けに作られていたため、少々そのキャラデザやノリ等に癖を感じるかもしれない。
なお、続編も作ってくれそうなことを語ってくれたので、次回作が出ればもちろん劇場で見たい。
ダークで終末観一杯なのに、とにかく賑やか
赤茶けて荒んだ、かなり濃ゆいディストピアを味わえるのでは…と言う期待で観賞。キサラギが草木も生えない岩山と砂ばかりの荒野を抜けると、イルミネーションに満ちた歓楽街である歌舞伎町に着く。訳ありのキサラギが一瞬身を沈めたここは、しかしノットディストピアではなく、夢を奪う者は掃いて捨てるほど居ても、夢は萎縮してどこにも見当たらない。
改造人間にされたキサラギは美しい姿形と反比例するように、もはや生には拘りがない。死ぬまでの時間をただ削るため、駆け抜けるように生きている。
ところが押し付けられた少女を護るために、ひと時、生きる意味を持ってしまう。少し鬱っぽく照れくさいような表情に変わったキサラギを、吸血鬼とヤクザの二つの主観的存在(身勝手な者たち)が狙って三つ巴の闘いが始まる。そこに、エクアたち逃し屋の客観的存在(醒めてる奴ら)が絡んでくる。
そうしてヘビーな銃器やレーザーガンに混じって、ドスが対等に戦ってしまう。何も関連作などを知らなかった私にとって、世界観が分かりにくかったのは事実ですけど、熱い怒号と恐喝の呪文の中で繰り広げられた「タマ取り」だけでも面白かった。だから、ヤクザにも強力なキャラクターが居てもよかったかと。
ルナルゥが目指すヨコハマの煌めきが逃走劇の終盤を飾って、しかしあの街に救いなどほぼないだろうことは、キサラギや逃し屋たちの誰もが分かっている。昔々の美少女っぽく安堵の吐息を漏らすルナルゥの明日はどちらか…。
ところがこのルナルゥが、肝がめっちゃ据わっているものだから、簡単には挫けない。活劇&逃走劇は果てなく続くのでしょうね。
状況を複雑化しすぎかな
東京が各地域に区分けされ、それぞれが独自の地区として生業を行ってる未来を舞台に特殊な能力を持つ者たちが争う物語なのだがいろいろ要素を込み込みにし過ぎた感じ。
また設定を把握出来るまでの導入部が長い。それならばオープニングで設定を説明して欲しかった。
これは基本の話が単純だったためかもしれないが。
逃走劇になるのだが観客層を意識したためかバイオレンス要素を弱く感じた。時代背景や状況からエグさを増して欲しかった。
つまらなくは無いけれど熱く語る要素もないかなぁ
谷口監督という事で鑑賞。キービジュと公式サイトからハードSFかなと思っていたがジャミの芝居でコメディだと考えた。そうなるとシリアスな設定が邪魔に思えて来る。
コメディとして見ていてもジャミ、速水さん演じるポンコツロボ、二重人格キャラがくどくて食傷気味。コメディなのにお兄さん死ぬの?と驚いたけれどコレはラストに繋がって良かったトコ。
途中でどこかで見たキャラが出てきて一話切りしたエスタブライフだったのは予備知識無しだったからびっくり。
シナリオ、アクションは良く出来ていたけれど最後まで真面目に観るべきか笑って見るべきか悩んでしまった。ジャミの真っ二つもどうせ生きてるだろ、って判っちゃうし。
何か中途半端で観客をがっちり掴む要素が欠けていたように思う。
三つ巴とはいうけれど
2024年劇場鑑賞15本目。
ヴァンパイアとヤクザに追われながら逃亡する男という話と聞いていたのですが、男はヴァンパイアサイボーグで結構強く、また親友の妹も一緒という感じでした。
三つ巴というのでもうちょっとハチャメチャな感じを思っていたのですが、ヤクザがちょっとキャラが弱いかな。その分山寺宏一演じるヴァンパイアのボスがいい感じで気持ち悪くてキャラ立ちしていました。
ストーリー的にある程度のカタルシスはあってよかったです。
谷口悟朗イズムの集大成的作品。『スクライド』の侠×侠の熱き迸りがよみがえる!!
やっべ、めっちゃ『スクライド』じゃん、これ!!
ゴローちゃん、やっぱりやればできる子じゃないか!!!
