マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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マンガ的な映画は映画として疾走してたか
原作未読。発売当時よく書店で見かけたのできっといい作品なのだろう。タナダユキ監督はとてもあってる、なんて原作読んでもいないのに表紙とタイトルみて思ったのだけど、割と前半から乗れなかった。マンガみたいと言ってはなんなのですが、映画の快楽はほばない。
しいちゃんのキャラと永野芽郁はあっていない。さかなクンの役をのんが演じるハマり具合と真逆。言葉遣い、アクション(特にタバコとベランダからのジャンプ)本来その人にないものは出てこない。
マンガ表現として有効なモノローグ、手紙、回想、あらゆる説明が映画的に機能していない。疾走する物語が疾走しない。原作ではきっと疾走してそう。きっと作り手側は原作に入れ込みすぎているのだろう。20世紀少年シリーズを思い出した。
そして田舎のショボい食堂や断崖絶壁での大袈裟なひとり芝居など、原作を信奉してないとできない芝居場の連続。結果的に割と前時代の日本のアイドル映画を観ているようだった。
あえて苦言
原作カバーと同ポジの永野芽郁が不貞腐れたフライヤー。見に行かないわけに行かない期待感。残念ながら星2つに。何が気にいらなかったか。永野芽郁が語り過ぎなのだ。独り言もしくは遺骨に向けて語る心の声が全て口から外部に発せられている。居酒屋のおっちゃんたちもいい迷惑だ。あのキャラが実在したとしたら無言で無視して別の展開になるだろう。バスで後で出てくる女の子に手を振ったり降りたあとのバスに手を降ったり、そんなことするか?漫画と映画では許される表現のタイプが違って当然なのだが、原作の呪い?と、斯様にところどころの違和感に最後まで乗れず。
と言っても役者になんの問題もない。永野芽郁や奈緒には相変わらず惹かれています。
今年の暫定1位
タナダユキ監督、半信半疑ならぬ「三信七疑」くらいで挑み、実際の打率はさらに低い印象を持ちつつも、どうしても予想をぶっちぎってよかった『ロマンスドール(20)』が「観ざるを得ない」という気持ちにさせます。
で、果たして今作はどう感じたかと言えば、今年観た作品中で「暫定ワースト1位」だなというのが個人的な印象です。
漫画原作の映画化と言うことで、ある程度の「荒唐無稽さ」はハードルを下げて観ていますが、それにしても、「なんだこれ?」と思うアレコレについて枚挙にいとまがありません。
とは言え、私は原作未読です。その上で言いますが、もし最後のシーンに改変がないとすれば、「そこから発想して膨らませたのでは?」と感じるほど取っ手付けたようなプロットで、反ってシラケます。
そして主演の永野芽衣さん。彼女の演技力も力不足が否めませんが、そもそもあれだけ地声以上の声量で独り言を言いまくる人に彼女も会ったことないでしょうし(私は見たこともない)、そういうキャラクターに説得力持たせるならそういう演出しないとね。
まぁ星2つは付けますが、タナダさんへの期待度は「二信八疑」まで落とさざるを得ないかな。。。残念です。
全体的にふわふわとしていました。
設定、ストーリー、人間模様。題名に書いた通り、全体的にふわふわしているように感じました。何故マリコが彼処まで壊れてしまったのか、大人の悪行、シィちゃんとマリコの関係性はわかりましたが、もう少し掘り下げて欲しかったかなと思ってしまいました。
作品を通して、マリコが居なくなった後のシィちゃんの不安定さが「マリコが依存していた様に見えるが、シィちゃんの方が依存していた」という表しになっている様に見えましたが、少しその表現も弱いかなと。ただ叫びまくってる変なお姉さんみたいになってた印象です。もう少しシィちゃんのマリコに対する思いだったり、『重さ』みたいのが欲しかったです。シィちゃんのサッパリした感じなのに未練タラタラな不安定さが人間としてはリアルですが、映画のキャラクターとしては不細工に見えてしまいました。
ですが窪田正孝さん演じるマキオ。素晴らしかったです。
もう少しキャラクターとしての魅力を感じたかったですが、その掴めない感じが素晴らしかったです。
もう少し登場人物に感情移入が出来て、登場人物に寄り添えたら面白い映画だったと思います。置いてけぼりにされている印象を感じました。僕の感受性の問題かも知れません。
後悔❓
冒頭から不思議に思った。
幼馴染のマリコが自分を慕ってくれていて
常々一緒に住めたらいいな、と言っている。
トモヨ自身もマリコを親友と思っていた。
社会人になって住む部屋を見つけ自身の力で
住んでいるのなら、
なぜマリコと住まない、のか⁉️
マリコが居なくなったこと、TVで知るなんて。
そんなに疎遠になっていたのに、
実家に乗り込んで遺骨を奪還するとは
正常な行動とは思えない。
変態の親父なら何でもっと早くに
一緒に住まなかったんだ。
生きているうちに自分の元に連れて来ないと。
遅すぎるよ。
だから、トモヨがマリコの遺骨を持って行き先定めず
彷徨しても何も感じない。
永野芽郁さん、好きな俳優だけど、
本作のトモヨのキャラと合わない感じがした。
熱演すればするほど乖離していく印象だった。
永野芽郁を好きな人が見る映画。
原作未読にて。
永野芽郁の本性の姿は知らんが、
テレビで見る可愛らしいイメージを
払拭する”擦れた女性”の演技を
見るための映画です。
それ以上でもそれ以下でもないです。
登場人物は、しぃちゃんとマリコの
ほぼ二人。
で、マリコの自殺から物語が始まるので、
過去のシーン以外は基本的に
しぃちゃんの妄想と、
一人芝居。
”映画的に”論ずるならば、
親友を亡くした心理描写は
台詞や空想で描くのではなく、
ちゃんと映像と演技で見せてほしい。
それを全て台詞と回想シーンでつなぎ、
永野芽郁の迫力演技でアクセントをつけようと
するから、迫力演技すればするほど
なんか冷めてしまう。
でも”永野芽郁映画”として論ずるならば
これで正解なのだ。
”映画ファン”の私としては、
当然前者の解釈になってしまう。
で、問題のラストシーン。
退屈な日常に戻ってしまって、
帰宅するとドアに紙袋がぶら下がっている。
中にはパンプスとマリコの義母からの手紙。
「どんだけいい人なんだよ」の台詞。
いつものように煙草を吸おうとすると、
ハラリと落ちる手紙「しぃちゃんへ」の文字。
ドキドキしながら手紙を開く。
嬉しさと楽しさと悲しさと悔しさが
入り混じった感情。
それをセリフなしの表情だけで
演技する永野芽郁!