谷口悟朗度数、純度1000%の超エンタメ作。
『エスタブライフ』はTV放映時にリアタイ視聴済み。
あれ自体は、きちんと作ってはあったけど、
まあまあ「ぬるい」3Dアニメでもあった。
しょうじき今回も丸きり期待していなかったので、
実見して、あまりの面白さにぶっ飛んだ次第。
谷口悟朗の全盛期を知る人間にとって、
彼の「復活」はただただ嬉しいの一言に尽きる。
『無限のリヴァイアス』『スクライド』『プラネテス』と、手掛ける作品が片端から大当たりしていた2000年代初頭に僕はアニメを観始めた。僕にとって、谷口悟朗はヒーローだった。その後、『ガン×ソード』はそこまでではなかったとしても、続く『コードギアス』の正続二期は、まさに社会現象といっていいくらいの大ヒットを記録した。
ただ、そこから続く低迷期は長かった。
僕個人の感覚でいうと、7本くらい連続して盛大にコカしてる印象で、むしろよく仕事が途切れないで続けられてるな、と内心感心していたくらいだ。
TVアニメでスベりまくりながらも、なんとか劇場版『コードギアス』の連作で面目をたもってきた、この十年余りの歳月。
異世界転生もの全盛の時代に、一応面白くはあるんだけどどこかゆるくてぬるい、チープでズレた群像劇仕立ての3Dアニメをポツンと見せられる違和感は、正直ハンパなかった。
いろいろと毎回「メディア横断的な仕組み」を「斬新なアイディアで仕掛けてる」のはよくわかるのだが、そういう「電通くさい発想」自体が妙にオッサンじみていて、総じてえらく「しんどい」感じだった。
ところが、さすがにもうダメかと思っていたら、『ONE PIECE FILM RED』を爆発的に成功させて、谷口は華麗なる復活を遂げた。これでまた、しばらくは「やりたいこと」が続けられるだろう。谷口悟朗は、不屈のアニメ監督である。
今回の作品も、そこまで人は入っていないかもしれないが、これだけ面白ければきっと口コミも呼ぶだろうし、配信に回ったら相当数観てもらえるのではないかと思う。
僕個人としては、出来が良かろうがゴミだろうが、谷口悟朗が作品を作ればそれはもう観るしかないのだが、今回の『BLOODY ESCAPE』はお世辞抜きで面白いので、ぜひ一人でも多くの人に観てほしいどころだ。
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『BLOODY ESCAPE』は『エスタブライフ』の映画版ではあるが、その建付けはTV版ののんびりしたテイストとは全く違う。
よりハードボイルドで、よりアクションがひりついていて、よりキャラクターに深みがある。話にくだらないおチャラけたところがない。
ノリとしては「サイバーパンク」に「マカロニ・ウエスタン」を掛け合わせた感じ。
要するに、全盛期の谷口悟朗節に、思い切り回帰している。
まずは、荒野でひたすらぶっ飛ばし合う侠(おとこ)二人ってのが、彼のバトルものの原点ともいえる『スクライド』そのままで、観ているだけで心が熱くたぎってくる。
谷口悟朗といえば、侠と侠の殴り合いだろう、やっぱり。
友情と憎しみの果て、恩讐の彼方にふたたび相まみえた二人は、どちらかが斃れるまで、いつまでも殴り合うしかないのだ。
複数の登場人物がやたら「妹」に執着しているのも、いかにも谷口悟朗らしい。
世界観の粘っこい設定(都市国家的発想)も、何度も観てきた谷口仕様だ。
チャンバラ&ガン・バトルの融合。地盤崩落ネタの逆転劇。ワイアーアクション。
改造人間の主人公。新興宗教っぽい敵組織。騎士道精神のある誠実な敵キャラ。デンパゆんゆんのサイコパス系殺し屋キャラ。極端に頭の膿んでる愛すべきコミックリリーフ。
いずれも、これまでの谷口悟朗作品で観てきたおなじみのネタばかりだ。
そう、本作は長年谷口が培ってきたあらゆる要素をすべてぶっこんだ、まさに集大成的な作品なのだ。
何より、「個」より「全」を優先する思想と、「個」を尊重する思想のぶつかり合いこそは、谷口が『リヴァイアス』以降ずっと追い求めているテーマであり、今回の敵の総大将の立ち位置は、少し『ガン×ソード』の「カギ爪の男」とも被るところがある。
ただし、今までの谷口作品では、主人公の側が「復讐者」で「追跡者」だったのに対して、今回は敵勢力のほうが「復讐者」で「追跡者」となる。これは、クラスタ(コロニー)からの「脱出」がもう一つのテーマになったがゆえのジョブチェンジともいえる。
追いすがる敵を振り切って、彼らは「新天地横浜」へとたどり着けるのか?
密度の高いアクションの連続。合間合間の情感とペーソスのある掛け合い。新宿クラスタ脱出後の波状攻撃と手に汗握るサスペンス。
いやあ、掛け値なしで面白い。こういうのが観たかったんですよ。
と、これだけ絶賛しながらなんでフルマークじゃないかっていうと、やっぱりどうしてもこの作品の3Dは、僕にはなじめないというのが大きい。
これだけの谷口イズムの集大成的作品ならば、やっぱり手描きアニメで観たかったというのが正直な本音である。
もちろん、谷口がいろいろ考えて、ここ数年3Dアニメに移行しているのは理解しているつもりだし、彼が理想とする「“リミテッドアニメ”としてのCGアニメーション」が花開けばそれに越したことはないのだが、現状ではやはり違和感のほうが大きすぎて、この作品にとっては「内容に集中して楽しむための阻害要因」にしかなっていない。
特に他の3Dアニメーション作品と比べても、ヤクザ軍団の動かし方とか、マスの人間の挙動にはあまりにおかしなところが多すぎるし、天下のポリゴン・ピクチュアズの割にはどうもいろいろ動かしきれてないなあ、という印象が強い。あと、やっぱり表情の描写がどうしてもしんどいんだよね。せめて「顔のパーツだけは手描きを混ぜる」とか、うまくできないものなんかね?
それとくだらないことだけど、正タイトルはまあ良いとして「地獄の逃走劇」って副題はどうなん?? さすがにちょっとダサすぎないか??(笑) だれも広報の連中はこれをとめなかったのだろうか……。
とまあ、そうはいってもマイナス点などたかがしれたもの。
2000年代の谷口作品が好きだった人なら、間違いなく「のれる」傑作だと思う。
ぜひ機会を見つけて、谷口のすべてがつまった本作を堪能してほしい。
以下、細かな点をいくつか箇条書きで。
●ゆきのさつきと倉田雅世は『ガン×ソード』つながりもあって、何が何でもキャスティングしないと気が済まなかったんだろうな(笑)。
電気体質―ヴァンパイア体質、オリジナルセブン―四志将(ひとり欠けて逐電した人物が主人公で、組織と敵対しているところまで一緒)、個より全を優先する敵の思想、穏やかな聖人でありながら暴力的でもある敵ボスの性格など、本作は『ガン×ソード』の設定と特に被るところが多い。
ララック/ノノックも、明らかにオリジナルセブンのメンバーとして出て来た双子カロッサ/メリッサの発展形だもんな。性格とか戦い方とか。
●一方、敵の不滅騎士団は、潔いくらいの『スター・ウォーズ』のストームトルーパーのパクリ(笑)。新宿クラスタの様子はどこか『ブレードランナー』っぽくもある。クラスタが点在するようすは『キングゲイナー』っぽい。終盤で電車バトルが展開するのは、ちょっと『甲鉄城のカバネリ』の映画版を想起させる。
●パンフを見て初めて、新宿クラスタにいる「ヤクザ」が職業ではなく、種属名であり、群人(むれびと=スライム人間)を生み出す実験途中で誕生した亜種だということを知った。マジかよ(笑)。「ヤクザは種族」って発想の転換は、なんとなく篠房六郎のコミック『百舌谷さん逆上する』の「ツンデレは病気」ってのに似たところがあるな。
●声優陣は全員ビタっとはまっていた(今回はプレスコ)。
とくに、エクア役の子が廃業した結果、大橋彩香に変わっていたらしいのだが、予備知識無しで観たので、クレジットを見るまでまったく気づかず。声優ってホントすごいよな。
TVシリーズからポンコツ化の一段と進んだアルガ役の速水奨が、超楽しそうで良かった。
ジャミ役の内田雄馬も結構ぶっ飛んだ役を器用にこなしていて、感心。
あと、どれだけコミカルな役回りが増えたとしても、やっぱり山寺宏一にはこういうイケボのキャラクターが良く似合う。
●今回のパンフはいろいろ面白くて、主演のキサラギ役、小野友樹が谷口悟朗から「今までの小野友樹としてのお芝居の技術を捨ててほしい」という手紙をもらったこととか、ルナルゥ役の上田麗奈が収録中ずっとなんだか分からない涙に溺れていた話とか書いてあって、いかに今回の谷口が「本気(マジ)」で、現場も全員熱くひりついてたかが確認できてよかった。