すごく映画的で、魂のこもった演技でした。
冒頭から”永野芽郁映画”を続けてきた
全てが伏線で、このラスト数分の”映画”との
対比として作っていたのだとしたら!
そんなわけないか…。
おしいなー
ラストシーンの手紙の内容をあかさず
しぃーちゃんの表情でみせる演出は良かったですね。
それ以外は説明っぽいセリフ回しや
ご都合主義のストーリー展開が気になりました。
タナダ監督の主題歌にtheピーズを選択するセンスは好きです!
友だち以上の関係なの
_φ(・_・壊れ切ってない、、、。
ブロークンシイノ
原作既読、短編の話を85分という中編に引き伸ばされたことで焦れったい、テンポ感が鈍いに至りもう少し脚色があっても良かったと思ってしまった。
マリコだけではなくシイノも実はほぼ破綻状態の日常、彼女二人同士は依存しあっていたが、「治しようがない」「先に彼女が居なくなったら耐えられない」が溢れてしまったマリコが先に自殺を選択、助けての一言が欲しかったから苛立ちは募る。
シイノは旅先の恩人のマキオにある言葉を言われて、人間性は保たれていたことを自覚する、これって重要なことなのだ。(怒りを訴える事が出来る状態)
特に子役のシイちゃんの迫力あるドアを叩くアクションは勇ましかった。
とてもナイーブなお話なのにどのジャンルの映画として観れば良いのか結論としては感嘆に浸れないものになってしまった
永野芽郁ちゃんは、とてもよかったけど…
永野芽郁ちゃんの映画ということで、期待して観ましたが、なんかスッキリしないし、よくわからない映画だなというのが、率直な感想です(^_^;) 原作は未読ですが…。
この映画、いろいろ伏線が散りばめられているように思えましたが、ほとんど回収されてないので、よくわからないことだらけです(^^;
例えば…
マリコはなんで死んだの⁉️
最後の手紙はあえて開示されてなかったようだけど、それゆえに、映画のオチもなく台無しになった気がする(-_-;)
最後の手紙は読んで欲しかったなあ(^^ゞ
女子高生って誰⁉️
なぜ追いかけられてたん⁉️
追いかけてたのは誰⁉️
もしかして、あの引ったくり⁉️
シィちゃんは帰るときには、リュックを提げてたけど、なんで⁉️
マキオとシィちゃんとの関係は⁉️
たまたま出会って別れたのはわかるけど、また翌日たまたま出会うん⁉️
出来すぎなのはいいとしても、それだけの関係なの⁉️
要するに、脚本が練れてない感じなので、ストーリーが今一つなのと、オチがよくわからないので、感動もなく、何を伝えたい映画なのかもよくわからないし、結局、私にはモヤモヤ感しか残りませんでしたが、俳優さんの演技、特に永野芽郁ちゃんはとてもよかったです😊
とっ散らかってる
会社員のシイノトモヨは、親友のイカガワマリコが亡くなったことをラーメン屋のテレビで知った。マリコは幼い頃から、実の父親に虐待され、レイプまでされていた。そんなマリコの魂を救おうと、シイノはマリコの父親のもとを訪ね、遺骨を奪って逃走した。マリコの遺骨を抱き、マリコが行きたがってた岬に連れて行こうと旅に出て、もうすぐ目的地の岬に着く、という時にひったくりに遭い、携帯や財布、マリコからの手紙など盗まれてしまった。さてどうなる、という話。
伏線撒き散らして回収せず、とっ散らかってる感じを受けた。
シイノとマリコのキャストは逆の方が良いと思えたし、
シイノはしょっちゅうタバコ吸ってるが、金魚なのが見え見えだし、
靴は予備にカビ靴しか持ってないのか?とか、
マリコの自死の理由も最後までよくわからなかったし、
シイノには彼氏作ったら死ぬと脅しといて、自分は彼氏作ってるのはなぜ?とか、
窪田正孝は結局優しいお兄さんで終わり?
もう、支離滅裂でツッコミどころだらけだった。
シイノの子役の佐々木告はタバコの消し方も含め上手かった。
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