●それにしてもなんで「人形町」クラスタなのか? 人形町といえば思いつくのは、旧吉原(風俗)、蔭間茶屋(男色)、芝居、水天宮、今半、東野圭吾の『新参者』くらいなのだが。立地でいうと、信濃町とか方南町とかなら「あっ」ってピンとくるんですけど(笑)。
改造人間 × 吸血鬼 × ヤクザ
最強なのはリミッターカット系トリガーハッピー少女やけどもね笑
元ネタは知らずに観ましたが、この手の疾走感重視SFが好きなので楽しめました。後半の入り口まで、主人公周りの違和感にモヤモヤが止まりませんが、それが払拭してからの王道展開はお見事。そして本気でウザいアイツが、みんな大好きになる最高の演出。結果、アイツで魅力が二割増し、です笑 配信アニメの方は個人的にはそこまで入れなかった、かな。
上田麗奈 声優になってくれてありがとう!
キービジュアルを見て、このテイストで内田雄馬はどんな役をやるんだろう?とワクワクしていたら金カムの江渡貝タイプだった。かっこいいは おのゆーが担っているぜ!好きなテイストの上田麗奈でもあった。ありがとうありがとうありがとう!
あらすじ
元人間の改造人間キサラギはとある罪によりヤクザと不滅騎士団(=ヴァンパイア集団)に追われている。
「生きる理由はないが死ぬ理由もない」改造人間の逃走劇
改造人間という言葉に惹かれて観賞。
全身に武器が仕込まれていたり、身体を変形して武器化させたり…一見チートのようだがしっかり弱点もあって好きなものが詰まっていた。話口調を変えたヒロインに対する台詞も好きだった。
改造人間vsヤクザvsヴァンパイアという対立構造だが、ここに「逃し屋」という職業も絡んでくる。
「逃し屋 キャラ立ちしすぎだろ!」と思っていたが逃し屋メインのアニメが存在するらしい。キャラデザが好きなエクアのこともっと知りてぇよ…アニメ版は小林さんちのメイドラゴンでお世話になっている嶺内ともみちゃんなので余計に気になる。
不滅騎士団のララック&ノノックのキャラクターも好きだから続編がほしい。オタクが刺さりそうなキャラデザなのに公式HPのキャラクターページに載ってないのおかしい。こんなに出番があるのに??
冒頭 キサラギvsヴァンパイアの雑魚がどちらも白いキャラデザなので後方座席で観たほうがよかったなと後悔した。進むにつれてアクションも増していくので中間座席は迫力を感じられた。
自分的にはミッション・インポッシブルぽさを感じたけどSNSで誰も言ってないからそんなことないらしい。
匿名奇謀
TVアニメ版の「エスタブライフ」は見ずにに本作を鑑賞しました。ギャグテイストっぽかったTV版に対し、しっかりと人が死んでいくっぽい今作はかなり温度差があるんだろうなーと思って敢えて見ませんでした。
ハイクオリティなアニメーションに、荒唐無稽な世界、声優陣の熱量、オリジナルアニメのパワーをこれでもかと感じられる素晴らしい作品でした。
荒廃した東京が舞台で、そこを舞台にヤクザとか吸血鬼とかごちゃ混ぜにした逃避行という、ジャンルミックス大好き人間にとっては大好物みたいなものが現れてくれました。
教育という概念が多分どっかに行って、塾で物事を習う特殊なシステムになっていたり、職業的にはヤクザが都市部を担っていたりと、中々にハードな世界で生きるルナルゥとお兄様、吸血鬼もといドラゴンとの戦闘を潜り抜けるキサラギと、登場人物がどんなキャラなのかを自然に分からせてくれるのはかなり良かったです。
PG12指定なので、しっかりとした流血描写が盛り込まれています。
殴る蹴るはもちろん、刀や銃も盛り盛りで、首を掻っ切ったり、体中に穴を開けたり、胴体真っ二つになったりと、地上波でも攻め攻めなものを大スクリーンで観れて良かったです。
アクションは全体的にスピード感満載なので、洋画アクションが好きな人ほどキャッキャいって楽しめるのではないかなと思います。
列車と戦闘機とのチェイスは見応え抜群ですし、アニメ版の主役たちの逃し屋たちがしっかりと役割を果たしていたのも良かったです。
転法輪vsキサラギの最終タイマンバトルは見応え抜群でした。アホみたいに動き回るカメラワークに、銃をぶっ放しまくっては避けまくってと、ド派手に物事が展開されて面白かったです。
決着をつけてからも、死んだと思ってたジャミが落下したキサラギを持って帰ってきて、ルナルゥの元へ向かうといった終わり方はかなり好みでした。ジャミも最初はやかましいなぁとばかり思っていましたが、いざ死んだと思ったら悲しかったですし、生きてることが分かったらとても嬉しかったと、理想的なキャラになっていました。
できるならアニメシリーズかOVAでその後の世界も見て見たいものです。
敵キャラの伏線回収は基本放りっぱなしだったのが残念だったなと思いました。全部は無理だとしても、二重人格の子はあの後どうなったんだ?というところは気になってしまいました。これもOVAあたりで補足を…。
個性全開のアニメ映画を新年から観れて良かったです。カルト的な人気が出てくれればなぁと思います。
鑑賞日 1/9
鑑賞時間 16:55〜18:45
座席 G-5
前半は無理のある話運びと谷口監督の趣味・手癖出過ぎ感(ガンソードと...
前半は無理のある話運びと谷口監督の趣味・手癖出過ぎ感(ガンソードとかスクライドとか)でハラハラしたが、後半、ヒロインがCV上田麗奈に相応しいキレキレの覚醒を果たしてからは俄然面白くなる。主人公にもストーリーにも明確な目標ができ、タイトル通りの地獄の逃走劇に一直線!男(と女)の意地と哲学のぶつかり合い!最終的には概ね期待通りのものを魅せてもらったという満腹感をもって劇場を後に出来た。まぁ思い返せば、いらない設定や余分なキャラが多すぎとか、君島が君島すぎるとか言いたいことはなくもないが…あと横浜に対する過分な期待と新宿への偏見がすごい。
感謝の正拳突き
『〜グレイトエスケイプ』はシュールギャグ(特にノーパン回)寄りだったが、今回はシリアス。
主人公組の他に、不滅騎士団、ヤクザ、逃がし屋、大江戸城など多数の組織が入り乱れます。
そのぶん分かりづらさはありますが、重要なのはキサラギ、ルナルゥ、クルス、転法輪(あとジャミ)くらい。
設定やキャラ数を考えると、この割り切りは正解だと思います。
逆に、ノノララの二重人格やアルガの壊れかけ設定は余計だった気もする。
モーションや展開はゲームっぽさが強く、また物理法則なんかは結構無視してます。
車での屋上移動なんかは顕著ですが、このあたり受け入れられないと厳しいかも。
終盤、過去が次々に明らかになっていく度にキャラに魅力が増していった。
それまでの殺害描写を抑えることで、ジャミの生死にハラハラさせるあたりも見事。
エクア役の変更は違和感なかったし、ウルラは「ワン」だけじゃなくてよかったね。笑
上田麗奈は気弱さと意志の強さをバランスよく両立させており、怯えの息遣いなんかは特に絶妙。
ノノック/ララックは声優さん一人で演じ分けを聞きたかった。
締め方は爽やかさと余韻があって素晴らしかった。
企画の特性上、続編や別作品にも繋げられるものの、しっかり完結してるのも見事。
関八州連合の名前が出たときは、魔法少女の再登場を期待してしまったよ。笑
前情報ゼロだったがとっても楽しかった
見終わって調べるまで原作のようなものがあると知らずに、何かやっとるわ程度の気持ちで見たのですが、昨今見たアニメ映画の中ではトップクラスに楽しめました。
作画も綺麗だしキャラデザも好みだし信頼の置ける声優さん揃いで不安要素なしです。
逃がし屋さんたちが多分レギュラー?キャラクターたちなのかなと思われるのですが、ぽっと出てきた人が敵なのか味方なのか逃がし屋なのか大江戸なんとかの人なのか分からないのだけが、既知ファン以外のちょい困りポイントですかね。
スナイパーさんが妨害してるのか補助してるのか少し分からなかったです。
でも大筋に影響ないです。
世界観の説明は最初にちょっとあります。
私には足りなくなかったですよ。
声優さんの秀逸な泣き声や、素晴らしい表現力の涙に貰い泣きしました。
サイボーグの人の造りがよう分からん点はありましたが、アクションも素早くはちゃめちゃなのに分かりやすく描写されていたと思います。
見るかどうか迷っている人は是非。
前作があったのか
良いところ
よく動く、動きすぎて何が起きてるかわからんくらいに。
?なところ
新宿にきたのかは結局なんで?偶然?頼ってきた?
ちょっと世界観が急過ぎてるとおもったけど、「エスタブライフ グレイトエスケープ」が前提なのか?
頭の悪いキャラを入れて話を和まそうという演出が割と嫌いなんだけど、最後まで生き残ってなおかつ、きちんと成長した感をみせてくれたので、実のところ描きたいのはこのジャミだったのかもしれないと思う。
ワイヤー武器つかった三次元的な動きや超能力か超技術かわからんような攻撃と長ドスとチャカの昭和なヤクザが狂気度高くて笑えてくるのは良かった。言ってはなんだけどニンジャスレイヤー感あって、もう細けえことはどうでも良いんだよ!と主張してる部分すらある。まあ、そこに乗り切れないと明らかにバカの無駄死にに白けるし、本編通して一箇所でも素になると違和感が残る気がする。
新宿にもどってきたのも、拾ってきたのが兄妹なのも結局は狙い通りなのか無意識なのか隠す理由もないのに隠してるから気になるといえば気になる。そういう意味ではシナリオが勢いというか全体的にテキトー。まあそういうところも含めて細けえことはどうでも良いんだよ!
3Dアニメでよく動く。けど、口無しモデルで口型をテクスチャで貼り付けてるせいか横顔に口だけこっち向く不自然さが気になるなあ。口を開く時ちゃんと口の形がでるのは労力にみあわないんだろうか。
2024年 1本目
自分はTVシリーズ視聴組でした💦
逃がし屋さん達が出てくる迄全く気が付かなかった。
確かに「クラスタ」っていう実験室からの逃走が話の軸だったけど、TVシリーズと映画では世界観の切迫感が違い過ぎて。
AI管理下を受け入れるって事は生態ピラミッドの頂点から人間は転げ落ちたって事ですよね⁉️有る意味「猿の惑星」と同じって事⁉️怖っ‼️
「脚本、原案最高の作品」
今年3本目。
「亜人」「シドニアの騎士」のPOLYGON PICTURES。シドニアで制作会社が好きになって絵がお気に入り。この会社の作品全部行きたい気がしています。納得するまであがけ糧にします。
戦闘が良かった
改造人間にされたキサラギは、東京の制覇をもくろむ不滅騎士団に追われていた。キサラギは改造によって身体に仕込まれた武器と血の補給により戦闘を続け、結果は如何に、という話。
アニメの戦闘もなかなか迫力あって良いな、って思った。
キサラギが昔のキカイダーみたいな感じに思えて懐かしさが有った。
初見でも楽しめた。面白かった。
舞台やキャラクターの設定などは面白いがわかりにくい
魔改造された実験都市・東京を舞台。
改造人間となった男と、追うヤクザと異形の者たちの血みどろな三つ巴の戦いを描く、壮絶な逃走劇。
テレビ版と同じ世界観ということですが、テレビ版未見、全く予備知識なしで鑑賞。
舞台やキャラクターの設定などは面白いが、わかりにくい。
やはりすべてを即座に理解するには要素が多すぎました。
クオリティは十分と思います。
声優陣では、ここにも山寺宏一が出演。
圧倒的な存在感、うますぎます。
お調子者キャラのジャミも面白い。
ちょっと調べてから観に行くべきかも
テレビ版を知らず、谷口悟朗監督の名前のみで鑑賞しました。
主人公を始め各キャラが記号的な存在にしか感じられず、いちばん光っていたのはテンポウイン様でしょうか。
土壇場で届いた主人公の義足を、ヒロインちゃんが我先にとぶっ放したのはちょっと笑えました。
福山潤さん演じるキャラクターが完全にルルーシュボイスだったのは2時間耐えた中でのご褒美でした。ありがとうございました。
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